2008年(平成20年)
相模経済新聞社
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11月3日 月曜日・祝日

 

 

 

11月4日 火曜日

【とぴっくとーく】大名行列でまちおこし
甲州街道小原宿本陣祭実行委員長・中島照善氏に聞く

−−本陣祭の沿革は。
 「もともと旧相模湖町の町制40周年記念事業として企画されたイベントです。江戸時代にこの小原地区は7軒の旅籠(はたご)が軒を並べる宿場町だったことや、何より、大名の宿である本陣が県内で唯一残っていることを生かして、甲州街道の大名行列を再現しようということになりました。町の支援も受け地域住民で実行委員会を組織し、行列に必要なかごや毛槍、日傘などを作りました。箱根へ出向いて実物を見せてもらい1年がかりで設計図を引いて作ったものもあります。ただ、衣装だけは京都から借りているため、雨が降ると中止せざるを得ませんが、これまで雨にたたられたことは一度もありません」

−−祭りの内容は。
「例年通り11月3日に実施します。家屋に屋号を掲げたり、昔のお店を出したりして江戸時代の宿場町のたたずまいを感じてもらえるよう工夫しています。本陣では地域の歴史を伝える写真展や野点、大名茶会などの催しも盛り込み、大道芸や特産物の販売も行います。約40人の大名行列は12時45分ごろ本陣を出発します。華麗な時代絵巻を是非、多くの人に観賞していただきたいですね」

−−今年で15回目を迎えますね。
「地域の住民が一体で開催に努めているからこそ続いているのだと思います。それも、この祭りを小原の地域おこしにつなげようと尽力した先人の熱意のお陰だと感謝しています。また、見物客が年毎に増えているのは大変うれしいですね。合併以来特に増えているように感じます。県指定重要文化財である貴重な歴史遺産を後世に引き継ぎたいという思いを込めた祭りに、多くの方が参加して下さるよう願っています」

 

論文が「ネイチャー」に掲載
当麻の内田健一さん(慶大大学院)

 物理学で3人、化学で1人の計4人の日本人学者がノーベル賞を受賞し大きな話題になっている中で、県立相模大野高校を経て慶応義塾大学工学部物理情報工学科を首席で卒業した相模原市当麻に住む内田健一さん(22)が卒業研究成果として発表した「熱で磁気の流れを作る新しい熱エネルギー変換現象・スピンゼーベック効果」の論文が10月9日、世界で権威のある英国の総合科学学術雑誌「ネイチャー」に掲載され、注目を集めている。
 研究論文は、電流や磁界を用いず磁石の両端に温度差をつけるだけで磁気の流れ「スピン流」を作り出せると世界で初めて明らかにしたもので、この磁気の流れは磁気メモリや磁気ディスク、量子コンピューターなどを駆動でき、電気エネルギーへの変換も可能なので、スピンゼーベック効果は従来よりもシンプルで汎用性の高いスピン流・電流源として超低損失磁気デバイスへの幅広い応用が期待できるという。
 研究の理論的検討は、現在同大大学院1年生の内田さんが所属する同大の齋藤英治研究室と東北大学金属材料研究所の前川禎通教授の研究グループが共同で行った。

 

[永田屋]秋の感謝祭で模擬音楽葬
通夜料理の試食会も

 「故人と遺族の立場にたったお葬式」を理念に掲げる永田屋富士見斎場(相模原市富士見3—1—1)は10月4日、「秋の感謝祭」を開き、多くの人でにぎわった。
 江戸芸かっぽれ踊り、「家族葬」の説明などに続いて行われた模擬音楽葬には100人あまりが参加。ピアノ、 チェロ、フルートの女性トリオが「涙そうそう」などを演奏し、美空ひばりの「河の流れのように」に合わせて歌詞を口ずさむ中高年男女の姿が見られた。
 100円カレーライス&とん汁、通夜料理の試食会も人気の的。法事会館と斎場見学会にも多くの人が参加し、この日のキャンペーンとして用意された永田屋共済会の半額入会に申し込む人が相次いだ。

11月5日 水曜日

【トップセールスに挑む】
「企業の課題解決支援と人材育成で発展」
税理士法人「りんく」代表 小久保忍さんに聞く

 税理士の資格を取ったのは1998年。2000年3月に相模原市淵野辺本町の自宅で開業した。それまで勤めていた税理事務所の先輩から「こんな景気の悪いときに事務所を構えるのは止めたほうがいい」と引き止められたが、それを蹴っての独立だった。「自分でやってみたいという気持ちが強くなっていたから」というのが理由だ。 ただ、「3年経って食べられるようになれば」という、およそ気負いや野望とは無縁の出発だった。
 当初の客は市外ばかり4社。それが3カ月で10社になった。友人や客の紹介のお陰である。6月には東淵野辺に事務所を設けたが、毎月2社くらいのペースで客が増え、2002年6月に事務所を共和に移転。業務拡大は続き、翌年10月に「税理士法人 りんく」に組織変更すると共に、コンサルティングの(株)ビジネス・デザインを設立した。
 ここまで開業からわずか3年半。小久保氏は急速に業績を伸ばした要因を「税がどれだけという説明にとどまらず、資金繰りやキャッシャフローなどの問題についてトップの意思決定を助ける提案をしたり、過去の業績の分析、将来のシミュレーションを提示するなど、会社の課題解決にまで踏み込んでサポートしたことだと思う」と語り、「もちろん、業績報告など基本的な仕事も決しておろそかにしなかった」と加える。
 その後も東証一部上場の(株)日本M&Aセンターと業務提携して中小企業を対象にした経営計画や事業承継のセミナーを開催するなど活動の場を広げ、2008年4月に事務所を現在地(共和4—13—5 ディアコートサガミ1F)に移転した。
 セミナールームも備える広い事務所で税理士3人を含む15人のスタッフが働き、現在の取引先は約200社を数える。  「業務が広がったことで自分の役割にも変化が出てきた」と小久保氏。「自分で全部を見ることができなくなったため、若い人材を育てることがどうしても必要になり、人材の育成に力を入れている。順調に推移しており、今は『りんく』という組織に信頼が寄せられていると思う」と語る。同時に、開業時には考えてもいなかった経営意識も深めている。「スタッフは同じサイクルの業務より自分を成長させてくれる業務、やりがいのある仕事を求めている。そのためのステージを用意するのが経営者としての私の役割」という発想だ。
 自身の業務で忙しいのはコンサルティング。とりわけ、中小企業にとって単年度・中期経営計画が重要との視点を核にした活動を展開しており、県内商工会議所などでのタイムリーな講演などのほか、「将軍の日」と名付けた自社での中期経営計画教室を開催。受講者の口コミなどで客が客を呼び、問い合わせがひきも切らない。
 今後、これらの講習などを通じて自社の成長の原動力になった手法を中小企業経営者に伝えながら相携えて発展の道を歩む考えだ。

 

[ユビキタスさがみはら]
西門商店街初のジャストメール

 相模原市内の中小企業経営者10人が発起人となって展開している「ユビキタスさがみはら」の商店街版第1弾として10月1日、西門商店街協同組合が登録者の携帯電話に情報発信した。
 ユビキタスさがみはらは、あらかじめ登録してもらった受信希望者の携帯にホットな情報を直接送信するシステムで、「ジャストメール」と呼ばれている。
 この日は同商店街のサイトから、登録澄みの約120人の消費者らに10月4、5日に同商店街内の(株)ア・ドマニーが行うチャリティーカレーイベントの開催を知らせた。問い合わせが寄せられただけでなく、メールを見て来店した人が少なくなかったという。
 発起人の1人で同商店街サイトの事務局を務める原田裕明氏((株)ライフベーネ社長)は手応え十分の表情。「商店街に人を呼ぶことが繁栄への第一歩。登録者を増やし、情報発信の効果を高めていきたい」と話している。

 

[第16回インターナショナル・キルトウィーク横浜]
前田京子さんが入賞

 「第16回インターナショナル・キルトウィーク横浜2008」の作品コンテストに入賞した新進服飾作家、前田京子さん(相模原市横山在住)の作品が、11月6日から8日までパシフィコ横浜で開催される発表会場に展示される。
服飾系の通信社などで構成する実行委員会主催の同ウィークは、国内最大級のキルト公募展とされている。今年は「キルト」と「生活小物」の2分野8部門で作品を公募し、全体で1324点の応募があった。
 この中から総合グランプリ(賞金・賞品総額130万円) 1点のほか、各部門で最優秀賞1点、優秀賞3点、奨励賞5点などが選定され、前田さんの作品「シンデレラ」が生活小物分野ウェア部門で見事、優秀賞に選ばれた。
 「お姉さんのお下がりばかり着ているころのシンデレラをイメージした作品。古着やカーテンなどの余りを組み合わせ、頭に浮かんだままを形にしたランダム・パッチワーク。壊れたアクセサリーも使いました」と前田さん。
 10年ほど服飾のデザインと製作を手がけているが、アルバイトの域を出なかった。しかし昨年、同発表会を見学し、レベルの高さに圧倒された半面、「自分の技術がどこまで通用するか挑戦してみようという気持ちになった」という。
 入賞を喜びながらも「もっと上を目指し、来年は王子様と出会ってからのシンデレラの衣装をデザインしたい」と意欲十分。新たな分野での創作にも挑んでおり、「今は手作りじゅうたんにはまっています。来年は自分の作品展を開きたい」と夢を広げる。
 作品はホームページでも公開中。http://www.in-di.net

11月6日 木曜日

【トップセールスに挑む】
看板商品は“薄皮たい焼き”
味ともてなしの心で多くのリピーター
イートカフェTetu店長・平田哲嗣さんに聞く

 藤沢商業高校時代にバレーボールの選手として国体、インターハイ、春の高校バレー大会などに出場し、就職はNECに推薦入社。相模原事業場に配属され、仕事が終わってから3時間の練習をこなす日々が続いた。同事業場や府中工場の9人制バレーチームで活躍し、キャプテンも経験。29歳のとき東京本社に営業職で転勤した。
 その後もNECブルーロケッツのOBチームで選手として活躍。クラブチームの全国大会で優勝するなど特筆に値する戦績を収めた。
 これが、たこ焼きとたい焼き、焼きそばが3本柱の「イートカフェ Tetu」(相模原市千代田1—1—1)の経営者、平田哲嗣さんの略歴だ。
 その平田さんが39歳でNECを退社したのは、「サラリーマンが嫌で、自分で何かしたいといつも考えていたから」だった。「あまり年を取ってからでは仕事を起こすのがきつくなる」との思いもあった。
 営業の仕事自体を重荷に感じたことはなく、「自分は人が好きなんだと感じることがよくあった」と言う平田さんは、食べ歩きが趣味だったこともあり、人と触れ合える飲食店を第二の人生の舞台に選んだ。
 市役所通りに面したビル1階にテナントとして入ったのは「このあたりのオープンな雰囲気と桜の美しさがいい感じだった」というのが理由。酒類も置いてはいるが、居酒屋にしなかったのは、「昼間は高齢者や女性と子ども、夜は男性客中心に幅広い世代の人に親しんでほしいと思ったから」。退職から開店までの1年半は自宅で料理修業しながら販売戦略を考え、「手軽に、気軽に味わってもらえる店、そしておいしくていい食材にこだわる店にしよう」と心を決めた。
 開店したのは2007年6月。たこ焼きには軟らかい岩だこを使い、天かすもしっかり味付けしている。また、『薄皮たい焼き』を店の看板商品にしようと、油を敷かずに薄皮をきっちり焼き上げられるテフロン加工の専用機を備えた。
 客の反応は上々で、たこ焼き(8個500円)は今春、ある全国版口コミサイトで県内1位にランクされ市外からも足を運ぶ客が出始めた。薄皮の小倉たい焼き(1個130円)は、「あまり食べたことのない味」と多くのリピーターを獲得し、卵クリーム、黒豆あん、チーズウインナーのたい焼きも好評。焼きそばはランチメニューの主役の1つだ。馴染み客が増えており、NEC時代の先輩、同僚が貸し切りで宴会やパーティーを開く夜もあるという。
 味と同じように大切にしているのは、もてなしの心。「オープン以来、両親と私、それに女性従業員が気持ちを一つにして笑顔を忘れない接客を心がけている」という。
 バレーボールを通じてチームワークの大切さは骨身にしみて知っている平田さん。経営者として客の心をがっちりレシーブする店づくりに努める。

 

[ビジネス・デザイン]
「中小企業のM&Aセミナー」開催
12月には経営計画教室

 (株)ビジネス・デザイン(相模原市共和4—13—5)は11月11日午後6時から、同社研修ルームで「中小企業のM&Aセミナー」を開催する。
 「会社を売りたい」「会社を買いたい」と思っている経営者、自社が元気なうちに事業承継対策を立てたいと考えている経営者らを対象にした実践的な講座。
第1部は大山敬義氏((株)日本M&A取締役)による「中小企業の事業承継・M&Aの現状と具体的手法」。成功事例の紹介のほか、「会社はいくらで売れるのか」など、ズバリと核心をついた話を展開する。
第2部は小久保忍氏(税理士法人りんく代表税理士)の「事業承継・M&Aのための財務体質改善」と題する講演。事業承継計画・経営計画の重要性とノウハウを分かりやすく説く。
 参加費は3000円。定員40人(申込順)。問い合わせは電話042—730—7886。
 また、12月3日午前10時から午後6時まで同会場で、自社分析、経営理念の策定、5カ年数値計画をテーマにした「経営計画教室」を開催する。講師は小久保氏ら同税理士法人スタッフ。経営者、後継者らが対象で、受講料は3万1500円(昼食付)。
 問い合わせは電話042—730—7891。

 

【Sokei短信】

●つくい逸店昼市に県立城山高書道部による「のぼり・津久井城」が登場
 逸店市は津久井商工会による「つくい逸店」の中から約20店が6月から12月までの毎月第1土曜日に県立津久井湖城山公園花の苑地で開いている物産市で、これを盛り上げるため近くの同高書道部の生徒たちに書いてもらい、4パターンの「のぼり」20本に仕立てた。今後、市のたびに立てられる。

●相模原市立大野北小で「おさかな教室」
 同(小熊坂永治校長、児童数779人)が10月23日、社団法人大日本水産会の協力を受けて行った。校内には大きな魚の形をした移動水族館とかタコ、ヒトデ、小型のサメなど海水魚を見たり、触ったりできる「体験タッチプールコーナー」や「投網体験コーナー」が設けられ、全児童が学年ごとに見学、体験、体育館では専門家から漁具や漁法を学んだほか、午後には保護者も参加し魚の料理教室が行われた。

●大和グリーンアップセンターで絵手紙展
 大和市内のコミセンや児童館などで活動している絵手紙サークルのメンバーが指導者の大津文子さんの呼びかけで開いている今年で8回目の展示会で、10月15日から22日まで行われ、和紙やはがきに描いたものを和紙や布などと共に額に入れた作品87点が展示された。「それぞれの思い出」をテーマにした作品には夫が生前使っていたカメラ、娘からもらったシューズ、息子のために買った目ざまし時計などと共に絵にまつわる一文もそえられ、観る人たちの感動を誘った。

●在東京ペール共和国総領事が大和市長を訪問
 エドガル・ゴメス・サンチェス・グッディ総領事が同市内在住外国人の中でペルー人が最も多く、日本語を教えてもらったり、生活するうえで支援してもらっている点に感謝して初めて訪問したもので、同総領事は大木哲市長に「大和市に住むペルー人は外国人というより、日本社会の一員という気持ち。今後はペルー人が大和市のイベントや健康創造都市の推進に積極的に参加するよう協力させていただきたい」と語った。大和市内の外国人はペルー人が1234人で最も多く、以下中国1056人、韓国939人、フィリピン842人、べトナム503人が上位5カ国になっている。

11月7日 金曜日

【とぴっくとーく】
「18社が一致結束、防災設備の一層の普及を」
相模原市防災設備協同組合理事長・一宮英雄氏に聞く

−−新しい協同組合の発足の経緯を聞かせて下さい。
 「これまで市内の防災設備企業は9社ずつ2つの団体を組織していましたが、2つに分かれていては市の防災施策への協力や業界の発展にプラスにならないということで、1つになろうという機運が高まり、今年度から18社が一致結束して新しい組合を発足させました。発足後、市との災害協定の締結、業界のPRを初めとするさまざまな課題に取り組んでいます。業者が一体化したことで活動がしやすくなりました」
−−市民との接点は。
 「住宅用火災警報器の取り付けですね。新築家屋にはすでに取り付けが義務化されていますが、既存の家屋にも平成23年5月末までに設置するよう義務付けられています。しかし、市内の住宅の設置率は新旧家屋合わせてまだ2割未満です。テレビを通じたPRのお陰で認知率は高まっていますが、どこで買ってどう取り付ければいいのか迷っている消費者が多いのが現状です。また、義務化に付け込んで悪質な訪問販売も発生しています。組合として安価で信頼できる警報器を市民に提供したいと思います。販売、設置責任者が明確で、アフターサービスも万全というメリットを知ってほしいですね。自治会を通じて地道な広報に努めていきたいと考えています」
−−安心・安全のまちづくりにも貢献を?
 「ええ。政令指定都市を目指している相模原の発展と歩調を合わせ、防災設備の一層の普及を通じて市民生活の安全を支えていきたいですね。災害発生時における援助協力や各団体の防災活動への協力なども含め、防災設備に携わる業者の協同組合として地域の安全と防災に貢献したいと思います」

 

[グリーンカレッジつくい]
中年男性8人が「里山づくりde森林活用術コース」
で林業体験

 本格的な林業体験に意欲を持つ中年男性8人が10月19日、津久井町青野原の里山で下草刈りや間伐作業に挑んだ。
 津久井生涯学習センター主催の「グリーンカレッジつくい」の一環で、タイトルは「里山づくりde森林活用術コース」。
 里山の現状を自分の目で確かめ、のこぎりやなたなどの道具を使った作業を体験することで里山の役割、自然保護の大切さ、水源林保全の必要性を学ぼうというのが趣旨。
 この日は全6回シリーズの最終回。午前10時、講師の佐藤好延氏が経営する(有)サトウ草木(青野原115)に集合した参加者は同社長から「枝打ちする場合はできるだけ切り口が小さくなるように」などと説明を受けた後、近くの森林へ。40年から50年経つ杉とひのきの人工林だが、所構わず高さ10メートル以上の竹が生えている状態。
 「まず竹の除伐作業を行って林に光が入りやすくしましょう。そうすると小さな潅木が生えてくる。これが水源林としての山づくりの大事な一歩になります」との同氏の話を踏まえて、全員が竹の伐採に取り組み、掛け声を交わしながら次々に切り倒した。
 作業中に山主の中里厚実さんも加わり、「自分で山を管理するのは経済的に難しい。里山と人工林を活用する方法を模索している。皆さんに感謝したい」とあいさつする一幕もあった。
 その後、雪害などのため木材としては使えそうもなくなった杉、ひのきに目印を付け、チェーンソーも使って間伐。使い慣れない人には佐藤氏が付き添って「力を抜いて木にあてて」など手取り足取りの指導。
 心地よい汗を流した後の昼食をにぎやかに味わった参加者は午後、4メートルほどの高さで枝打ちも体験し、充実した講座の打ち上げとした。

 

[大和]まちかど花壇コンクール
金賞は上和田の明るい街づくりの会

 大和市スポーツ・よか・みどり財団による「まちかど花壇コンクール」の入賞作品が決まり、10月26日の「秋のグリーンアップフェスタ」で表彰された。
 地域に潤いと安らぎを与える花壇コンクールとして今年で14回目を迎え、171点の応募の中から、(1)植え方と管理(2)デザインの美しさ(3)地域住民などへのアピール度をポイントに金賞には上和田の明るい街づくりの会(佐藤昭八代表)が管理する「四谷花壇・谷戸花壇」が選ばれ、審査員から「手作りいっぱいの花壇で、自分たちで育てた花もあり、配色や花の組み合わせも良い」と評価された。
 このほか、銀賞、奨励賞、努力賞、特別賞、大和造園協会賞各二点が選ばれたが、銀賞には渋谷一号公園愛護会(松川清代表)の「高座渋谷西口駅前ロータリー」と市立草柳小(猪倉繁雄代表)の同校が選ばれた。

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