2009年(平成21年)
相模経済新聞社
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1月5日 月曜日

[相模原市]宇宙研、フィルムセンターと協定
市民に歓迎される施設運営で協力体制

 相模原市は12月4日、キャンプ淵野辺跡地に進出した独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパス(由野台3丁目)および東京国立近代美術館フィルムセンター相模原分館(高根3丁目)と文化事業等の協力協定を締結した。
 市長室で加山俊夫市長とJAXAの井上一理事、国立近代美術館の加茂川幸夫館長が3機関による文化事業等連絡協議会を設定する方向で署名したもので、市民に歓迎される施設運営を目指し、JAXAキャンパスの一般公開とあわせて市立博物館の宇宙関連イベント、フィルムセンターにおける映画鑑賞とか、市立淵野辺公園で行われる市主催事業への協力などを行う予定で、詳細については同連絡協議会が検討する。
 この協定で加山市長は「有益な事業展開を行い、相乗効果を高めていきたい」と話し、井上理事は「子どもの理科離れが言われるなかで、宇宙や自然科学をもっと知ってもらうため学校との連携を深めていきたい」、加茂川館長は「映画フィルムだけでなく、写真の公開も含めたサービスを検討したい」とそれぞれ語った。
 3機関はこのほか、市立博物館北側に残る7.2ヘクタールの留保地の活用についても話し合う方針。

 

[相模原市]貸出図書の長期未返却者の停止制度
1月導入/年間約460万円超相当の被害

 相模原市は貸し出し図書の長期未返却者に新規の貸し出しや予約の受けつけも行わない貸出停止制度を導入し、2009年1月から始めた。
 市図書館ネットワークの分館を含む図書館4、公民館図書室25、その他図書室3の全32施設に導入するもので、2007年度の返却期限到来後の未返却者は津久井地域を除く26設で約2万800人(2.1%)、冊数にすると約5万3千200冊(1.7%)に及んでいる。
 これにより除籍した図書類は2千866冊(2007年度蔵書冊数の0.24%)で約460万円相当の被害にのぼっており、督促に要した経費(郵便料等)も約160万円という。
 このため、本・雑誌・CDやビデオなどの視聴覚資料を返却期間(本・雑誌14日間、視聴覚資料7日間)が来て、しかも督促をしても返却しない者に対し、全部が返却され、または紛失の弁償が行われるまでは新規の貸し出しや予約、リクエストをいっさい受け付けず、ホームページからの予約申し込みもできないようにする。
 また、これに先立ち市は11月中旬、対象者5千600人に対し、貸し出し停止を告げる警告を示す催告書を送付、早期返却を促したという。
 県下でこの種の貸出停止等の措置を講じているのは県をはじめ8自治体で、近隣では町田市や八王子市でも実施している。

 

【Sokei短信】

●かながわ農業アカデミーが学生募集
 同アカデミー(海老名市杉久保2006)が生産技術科(高卒生対象・2年間)40人と研究科(短大卒以上対象・1年間)20人を募集しており、1月16日まで受験の申し込みを受けつけている。試験日は共に1月30日で、試験科目は生産技術科が国語総合(古文・漢文除く)、数学Ⅰ、小論文、面接、研究科が小論文と面接で、2月4日に合格発表を行う。専攻は野菜、切花、鉢物、植木(緑化木生産)、果樹、畜産の6コースから選択。入学金、授業料は必要なく、教材費、資格免許取得等に必要な経費が本人負担になる。また食費、寮管理費も本人負担。問い合わせは℡046−238−5274。

●相模原市にある全国障害者学生支援センターがバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進で内閣府特命担当大臣表彰優良賞、矢部在住の小出庄作さんが障害者自立更正等厚労省大臣表彰受賞
 全国障害者学生支援センター(上鶴間本町3−14−22、殿岡翼代表)の運営スタッフ3人のうち殿岡代表が肢体不自由で、電動車いすを利用、他の2人が視覚障害者だが、障害者の学生を支援するための地域ボランティア支援を受けながら全国の大学の障害者受け入れ状況を調査し、大学案内障害者版の発行やインターネットで情報を提供している活動が評価された。一方、小出さんは2歳の時、小児マヒの診断を受けて以来、松葉杖を使用、高校に入学したが通学途中の事故で勉学を断念。その後、身体障害者訓練校で技術を習得、紳士服縫製に従事、さらに日本道路公団に入社し定年後はマンションを経営。市社会福祉功労表彰、自立更正で県知事表彰を受けた後、今回の受賞に至った。現在は市肢体障害者協会会長。

1月6日 火曜日

[相模大野駅]西側地区市街地再開発
2012年12月竣工目指す
商業施設5万1千平方メートル

 相模原市の小田急相模大野駅北口の同駅西側地区市街地再開発組合は12月5日、11月の組合総会における権利変換計画の決議を踏まえた施設計画と2012年12月の竣工を目指す事業スケジュールを発表した。
 同事業は北棟を商業施設として敷地面積1万6千平方メートルに地下1階地上5階建てで延べ床面積約6万8千460平方メートルの建物を建設、このうち1階から5階と屋上を含めた約3万3千平方メートルを食品スーパー、食物販、大型専門店、スポーツ・カルチャー、レストランとし、1階から4階までのサイド約5千平方メートルに14区画の区分店舗を設ける計画で、地上1階から11階層に公共と附置義務を含めた700台の駐車場、地下1階と地上1階に公共3千台、附置義務1千台のあわせて4千台の駐車場を付設する。
 一方、南棟は敷地面積約9千700平方メートルに地下1階地上26階と地下1階地上20階建てのあわせて延べ床面積6万8千30平方メートルの住宅兼店舗等の2棟を建設する。このうち26階建ては5階から上が住宅で308戸の分譲住宅、20階建ては6階から上を賃貸住宅120戸にする。このほか26階建ての3、4階が(仮称)市民大学交流センターやヘルス・サイエンスセンターになり、26階建ての1、2階と20階建ての1階から5階までを77区画の区画店舗にし、北と南棟とあわせた延べ床面積は約13万6千490平方メートルになる。
 このうち商業施設の延べ床面積は北棟の3万8千平方メートル、南棟の約1万3千平方メートルと合わせると約5万1千平方メートルになり、古淵のジャスコとイトーヨーカドーを合わせた約4万5千700平方メートル、大山町の日本金属工業跡地にイトーヨーカドーグループが計画しているショッピングモール「アリオ」の約4万5千平方メートルを上回り、市内最大規模になるが、いずれもスーパー主力の形態とあって市内における地域間競争が激化、市外からの消費者流入を招く要因になるならまだしも、消耗戦の懸念もある。
 総事業費は組合設立当時の516億7千万円に対し、工事費の高騰などで54億4千700万円増の571億1千700万円を見込んでいるが、このうち市が185億5千800万円を負担、このほかに市は両棟間の自由通路整備費として19億800万円、都市計画道路相模大野西通り線の整備で6億4千700万円、市道上鶴間153号の整備で1億1千100万円を負担する。
 この計画を踏まえて再開発組合は2009年2月に権利変換計画の認可を受け、4月には仮設店舗を設けて既存の建物を解体、12月には本体工事に着手し、2012年12月の竣工を目指す。

 

[相模原市立図書館協]中央図書館の再整備提案
学校図書館支援センターの設置も重視

 2年前に諮問を受け相模原市図書館のこれからのあり方を審議してきた同市立図書館協議会(会長・山本宏義関東学院大文学部教授)は12月5日、その答申書を市教委の岡本実教育長に提出した。
 その答申では、「図書館の最も重要な使命は資料・情報の提供機能を通じた〝人づくり〟」として、今後目指すべき5つの基本目標と15項目にわたる施策の基本的方向を示し、これを実現するための具体的な施策例約140項目を提言しており、山本会長らはその中でも特に(1)施設整備(2)専門職員の計画的な配置(3)学校図書館支援センターの設置を重視するよう岡本教育長に伝えた。
 このうち施設整備では1.市立図書館(鹿沼台)を再整備した中央図書館の設置、2.旧計画で積み残したままの西部方面(上溝地域)図書館の設置、3.藤野町への分館設置を含めた津久井地域拠点図書館の設置、4.新鮮な図書や利用時間の拡大拠点としての分館格上げなどによる公民館図書室の充実を強調した。  これに対し岡本教育長は「図書館は文化に不可欠なインフラであり、市民の知の拠点。答申の内容をしっかり踏まえて図書館整備基本計画を策定し、その充実に努めたい」と語った。

 

[朝日建設]ヒーローマンション
1月11日から過去最高10件の現場見学会

 朝日建設株式会社は1月11日から25日までの土・日曜日にかけてヒーローマンション建設現場10カ所の建設現場見学会を行う。
 同社は従来から建設現場の見学会を月間で3件から4件を行い、これまで5件が最高だったが、この倍にあたる10件は初めてという。
 10件の現場のうち最も多いのが相模原市内の6件で、このほか横浜市の2件、町田、川崎両市の各1件。このうち相模原と町田の現場は次のとおりで、来場者にはプレゼントも用意しているという。この案内はHP「朝日建設」でも検索できる。問い合わせは、電話0120−18−0955。
 [相模原]①西大沼3丁目(17日)②横山6丁目(18日)③古淵1丁目(18日)④千代田6丁目(24日、25日)⑤若松3丁目(25日)⑥淵野辺5丁目(24日、25日)[町田]玉川学園(11日)

1月7日 水曜日

[城山町小松・城北地域]
自然豊かな里地里山保全地域に県が認定

 県は12月2日、里地里山保全地域として相模原市の城山町小松・城北地域の約61ヘクタールを小田原市の久野地域約2800ヘクタールと共に選定した。
 今年4月の県里地里山の保全、再生および活用の促進に関する条例の施行により市町村の申し出などを受けて初めて選定したもので、城山町小松・城北保全地域は同町北部に位置し市街地と隣接しているが、2つの沢に沿う谷戸に水田や畑があり、数多くの動植物が生息する自然豊かな地域で、1994年頃から地域の住民たちが環境保全や再生のための様々な取り組みを行い、その活動が広がっている。
 この選定により県は土地所有者等と地域住民による活動団体と里地里山活動協定の認定を行い支援する。

 

[青山学院大学]
33年ぶりに箱根駅伝出場

 1月2日と3日に行われた第85回箱根駅伝大会に青山学院大学が33年ぶりに出場。12月9日午後、同大事務局の今村雅昭次長、陸上競技部長距離ブロックの原晋監督、主将の先崎祐也選手らが相模原市役所を訪れ、加山俊夫市長らに出場報告を行った。10月18日に行われた同駅伝予選会で45大学が参加したなか同大は出場枠13校に入り、念願の本大会出場を決めたもので、予選レースでは14位になった同駅伝出場常連校の法政大学にわずか6秒差で滑り込んだ。
 同大学陸上部は1918年の創部で、現在の部員51人のうち長距離ブロックは28人。普段は麻溝公園競技場、町田競技場、淵野辺キャンプなどで練習を積んでおり、33年ぶりの本大会復帰は史上最長のブランクという。
 2004年から指導にあたってきた原監督(41)は高校3年時に全国高校駅伝4区2位で準優勝し、中京大3年時に日本インカレ5000メートルで3位になり、中国電力1期生で全国実業団駅伝で初出場を果たし、27歳で引退。サラリーマンを経て同大監督に就任し、職員を務めている。

 

[大和市立病院]
3月末まで小児科入院の受け入れを休止

 大和市は12月12日、市立病院(五十嵐俊久院長)小児科の新規入院患者の受け入れを17日から2009年3月末まで休止すると発表した。
 小児常勤医師4人が2人に減ったための措置で、派遣医局の協力により入院中の患者は診療終了まで対応し外来診療を継続、輪番制による土、日曜日の担当や分娩にかかわる対応も維持し、4月から常勤医が4人に復帰するので入院診療を再開するという。
 同院小児科の病床は24床を有し、1日あたりの外来患者は2008年度で約75人、入院患者は16人を数える。休止に対応して外来患者が入院適応になった場合は近隣の医療機関を紹介、このために聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、独立行政法人国立病院機構相模原病院、北里大学病院など12病院の協力を取りつけ、ほかにも要請しているという。
 また、休止の影響について大和市小児科医会の臨時集会で理解を求め、1次診療を行った医師が協力病院に直接依頼するようにした。
 五十嵐院長はこの休止について「関係機関に大変迷惑をかけて申し訳ない。なお一層安定した医療が提供できるよう全力をあげて取り組む」とコメントした。
 ちなみに、同病院は11月11日から産婦人科の分娩受けつけも休止している。

1月8日 木曜日

[カラオケ選手権大会]
出場者を募集(1月10日まで)

 自慢ののどを競い合う第4回相模原カラオケ選手権大会が1月25日午前10時から、市立あじさい会館で開かれる。主催する平成音楽協会は10日まで、出場者を募集している。
 参加費は7000円(ワンコーラス)。作詞家、作曲家らによる審査を行い、1位の人に賞金2万円、2位に1一万円、3位に5000円を贈呈する。 また、審査を行わない歌謡発表会(ツーコーラス)も併催。参加費は5000円。両方に出場する場合の参加費は1万円。見学無料。問い合わせは同協会 電話042‐755‐3744。

 

[FBオートクラフト]
同一目線販売車が好評
可動ゴンドラ内蔵

 移動販売車を中心にした特装車の製造、販売を手がける、(株)FBオートクラフト(相模原市西橋本1—28—18、藤平光男社長)がこのほど売り出した「同一目線販売車」シリーズが人気を呼んでいる。
 創業以来40年の間に600台の移動販売車両を製造した実績を持つ同社が、蓄積したノウハウを活用して開発した画期的な商品。特装仕様を施した小型トラックの内部に可動ゴンドラを内蔵し、車の内部でも、車からはみ出した外側でも物品を販売できるようにした。
 藤平社長は開発の経緯を「移動販売車はトラックをベースにしているため、販売する人が上から目線でお客さんと接することがほとんどだった。そこで何とかお客さんと同じ高さの目線で販売できる車を作れないかと試行錯誤した結果、女性でも簡単に操作できる可動式ゴンドラを取り入れることにした」と説明する。
 走行中は普通のトラックの形状だが、停車時には側面の取っ手を引っ張るだけで地面と同じ高さまでゴンドラを降ろすことができる。このため、車内の販売員は客と同じ高さの目線で品物を提供できるようになった。
 今までにない新しい機能を備えた移動販売車として業者から引き合いを得ており、同一目線での販売が客の好評を呼べば人気がさらに高まるものと期待される。
 価格は標準的な軽自動車仕様が223万円から。ほかに3機種を用意している。今回の新商品開発により同社製の移動販売車は全部で10車種34機種がラインアップした。http://www.fb-auto.co.jp/

 

[ベータ・テクノロジー]
「運送管理システム」を開発
特長は損益の自動計算機能

 情報システムやコンピュータソフトウェアの設計、開発に実績を持つ、ベータ・テクノロジー(株)(相模原市相模原8—1—6、井上栄次社長)はこのほど運送業者向けのソフト「運送管理システム」を開発し、近く販売に着手する。
 市内の運送業者から開発を依頼された同社が製品を提供したところ、「使い勝手が非常にいい」と高い評価を得たため、市販することを決めた。
 最大の特長は、運送実績の基本情報を入力すると、かかった経費と損益を自動計算する機能。また、荷主の締め日ごとに月単位で売上高を集計し、請求書を発行できるのも極めて便利。車両ごとの走行距離と売上金額や、作業者の作業時間の一覧表示もできる。
 「事務の省力化、請求書発行の効率化、運送実績検索のスピードアップは中小の業者にこそ求められている。このソフトは実際に小規模業者に試用してもらい効果を実証している。厳しい経営環境を乗り切る新たなツールとして使ってほしい」と、開発した田所宏一取締役は自信の表情だ。
 販売開始に先立ち県内の運送業者を対象に、9万9750円のキャンペーン価格で申し込みを受け付けている(100本限定先着順)。一般販売価格は18万9000円。http://www.betatechnology.jp/

1月9日 金曜日

[相模原市]政令市移行が試練に直面
投票で賛否を問う住民運動も

 相模原市が目指している2010年4月の政令指定都市移行が試練に直面している。
 旧津久井3町エリアで進めてきた都市計画法による線引き導入の延長で加山俊夫市長と松沢成文知事が合意したのを受けて市議会各会派が立場の違いはあれ一斉に批判する動きになったためだが、それ以前にも県への償還金問題で議会への説明不足を理由に与党最大会派の新政クラブが「議会運営に協力しかねる」と市長に注文をつけるひと幕もあった。
 一方で、政令市移行の賛否を住民投票で問う条例制定を求める「政令市を考える市民の会」は署名集めで直接請求できる権利を取得、今後条例化されるかどうか議会の対応が注目されるが、与党幹部議員からは線引き導入の延期を重く見て「国がどう対応するか。いい顔をしないかも知れない」と危惧する声も挙がっている。こうした動きから「政令指定都市移行への試練」に焦点をあてた記事を逐次掲載する。
 津久井、相模湖、藤野3町の線引き(市街化区域と市街化調整区域に分ける区域区分)を巡っては、政令市移行前の2009年度指定に向けて市が2007年秋から住民説明会を開始、2008年夏に線引きエリアを示し重ねて説明してきた。
 これに対し、市街化エリアに指定されると農地でも固定資産税に加えて都市計画税も加算されるため住民が反発、市議会にこの反対を訴えたり凍結を求める陳情が相次いだ。
 しかし、加山市長を支える新政クラブや公明党、民主クラブ議員らがこれら陳情をすべて「不採択」としてきた。それだけに加山市長が判断した政令市移行後の先送りには当惑しており、同クラブの久保田義則会長は、「与党会派から我々はコケにされた、といった形で不平不満が渦巻いた」と明かす。
 それでも選挙の時から支えてきているだけに同会長は「線引き延期が政令市移行に影響があってはいけない。そのために我々は加山市政を支えていくし、市長にも努力を求めていく」と話している。
 こうした中で同クラブは公明党や民主クラブの一部と共に政令市移行をあと押しする意見書の議会採決に向けて、12月19日の本会議で反対する会派との討論を行い、結果として賛成多数で採択した。
 一方政令市を考える市民の会(中野直樹代表)による政令市移行の賛否を問う住民投票条例の制定に向けた署名活動では、直接請求に必要な1万1319人の倍以上にあたる2万7484人を集め、12月12日に中野代表らが市選管にその証明申請を行い、受理された。
 これにより署名簿の審査、縦覧を経て条例案が市議会に提出されるが、採択されるかどうかは険しい情勢になっている。このため同会の代表を務める赤倉昭男氏は「相模原が市政施行して54年になるが、住民投票を求める動きが実ったのは初めてであり、初めての民主化運動とも言える。条例化に向けては新政クラブなどが反対しそうで予断を許さないが、このまちの将来を真剣に考えたら駆け込みによる政令市には疑問もあるはず」と話している。
 この議会の条例化審議は1月末か2月当初になる見込みだが、同会はその結果以前に県や国にもこの市民運動を伝えて理解を求めていく考えで、この波紋がどう広がるか、行政、議会にとっても気になるだけに、もうひとつの〝試練〟になる気配だ。

 

[大和童謡の会]園児と父兄を招きクリスマス会
市社会福祉協議会に寄付も

 毎年、保育園の園児と父兄を招いて行っている大和童謡の会(竹下美智子会長)によるクリスマス会が12月11日、市保健福祉センターで行われ、市立若葉保育園(鶴間1—25—3、相原叔子園長)と市立病院ひまわり保育園(深見西8—8—26、佐藤日登美園長)の園児が「おへそ」「夕やけこやけ」「犬のおまわりさん」などを披露、会場を埋めた同会会員や父兄らと共に童心に還るひと時を過ごした。
 同童謡の会は1989年9月に結成され、今は50代から60代の女性を中心に会員は約1300人を数え、1991年から保育園児と交流するクリスマス会を開くようになった。
 この日も合い間に竹下会長からプレゼントを贈られた園児たちは、客席から「こぎつね」や「たきび」「あわてんぼうのサンタクロース」を合唱し、ひまわり保育園の佐藤園長は「園児たちは今日唄った歌を生涯忘れないと思うし、こうした童謡が歌い継がれていくようにしたい」と話していた。
 同会はこの日、市社会福祉協議会に5万円を寄付した。

 

【イベント情報】

●shoko miki exhibition〜the revolution to nature
 1月5日から30日まで相模原市中央3—7—1のギャラリー誠文堂。自然の土に岩絵の具を混ぜ農園で珈琲豆を入れる衣袋をキャンパスにした環境重視の作品を展示。電話042−756−3178。

●第1回弥栄高校美術展
 1月9日から11日までJR相模原駅ビル・ナウ4階の相模原市民ギャラリー。1期生卒業作品、2、3期生授業作品の展示とイベントを披露。電話042−758−4695。

●寄席さがみこ
 1月11日午後1時30分から県立相模湖交流センター多目的ホール。三遊亭好楽、玉川カルテット、三遊亭歌る多、三増れ紋、三遊亭好の助らが出演。大人前売2500円、高校生以下1500円。当日は3000円と2000円。電話042−682−6121。

●「ユーロ世界から学ぶ〜人口移動、教育そして環境」講演会
 1月18日午後1時30分からプロミティふちのべ。元朝日新聞編集員で、法大教授の萩谷順氏が講演。相模原市国際交流協会主催 電話042−754−6626。

●08年度ZOKEI展
 1月24日と25日、東京造形大学キャンパス内(八王子市宇津貫町1556)。大学4年生と大学院2年生による卒業研究・制作と修士論文・制作の作品など展示。電話042−637−8111。

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