3月24日 月曜日
【とぴっくとーく】
全国初の株式会社立小学校を創立
LCA国際小学校校長/山口紀生氏に聞く
—開校までの経緯を聞かせて下さい。—
「1985年にLCAという私塾を開設したのが始まりです。アメリカでのホームステイなどを通じて日本の子どもたちが受けている英語教育に強い疑問を抱き、90年に英会話スクールを始めました。その後、世界に通用する人間を育てるため英語で指導する幼稚園、続いて小学部をスタートさせました。それと並行して市教委と構造改革特区の認定申請に向けた調整を進め、昨年市が国際教育特区に認定されたため開校への準備が整いました」
—教育システムについては。—
「3年生までは国語以外の算数、社会、理科などを全て英語で教え、4年生からは算数と社会の一部を日本語で教えます。教科書は検定済み教科書とその英訳版を使用します。また、日本人としての国語力と日本文化の習得を重視し、6年間を通じて日本語での作文指導に力を入れます。スタッフは外国人教師11人と日本人教師4人、児童数は115人になる見込みです」
—どんな教育理念を掲げていますか。—
「自分の個性を生かし、将来、社会の一員として社会に貢献できる人間の育成、世界を舞台に活躍できる人間の育成、生きることの素晴らしさを知った人間の育成を目指しています」
—株式会社が小学校を開設する意義は。—
「子どもたちが本当に必要とする教育を提供できることですね。今後ますます国際化が進み、日本人が本当の英語力を身に着ける必要が深まっていくのは間違いありません。そのためには子どもたちが英語で学校の授業を受けることが最も確実な方法だと思います。時代の要請に応えるという意味で、教育の最先端を行くという自信があります」
(山口紀生氏プロフィール/東京都出身。横浜国大卒。元小学校教諭。(株)エル・シー・エー代表取締役。55歳
[相模原市]産学連携支援
共同研究などを助成/250万円を予算化
相模原市は4月から産学連携により新技術の開発や既存技術の高度化を目指す中小製造業を支援する制度を新たに始める(一部既報)。
コーディネーターや産学マッチング会などを通して企業が求めるテーマに対応する大学研究者との共同研究(受託研究を含む)とか委託試験、調査、分析、技術指導の経費の一部を助成する制度で、助成額として2008年度予算で250万円を計上、上限額については今後詰めるが、12から13件程度の助成を想定している。
助成を受ける条件は市内で一年以上事業を営み、市税を滞納していない企業で、(株)さがみはら産業創造センターの入居企業は対象外になる。
また、共同研究にあたる大学は市内に立地するか、市外でも近隣の大学を対象にする方針だが、市内の大学に配慮する案も検討する。
3月25日 火曜日
[総合電子専門学校]再チャレンジ支援PC講座で成果
女性7人が再就職
文部科学省の委託を受けて昨年、「再チャレンジ支援推進事業」を実施した、総合電子専門学校(相模原市上鶴間本町3−18−27、鈴木洋一校長)が3月10日、同市上鶴間本町のラポール千寿閣で報告会を開き、協力機関の職員ら約20人が出席した。
同事業は子育て中の女性の再就職を支援するためのPCスキルアップ訓練講座、在宅ワーク・SOHOで働くためのPC講座、SOHOのための中高年向けPCスキル訓練講座の三部門で行い、合わせて42人が受講した。
報告は各部門ごとに順次行われ、最初に子育て女性のPC講座について坂田誠氏(同校学務統括・就職センター室長)が「育児中の女性が早期に就業できる条件作りのため、パソコンのスキルアップ、ビジネススキル・ビジネスマンンドの学習、託児環境の確認を行った」と内容を説明。
引き続き、受講生16人にPC実習を210時間、適性検査や職務経歴書の添削指導などの就職支援セミナーを18時間、再就職に成功するための心構えや面接練習などの特別セミナーを18時間あてた結果を発表。受講生のスキルに各段の進歩があったことをグラフで示し、講座終了後3カ月以内に7人が就職したとの成果も紹介した。
さらに、「講座自体もわかりやすかったという高い評価を受けた」と総括する一方、全42日間の講習に全日出席したのは2人だけという出席率の低さ、受講生の初期技術が予期以下のレベルだったなどの問題点も指摘し、「女性の再チャレンジには国による支援の制度作りと訓練や託児費用のサポート、企業の理解が不可欠」と結んだ。 また、在宅ワーク・SOHO講座(受講者11人)では、全員が程度の差はあれ「訓練講座が役に立った」と評価する半面、就業の準備は不足している人が大部分という状況が明らかになった。 最後に成果発表された中高年向き訓練(受講生15人)では、説明者から「PCスキルの不足、事業内容の明確化の不十分などのため起業に至っていない受講生が多い」といった指摘が行われ、中高年によるSOHO立ち上げの問題点を浮き彫りにした。
[NEXCO中日本]中央道藤野PAにコンビニ
ファミリーマート導入
NEXCO中日本(中日本高速道路(株)、名古屋市、矢野弘典会長CEO)は、3月7日午前7時から中央自動車道の相模原市藤野町に位置するパーキングエリア(PA)にコンビニのファミリーマートを開店した。
同社は中日本エクシス(株)(名古屋市、原田裕社長)が運営するサービスエリア(SA)とPAで、コンビニなど街中と同じようなサービスを提供する“標準化”と地元の特産品など味わえる“個性化”に向けた取り組みを行っており、藤野PAは“標準化”の一環として開設した。
ファミリーマートは長野方面に向かう下り線に設けられ、中央自動車道では新宿から長野方面に向け最初の店舗になる。品揃えは一般の同店と同様にし、銀行ATMも配置、土産品やカー用品など高速道路ならではの商品も取り揃えた。
店舗の面積は106平方メートルで、年中無休の24時間営業する。
3月26日 水曜日
[大和商議所]景気調査
全業種で前期悪化/建設など見通しも暗く
大和商議所はこのほど市内企業の2007年度第3四半期(10〜12月)の実績と第4四半期(1〜3月)の見通しをDI値で示す景気動向調査の結果をまとめた。
これによると、実績部分で全業種のマイナスがさらに進み、▲27.0と前期比8.9ポイント悪化し、見通しについても▲29.1で前期より2.1ポイント悪化を予測している。
業種別の実績では第2四半期がプラスだった製造業がマイナスに転じて▲14.7で17.2ポイント、建設業が▲21.1で8.6ポイントとそれぞれ後退、サービス業もまた▲21.7で6.7ポイント悪化した。これに対し卸小売業は18.3ポイント、飲食業が0.3ポイント改善したが、双方とも▲40.0と▲47.4で依然として苦況が続いている。
また、見通しについても製造業とサービス業が小幅な改善を見込んでいるものの建設、卸小売、飲食ともさらに悪化すると見ている。
一方、当面の経営課題としては製造、卸小売、飲食業が「需要の停滞」、建設業が「請負単価の低下」、サービス業が「大企業進出による競争の激化」を一番に挙げている。
[相模原市下九沢・味惣]手作り惣菜が好評
団地高齢者が常連に
相模原市下九沢の「わかば名店街」の一角に2月6日オープンした惣菜の店「味惣」(下九沢963-1)が、味のよさと低価格で評判を高めている。
店主の左坐收さんは和食に精通しており、3年ほど前から城山町久保沢で茶房を経営してきた。しかし、より多くの人に自分の手作りの味に親しんでもらおうと、県公社下九沢団地の目の前にテナントとして出店した。店の広さは約七平方メートル。
左坐さんは毎朝早くから定番ものだけでなく旬の新鮮素材を生かした仕込みに精を出しており、熟練の技を存分にふるって煮魚、ぜんまいやひじきの煮付け、玉子焼きといった惣菜20品前後を作っている。
ほとんどが1パック200円のお手ごろ価格。オムライス、手羽先の唐揚げ(5本300円)、特売日の大えびフライ(4本500円)も人気だ。
「団地の人たち、特に遠くに買い物に生けない高齢者に喜んでもらっているようだ」と左坐さんが話すとおり、大きな団地と目と鼻の先にオープンした惣菜の店は地域住民に重宝されている。
3年前には小説「競艇選手物語」を上梓して話題の的になった左坐さん。「80歳になってさすがに続編を書く気力も薄れた」と苦笑いするが、惣菜作りを生きがいにする気概も隠し味になっているのは間違いない。
営業時間は午前11時30分から午後7時。月曜定休。電話042-774-0029。
3月27日 木曜日
[(株)KNアドバンス]
アイワールド・センタープラザに競輪場外車券売場
現況は反対大勢
競輪の会員制による場外車券売場「サテライト相模原」が(株)アイワールド(相模原市中央1丁目)の道路をはさんだ向かいのセンタープラザ(中央4−1)3階に設置される計画が表面化、近くの清新小および清新中PTA役員や周辺自治会の説明会が行われ反対が大勢を占める状況になっている。
県内では2004年に開業した(株)サテライト横浜(横浜市中区桜木町1−1、林陽一社長)が先行して営業しているが、同社は花月園観光(横浜市鶴見区)ともう1社の出資で設立しており、「サテライト相模原」も花月園観光と静岡の企業が(株)KNアドバンスをアイワールド本社内に設立、住民説明会を始めたという。
KN社はセンタープラザ3階約990平方メートルと屋上の約860平方メートルを借り受け、会員400人の収容施設にする計画。
説明会は最初にPTA役員、3月9日に周辺自治会を対象に行ったが、自治会関係では39人が出席、賛成意見は2〜3人だったのに対し、10人ほどが治安悪化や交通渋滞などを理由に反対意見を述べたそうで、PTAでも反対が大勢という。
このために、関係者は、「サテライト横浜を見て欲しい」と呼びかけているが、経済産業省への開業申請には地元住民の同意が必要のため、現況は予測を許さない状況になっているという。
[(株)さがみはら産業創造センター]
産産マッチング会を開催
個別面談で盛り上がり
(株)さがみはら産業創造センターが3月10日にサン・エールさがみはらで行った首都圏南西地域産業活性化フォーラムによる産産マッチング会に相模原の製造業などが数多く出席、市内の大手・中堅企業などとの個別面談が盛り上がりを見せた。
この日、主役を務めたのは「微細加工技術に関する最新研究開発の動向」をテーマに講演した東京電機大学の松村隆教授と相模原の仲介で臨んだ市内に立地する住友スリーエム(株)、アマノタイムビジネス(株)、旭硝子グループのAGCマテックスの三社。
このうち住友スリーエムは「企業文化」がテーマだったため個別面談向きではなかったが、FRP(樹脂複合材料)をテーマにしたAGCには10社ほどが面談に臨み、アマノタイムの電子データの真正性を証明するタイムスタンプサービスについてもソフトウエア系企業5社ほどが臨み、商機に向けて前向きに取り組む姿勢を見られたという。
3月28日 金曜日
[ハラグループ]多角経営を拡大
ロテン・ガーデン向かいでホテル開業
幼稚園に自動車学校、セパルライディングスクールやドルフィンクラブ、スポーツクラブ、インドアテニススクール、ロテン・ガーデン、不動産業などを展開するハラグループ(本部・相模原市東橋本2丁目、原幸代表取締役会長)は3月8日、13番目にあたる事業としてビジネスホテルを開業した。旧国道16号線沿いの相模原市と町田市境近くの御殿峠近くに同社が抱える温泉施設ロテン・ガーデンのはす向かいに「ラクシオ・イン」を開設したもので、117室を擁するホテルとあって注目を浴びている。
ビジネスホテル「ラクシオ・イン」は町田市小山ヶ丘6−3−3に位置し、鉄筋7階建ての延べ床面積が3千352平方メートル。
客室はシングル95室、ツイン22室のあわせて117室。シングルの面積が16.5平方メートル、ツインが18.9平方メートルで、駅前同等ホテルの約1.5倍になるという。「ラクシオ」はLAX(ゆるめる)とAXIA(品質)の造語で、心を込めたグレードの高いサービスの提供で宿泊客にゆったりとした気持ちになってもらう意味という。
それを示すために目と鼻の先の天然温泉ロテン・ガーデンを無料で利用できるほか、ベッドは帝国ホテル、ヒルトンホテルが使用する日本ベッド(株)製のクラスシルキーポケットを採用。駐車場も平置きで敷地内50台と隣接地に96台の146台を確保、朝食として焼き立てパンと飲物を無料で提供し、26インチ大型液晶テレビでCS放送の無料視聴ができるサービスを強調している。
宿泊料金はシングルが一泊6千300円(税込み)、ツインが9千800円(同)で、3月中は開業記念として2千円のキャッシュバックキャンペーンを行っている。
客層としては近くのまや霊園や結婚式場など冠婚葬祭の利用客、やはり近隣に集積する大学の受験のために宿泊する客、周辺工業団地の技術者などを想定しており、稼働率100%を目指している。問い合わせは、電話・042−774−0940。
[伊勢丹相模原店]京都歴代のれん市
3月31日まで
3月26日から31日まで本館5階の催物場と2階のギャラリースクエアで行っている。
ジュヴァンセル(御池高倉)の抹茶プリン(1個315円、各日100点限り)、さがの路(同、同200点)、京絵巻総本舗(千本下立売)の実演を兼ねた宇治抹茶みたらし団子(5本入り368円)、平林乳業(京丹後市)の抹茶ジャージーソフトクリーム(1個368円)、下鴨茶寮(下鴨宮河町)の湯葉まんじゅうと筍ごはん弁当(伊勢丹オリジナル実演。1折1千50円)、とり松(京丹後市)のばら寿司と鰆棒寿し(1折1千50円、各日30点限り)などを販売。また松栄堂(烏丸二条)の京焼・清水焼伝統工芸士・加藤如水氏の色絵丸香炉(5万7千750円、5点限り)なども販売している。
[梅の香]春の感謝祭特別メニュー
選べる3つのコースを特価で提供
京料理の梅の香(相模原市千代田2−3−10)が、1寿司、2うなぎ蒲焼、3シャブシャブの3コースを税込み4千200円で提供するサービスを4月末日まで行っている。各コースのメニューは次のとおり。
[寿司]小鉢・焼き魚・天麩羅盛り合わせ・寿司盛り合わせ・吸い物[蒲焼]小鉢・刺身・天麩羅盛り合わせ・うな重・肝吸い・香の物[シャブシャブ]小鉢・刺身・焼き物・シャブシャブ・きしめん
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