2008年(平成20年)
相模経済新聞社
TEL:042-757-3534
Google検索

  WWW を検索
 サイト内検索
 

5月19日 月曜日

[税理士法人・りんく]事務所を共和4丁目に拡大移転
個人事務所から飛躍、最近3年は毎年2000万円増

 業務拡大が続く税理士法人「りんく」(小久保忍代表)はこのほど、JR横浜線淵野辺駅近くの相模原市共和4—13—5ディアコートサガミ1Fに全面移転した。
 共和1丁目の旧事務所が手狭になったため、すぐ近くの書店が撤退したマンション併設ビルに入居したもので、内装や水回りに手を入れ、広々とした明るいオフィスに衣替えした。これに伴い事務所の広さは以前の99平方メートルから3倍あまりの313平方メートルに広がった。
 りんくは2000年3月、小久保代表(43)が同市淵野辺本町の自宅で開業した税理士事務所が基点で、わずか3カ月後に東淵野辺に事務所を構えて事業規模の拡大を加速。2002年に共和に移転し、2003年10月には現在の税理士法人に組織変更するとともに、コンサルティングの(株)ビジネス・デザインを設立した。
 こうした軌跡が示すとおり、当初の個人事務所は現在、税理士3人を含む14人のスタッフを擁するまでに規模を拡大している。年商も右肩上がりで伸びており、とくに最近3年は毎年2000万円増の勢い。今年7月期の決算は1億2000万円近くになる見通しだ。
 躍進の理由を小久保代表は「お客さんに基本的な月次報告や必要な情報提供をきちんとしているからだと思う」と話す。既存の顧客や士業、金融機関などからの紹介客が増えており、取引先は約180社。分布は市内が4割、都内や横浜など市外が6割。
 また、税務・会計業務のほか経営コンサルティング業務も伸びており、2カ月に1度社内で中小企業経営者を対象にしたセミナー「経営計画教室」を開催。自社の強みと課題を整理し、社長の想いや理念を社員に示した上で今後五カ年の数値計画を立てるプロセスを指導している。取引先以外の参加企業も多いという。
 小久保代表は最近、TAMA協会主催のベンチャーキャピタルとのマッチング会、県内各地の商工会議所主催の事業継承セミナーなどで講師を務めるなど引っ張りだこで、5月22日には相模原商工会議所で同セミナーの講師を務める。
 移転を機に企業の経営計画書の監修、企業合併・再編、公開準備など付加価値の高い業務に力を入れる考えで、同代表は「平均年齢30歳代の若いスタッフのやる気と行動力を生かし、さらに信頼される税理士法人を目指す」と意欲を燃やしている。URLはhttp://www.link-tax.com/

 

[相模原市]一般廃棄物最終処分場が完成
第2期整備で20年以上にわたり埋め立てへ

 相模原市の一般廃棄物最終処分場第2期整備地が市営峰山霊園近くの麻溝台3737に完成し、この竣工式が4月26日午前11時から行われた。
 1979年から市清掃工場の焼却灰などを埋め立て処分してきた第1期整備地が2008年3月に埋め立て終了になるため2005年2月に第2期整備地工事に着手して整備してきたもので、同整備地は第一期も含め、地下の水を透さない層(不透水層)まで連続する壁(鉛直遮水壁)で周囲を囲む構造になっており、鉛直遮水壁は19メートルから39メートルの深さで延長813メートルにわたって整備された。
 敷地面積は4万2494平方メートル、埋め立て容積が30万1000立方メートルで、今後20年以上にわたり埋め立てを行う。事業費は第1期整備地の鉛直遮水壁工事を含め55億5603万900円。

 

[桜美林大学]GALA2008が開幕
「であい、つながる」をテーマに演劇公演や講演会を展開

 桜美林大学(町田市常盤町)総合文学群の学生が企画、運営する今年で7回目を迎えた「GALA Obirin2008」が「であい、つながる」をテーマに5月1日から始まった。
 同大卒業生による招聘公演、オーディションで選抜された学生団体の公演、それにワークショップ、講演会などをラインナップした「愉快なお祭り騒ぎ=GALA」のイベントで、1日午後7時からJR淵野辺駅北口のプルヌスホールでオープニングセレモニーが行われ、2日から5日までは町田キャンパスの徳望館小劇場で「バナナ学園純情乙女組ヤリ逃げ公演・アタシだけ怒られた」が上演された。
 このあと同大と青山学院大、立教大、東海大の学生たちがドイツ古典演劇に挑戦したベルトルト・プレヒト原作「アルトゥロ・ウイの興隆」が9日から11日までプルヌスホールで行われている。このほか学生団体や卒業生、招聘公演のスケジュールは次のとおり。
 [学生団体]▽偽鳳蝶・アゲハモドキ「おとなのずこう—キリトリ」5月16日から19日まで徳望館小劇場▽「Chrysalis(さなぎ)」5月18日から20日までPFCエントランス▽るーずぱずーる「フラットの神様」6月17日から21日まで徳望館小劇場。
 [卒業生招聘]▽マームとジプシー「ドコカ遠クノ、ソレヨリ向こう或いは、泡ニナレ、風景」6月14日から16日までプルヌスホール。
 [招聘]▽Nibroll「no direction」5月24日と25日、プルヌスホール▽子供のためのシェイクスピアカンパニー「シンベリン」6月28日と29日、プルヌスホール。
 開演時間、入場料などの問い合わせは、電話042−704−7013。WEBはgalaobirin2008.com。

5月20日 火曜日

【トップセールスに挑む】
“駅前旅館の鉄筋版”でおかみ役に挑戦
東横イン相模原駅前店/小野眞弓副支配人に聞く

 全国280あまりのビジネスホテルを展開する東横イン(東京都大田区)。「駅前旅館の鉄筋版」をコンセプトに掲げ、女性の感性を生かした細やかな心配りの接客と「もっと清潔に安心感と値頃感」をキャッチフレーズにしている。
 昨年6月にオープンした相模原駅前店(相模原市相模原4−1−6)で副支配人を務める小野眞弓さん。入社1年以内は肩書きに「副」が付くが、実際上は支配人としてパートを含め約40人の従業員を束ねる。つまり、駅前旅館のおかみさん役だ。
 とは言え、人材募集に応じて採用されたのが今年2月。1カ月の研修を経て3月19日に着任したばかりだから職歴は2カ月に満たない。「毎日が勉強の連続」という言葉に実感がこもる。
 研修では清掃の実習、朝食用のおにぎり作り、フロント対応などホテルの実際的な業務を学んだ。着任後はスタッフの給料計算、損益計算書の作成といった事務的な仕事も加わった。1日の終わりに支配人日報を書き、本社にメールで送るのも重要な業務。
 また、どこの東横インでも同じだが、チェックインした客には「お帰りなさいませ」、チェックアウトする客には「行ってらっしゃいませ」の言葉で迎え、送る。この言葉が上滑りにならないためにも、従業員が気持ちを1つにして客への感謝を形にするようリードするのも支配人の務めだ。
 営業面では稼働率の向上が至上課題。火曜日から金曜日まではまずまずの成績だが、土・日・祝日がグンと下がるため平均で約70パーセント。「一緒に働く人たちのやりがいを高めるためにも早い時期に75パーセントに持っていきたい」と口元を引き締める。
 このため、地域とのつながりを深めようと考えている。「企業や商店街だけでなく、冠婚葬祭や帰省などで相模原に足を運ぶ人の宿泊に使ってもらえるよう、自治会などへもどんどん出向いてPRしたい」と熱く語る。
 課題は多く、経験はあまりに少ない小野さんにとって、「今は、やりがいを感じるというより大変なことに挑戦したという気持ちのほうが強い」という率直な言葉が口を衝くのは当然だろう。
 だが、小野さんにはこの戸惑いを乗り越えるための素地がある。それは、以前に携わった電力関係の営業ウーマンとしての実績。相手にとって必ずプラスになると見込んだ会社に1年間企画書を持って通ったが、相手の社長はろくに口も利いてくれなかった。「今日が最後」と覚悟を決めて顔を出した日、その社長が「あんたには負けた」とその場で契約に応じてくれた経験だ。
 「そのとき、誠意を持って諦めずに1つのことをすれば、いつかは必ず相手の心に通じると思った」と回想する小野さん。
仕事の上で人と接する苦しさをいつかは楽しさに変えられるという今も変わらぬ信条が、生きがいを求めて未知の仕事に挑んだ女性支配人を支えている。

 

[西武信金]共同研究5件を創出
東大と中小・中堅の製造業を連携

 西武信用金庫(東京都中野区、山崎正芳理事長)はこのほど、東京大学(小宮山宏総長)と地域産業の育成を目的に2007年5月から始めた産学連携による共同研究事業で、同年度中に5件を創出したと発表した。
 同事業は西武信金が産学連携ニーズのある中小・中堅の製造業を発掘、東大がそのニーズに合致する研究者を探索したうえで共同研究の合意形成をはかる仕組みで、産学連携の新しいモデル事業として注目されている。
 創出された共同研究は先端技術を要する超臨界を活用した研究や、同大茨城牧場を試験場とする食の安全に関わる研究などで、新規性の高い学術的テーマとしてすでに研究を始めており、2008年度も継続して取り組む。5件の研究テーマと対応する東大研究室は次のとおり。
 ▽ウイスカー対策〈メッキ皮膜〉(新領域創成科学研究科物質系専攻)▽新型防腐系の開発と応用(農学生命科学研究科食の安全研究センター)▽コーティング剤の評価基準(同研究科生物材料科学専攻)▽超臨界流体を利用した高誘電率・同膜に関する研究(工学系研究科マテリアル工学専攻)▽CFRP(炭素綴維強化プラスチック)と金属(または樹脂)の一体形成(同研究科航空宇宙工学専攻)。

 

[相模原商議所]自立都市目指し提言パンフ
A3判3つ折り/「森林資源」の地産地消など14項目

 相模原商工会議所都市産業研究会(長崎克央会長、会員32人)はこのほど、相模原のまちづくりについて「自立都市を目指して」と題したA3判3つ折りのパンフレットを作成した。
 従来も1997年度に「自立都市に向けて」、1998年度に「相模原市内の新交通システム導入計画、関連調査報告書」、1999年度に「物流構造の変革に伴う相模原市の先進的物流システムのあり方」、2004年度に「自立都市へ向けての新“相模原市”づくり」、2006年度に同改訂版の提言をまとめて発表してきたが、津久井4町との合併により改めて「自立都市」をテーマにパンフレットにしたもので、市内の強みと弱み、積極的な攻めるべき方向、段階的な改善すべき方向、個性を強調すべき方向、防衛または撤退すべき方向を示す一方、①相模川・桂川流域での「森林資源」の地産地消②観光情報どこでも(ユビキタス)まちづくり③豊かな自然に育まれる文化・芸術の創出④相模原市内の文化施設を核とした地域振興策⑤近郊農業による「食」の地産地消⑥産業基盤を生かした自然エネルギーの活用など14項目にわたる提言を行っている。
 問い合わせは商議所内事務局、電話042−753−8131。

5月21日 水曜日

[GRILL88(パパ)]横山公園近くにオープン
看板メニューは炭火焼きハンバーグ

 相模原市立横山公園近くの横山2−9−8にこのほど、炭火焼きハンバーグの「GRILL88(パパ)」がオープンした。
 6つのテーブル合わせて16席を備える店内は、「家族連れのお客さんにパパを囲んで楽しい食事をしてほしい」と言う渡邊紀行店長(33)の気持ちそのままにリラックスできる雰囲気。
 看板メニューは炭火焼きハンバーグ。120グラム780円、160グラム930円、200グラム1080円の3種類(ライスまたはパン付き)。チーズ添えは120円増し。カップル向きのダブルは約15パーセントの割引価格となる。
 「素材には和牛も入れ、肉の味を引き立てるため自分なりのスパイスを調合している」と同店長。フレンチ、洋風居酒屋、ハンバーグ専門店などで修業を積んで来ただけに、「きっちりと仕込みをやるのが料理の決め手」という言葉に力を込める。
 ランチは基本メニューにスモールサラダ、スープ、ソフトドリンク付きでプラス250円、ディナーはこれにデザートを加えた4品の内から3品をチョイスしてプラス500円。このほか和風ハンバーグ、88ステーキ、オムライスなどの週替わり洋食もメニューを彩る。
 「おいしいものを安く提供し、居心地のいい時間を過ごしてもらうのがコンセプト」と同店長。レア状態の料理を乗せた鉄板上にペレットと呼ばれる熱い鉄の小皿を添え、好みの焼き方で食べてもらう工夫も凝らす。売上目標は平日が7万円から8万円、土・日・祝日は10万円。
 渡邊さんは「独立を決めたのは娘ができたから。この子が大きくなったとき、父親の店が繁盛している様子を見せたい」と新米パパの意欲を燃やしている。
営業時間は平日が午前11時〜午後2時30分、午後5時30分〜9時30分。土・日・休日が午前11時30分〜午後10時。電話042—751—9688。

 

[相模原市教委]教師養成塾開塾へ
来春に募集説明会/第1期生は30人〜50人を予定

 相模原市教委は市立小中学校の教員を志望する大学生や社会人を対象に(仮称)教師養成塾を創設し、2009年10月に開塾する。
 団塊世代教員の大量退職で中堅以上の教師が不足、採用1年目から学級担任になれる即戦力教員の養成が急務になってきたのと、2年後の政令指定都市移行に伴う教職員の人事事務等の移譲により市独自で優秀な教員を確保する必要性が出てきたためで、塾生は市立学校で独自の教育実践を体感し、学校現場で必要な実践的な知識や技能を中心に学び、教員採用試験の合格を促す。また、これによって「さがみはら教育」の魅力を全国に発信する。
 塾生として募集するのは教員免許状所有か取得の見込みがある30人から50人程度で、書類、論文、面接などを通して選考、教材費、保険料などは自己負担にする。
 これに備えて4月、庁内に同塾開設検討会議を設置した。今後は12月に募集パンフレットを作成、2009年1月から3月にかけて大学訪問などを通して募集説明会を行い、2009年4月に同塾運営組織を市総合学習センター内に立ち上げ、10月に開塾し2010年6月に第1期生の卒塾を行う。

 

[西武信金]開成あじさい祭に新型ロマンスカー運行
6月7、8、14、15日の新宿発〜小田原行き

 小田急電鉄(株)(東京都新宿区、大須賀頼彦社長)は6月の「2008開成あじさい祭」にあわせて、新宿発で開成駅に臨時停車する新型ロマンスカー・MSEを運行する。
 6月7日と8日、14日と15日の4日間、通常の土休日に運転している新宿発〜小田原行きのロマンスカーを新型の「MSE」に変更して運転するもので、同MSEは東京メトロ線内に乗り入れる初の全席指定の特急列車として、平日は大手町や霞ヶ関など都心に通う会社員などのビジネス特急、土休日は北千住と箱根湯本を結ぶ観光特急の形で3月15日から営業運転を開始した。このためMSEによる通常の新宿駅発着はないので、今回が初めての試みになる。
 4日間走るMSEは新宿10時50分発、相模大野駅11時23分発、本厚木11時34分発で、11時58分に開成駅着。相模大野からの特急料金は550円、運賃が480円(共に大人)、本厚木からは300円と330円。これに伴い小田原発9時21分の新宿行きのロマンカーもMSEになる。 開成あじさい祭は6月7日から15日まで開かれ、水田に広がる農道沿いに開花するアジサイ5000株のライトアップやミニSLの運転、コンサートなどが繰り広げられる。そのあじさいの里までは開成駅からシャトルバス(有料)を利用できる。

5月22日 木曜日

【とぴっくトーク】環境情報を広げたい
さがみはら環境まつり実行委員長
大掛猪津夫氏(NPO相模原エコパートナーズ代表理事)に聞く

 ——さがみはら環境まつりの目的は。
 「相模原市内で環境保全や環境教育などに取り組んでいる市民、学生、事業者、行政、教育機関などの団体が活動内容を紹介するブースを出展し、来場者に環境保全への意識を高め、実際の生活に活かしてもらうのが目的です。毎年、環境月間の6月に麻布大学で開催しており、4回目の今年は8日に行います」
 ——どんな特徴がありますか。
 「何もかも参加団体の手づくりということですね。麻布大学の先生、学生を初め、事業者、相模川の環境をよくする会、公募市民など15人で実行委員会を組織し、会場設定から後片付けまですべて参加団体の自己責任でやっています。子ども向けのスタンプラリーなども盛り込んで次の世代に環境保全の大切さを感じてもらう工夫もしています」
 ——参加団体は。
 「身近な自然観察や地域の自然保護グループ、環境保全活動を行っている事業所、環境政策を研究している大学研究室、河川浄化と生き物保護を目指すボランティア団体など50あまりが出展します。実際の活動紹介が中心ですが、例えば環境関連製品の開発に対して低利で融資する金融機関のPRブースも出展する予定です。この催しへの反響が広がり、今年初めて桜美林大学、玉川大学が参加することになりました。玉川大学のソーラーカーも出品されますので注目を集めるのではないでしょうか」
 ——今年のテーマは。
 「最終的に環境保全は生活者であり消費者である市民の問題だということを発信したいと考えています。市民が正しい知識を持ち、自分たちのライフスタイルを見直して環境にやさしい生き方をしていくための手がかりにしていただければと思います。昨年は1300人が来場しましたが、今年はさらに多くの市民に足を運んでいただきたいと願っています」

 

[神奈川県]東林間地区の緑道を相模原市に移管
市が管理する緑道総延長は1万477メートルに

 県が整備してきた旭町、東林間地区の緑道2268メートルが2008年度から相模原市に移管された。
 県と市による1999年7月の相模緑道緑地移管に係わる協議に基づいて移管されたもので、2002年度の大野台地区の2300メートル、2004年度の鵜野森、大沼地区の3419メートル、2006年度の当麻、御園、栄町地区の2490メートルと合わせて市が管理する緑道の総延長は1万477メートルになった。

 

[相模原市]補給廠返還地に新都心構想
JR相模原駅南北一体化
商業ゾーンほか研究・開発施設も

 相模原市は4月22日、JR相模原駅北側の米軍相模総合補給廠の返還予定地約15ヘクタールと小田急多摩線延伸を視野にいれた新都心構想を打ち出した。また、これを踏まえて23日に加山俊夫市長が防衛省南関東防衛局の斎原敏夫局長を訪れて説明、改めて返還と共同使用の早期実現を要請した。
 土地利用の基本方針で掲げたのは「多様な交流、新たな産業や技術・文化の創出、環境とも共生する『21世紀の交流モデル都市』」で、都心機能を持たせる一部返還予定地西側は複合拠点ゾーンとしてコンベンション施設、研究・開発機能を持った産業施設、都市型住宅(高層マンション)を配置し、ゾーン全体を緑の軸で囲む形にする。
 一方、駅寄りの東側は商業・業務ゾーンとして南北をつなぐ駅寄りと市営駐車場サイドの2カ所にデッキを整備、小田急多摩線の乗り入れによる新駅ゾーンも設け、新駅と一体となった地下街の形成もはかる。また、駅南口前でストップしている立川相模原線を復活して幅員26メートルの南北通路にするほか、ゾーン北側サイドにも同幅員の東西道路を設ける構想だ。
 一方、共同使用区域約35ヘクタールについては、スポーツ・レクリエーションゾーンと憩いのゾーンを想定しており、これらに伴い、JR横浜線北側に並走道路を整備して同線と市役所さくら通りが交差する部分を立体交差にし、市道すすきの氷川の国道16号への延伸も検討。これらの実現化に向けて今後は企業のニーズや需要調査、事業手法や採算性、スケジュールなどを検討する。
 相模原市は1983年度に商業振興ビジョンを策定し、小田急相模大野、JR相模原と橋本の各駅中心商業地づくりを進めてきた。その後、国の法律に基づき橋本は1999年度、相模大野が2002年度にハードとソフトを一体化して進める中心市街地活性化計画を付加した。
 そうした中心商業地づくりで今回、JR相模原駅周辺を「新都心」に位置づける構想を示した点は目新しくもあるが、その中身として打ち出したコンベンション施設などには先に市長が発表した経緯もあって「横浜の物真似をする必要はない」といった批判も出ている。
 また、商業施設や高層マンションにしても「ステレオタイプ」と指摘する声がある。とりわけマンションに関しては、すでに同駅から西門にかけて群立しており、そのために今回の構想発表でも「相模原駅周辺の人口は増加している」と認めているほどで、だからまた「(この)地区の商店街の店舗数は減少している」とも指摘している。
 この傾向は相模大野や橋本も同様で、両駅周辺は商業以上にマンションの乱立が進んでいる。
 こうした実態から「都心を目指す構想なら相模原の都心ではなく、さいたま市のように首都圏の副都心構想を打ち出すべき」(市役所OB)という意見もあり、今回の構想について早くも紆余曲折を指摘する声が出ている。

5月23日 金曜日

[WE21ジャパン相模原]アジアの女性支援を加速
多目的ルーム「スペースWEWE」を新設

 衣類を中心にしたリサイクルとリユースなどを通じてアジアの女性たちの自立支援を行っているNPO法人WE21ジャパン相模原(相模原市若松4—13—3、佐藤きよこ代表、48人)はこのほど、既設のリサイクルショップに隣接した場所に、活動情報を掲示するとともに衣類や小物のリメイク講習会などを開催するための「スペースWEWE」を開設した。
 撤退した生花店をリフォームしたもので、広さは36平方メートル。支援地である21世紀最初の独立国、東ティモールのコーヒーを初めバングラディシュやネパールの人が作ったバッグや帽子、工芸品などの展示即売、アジアの現状を紹介するビデオ放映も行う。
オープン後、東ティモールの紹介展、ストラップのリメイク講習会、南北朝鮮と日本の子どもたちの絵画展などを開催し、多くの参加者があった。今後も5月26日のぞうりストラップ、6月5日のジーンズブローチなどリメイク講習会が目白押しだ。
 佐藤代表は「アジアの人たちのために何ができるかを話し合い、自分たちにできることをしていくための拠点にしたい。多くの人に気軽に立ち寄ってもらえれば」と、新たなスペースの活用に意欲的だ。
 同NPOは市内南台、淵野辺でもショップを経営しており、2007年4月から2008年3月までの1年間に総額約547万円の収益を上げ、このうち73万8230円を日本国際ボランティアセンターなどを通じて東ティモール、インドネシア、パレスチナ、アフガニスタンに送った。問い合わせは電話042—744—9799。

 

[三菱重工業・三菱電機]
非常用・防災用自家発電設備に新シリーズ
デジタル制御盤搭載で操作性・保守性を向上

 三菱重工業(株)(大宮英明社長)と三菱電機(株)(下村節宏社長)は、重工汎用機・特車事業本部(相模原市田名)が製造するディーゼルエンジンと三菱電機の発電機を組み合せた非常用・防災用自家発電設備の新シリーズとして、新型デジタル制御盤の搭載で操作性と保守性を向上させた三菱パッケージ発電機「PG・Qシリーズ」を6月2日から発売する。
 同シリーズはAシリーズを1972年に市場投入して以来、現在のPシリーズに至るまで累計で3万5000台を出荷しており、近年は10階を超える高層住宅の増加に伴い、非常用発電機の需要も増加傾向にあるという。
 しかしながら、一般のビルと異なり高層住宅などでは保守員の確保が難しく、操作の簡便化や保守性の向上が課題になっていた。
 このため両社は操作および保守性の両面を向上させた「PG・Qシリーズ」の発売に踏み切るもので、操作性では表示操作部に液晶タッチパネルを採用した新型デジタル制御盤を搭載、保守性では自動定期保守運転機能や保護リレーテスト回路の標準装備、遠隔監視機能のオプション化で一段と向上させたという。
 また、環境への配慮でも制御盤筐体への高耐 食性鋼板の採用で、塗装に使用する有機溶剤の量を従来のPG−P機種比で80パーセント削減したとしている。  販売価格は仕様条件、型式により個別見積もりになるが、年間で2000台の販売を目指す。

 

[大和市]生涯学習2008がいどぶっく発行
A4判76頁
市民向け講座情報やボランティア講師制度など紹介

 大和市教委生涯学習センター(深見西1—2—17、小方明館長)はこのほど、毎年発行している「やまと生涯学習2008がいどぶっく」を発行した。
 市や同センター主催の講座情報をはじめ市立小・中学校の特別教室開放の案内、市職員が出向いて市民に伝える「どこでも講座」、美術など様々な分野で市民自らが登録して講師を務めるボランティア講師制度の「やまと生涯学習ねっとわぁく」の紹介、学習関連施設や様々な情報をA4判76頁に盛り込んだガイドブックで、5000部を発行して同センター五階の学習センター、市役所情報公開コーナー、図書館、青少年センター、保健福祉センターなどで無料で配布している。

Copyright (C) 相模経済新聞社