2008年(平成20年)
相模経済新聞社
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8月18日 月曜日

[ユニオンマシナリ]恒例の納涼祭に約2000人
スペシャルゲストに平尾昌晃、北川大介ら

コネクターやハーネス加工メーカーのユニオンマシナリ(株)(相模原市上溝1936—19、宮下朝三社長)による毎年恒例の納涼祭が7月25日午後5時から本社工場駐車場と隣接の特設会場で行われ、大手工場のこの種のまつりにも匹敵する地域の家族づれなど約2000人の人出で賑わった。
 それだけの賑わいを見せたのは新たな工場建設予定地にステージを設けて会場を拡大したためもあるが、スペシャルゲストとして平尾昌晃やクラウンレコード歌手で人気急上昇の北川大介、さらには漫談の小野ヤスシを招いた要因もあり、会場は各種模擬店が居並ぶ中でどこもごった返し、特等40V型液晶テレビが当たる抽選会も人気を呼び、配布したその券も1600枚に及んだという。
 ステージではハワイアンバンドの「おおたけさんご」の演奏、松若流社中による新舞踊の披露などがあった後あいさつに立った宮下社長は、100億円に近づいてきた年間売上高と工場増設の計画に触れながら、「今年はいつにない賑やかな納涼祭になり、こういう時期にこうした催しができる幸せを感じている。平成20年の夏は1回きりしかなく、そうした意味でみなさんの記憶に残るイベントとして楽しんでいただけたら幸い」と語った。また、これに先立ち来賓として相模原市の山口和夫副市長も駆けつけてあいさつ、ステージのイベントがひと通り終わったあとは赤間二郎衆院議員もこの日の盛会を称えた。
 そのメインステージでは最初に小野ヤスシが軽妙な話術で会場を笑わせた後、北川大介が現在ヒット中の平尾昌晃作曲の「横浜ルージュ」などを披露、ステージ前に陣取ったファンから大声援を受けた。そのうえでロカビリー全盛時代を築いた平尾昌晃が登場、自らのヒット曲「ミヨちゃん」や「星はなんでも知っている」、さらには他の歌手の往年のヒット曲を熱唄した。

 

オリジナルフレーム切手「相模原の祭時記」発売
泳げ鯉のぼり、相模の大凧まつりなど、市内の観光をPR

 相模原市内の観光PRを兼ねたオリジナルフレーム切手「相模原の祭時記」が郵便局(株)南関東支社(横浜市中区桜木町1—1、斉藤敬次支社長)から発行され、8月1日に市内にある55郵便局が販売を始めた。
同市および観光協会の協力を受けて作成したもので、①泳げ鯉のぼり相模川②相模の大凧まつり③上溝夏まつり④さがみ湖湖上祭花火大会⑤橋本七夕まつり⑥東林間サマーわぁ!ニバル⑦相模原よさこいRANBU!⑧さがみおおの大野万灯祭り⑨相模ねぶたカーニバル⑩甲州街道小原宿本陣祭の写真をあしらった80円切手10枚をシートにしたもので、3000部を発行し1シート1200円で販売している。

 

【Sokei短信】

●大和市立病院で看護師を目指す高校生が看護師1日体験
 同病院が患者との触れ合いや看護職の大切さを知ってもらおうと7月29日に行ったもので、夏休みに合わせて1991年から開始。18回目を数える今年は高校3年生12人(うち男子2人)が白衣に着替えて体験した。
 山田谷節子看護部長のあいさつを受けたあと外来を除く内科、外科、整形外科など6つの病棟に2人ずつ配置され、各ナースステーションで自己紹介する一方、施設や看護体制などの説明を受け、看護師に付き添いながら体位変換やベッドメーキングを手伝い、昼食時には食事の配膳を行う体験も行った。そのうちの1人、県立大和西高校3年生の奈良麻衣子さんは「思っていたよりいろいろな仕事があり驚いたが、今回の体験でより一層看護師になりたいと思った」と話していた。

●大和市立図書館で小学生が「1日図書館員」
 小学5、6年生の17人が参加し、7月24日に行った。
 最初に館員の辞令を受け、仕事の説明を受けた児童たちは青いエプロンに名札をつけて3グループにわかれ、カウンター業務では利用者が窓口に持参した本をバーコードリーダーで読み取り返却処理し書架に戻す作業、本の表紙をビニールコーティングする作業などにあたり、地下の書庫も見学、約10万冊保存しているという説明にびっくり。
 参加記念として自分の誕生日に発行された新聞の1頁を各自でコピーし持ち帰ったが、市立大野原小6年生の高橋秀平くん(11)は、「本を借りに来た人へのあいさつが最初は恥ずかしかったけど、だんだん慣れて楽しくできた」と話していた。

8月19日 火曜日

[割烹大原屋]津久井町の「味」を凝縮した弁当が好評
アユやワカサギ、昔ながらのまぜご飯にもこだわり

 割烹大原屋(相模原市津久井町中野1343—3)が調製した「津久井弁当」が好評だ。  町商工会からイベントなどで町の名物として来場者に楽しんでもらえる弁当の開発を依頼された同店が工夫を重ねて商品化したもので、町の「味」を凝縮した逸品。
 ご飯はかてめし。昔、町内でお祝い事があるとよく作られたというまぜご飯で、トッピングした薄焼き玉子の細切りとかすかな酢の酸味が味を引き立てている。
 おかずは多彩。道志川の急流で育った「鼻曲がりアユ」と津久井湖のワカサギにちなむ、アユの塩焼きとワカサギのフライが地域色を演出。豆腐のおろし添えとおからコロッケは水清い町内に四軒ある豆腐店の手作り商品を生かしている。
 また、地元産の野菜「むかご」は津久井弁当ならではの彩り。地域の山野に自生するヤマイモなどの葉の付け根に派生する植物で、胃を丈夫に保ち、慢性の下痢の緩和に効果があるという。
 このほか、鳥のから揚げ、玉子焼き、煮物、漬け物なども盛りこんでおり、ランチには十分すぎるほどのボリューム。水源地の食品にふさわしく、環境保全にも配慮して紙と同様に燃やせる材質の容器を使用している。価格は700円。
 5月に商工会が行った津久井観音巡りイベントでお目見えし、参加者から「質量ともに満足。町の名物弁当になるのでは」といった反応を得たため、毎月第1土曜日に津久井湖観光センターで開催中の「つくい逸店昼市」に出品している。
 商工会事務局は「地域の産物と伝承の味を十分に生かした新名物。地産地消の流れにも乗れる」と強い推薦の弁。今のところ昼市などのイベントに限って製造し、一般からの注文には応じていないが、将来的には同店の定番メニューになることも見込まれる。

 

[サッカーのSC相模原]
全国クラブチーム選手権県大会で優勝
J1昇格と日本一への夢を目指して

 5年後にはJ2入りを目指し、このあとJ1昇格と日本一への夢を託して今年2月、相模原で設立されたサッカーの(株)スポーツクラブ相模原(SC相模原、望月重良社長)が7月26日に保土谷公園サッカー場で行われた第15回全国クラブチーム選手権大会の決勝戦に臨み、YSCCセカンドに3−1で快勝、31日に望月社長らが加山俊夫市長を訪れ、優勝を報告した。一方で同クラブは県社会人サッカー3部リーグに所属、2009年の2部昇格を目指し、8月1日現在2戦連勝をあげている。
 クラブチーム選手権神奈川大会には社会人リーグ一部の5チーム、2部の3チーム、3部の8チームの計16チームが参加。3部のSC相模原は初戦で前年度優勝した1部の六浦FCに3−1で圧勝、第2戦で1部の港北FCと戦い4−0で完勝、準決勝では2部のFC厚木と対戦し2−1で勝ち、決勝で3部のYSCCと相まみえて勝ち、初優勝を果たした。
 この大会には相模原から1部のブレッサ相模原とさがみ大沢FCも出場したが、ブレッサは初戦、大沢FCは2回戦でそれぞれ敗退したためSC相模原とは顔を合わせず終わった。
 この優勝によりSC相模原は9月20日から山梨県で行われる関東大会に出場、さらに勝ち進むと11月1日から秋田県で行われる全国大会に出場する。
 一方でSC相模原は設立と同時に県社会人3部リーグに入り、Jリーグ入り目指している。この1部から3部までは約150チームが所属、SC相模原は今期、ベスト4入りを果たし2009年の2部参戦、さらに3年目の2010年には1部参戦を視野に入れており、さらに2011年の関東2部リーグ参戦と同時にJリーグへの準加盟を申請、この承認を受けて飛び級申請を行い、優遇措置で全国地域大会決勝に参加、2位以内に入りその後の入れ替え戦を経てJFL昇格を果たし、2012年にJFL4位に入り、J2昇格を果たすというシナリオを描いている。チーム設立時に法人化したのは、この過程のJリーグ準加盟申請のためという。
 そのうえでJ1昇格を果たし、しかも日本一になるのが目標だが、その年は「201X年」としており、そのために「県下の頂点に立つのが当面の目標」と望月社長は話す。
 今回のクラブチーム選手権県大会の破竹の進撃による優勝はその予兆とも言えそうで、選手たちは「SC相模原の素晴らしい歴史の一ページになった」と話している。

 

[第20回ふちのべ銀河まつり]
淵野辺駅開業百周年祝賀も兼ね大いに盛り上がる

 相模原市淵野辺の真夏のビッグイベント「ふちのべ銀河まつり」(同実行委員会主催)が8月2日、3日、JR淵野辺駅北口バスターミナルを会場にして行われ、多くの来場者でにぎわった。
 20回目を迎えた今年は同駅開業百周年祝賀のサブタイトル付き。特設ステージを囲んで北口周辺の企業や飲食店、大学などの露店23店が立ち並び、会場は酷暑の中かき氷や飲み物などを買い求める子どもや親子連れでいっぱい。
 地元の幼稚園児や学生らによるダンスと音楽演奏を初め、地域で活動するチアリーダーの実技やよさこい踊りなどが地域一体のまつりを盛り上げ、夜はプロのお笑い芸人やジャズバンドなども登場して来場者を大いに楽しませた。

8月20日 水曜日

【とぴっくとーく】
異業種交流グループ・ニューリーダーズクラブ
中里州克会長(55・有限会社湘南産業社長)に聞く
「若手会員増強に全力」

ニューリーダーズクラブ(NLC)はどんな団体ですか。
 「25年前に発足した異業種交流グループです。当時20代、30代だった6、7人のメンバーが企業同士の取引を通じてギブアンドテイクの関係を築こうという趣旨で結成しました。現在の会員は24人で、建築、保険、電気工事、葬祭、税理士、社会保険労務士など幅広い業種に広がっています。1業種1社が原則です。地域的には相模原市の会員が中心ですが町田、厚木、伊勢原などからの参加者もいます」

活動内容は。
 「時代の流れに敏感でありたいと考え、企業人として必要な研鑽を積んでいます。毎月1回の定例会が中心で、最近は県の職員から企業に求められる防災対策のレクチャーを受け、相模原市の政令指定都市移行についての学習会も実施しました。会員の専門知識を活用して税務や年金をテーマにした勉強会も行っています。自分たちの足元を見つめながら地域活性化につながる活動を模索したいという思いが強いですね。また、ゴルフや魚釣り大会といったメンバーの親睦事業だけでなく、家族ぐるみ、従業員ぐるみの行事も活発に行っています」

課題は何でしょうか。
 「会員増強ですね。今のメンバーは元気に企業経営を続けている人が大部分で、創立以来の顔ぶれも少なくありません。それはそれで意味があると思いますが、会に新しい風を吹き込んでくれる若い力がほしいですね」

抱負は。
「研鑽を重ねて、変わりつつある時代の流れを正確にとらえていきたいと思います。異業種交流の強みを生かしておたがいに刺激しあう発想を持って前に進み、厳しい時代を乗り切る糧にしていきたいですね」 

 

[相模原市]
STEP50認定企業の奨励金交付状況を報告
約8割が売上高増勢、今年度税収も増額の見込み

 相模原市産業振興課企業立地推進室はこのほど、STEP50(さがみはら産業集積促進方策)で認定した企業の奨励金交付状況と市税の増収などをまとめた報告を市議会の産業集積対策特別委員会(藤井克彦委員長)に行った。認定企業の訪問調査などで初めて明らかにしたもので、工場の新設や増設などによる売上高に関する企業30社の調査では80パーセントが増勢にあるという。
 STEP50は2005年度にスタート、2007年度までの3年間で74件を認定、2008年度の4件を含めると78社を数え、企業立地推進室によると、総投資額は約875億円、奨励金が約62億円、新規雇用人数が約670人と見込んでいる。
 この認定内訳でほとんどを占めるのが市内企業による工場新設の52件で、このほかは市外企業の新規立地12件、市内中小企業の工場増設5件、同移設3件と続き、工場用地保全に対する奨励措置で工場用地継承5件、貸し工場1件となっている。
 ただし奨励金交付自体は新設あるいは増設でも操業開始から3年分割になっているため、2005年度の交付額は3社で3239万5000円、2006年度が17社で3億7967万9000円、2007年度が32社で5億9878万4000円になっている。
 これに対し工場等の操業開始前後における固定資産税・都市計画税、法人市民税・事業所税による市税収入は2006年度が3社で1450万7000円増、2007年度が17社で1億6980万円増になり、売上高が伸びている状況が判明したとしており、2008年度も固定資産税・都市計画税だけで33社による2億4059万2000円増を見込んでいる。
 また、同室は今年1月から2月にかけて2007年度までに認定した企業50社(工場用地継承・貸し工場除く)を訪問し売り上げ動向を調査、2007年度の売上高が市内企業39社で2582億円、市外企業11社で8181億円にのぼるという結果をまとめた。この調査は前の2007年度にも行っており、その比較をするためで、その対象となる30社のうち80パーセント(24社)が増加、20パーセント(6社)が減少している状況という。
 こうした結果について同室は、「もともと設備投資に動く企業だから上質の企業」と強調、STEP50による奨励金が売上高の増勢に結実しているとしている。

 

[大和市] 行政暴力(不当要求行為)の防止対策研修会
県警から講師招き、約100人の職員が聴講

 大和市は7月23日、暴力や不当要求などによる窓口などのトラブル防止や職員の身の安全を守るため、職員を対象にした行政暴力(不当要求行為)の防止対策研修会を市立病院講堂で行った。
 同市はこうした対策として2003年、市内に不当要求行為等対策委員会を設け、防止策の検討、職員への啓発を行ってきたが、この日の研修会は昨年度に続いて行ったもので、県警本部暴力団対策課の2人を講師に招き、約100人の職員が参加した。
 最初に講師から暴力団の現状、不当要求や書籍等の購読要求への対応等など約40分の講義を受け、事例紹介のビデオも視聴、このあと講師と職員によるロールプレイに参加した女性職員は、「相手の要求にどう対応していくか分からなくなってしまいましたが、今回の研修を生かして今後の業務に役立てていきたい」と話していた。

8月21日 木曜日

浜銀総研の機関誌連載
「新・挑戦する独創企業」が冊子に
相模原と愛川では(株)リガルジョイントと
(株)シンクスコーポレーションを紹介

 (株)浜銀総合研究所(横浜市)の経営コンサルティング部(寺本明輝部長)が県内の中小企業(一部東京を含む)19社を照射した「新・挑戦する独創企業—なぜ、この企業はこだわり続けるのか」がこのほど、プレジデント社から発行された。
 同社は機関誌「Best Partner」で「挑戦する独創企業」を連載しており、2007年にはその20社を事例に同じタイトルの本を上梓したが、「新・挑戦する独創企業」はその続編にあたるもので、取り上げているのが横浜市の8社、川崎市の3社、藤沢市の2社、相模原、横須賀、秦野3市と愛川町各1社の計17社(ほかは都内の2社)。
 このうち相模原の企業では「流体制御機器のトップメーカー」として㈱リガルジョイント(大野台1—9—49、稲場久二男社長)を紹介しており、当初はガス配管関連で工場アパートを建てて仕事を委託してスタート、その後半導体関連事業で大きく飛躍したが、シリコンサイクルで暗転したため、下請けからの脱皮で自社製品の開発に着手。
 その結果、水漏れしないホース用継手「カンタッチ」を開発、さらに辛苦を重ねた末に流量センサーの開発にも成功し、今は新たにオゾン・環境事業に挑んでいる経緯を綴っている。
 そうした中で同社が真骨頂としているのが、「製品やシステムラインの企画開発、設計、試作、評価は行うが、量産については協力工場に委託している」という「ネットワーク技術」で、「人間には不可能なことはない。自分にはできなくても、世の中にはできる人もいる。その人の力を借りればなんでもできる」という稲場社長のコメントがそれを物語っている。 また、愛川町の企業では「かながわ“キラリ”チャレンジャー大賞」を受けた(株)シンクスコーポレーション(柴崎安弘社長)を紹介、金属加工で問屋向けに特化したビジネスモデルを確立し、起業してから10年で年商50億円を達成した道のりを綴っている。
 このほか、序章で寺本部長が「見えざる組織能力を高める—植物の生き方に学ぶ中小企業経営」、終章で神奈川大学経営学部の海老澤栄一教授が「進化行動にみる中小企業経営者の独創性とイノベーション」、横浜国大経営学部の山倉健嗣教授が「成長戦略からみた独創企業」のタイトルで執筆している。360頁で定価が1800円プラス税。

 

[相模原市消防局]上半期の火災と救急概要を発表
火災発生、救急出動件数ともに前年比減

 相模原市消防局は7月30日、今年1月から6月までの上半期における火災および救急概要を発表した。
 火災の発生件数は98件で前年比52件減少、種別では建物が57件、林野が3件、車両が6件、その他が32件で、建物が35件減ったが、林野が2件増えた。
 出火原因では放火・放火の疑いが25件で、1986年以降依然としてトップを占めており、次いでたばことこんろの各11件、遊び10件、たき火5件で死者も前年より1人減って3人になり、内訳は逃げ遅れ、放火自殺者、不明各1人だった。また焼損棟数も69棟で57棟減、面積も1509平方メートルで806平方メートル減、損害額も4650万円で3億6811万円減った。
 一方、救急出動件数は1万3917件で1051件減、搬送人員は1万2797人で1121人減少。種別では急病8421件、交通事故1631件、一般負傷1625件の順だが、搬送された人の約52パーセントが入院を要しない軽傷者で、タクシー代わりに利用するなど安易なケースが目立つため、同消防局は自家用車やタクシーの利用を呼びかけている。

 

[新キャタピラー三菱]
「キャタピラージャパン(株)」に社名変更

 新キャタピラー三菱(株)(東京都世田谷区)は8月1日、社名を「キャタピラージャパン(株)」に変更、これにあわせて国内6社の建機販売と直営レンタル会社関連会社シー・エイ・イー(株)関係7社の社名も変更した。
 これに伴う会長、社長と常務執行役員、取締役、相模および明石事業所長、相模開発センター長は次のとおり。
 [取締役会長]A・M・バハジ[同社長]平野昭一[常務執行役員]R・D・クリッキィ▽田中三郎▽J・A・ファロウズ▽桑島文彦▽和田修▽J・R・ハリソン▽長濱利夫▽R・C・トンプソン▽M・R・ジョーンズ[取締役]吉田雄彦(三菱重工業取締役常務執行役員・汎用機特車事業本部長)▽菱川明(同事業本部副事業本部長)[執行役員・相模事業所長]大貫隆[同明石事業所長]尾野輝実[同・相模開発センター長]伊賀眞

8月22日 金曜日

【ひと・生きがい】
「花を生けることは、その人の生を刻むこと」
相模原華道協会会長
正奈史(まさ なふみ、雅号・喜史)さん

 大学卒業後、中学校の体育教師を務め、子どもたちの体の鍛錬という「動」を専らにする日常の中で、心休まる「静」のひとときを華道に求めた正奈史(まさ なふみ、雅号・喜史)さん。27歳で師範となり、結婚、退職後も一途に生け花の道を歩み70歳の今、相模原華道協会会長を務めている。公私に充実した日々を送る女性華道家の足跡を追った。
 「生け花は生ける人の自己表現の方法。人が生きる、花を生ける、そのどちらにも『生』という言葉が共通しています。花を生けることは、その人の生を刻むことです」と華道家としての信条を語る正さん(相模原市相模台4—8—16)。
 この言葉どおり、自らの物の見方や人生への思い、そのときどきの心のうつろいを作品に託して半生を歩んできた。若い頃から前例踏襲を排して独創的な作品を発表し、ある展覧会評で「天才的な作品」という賛辞を贈られるなど実力は折り紙付き。新聞紙上や専門誌を飾った作品も枚挙にいとまない。
 「制作にあたって大切にしているのは、陰影に富む芸術的な作品を目指して創意工夫を重ねること」と、『習い事』のイメージとは一線を画す華道観を語る。
 その一方、「生け花は、ただ花を生ける技術だけ練習しても上手にはなりません。自分で手応えを感じ、見る人の心に訴える作品を創るには人間性を豊かにすることがどうしても必要です」との信念を持ち続けている。長い間に積み重ねた制作と鑑賞から生まれた言葉に違いない。  「そのためには本を読んだり、人付き合いをしたり、旅行をしたりして体験を深め、見聞を広めることが必要です。自然の摂理を観察することも作品を豊かなものにする大切な要素です」
 20年前、市の交流事業で中国・無錫市へ渡り、生け花を指導したことがある。中国との交流はその後も続き、知人の教授の紹介で中国人民大学(北京市)日本語専攻学科の学生に約10年間生け花を教えた経験もある。「学生たちは日本の伝統文化を吸収するのに熱心で、私の後について離れなかった」という。
 毎年1週間ほどの滞在中、花器を探しに骨董市へ出かけたが、「1人では心配」と大勢の学生たちがボディーガード役を買って出てくれたのも貴重な思い出。
 自分の作品制作の上でも大きな収穫があった。古今の花器があふれる市で器の魅力を改めて知り、「花器は花と同じくらい大切。自分の作品のイメージに合うちょっと変わった器も探すようになりました」と笑う。
 そして、4年前に18流派、会員約400人で構成する相模原華道協会会長に就任。市華道界のリーダーとしての活動を始めた。市民文化祭、県華道展を初め各種の催しへの参加を通じて会員の実力を高め、多くの人に生け花への関心を深めてもらうための努力を重ねている。会員の親睦と交流を図るさまざまな事業にも取り組んでいるのは言うまでもない。
 また、地域で青少年指導員や自治会長を務めた経験の中で今の世の中や人生について感じたことを制作に生かしている。「今、世の中がおかしくなり始めています。生け花どころではないという風潮を感じますが、伝統文化の後継者を育てることは大切なこと。力の続く限り後進の指導を生きがいにしたい」と、穏やかな中にも強い使命感を伝える口調で話す。
 「伝統芸術でも書道や日本画には作品の不滅性があるが、花はせいぜい3日間。不滅性にあこがれる面はありますが、花の薄命の美しさを芸術的に表現しようという思いは一生持ち続けたい。生けて、生けて、生けて、完成への見取り図の無い道を歩んでいきたい」
 生け花への尽きぬ想いを熱く語る正さん。「今までは、これは駄目、あれも駄目と、自分の作ったものを否定する気持ちが強かったが、最近、この作品から新しい自分の世界が開けはしないかという目で見るようになった」と心境の変化を披瀝する。
 日本いけばな芸術協会特別会員の肩書きも持つ女性華道家がどのような芸術的地平を開拓していくのか、生ある限りその歩みに終着点は無い。

 

[サンエイハウス]ライフスタイルギャラリーがオープン
理想の家づくり実現につなげる場に

 無垢の国産木材にこだわる注文住宅の設計、施工を行うサンエイハウス(株)(相模原市相模大野3—20—1)はこのほど、同社1階のリビングショップMUKUとcafe Cyeressをリニューアルし、ライフスタイルギャラリー「風姿家傅(Fushi—kaden)」としてオープンした。
 床面積約825平方メートルのフロアに人気のデザイン家電アメナダをはじめインテリアフラワー、アロマ、ルームフレグランスなどライフスタイルを提案する一方、ギフトにも活用できるブランド品約17アイテムをラインアップして販売、インテリアコーディネートにも応じる空間にしたもので、カフェも32席を設け、ゆったりと快適に楽しめるようにした。また、外にも16席設ける。
 一方で、注文住宅を考える顧客にも同社の理念などを体感してもらう場として活用し、理想の家づくり実現につなげる場として運営していくという。

 

[城山町商工会]独身男女の出会いの場を開催
次回は9月29日(月)、12月10日(水)

 城山町商工会(小坂義和会長)は7月27日、相模原市橋本のHKラウンジで未婚の男女に出会いの場を提供するための「ミルトニアの集い」を開催した。キャッチフレーズは「あなたに素敵な出逢いの場を!」。
 20歳から40歳代までの独身男女に結婚にまでつながる交際のきっかけにしてもらおうと開いたもので、昨年に続き2回目。同町など相模原市内を中心に男性33人、女性29人が参加した。会費は男性が5000円、女性が1000円。
 商工会がこうした事業を主催するのは珍しいが、小坂会長は「厳しい経営環境の中で一生懸命仕事に取り組んでいる若い事業主は、女性との出会いのチャンスをなかなか得られない。結婚して安定した家庭を持つことが事業を営む上でも大きな励みになり、地域活性化と事業承継にもつながる。昔はよくいた世話焼きばあさんの役割を商工会が果たそうというのが目的」と集いの趣旨を説明する。
 立食パーティーの形式で参加者が自由に言葉を交わし、フリータイム終了後、事務局が用意したカードに気に入った人の番号を記入して収集箱に入れ、おたがいの番号が一致したカップルに新江の島水族館のペアチケットがプレゼントされる趣向。カードは1人2枚。
 男女ともカジュアルな装いの参加者が目立つ中、午後5時に小坂会長が「今年はホームページなどを見て進んで参加してくれた人が多く、主催者として大変喜んでいる。これからのひとときを楽しく過ごし、素晴らしいパートナーと出会ってほしい」と開会あいさつ。
 このあと役員は退席し、進行役の事務局員と参加者だけで○×クイズを皮切りに1時間余りのフリートークを行った。その結果、7組のカップルが誕生したという。  ミルトニアは南米原産の植物で、花言葉は「愛の訪れ」。昨年の集いには男女30人ずつが参加し、真剣な交際に至ったカップルが誕生するなどの成果があり、続行を望む声が多く寄せられていた。
 この日は日曜日だったが、同商工会は今年度、自営業者らが参加しやすいよう9月29日(月曜日)、12月10日(水曜日)と曜日を変えてこの集いを開催する。

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