8月25日 月曜日
【トップセールスに挑む】
ヨガ、ベビーマッサージなど
出産前後のケアやネットで情報発信も
つくい助産院 院長 長愛子さんに聞く
「女性にとってお産は人生でいちばん大きな転機。それまでの人生で作り上げてきたジグゾーパズルを壊してもう一度作り直すための出発点」と、つくい助産院(相模原市津久井町又野531—7)の長院長は熱く語る。
22歳で助産師の国家資格を取得したが、3年間の臨床経験、アフリカ・マラウイ共和国での海外青年協力隊員としての活動などを経て、開業したのは30代後半。今年で13年目になる。「いいお産ができればいい子育てができる」という信念を支えに開院以来345人の赤ちゃんを取り上げてきた。
助産師になる動機は看護学生のころ心に刻んだ思いと重なる。「外科も産科も経験した。外科では患者の死と向き合い、産科では人の誕生に立ち会った。人の死も誕生もかけがえのない重さがあるが、自分の一生の仕事としてだれもが喜ぶ誕生の場にいたいと思った」。同時に、「病院での医療介入の多い出産でなく、助産師がずっと妊婦に付き添う形での自然な分娩を望んでいる女性もいるはず」と考えた上での創業。「ひと月に1件あればいいかな」という見込みだったが、現在の年間分娩数は約40件に上る。
自然で安全な出産を助けるため妊婦の心身の健康管理に細心の注意を払い、納得のいく体位で出産してもらっている。水中分娩を望む人のために専用プールも備える。畳の病室からの緑豊かな眺めと野鳥の鳴き声が妊婦の気持ちをリラックスさせ、母子同室での入院を経て100パーセントの人が母乳のみでの育児状態で退院する。正常分娩の費用は入院5日間と退院後の自宅訪問を含めて37万円ほど。
「助産院はその人が持っている子を産む力を最大限に発揮してもらう所。助産師はそれをサポートする道案内役」という基本的な考えに沿って、マタニティや母親のためのヨガ、マタニティブリージング(妊婦の呼吸法)、ベビーマッサージ、温熱療法、母乳相談など出産前後のケアを充実させ、ネットを通じた幅広い情報発信にも努めている。
以前は初産でも安産の人が多かったが、今は普通に出産することができない女性が少なくない。陣痛が来て半日たっても進まないケースもあり、「女性の体が変わりつつあるのではないか」と表情を曇らせる。その一方、自治体ごとに異なる医療施策への不満も隠さず、「都留市や上野原市とは妊婦が5回の無料検診を受けられる契約を結んでいるが、相模原市は契約に応じてくれない。安全な出産を支えるために早急に無料検診できるようにしてほしい」と熱を込める。
妊婦の出産予定日が近づくと眠れぬ夜を過ごすが、津久井地域でただ1つの助産院を経営する長さんの願いは、「女性は痴呆の状態になっても妊娠と出産の記憶は鮮明に覚えている。どんな人にも『あの助産院で子どもを産めて幸せだった』といつまでも思ってもらえるよう、需要がある限り頑張る」という言葉に尽きている。
相模原市交通安全協会会長の田所文雄氏
神奈川県民功労賞受賞で祝賀会
今年6月10日に神奈川県民功労賞の表彰を受けた相模原市交通安全協会会長の田所文雄氏(78、水郷田名2—10—3)の受賞祝賀会が7月28日午後6時から橋本3丁目のセレス相模原で開かれ、加山俊夫相模原市長や相模原署の松浦正寿署長をはじめとした来賓を含め約110人が臨み、この栄誉を称えた。
田所氏は青年時代から高北(相模原)農協青壮年部委員長、県農協青壮年部連絡協議会中央委員を務め、中国の王震農懇部長(農林大臣)を代表とする視察団が来相した際は案内役を担う経緯もあった。
その後、田名二ット(株)を経営するかたわら市PTA連絡協議会会長なども務め、相模原交通安全協会では支部長、理事、副会長を経て1985年に会長に就任、以来23年間にわたり継続しており、2007年から県交通安全協会理事も併任している。
こうした経歴から表彰歴も多彩で、交通安全功労者として県警本部長、相模原市政功労、県知事表彰を受け、全日本交通安全協会長表彰の交通栄誉緑十字銅賞を皮切りに警察庁長官と同協会長連盟表彰では同銀賞、金賞まで受賞、今回の県民功労賞に至った。
その祝賀会で田所氏は敏子夫人と共に登壇し花束などを受けた後にあいさつし、「今回私が受賞したのはたまたまのことで、交通安全協会にかかわる先輩たちの努力による積み重ねがあったからこそで、私ひとりの賞ではない。この賞を相模原市交通安全協会の誇りとして、私自身もなお安全活動に尽力していきたい」と語った。続いて来賓の祝辞に移り、加山市長は「行政として安心・安全なまちづくりをしっかりやっていかなければならない中で、田所さんは交通安全パトロールなどを率先して行うなど安心・安全対策の中枢を担っており、今後もそうしたリーダーシップを発揮していって欲しい」と称えた。また、松浦署長は「田所さんは素晴らしい経歴を持ち、相模原の交通安全に多大な貢献をされてきたが、内助の功もあっと思う。これからもなお一層ご尽力いただけるようお願いしたい」と期待をまじえて語った。
さらにこのあと祝辞が相次ぎ、乾杯があって祝宴が繰り広げられた。
古民具骨董市が大和市に50万円を寄付
学校教育の充実や緑化の推進に
毎月第3土曜日に大和駅プロナードで開いている古民具骨董市の実行委員会(小瀬喜三郎委員長)は7月23日、大和市に学校教育の充実や緑化の推進に役立てて欲しいと50万円を寄付した。
同骨董市は1998年4月18日に出店数75店でスタート、11年目を迎えて今では近県はもとより関東一円から出店希望があり、約200店に増えており、骨董や家具、陶器や着物、アンティークなおもちゃなどの店が並び、「大和の名物」になっている。
今回の寄付はその10周年を記念して出店料の一部を充てたもので、山瀬委員長と山下光副委員長、小川政男事務局長が市役所を訪れて寄付、大木哲市長から感謝状を受けた。
8月26日 火曜日
[日本化工機材]
スツールやラックなど紙管の家具を商品化
紙の質感や軽さに加え、耐久性も十分
乾燥剤のシリカゲルや紙管を初めとする包装紙材メーカーの日本化工機材(株)(相模原市淵野辺1—20—8、大澤浩一郎社長)は7月9日から3日間、東京ビックサイトで行われた国際文具・紙製品展に角紙管と強化ダンボールを使用した家具を出品、同社のブースには1500人が訪れたという。これまで同社は創作という位置づけでクラフト教室などによる紙管の家具を制作してきたが、商品化は今回が初めて。
出品したのはスツールや椅子、什器の「優シリーズ」、組み立て方式のラック「飾六花(がざりっか)など。スツールで700キロ、背もたれ付きの椅子で3トンと耐久性も充分で、軽くて紙の質感が生かされた商品として見た目も良く興味を示す人が多かったという。
主な材料はリニア方式の製造機で作ったまっすぐな角紙管を使用している。通常、角紙管は四角形の金型にロール紙を巻いて作るスパイラル方式が主流だが、長くなるとねじれが生じる。同社は2003年に県のものづくり試作枠で助成金を得て、紙を折るリニア(直線)方式の製造機を開発したため、ラックや椅子など紙管の長さと強度が必要な大型の家具の商品化が可能になった。
近年、大型家電メーカーなどの工場の海外移転で輸出の梱包材としての紙管の国内需要は低下しており、同社はこれまで家具以外にも多様な形の緩衝材や証書筒など紙管の新たな利用の提案を重ねている。
同社長は「家具は初めての分野で反響も大きかった。今後も『提案』を続け、新たな紙管のマーケットを探りたい」と話している。
スツールが2脚で4200円。椅子が9000円。飾六花が支柱と六角がセットで8700円から。
[三菱重工]ラグビーチーム「ダイナボアーズ相模原」
トップリーグ再昇格を目指し、10試合を戦う
2007年にトップリーグに昇格したものの1シーズンで降格した三菱重工汎用機・特車事業本部(相模原市田名)のラグビーチーム「ダイナボアーズ相模原」がトップイースト11で9月7日を皮切りに全10試合を戦う。
同リーグで優勝しトップリーグ再昇格を目指す同チームは、このために8月に2回合宿を重ねるそうで、リーグ戦では重工相模原グラウンドでも3試合を行う。トップイーストの試合日程と対戦相手、会場は次のとおり。
[ 9月 7日13時]釜石シーウェイブス(盛岡南公園球技場)
[ 9月14日15時]栗田工業(重工相模原グラウンド)
[ 9月27日18時]日本航空(江戸川区陸上競技場)
[10月18日14時]東京ガス(県営熊谷ラグビー場)
[10月25日14時]日野自動車(重工相模原)
[11月15日14時]秋田ノーザンブレッツ(秩父宮ラグビー場)
[11月22日14時]NTTコミュニケーションズ(県営熊谷)
[11月29日12時]セコム(秩父宮)
[12月13日14時]サントリーフーズ(重工相模原)
[12月27日14時]リコー(秩父宮)
[県産業技術センター]国際認定試験で新たに2分野
電気的特性試験認定は全国初
県産業技術センター(海老名市下今泉)はこのほど、国際規格に適合する認定試験所として新たに電気分野の電気応用機器電気的特性試験と鉄鋼・非鉄金属分野の燃焼—赤外線吸収法の2区分に関して独立行政法人製品評価技術基盤機構から認定を受けたと発表した。
電気的特性試験では情報技術機器(パソコン、FAX、コピー機等)の消費電流と医用電気機器(心電計、保育器等)の消費電力の各測定、燃焼—赤外線の吸収法では鉄鋼中の炭素と硫黄の定量方法で認定を受けたもので、このうち電気的特性試験の認定は公的試験研究機関として全国で初めてという。
同技術センターは2006年と2007年に①電気分野・絶縁試験②鉄鋼・非鉄金属分野・原子吸光分析による鉄鋼中マンガンの定量分析③同分野の誘導結合プラズマ発光分光分析による同分析④同分野の金属材料引張試験による棒状及び板状試験片の引張強さ試験⑤繊維分野の繊維引張強さ試験による繊維製品の引張り強さ試験の5区分で認定を受けており、今回の認定で7区分に拡大した。
8月27日 水曜日
[JMCエデュケーションズ]
学校情報セキュリティ支援ツールをバージョンアップ
学校情報ソフトを製作販売する(株)JMCエデュケーションズ(相模原市相模原4—8—19、吉岡昌明社長)はこのほど、学校情報セキュリティ支援ツールのハードロッキーシリーズのうち、データを暗号化して持ち運びを行うUSBメモリ「ハードロッキーポータブル」をバージョンアップ、コピー用制御機能を追加する一方でキャップの紛失を防ぐ構造に変更した。
同シリーズは専用のUSBキーを利用して校務ネットワークやサーバ、パソコンに対し、セキュリティ対策を行うツールで現在、全国の200カ所以上の自治体、私立学校で利用されており、同ポータブルはデータを暗号化するメモリ(暗号化はAES256bit)。メモリの容量は最大2GBで、導入自治体や学校の求めに応じて容量を変更できる。これをバージョンアップしてコピー制御機能を追加、USBメモリ本体とキャップをストラップでつなげ、キャップの紛失を防げるようにした。
同社はこの新ソフトを9月中旬に発売する予定。電話042−768−1160。
【Sokei短信】
● 不法投棄を防止するため相模原市と
7つの市民団体がパートナーシップ協定締結
2008年度の新規事業として「不法投棄をしない・させない・許さない」環境づくりを推進するため8月1日、応募のあった旧津久井4町の7団体と締結した。7団体が活動するエリアを不法投棄防止モデル地区に指定し、5年間にわたり市の施策を優先的に実施する。このために市は年間で20万円を上限に補助金を交付するほか保険制度の加入、監視カメラ、フェンスの優先的な設置を行い、昼夜間パトロールの充実をはかる。7団体は次のとおり。
①城山町葉山自治会(城山町葉山島)②津久井湖の自然を守る会(津久井町青山・三ヶ木および相模湖町寸沢嵐)③青野原環境美化委員会(津久井町青野原)④増原自治会(相模湖町寸沢嵐)⑤篠原牧原自治会環境部会(藤野町牧野)⑥京王住宅自治会(前同)⑦和田自治会(藤野町佐野川)
●相模原市職員厚生会が市役所職員食堂で
TABLE F0R TWOプログラム
同プログラムは開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消に向けた日本発の社会貢献運動で、1つの食卓を囲み先進国の参加者と途上国の子どもが一緒に食事をするというという意味で「2人の食卓」と名づけられた。具体的には市役所食堂で現在提供している定食のうち500円の定食をヘルシーメニューにして20円の寄付金を加算し520円で販売。メニューについては食堂を運営する西洋フード・コンパスグループが脂質、コレステロールなどを考慮して調理する。8月12日から始め、この日は加山俊夫市長ら幹部もこの食事を摂った。
この運動はすでに民間企業をはじめ参院議員会館、外務および経産省、横浜市などで実施しているが、市内では市役所が先駆けて行い、市内事業所などへの普及を促す。
●大和市上草柳の「泉の森」で夜にセミの羽化を観察
自然観察センター・しらかしの家主催で8月7日の夜、「プロナチュラリストの観察会〜セミの羽化編」として行われ、小中学生18人と大人6人の24人が参加、プロナチュラリストの佐々木洋さんを講師に行った。参加者は最初に観察の注意事項などの説明を受けたあと森に繰り出し、懐中電灯を手に木の幹や枝先などに光を当て、羽化を始めるセミの幼虫を発見。その様子をつぶさに見守り、母親および兄と参加した宮澤幸香さん(深見、9歳)は、「羽化を見たのは初めてで、すごかった」と感動した表情で話していた。
●大和市・諏訪神社の下鶴間子ども相撲大会で小学生男子114人が熱戦
8月3日、下鶴間連合自治会の主催で行われ、同自治会が土俵づくりを始め行司役などを担い、8チームによる団体戦と個人戦を繰り広げた。そうした中でなかなか決着がつかない大相撲や小兵が大きな子を豪快な投げ技で倒す場面も見られ、接戦の末に負けて悔し涙を流す子、わが子が勝って大喜びする母親の姿も見られた。この相撲大会は1884年(明治17)に第15代横綱・梅ケ谷藤太郎(福岡県出身)が下鶴間の観音寺で奉納相撲を行い、これを機に諏訪神社で青年相撲大会が行われたが、太平洋戦争で中止。それが1984年(昭和59)に子ども相撲として復活、今年で24回目を数える。
8月28日 木曜日
[パレスチナのハート アートプロジェクト]
(代表/画家・上條陽子さん)
「破壊と再生」をテーマに横浜でイベント
相模原市在住の画家、上條陽子さんが代表を務める「パレスチナのハート アートプロジェクト」はNPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」(東京都豊島区)との共催で9月3日から29日まで「破壊と再生」をテーマにした展示とイベントをJICA横浜(横浜市市中区)で行われている。
中東のパレスチナで難民が発生してから今年で60年経つが「和平」が何度も裏切られ、命が奪われ、街中瓦礫と化す中で、2007年夏にも難民キャンプの1つが戦闘で破壊され、4万人が家を無くしたという。
それでもパレスチナの人たちはなお立ち上がり、子どもたちもくじけず再生への道を模索しているとされ、「ハート アートプロジェクト」はそのために2001年からアートワークショップを続けており、日本のNGOである「子どものキャンペーン」は1986年からレバノンやパレスチナ自治区において教育、保健、心理などの面で子どもたちの支援を続けている。
今回のイベントはそうした両者が「パレスチナと日本の子どもたちのコラボレーション」として行っているもので、子どもたちの「夢のまち」を絵にした作品を展示しているほか、広河隆一監督の映画「パレスチナ1948・ナクバ」やパレスチナ映画の上映、子どもアート教室、アラブ楽器体験、アラブ音楽の夕べ、NGO活動の紹介なども行い、上條さん自身も講話している。
会場はJR桜木町駅、みなとみらい線馬車道駅下車の横浜レンガ倉庫そばで、イベントの詳細は「子どものキャンペーン」HP・www32.ocn.ne.jp/~ccp/ 。
【イベント情報】
●相模川ふれあい科学館の「世界のカブトムシ・クワガタ展」
「夏の大型特別展」として8月31日まで開催しており、日本はもとより世界の品種50種の生体と各生息地を再現したジオラマも展示。中でも人気を集めているのが世界最大のカブトムシで知られるヘラクレスオオカブトで、このほかコーカサスオオカブト、ギラファノコギリクワガタ、ニジイロクワガタなど珍種も話題を集めている。また、触ったり間近で観察できる「カブトムシハウス」も設けられ、終始興奮する子どもの姿も。夏休みの宿題を助ける「ふれあい科学館で見つけた『これ、な〜に?』の企画も31日まで行っている。入場料は大人300円、小中学生100円。
●2008初秋展
9月2日から6日まで相模原古淵2−3−7のギャルリーヴェルジェ。秋山進、加藤良久、佐藤重次、高橋雅和、長谷川捷子、細谷玉江、安間優子ら画家27人の作品を展示。電話042−776−6375。
●北川真一郎作陶展
9月1日から10月10日まで相模原市中央3−7−1のギャラリー誠文堂。食器、花びんなど実用的な作品を展示。電話042−756−3178。
●二胡の集い〜十五夜コンサート200
9月14日午後2時から相模原市立大野台公民館。二胡・揚琴の渡里文恵が中国の古典、世界と日本の名曲を演奏。入場料600円。これに先立ち小学4年生以上を対象にした二胡体験講座を午前10時から同公民館コミュニティ室で行う。無料。二胡倶楽部「二泉映月」主催。電話042−712−8197。
●写真展「あの頃、あの時—相模川から境川周辺の風景」
10月10日まで東京家政学院大学(町田市相原町2600)構内の同学院生活文化博物館で開催。小倉橋架橋前の渡船場(大正10年代)、城山町小松地区の季節保育(昭和28)、同町都畑地区の小型動力耕うん機「メリーテーラーⅡ」(昭和34)、小倉橋付近の「鮎解禁日の釣り人たち」(昭和43)とか、町田市相原町武蔵岡団地付近の境川における魚釣り、魚採り(平成2)などの写真を展示。入場無料。電話042−782−9814。
8月29日 金曜日
[草野建築設計事務所]学習塾を開校
完全個別指導で学習意欲と能力の向上をはかる
(株)草野建築設計事務所(相模原市矢部1—1—13)を経営する草野武社長が9月1日、同社の草建ビル1階に学習塾Dr関塾(本部・大阪市中央区)のFCとして相模原西門校(塾頭・草野社長)を開校する。同社長は昨年「津久井原木しいたけ」のブランドで津久井町青山におけるしいたけ栽培事業にも乗り出しており、相次ぐ異業種への進出だけに話題を呼びそうだ。
Dr関塾は旧称が「関西学習塾」で、関西を地盤にFCで全国展開をはかり今では約四百校を数え、相模原市内では南橋本と相模大野で開設しているが、9月に開校する相模原西門校で3校目になる。
その教室方針は「完全な個別指導」を打ち出す一方、独自に開発した教材で毎月1回共通テストを行い、これによって小学生から高校生までの学習意欲や能力の向上をはかるシステムを採り入れている。
相模原西門校の教室は同社ビル1階の約130平方メートルに開設。社会人や大学生による講師も15人を手当てして、8月の夏休みに合わせて無料講習会を開始、20数人が受講した。9月からの開講にはこれに上乗せして最低35人の生徒を目指すが、課目ごとの講師シフトで、1人の講師が3人の生徒を1人ずつ指導する。
津久井原木しいたけの栽培に続いて本業の設計事務所とは全く異なる塾経営にも乗り出した草野塾頭は、「もともと教育には大きな関心を持っていたので、これを機にしっかりとした子どもを育てる努力をしたい」と話しているが、しいたけ栽培、学習塾とも「育てる事業」という次元では変わりがないようで、今後の取り組みが注目されそうだ。電話042−776−4119。
[全国特例市連絡協議会]増田総務大臣と懇談
総会では「全国特例市市長会」に名称変更
大和市の大木哲市長が会長を務める全国特例市連絡協議会と総務省の増田寛也大臣の懇談会が8月8日、東京都千代田区のグランドアーク半蔵門で開かれ、大和を含め川口、つくばなど16市の市長が出席した。
この中で大木会長は、地方主役の国づくりを目指して5月に地方分権改革推進委員会が出した第1次勧告を踏まえて「今年は国と地方が本格的に動き始めた年」と強調したうえで、「特例市として個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現に向けて、地域の特性に応じた自治体運営を行い、真に自立した自治体となるべく努力したい」とあいさつ。
これを受けて増田大臣は、「国の政策を策定するには地方のみなさんの意を汲み取っていくことが大切。この懇親会も重要な会議と認識しているので、様々な意見をいただき政策に反映したい」と語った。
この後、同省の倉田雅年副大臣と意見交換を行い、特例市長サイドからは①公立病院に対する支援②暫定税率失効に伴う財源措置③事業所税等の税源移譲などの要望が出された。
また、午後2時からは同協議会の総会が開かれ、名称を「全国特例市市長会」に変更する案件などが承認された。
[大和市]庁舎ロビーで平和を見つめるパネル展
原爆のむごさと平和の尊さ訴える
広島と長崎に原爆が落とされて63年経った今夏の8月5日から15日まで、大和市役所1階ロビーで「平和を見つめるパネル展・サダコと折り鶴—その想いはツルにのって」が開かれ、役所を訪れる市民が足を止めて熱心に見入る姿が見られた。
戦争の悲惨さや平和の尊さを知ってもらおうと、大和市と同市平和都市推進事業実行委員会(永井圭子会長)が開いたもので、2歳のときに広島で被爆した佐々木禎子(さだこ)さんは小学校6年生で白血病と診断され、その闘病で快復を祈って鶴を折り続けたが願いは叶わず、12年10カ月の短い生涯を閉じた。
パネル展ではそのサダコさんの様々な写真や見守ってきた人たちの話などをまじえ26点が展示され、原爆のむごさと平和の尊さを訴えた。
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