5月26日 月曜日
[五湖四海]3周年でメニューを一新
厳選素材のふかひれ飯や豪華宴会コース
開店3周年を迎えた中華料理の「五湖四海」(相模原市西橋本2—1—11、郭占武店長)がこのほど、メニューを一新し、多彩な定食類や飲み放題付き宴会コースなどをラインアップさせた。
いち押しは鉄板焼きご飯。マーボ茄子飯(税込み787円)、豚角煮飯(997円)など5種類で、極めつけは厳選素材のふかひれ飯(2362円)。
ランチはマーボ豆腐(750円)をはじめ、酢豚(850円)、エビチリ(同)など10品目を用意しており、このうち日替わりで1品目を580円でサービスする。すべてライス、サラダ、スープ、杏仁豆腐付き。
また、郭店長が「麺類の充実にも力を入れた」と言うように、野菜、味噌、チャーシューなどの定番ラーメンや担担麺のほか、ふかひれラーメン(2362円)もそろえ、同店長は「味は絶対にほかの店に負けない」と自信の弁。なかでも鳥ガラと豚のげんこつ、醤油などをベースにしたスープの野菜ラーメンは歯ごたえ十分の食感とすっきりとした後味が特徴になっている。
このほか、練り乳、蜂蜜、マヨネーズで味付けしたプリプリ食感の「エビマヨ」(680円)が女性の人気を集めており、手作り水餃子(6個504円)は塩味そのままでも醤油で味付けしても皮のもちもちとした味わいが十分に楽しめる。
宴会用の新メニューは飲み放題付き5000円コース。3種類の前菜、鯛の姿揚げあんかけ、あわびスライスの醤油煮込み、酢豚、炒め物、上海小龍包、五目炒飯、海鮮スープなど全17品と瓶ビール、かめ出し紹興酒、日本酒、焼酎、サワーなどが飲み放題。「きっと満足していただけるはず」と同店長は胸を張る。利用時間は2時間。
3周年を機に新メニューを盛り込んだ同店は、国道16号線の西橋本信号横という目につきやすい立地も生かして顧客拡大を図る。営業時間は午前11時30分〜午後2時、午後5時〜午後10時。電話042—772—5408。
[大和市議会]正副議長ポスト争いで波乱
無所属クラブで3人離脱/当初の想定を覆す
大和市議会で7人を擁していた保守系最大会派の無所属クラブから3人が離脱し、5月8日に開かれた臨時会で離脱し会派に属さない中丸孝志氏が議長、市民クラブの大谷仁氏が副議長、監査委員にはやはり離脱し、古木勝治氏と「大和クラブ」を結成した木村賢一氏が選任された。
この3人の離脱により大木市政に野党的立場を保ってきた無所属クラブは4人となり、共産4人、社民党・無所属3人、神奈川ネット3人の計14人になったのに対し、与党サイドが公明5人、市民クラブ4人、民主3人に無所属クを離脱した大和クラブ2人、無会派1人が加わり15人となり立場が逆転した。
このため無所属クを中心に当初描いていた議長に同クラブの国兼晴子氏、副議長に共産の窪純氏、監査委員に木村賢一氏という想定は木村氏を除いて覆され、正副議長2人が与党サイドの15票で選出された。
この結果、3人の離脱は「ポスト争いが発端」という見方が強いが、大勢の流れに沿う与党化の流れは「どこの議会も同じ」と冷めた見方をする向きもあり、そうした中でも議長になった中丸氏が無会派を選んだ点を評価する声もある。正副議長の経歴は次のとおり。
中丸孝志氏 当③藤沢商高卒▽文教市民経済・議会運営委両委員長、基地対策・総合計画基本構想審査両特別委委員長、副議長▽大和南1丁目▽60歳。
大谷仁氏 当③東海大卒▽総務・環境厚生委両委員長、都市整備対策・基地対策両特別委委員長、監査委員▽下鶴間▽52歳。
[神奈川産業振興センター]創業相談を6会議所で実施
土曜日活用し、専門家(中小企業診断士ら)と
じっくり相談
財団法人神奈川産業振興センター(4月1日に財神奈川中小企業センターが社神奈川県産業貿易振興協会と統合し名称変更)は、2006年度から県内商工会議所と連携して開設したきた土曜日の創業相談サテライトステショーンが2008年度の平塚商工会議所の加入で6会議所で行われる運びになったと発表した。
各会議所は従来、この創業相談を平日に受け付けてきたが、「仕事が休みの時に専門家(中小企業診断士ら)とじっくり相談したい」という勤労者や創業を目指すシニア層のニーズに応えるため、2006年度から土曜日の相談を受けつけるようにしたもので、横須賀、小田原、厚木、相模原、藤沢の各商議所が実施してきた。
このうち、相模原商議所が受け付けているのは毎月第3土曜日(6月と11月は第4土曜日)の午前10時から午後4時までで、隣接する市立産業会館3階の小研修室(5月は多目的室)で行っている。問い合わせは同商議所経営支援課・電話042−753−8135。
5月27日 火曜日
【とぴっくトーク】健康は正しい“食”から
NPO法人・さがみはら栄養ケア・ステーション
山崎郁代理事長に聞く
——どんな目的のNPO法人ですか。
「正しい食に基づく健康づくりをお手伝いするための人材バンクです。昨年4月に管理栄養士、栄養士10人で発足しました。目的に共鳴して入会する人が増え、現在の会員は21人になりました。全員が女性ボランティアですが、日頃は市の保健センターや薬局、料理教室などで自分の仕事を持っています」
——活動内容は。
「地域の人や企業経営者、開業医の先生たちの要望に応じて相談や講演、料理実習、栄養価計算などを行っていきます。1年間の実績としては市民を対象にしたカロリーバランスを考えたバイキングの実習、メタボリックシンドローム予防のフルコース料理の監修、内部研修会などを行ってきました。最近、健康診断で検査値が正常の範囲からはずれてしまった人からの相談、健保組合と契約している会社からの人材派遣の依頼、ファミリーレストラン業界からの栄養価計算の委託などの業務が増えています」
——国民的な課題であるメタボ予防には何が必要ですか。
「まず3度の食事をきちんと取ることですね。高脂血症は朝食抜きの人、夜10時以降に食事をする人に多いのです。今、朝食を取らない子どもが増えていますが、将来がとても心配です。子どもたちのためのヘルシーメニューの普及と食育にも努めたいと思います。また、野菜を食べることも大切です。相模原ではとても質のいい野菜が生産されていますので地産地消も促進したいですね」
——今後の展望は。
「地域のニーズにどんなときでもすぐに対応できる、機動力のある組織にするのが私たちの目標です。活発に活動して認知度を高め、早く拠点を整備したいと思っています」
[三栄ハウス]200年住宅に対応で新商品
住宅性能表示で最高等級「プレミアム200」発表
三栄ハウス(株)(相模原市相模大野3—20—1、中島信義社長)はこのほど、200年住宅に対応する新商品として「SAN−EIプレミアム200」を発売した。
住宅性能表示で耐震、劣化、維持管理の各等級や温熱環境のすべてにおいて最高等級を取得できる仕様にし、使用木材も土台や柱はもとより柱の部材(筋違・間柱・通気胴縁など)でも国産無垢檜を使い、より強靭で健康に留意した住宅にしたとしており、今年3月20日から発売している。
同社はまた、2007年度に続き2008年度の新入社員19人に無垢の大黒柱をプレゼントした。新入社員が「家族や会社の要である大黒柱となるように」との思いを込めてプレゼントしたもので、4月21日に同社の富士小山工場で新入社員自ら国産檜7寸角(210ミリ角の長さ3メートル)の大黒柱を選定した。
[ギャルリーヴェルジェ]
6月7日まで山田勝廣氏の作品展
銀座大賞展審査員奨励賞、国民文化祭熊本美術展金賞、人間讃歌大賞展優秀賞などの受賞歴に加え、サトエ記念21世紀美術館、北里研究所らが作品を収蔵する山田勝廣氏の作品展がギャルリーヴェルジェ(相模原市古淵2−3−7)で5月20日から6月7日まで行われる。同画廊主で画家の細谷玉江氏は「山田氏の作品をずっと見てきて見え隠れする奥深さに興味を持ち、13年目の企画展にした」という。電話042−776−6375。
5月28日 水曜日
[料亭ふじ]ソフトバンクCMの舞台に
同窓会編/犬の「カイ」くん、
女優の山口いづみさんら来店
携帯電話が主力のソフトバンク(東京都港区、孫正義社長)の犬を主役にしたテレビCMの新作撮影ポイントに相模原市南橋本2—5—25の料亭ふじ(増井ます美社長)が選ばれ、このCMが5月10日から放映された。
同料亭で撮影が行われたのは4月20日の日曜日で、朝6時から夜中の午前2時まで及んだ。
これに先立ちCM制作会社から電話で申し入れがあった際、ます美女将は「うちなどとんでもありません」と断ったという。ところが、相模原から八王子にかけて撮影にふさわしい料亭を探し歩いて決めたという粘り腰の説得を受け、引き受けるに至ったが、ほかに多摩中央公園も舞台になったという。
これを機に同料亭内の写真撮りなどが数日間にわたって行われ、撮影本番前の土曜日には機材が持ち込まれた。その中には照明用電源を備えた大型車も含まれ、撮影は夜遅くまでかかるため、監督自らが近所を回り、迷惑を詫びるひと幕もあった。
そして20日午前6時。撮影スタッフが最初に取り組んだのが、器材の持ち込みで傷をつけないようにと家具や壁、柱などを覆う作業。このスタッフに俳優とエキストラをまじえた総勢が60人ほどになった。
その主役を務めたのが北海道生まれで、すでにおなじみの犬「カイ」くんと女優の山口いづみさん。2階の42畳に及ぶ大広間の半分が同窓会の宴会という設定で、いずみさんとカイくんがテーブルをはさんで真向かいに座るシーンもあり、このお酌の役を務めたのが同料亭のアルバイト大学生ののぞみさん、さくらさん。また、ます美女将自らもお客を玄関で礼を述べながら見送るシーンに“出演”した。その結果、複数のバージョンのワンショットに採り入れられた。
ただ撮影にあたっては犬が主役とあって監督は終始ピリピリしていたそうで、逆に犬が疲れて寝るとスタッフや俳優も朝6時から同行してきた食事兼カフェ車に出向いて休憩したという。
その合い間をぬってます美女将が「以前にソフトバンクの孫社長も来店していただいたんですよ」と話すと、スタッフがびっくりするひと幕もあったという。こうして撮影は夜中の2時に終わったが、片づけを含めると3時半までかかった。
「とにかくてんやわんわの1日でした」と前置きしてます美女将は、「まさかと思った孫社長さんが来店して下さって、その会社のCM撮影に選ばれたのもなにかの縁で、身に余る光栄と思っており、楽しい思い出になりました」と笑顔をふくらませていた。
[相模原市]バリアフリーマップ新版を発行
津久井との合併を機にSPコードを新たに掲載
津久井地域との合併やJR南橋本駅、小田急相模原駅などの改築に伴い、2001年版を改訂して発行したもので、市内各駅のエレベーター、バスやタクシー案内などがピクトグラム(絵文字)によりひと目でわかるようにすると共に、目の不自由な人も利用できるようにSPコードを新たに掲載した。
発行したのは1万部で福祉事務所や出張所、町田駅を含む17駅で配布している。
[大和市教育研究所]理科の指導者向け冊子を発行
自然の仕組みやものづくりの楽しさなどを子どもたちに
大和市教育研究所はこのほど、理科授業の教材として活用してもらう指導者向けの「実験・観察・ものづくり おもしろ教材ハンドブック」を発行、市内の小中学校教員に配布する一方、市内の児童館からの要請を受けて22館の指導員にも配布した。
便利な生活の中で子どもたちが本来持っている好奇心や意欲が薄れ、自然現象のおもしろさに触れる機会も減っている現状に対し、自然の仕組みや規則性を実感として理解し、ものづくりの楽しさなどを伝えるハンドブックで、理数科教育事業の振興に注力している同研究所が、市内小中学校教員5人とおもしろ科学実験室企画プロジェクト代表の田中義朗氏による理科教育調査研究部会を設けて2006年度から2007年度にかけて編集にあたり、発行した。
その教材として選んだのが①エネルギー・粒子②生命・地球③伝承おもちゃ④科学マジックの各領域における85事例と、道具や材料などの扱い方、紙にはじまり電気部品、新素材などの「なるほどThe 材料!」、材料・器具の入手先、型紙まで織り込んでいる。
また、同時にA4判四頁の紹介リーフレットも紹介。他市の研究物や市販の図書にも同類のものがあるが、学校現場の教員のノウハウを生かし、子どもたちの技能レベルや興味関心などを考慮し、指導のポイントを丁寧に解説したものは「類を見ないはず」という。
5月29日 木曜日
[相模原市民文化財団]公演鑑賞のきっかけを提供
演出家や出演者のアフタートーク、観劇レポートなど展開
相模原市民文化財団は4月から演劇やダンス公演を鑑賞するためのきっかけを提供する「観るためのプロジェクト」を開始する一方、市民から募った6人の観劇レポーターによるレポートのネット公開を始めた。
4月26日に杜のホールはしもとで行った二兎社公演「歌わせたい男たち」を皮切りに始めたもので、単に観るだけでなく、作品関連の展示や演出家、出演者のアフタートークなどによって楽しみを深めてもらう試みで、5月24日と25日にグリーンホール相模大野多目的ホールで公演した劇団山の手事情社の「摂州合邦辻」では演出家の安田雅弘氏のアフタートークが行われる一方、公演に先立ち市立共和中の演劇部でワークショップも行われた。同中は2007年に全国大会出場を決めるなど、演劇活動に注力している学校で、演劇の基礎から「ショートストリーズ」と呼ばれる寸劇づくり、作品を仕上げていく過程を体験してもらうワークショップで、この種の試みは初めてという。
また、7月5日に同多目的ホールで行うR—15人劇形の平常×寺山修司「手皮のマリー」では没後25年となる寺山公演の横尾忠則や宇野亜喜良らによるポスターをロビーに展示する。
さらに7月30日から8月1日までの3日間、杜のホールはしもと多目的室で安次嶽奈緒を中心にしたコンテンポラリーダンスグループのきこり文庫による「ゆるゆる愉快なダンスワークショップ」も行い、8月3日に同ホールがある5階のインナーガーデンで同文庫によるダンス公演も行う。このワークショップに参加する10歳以上の20人を募集している(参加費が必要)。
このあと8月9日にグリーンホール相模大野多目的ホールで公演する原爆投下後の広島を舞台にした佐々木権治の一人芝居・読み語り「父と暮らせば」でもアフタートークが行われる。ダンスワークショップの問い合わせは、杜のホールはしもと・電話042−775−3811。
[明治神宮崇敬会]相模原支部で平成20年度世話人総会
支部活動を通じ、国史や修身を大切にする気風を高める
明治神宮崇敬会相模原支部(渋谷正夫支部長)の平成20年度世話人総会が5月8日、市民会館で開かれ、各地区から約100人が出席した。
同会は明治天皇と昭憲皇太后を祭る明治神宮を敬い、日本の伝統と文化を継承するとともに明るい家庭や社会をつくることを目的にした団体。「神を敬い祖先を崇める」「皇室を尊び、国家を愛す」「世界の平和共存を祈る」などを実践綱領に掲げており、県内1、2を争う1257人の会員を擁している。
この日は綱領唱和、役員紹介などに続いて渋谷支部長があいさつに立ち「支部が発足して41年目を迎える今年は明治維新140年、明治神宮社殿復興50年の記念の年」と前置きした後、「今は親が子を殺し、子が親を殺す殺伐とした時代になっている。また、少年問題が多発するなどおかしなことが多い。支部の活動を通して国史や修身を大切にする気風を高め、おかしなことがない世の中にしていきたい」と述べた。
続いてあいさつした篠崎源太郎顧問は「会員の高齢化が進んでいる。青年部を作って斬新な活動を行えば会員が増えるのではないか」と提言して拍手を浴びた。
この後、会員増強に向けた活動展開、明治維新140年記念式典などへの参加、崇敬会本部事業への参加、婦人部の福祉活動への協力などを内容とする事業計画を承認。最後は本部から配布された冊子を参照しながら、明治天皇が発した五箇条のご誓文を唱和して閉幕した。
松藤民輔氏の処女作「脱・金融大恐慌」
直近の経済予測などを加え復刻
講談社発行の「脱・金融大恐慌」がこのほど、「脱・金融大恐慌1993〜2008」として復刻した。
著者の(株)ジバング社長・松藤民輔氏は「この15年の間、日本と世界を取り巻く経済環境は誰も予想し得なかったほど大きく変化した。出版当時、異端とも言われたオリジナルに解説、直近の経済予測などを加え、パワーアップした思い入れの強い1冊」と綴っている。(同社ネバダレポート17号より)
5月30日 金曜日
【トップセールスに挑む】
設計力生かした開発製品の販路を模索
(株)インターテック/増田嘉文社長に聞く
「この仕事を30年やっているが、今あらためて自分の会社が世間から認められるためには設計、営業、資本の3つが必要だと痛感している」
苦笑交じりにこう語る(株)インターテック(相模原市西橋本2—25—3)の増田嘉文社長。決して回顧談ではなく、間もなく踏み出す次のステップに向け、どのような営業戦略を組み立てるかを模索する中での弁だ。
大手メーカーの研究所で機械と油圧関係の設計を学び、その後従業員15人ほどの企業に移って計測器や制御機の設計を担当。1988年にインターテック社を設立し、電子計測機器・電子通信機器や自動制御機器の設計と製造、コンピュータのシステム設計とコンサルティングを柱とするメカトロニクスの分野で実績を積み上げてきた。
具体的な事業内容は、アナログ・デジタルの回路設計、プリント基板設計、DSP画像処理装置設計、リゾートマンション用遠隔管理システムの設計・製作など多岐にわたり、一次元・二次元のカメラの設計も手がけている。
取引先は上場企業から個人企業までと幅広く、大企業発注のプログラム設計などにも十分な実績があるが、「1人、2人の小さいところと一緒に新しいものを作っていく仕事の方が楽しみは大きい」という言葉に強い実感をこめる。
だからこそ、企業のグループ化が進む中で独立した小規模企業が切り捨てられていく現状に危機感を募らせる。「物を作っても売れない状況に追い込まれた企業をいくつも見てきた。企業にとって販売ルートの確保は不可欠」と同氏。
この「販売ルートの確保」は他人事ではない。今、光関係の新製品発売に向けた準備を進めており、機能と価格の面では既存の製品をしのぐ自信があるが、販路が大きな壁になっている。設計力に対する取引先の信頼は獲得してきたが、「これまでは営業に歩くことはなかった」と話すとおり、開発製品を売るためのノウハウは蓄積していないのがその理由だ。
ネットを通じた発信をベースに検討中だが、冒頭の言にもあるとおり営業とPRのための資本投下をどう展開するかが飛躍への課題だ。
とはいえ、「こんなに楽しい仕事はほかに無い。この仕事を選んでよかった」と語る増田氏の表情に焦りの色は無い。むしろ、「子どもたちに海底散歩を楽しんでもらえるような1人か2人乗りの潜水艇を設計してみたい」と夢を語る口調は純真なまでに熱い。
そして、「最近は自分が周りの人たちに助けてもらいながら仕事をしてきたとつくづく思う。今度は自分の技術を若い人に伝えるのが果たすべき役割ではないかと考えるようになった」との思いから、同じ考えを持つ人たちと団体を作ることも構想している。
設計・製造一筋に歩む技術者にとって、これからの日々にはなお多くの夢と可能性が残されているのである。
[二宮電線工業(株)]川崎から相模原に移転
淵野辺の工業地域で2010年8月から操業
耐熱電線や半導体フッソ樹脂電線など特殊電線を製造する二宮電線工業(株)(川崎市中原区、二宮恒夫社長)は5月9日、本社・工場を相模原市に移転するのに伴うインベスト神奈川(県産業集積方策)の施設整備等助成制度の利用を申請した。
移転するのは元県立高等職業技術学校に近い一角の相模原市淵野辺2—15—16の約6971平方メートル(工業地域)で、同社は約15億円を投資して本社工場を建設、2010年8月の稼働を目指す。
これに伴い、相模原市も「STEP50」の申請があれば助成する予定という。
同社は1960年8月の設立で、新本社工場の操業が50周年にあたる。2007年7月期の売上高は17億8000万円で、従業員は70人。
大和市郷土民家園で端午の節句まつり
ベーゴマや竹馬など昔あそびを堪能
大和市スポーツ・よか・みどり財団の主催による端午の節句まつりが5月5日、大和市郷土民家園で行われた。
家族づれなどが訪れた中で、子どもたちがベーゴマや竹馬、新聞紙によるかぶと作りといった昔ながらの遊びを楽しみ、コマがうまく回せない子が同園職員の指導で回せるようになって大喜びする光景とか、ミニこいのぼりを持った子どもたちが走り回る光景が見られた。
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