2009年(平成21年)
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2月23日 月曜日

[2008年度「かながわスタンダード」]
相模原のマイクロテックラボラトリーと
リガルジョイントが認定

 県は1月29日、県内中小企業の世界への発信が可能な技術を支援する2008年度の「かながわスタンダード」として、相模原の企業2社を含む6社の事業計画を認定、ヨコハマテクニカルショウが開会した2月4日、会場のパシフィコ横浜展示ホールで認定証を授与した。
 応募があった11件を審査して認定したもので、相模原の2社の事業計画はマイクロテックラボラトリー(株)(上鶴間本町8—1—46、平勉社長)の「分析・判断能力をもつインテリジェント・ロータリーエンコーダ」と、(株)リガルジョイント(大野台1—9—49、稲場久二男社長)の「流体制御機器の複合機能・モジュール化」。
 マイクロテック社は、各種産業機器機構部品の角度や急速度を検出するためのデジタル制御に欠かせないセンサーであるロータリーエンコーダの専業メーカーだが、近年は物理量(角度、急速度等)の測定だけでなく、分析・判断能力を持った制御、つまりインテリジェント・エンコーダが求められるようになったため、この開発を行う。
 同エンコーダの装置組み込みにより、通常の動作範囲内では想定されない振動や衝突などの突発的な外乱に起因した事故の抑制が可能になるとされており、同社はすでにこの基本開発を終えており、今後は実際の機器への応用化、製品化を進める。
 一方、リガル社は独自の真空・配管技術で流量センサー、継手の設計、開発から製造、販売まで行うメーカーだが、近年は生産設備の大型化と高精度化の進行で流体関連機器の複合機能化、省スペース化が求められるようになっており、同社はこのため流量計、電磁弁、バルブなどの流体制御機器を「マニホールド」という集合、分配ベースに搭載するようにした。 これにより、大幅な省スペース化だけでなく、設計から施工に至る過程の省力化にもつながり、冷却系システムを製造装置の一ユニットとして一体設計する効果も得られるという。
 このほか認定を受けた4社の事業計画は次のとおり。
 ▽(株)アイ・シー・ジー・ピー(厚木市)技術を次世代に伝承する工作機械用制御装置▽昭和精工(株)(横浜市金沢区)フライアイレンズ成形金型用全自動研磨装置▽日本イルミネーションシステム(株)(横浜市中区)無機EL新発光体技術▽メビオール(株)(平塚市)安全・安心・高栄養価農産物生産システム。

 

[相模原市議会]
住民投票条例案否決

 相模原市議会は1月臨時会最終日の2月6日、政令市を考える市民の会の署名活動に基づいた直接請求で市長が提案した政令指定都市の是非を問う住民投票条例案を反対多数で否決した。
 反対したのは、政令市推進に向けて昨年12月の定例会で意見書採択に賛成した保守系最大会派の新政クラブをはじめ公明党、民主クラブ、創史会の議員38人で、賛成した無所属クラブや市民連合の一部、共産党らの議員13人を大きく上回った。

 

[大和市役所]
正面玄関前にだれでも広場開設
ステージと掲示板

 大和市は2月1日、市役所本庁舎正面玄関前の噴水広場を市民が利用できるステージにリニューアルし「市役所だれでも広場」として開設した。東西約11メートル、南北約12メートルのウッドデッキ部分と、北側に20センチせり上げたセラミックタイル製(底辺11メートル、奥行き最大7メートル)のステージを設けたもので、これに先立つ1月25日、市立南林間中学校合唱部、市立大和中学校吹奏楽部によるオープニングコンサートが行われた。
 市民が同広場を利用できるのは土、日曜日以外の休日と年末年始を除く毎日で午前9時から午後5時まで。広場東側に設けた掲示板(37センチ×52センチ)も利用でき、掲示板は1人(1団体)1枚までで、毎月15日と月末に撤去される。
 広場、掲示板とも使用料無料だが、営利目的、政治的・宗教的活動などの利用は禁止され、申し込みは管財課。電話046−260−5311。

2月24日 火曜日

[大和市]テーブル・フォー・トゥに参加
職員食堂ヘルシーランチで寄付

 大和市は本庁舎地下1階の職員食堂「レストランおあしす」のヘルシーランチを通して開発途上国の学校給食のために寄付する「TABLE FOR TWO(テーブル・フォー・トゥ)」のプログラムに参加、2月2日からこのランチ定食の提供を始めた。
 それまで530円で提供していたランチを見直し、野菜を多く取り入れてカロリーを抑えた日替わりメニューにすると同時に550円で提供、このうち20円分をテーブル・フォー・トゥ事務局に寄付する仕組みで、同市の施策である「健康都市の推進」に沿って職員が提案、食堂を運営する(株)レクトンの協力を受けて実現したという。
 この寄付活動は先進国と開発途上国の「食の不均等」を解消するため日本で始まった運動で、同市総務部人財課健康管理担当は「ヘルシーランチを食べて健康増進がはかられ、開発途上国の子どもたちに食事をプレゼントできる」と一石二鳥を強調している。
 実施期間は7月31日まで2カ月間だが、好評なら延長も考えるという。ちなみに、このプログラムを採り入れた県内の自治体としては横浜、相模原市に次いで大和市が3番目になる。

 

[大和市観光協会]
観光写真コンテストの入賞者決まる

 大和市観光協会が市内の観光資源の発掘を兼ねて行っている第7回観光写真コンテストの入賞者が決まり、1月30日に市役所1階ロビーで表彰式が行われ、これに先立ち28日から2月5日まで同ロビーで入賞作品が展示された。
 入賞したのは応募作品114点を同協会理事や市内在住の写真家らが審査し選ばれた最優秀賞1点、優秀賞2点、入選3点、特別賞と市制50周年記念特別賞各1点、佳作11点の計19点で、最優秀賞には上草柳の泉の森の雪景色を撮影した野中昌久さん(大和市南林間)の「雪降る公園」が選ばれた。このほか佳作を除く入賞者は次のとおり。
 [優秀賞]伊藤良一(平塚市)▽駒木英智(大和市深見)[入選]柳盛康(横浜市)▽佐藤正一(大和市福田)▽岩崎輝之助(大和市柳橋)[特別賞]萱内裕子(大和市深見西)[市制50周年記念特別賞]堀口宏(大和市南林間)

 

「とぴっくとーく」
津久井地区環境美化推進連絡協議会会長
高橋幸一さん
不法投棄の根絶めざす

——会の目的と構成をお聞かせ下さい。
 「会の名称どおり、津久井地域への廃棄物の不法投棄を防止するために活動している団体です。自然環境の保全と環境美化の推進を目指しています。4町商工会と観光協会、自治会のほか、森林組合、農協、県、相模原市など28団体で構成しています。事務局は津久井クリーンセンターが務めています」
——具体的な活動内容は。
 「毎年秋に不法投棄撲滅キャンペーンを行っています。山間部などへの不法投棄物を回収する活動で、昨年は139人が参加して740キロを回収しました。藤野町の牧野や篠原地区、津久井町の青野原地区などの斜面に投棄されている事例が多いですね。キャンペーン参加者は皆、絶対に許せないという気持ちで取り組んでいます。このほか、津久井4町の町民まつり会場に写真パネルを出展する啓発活動も毎年行い、クリーンセンターではパネルを常設展示しています。家電4品を回収している市民団体への助成もしています。また、専門業者でなければ手を付けられない危険箇所へ不法投棄された物については、場所を選定した上で緊急撤去を委託しています。市の負担金約200万円を活用していますが、やり切れない思いがぬぐえません」
——新たな防止策はありますか。
「30カ所に設置している24時間監視カメラは大きな抑止力になっています。また、河川や山林などを定期的に清掃している市民の活動は、大きな後ろ盾です。津久井地域は県民のかけがえのない水源地であると同時に、私たちが生活する場でもあります。自然環境を良好に保つことに、より多くの市民が関心を深めてくれるよう願っています」

2月25日 水曜日

相模原初のマジックバー「ガーネット」
プロマジシャンの店長が熱演

 昨秋開店した、相模原市内で初めてというマジックバー「ガーネット」(相模原2—2—11)が話題の的になっている。
 プロマジシャンでもあるSIN店長(22)が客の目の前で披露する、トランプ、チャイナリング、コインなどのクロースアップマジックが呼び物。勤め帰りに立ち寄るサラリーマンや周辺の接客業店に勤める女性などが常連という。
 店内にはSIN(本名・飯島健太)さんのマジックを観賞する席と酒を楽しむ席の2つのカウンターが設けられており、合計で11席。随時マジックアワーを設定してSINさんが妙技を披露する。金曜、土曜はゲストマジシャンも出演して雰囲気を盛り上げている。
 バーテンダーの修業も積んで来たSIN店長は「一人でもくつろげる隠れ家的な雰囲気も店の魅力。若い女性客やカップルが増えているのはそのためだと思う。バーとしてもマジック店としても幅広いお客さんに楽しんでいただける店にしたい」と意欲を燃やす。
 小学生のころからマジシャンにあこがれていたSINさんは、中学生の時初めて大勢の前でマジックを演じて喝采を浴びたのが励みになり、埼玉県の県立小川高校ではマジック部を創設するほどの打ち込みよう。卒業後、デパートでマジックディーラーを3年間経験した後、プロデビュー。レストランやバーでクロースアップマジックを披露してきた。若いながら実績は十分だ。
 レパートリーは広いが、「毎日が勉強。今は物が宙に浮くフローティングマジックを研究している。ここでしか見られないマジックを作り出したい」と熱く話す。マジックバーを文化として定着させるため、ガーネットを有名店にしてから地方に多くのマジックバーを展開するのが将来の夢という。
 マジックチャージは1000円。ドリンクは500円から。パスタ、ピザなどのつまみは系列の専門店から取り寄せる。営業時間は午後6時から早朝5時まで。日曜定休だが、2月中旬から年中無休にする。電話042‐769‐5506。

 

障害児施設にトランポリン寄贈
相模原市の山本悟さん

 水彩画を趣味にする相模原市の山本悟さん(東淵野辺在住)が1月29日、市役所に加山俊夫市長を訪れ、「陽光園に設置してほしい」と、トランポリンを寄贈した。
 山本さんは市役所通りの桜、大野台のこもれびの森、当麻の無量光寺など市内の四季折々の風景を描き、友人らの勧めもあって最近3年間、勤め先近くの高輪プリンスホテルで20枚前後の作品による個展を開いて来た。評価は高く、複製画を求める参観者が多い。山本さんはこの要望に応えているが、価格を定めずチャリティー募金の形をとっている。
 「絵を見てくれる人には日頃お世話になっている人や先輩、旧友も多い。会場のテーブルにワインなどを置いて語らいの場にしている。作品を通じて自然と共生する喜びと感動を伝えられればと思う」と山本さん。
 チャリティー募金が昨年末の展覧会で23万円に達したため、「寄せられた善意を相模原の人のために生かしたい」と考え、障害児施設「陽光園」のためにトランポリンを購入し、寄贈した。
 この日、自分の作品をあしらった卓上型カレンダーを市長にプレゼントした山本さんは、自身も絵画好きな市長と談論風発。2人の間で大いに話が盛り上がった。また、次に足を運んだ環境経済局でも座間進局長らと歓談した。
 実は、山本さんと相模原の関係は単に居住地というだけにとどまらない。麻溝台に相模工場を持つKYB(株)(東京都港区)の代表取締役社長として激務に追われており、数年前まで同工場長を務めていた。
 そんな縁の深い相模原への愛着を持つ山本さんは「忙しい生活の中で時間を作って没頭するところに本当の趣味の楽しみがある。これからも木々の光と影と命を描いていきたい」と盛んな絵心をのぞかせている。

 

[神の川ヒュッテ]
椎茸菌植付けの参加者募集 2月28日まで

 北丹沢の神の川ヒュッテ(杉本憲昭代表)は3月20日午前10時から、同ヒュッテで椎茸菌の植え付け作業を行う。2月28日までこの参加者を募集している。
 神の川では長い間ボランティアによる椎茸栽培が行われていたが、2007年9月に襲来した台風のため多くの原木が流出し、大きな痛手となった。しかし、このほど藤野町佐野川の植松泉さんから原木100本を提供してもらい、菌の植え付けを行う運びになった。
 同ヒュッテは「家族みんなで参加してもらえれば」と話している。
問い合わせは同町小渕の北丹沢山岳センター電話042‐687‐4011。

2月26日 木曜日

[青学ビジネスフォーラム]
ネズミの防除とヤマビル主題に
里山荒廃の指摘も

 産学連携による新たなビジネスの創出を目指す、青学ビジネスフォーラム(青山学院大学総合研究所主催)の2008年度4回目の集いが2月7日、同大相模原キャンパスで開催され、研究者や企業人約30人が参加した。
 首都圏南西地域産業活性化フォーラムの一翼を担う催しで、この日は谷重和博士(環境文化創造研究所理事)が「食品衛生」、石川恵理子氏(同所主任研究員)が「里山の荒廃とヤマビル」をテーマに講演した。
 谷氏は食品への異物混入は昆虫や幼虫などの生物が最も多く、製品では弁当・惣菜に多いと指摘。さらに、「整理、整頓、清掃、清潔、しつけの5Sが重要」と衛生管理の基本を強調。
 後半は都会のビル1つに5000匹は棲みついているといわれるイエネズミ類の化学的、物理的、環境的防除法に関して具体例を挙げて説明。「超音波によるネズミ撃退にはセンサーを備えるのが望ましい」と述べた。
 石川氏は、丹沢山系における里山の荒廃とヤマビルの生息域の拡大が対応関係にあると指摘した上で、天敵がなく、乾燥に弱いてなどのヤマビルの生態を解説。
 里山にまで拡大している要因として吸血対象動物であるニホンジカの増加などを挙げ、「人間が森を育てることによって哺乳類、鳥、昆虫など野生生物の生息場所を確保することが、ヤマビルの生息域拡大の防止にもつながる」との見解を示した。

 

[散歩道]鯛めしで歓送迎会の予約受け付け中
ランチの献立も多彩に

 土鍋で炊き上げる鯛めしをメーンにした「名物鯛めしコース」と、一汁二菜、一汁三菜のランチが看板メニューの「散歩道」(相模原市淵野辺3—4—20、石井直紀店主)が今、歓送迎会の予約を受け付けている。
 淵野辺で8年6ヵ月、矢淵陸橋に近い現在地では約3年あまり営業している同店は、周辺の事業所や病院、大学の職員グループなどに客層を広げており、仲間うちの宴会などでの利用が増えている。ランチは女性客にも好評という。
 当初は祝い事の席だけに出していた「鯛めしコース」は、客の要望で定番メニューにした折り紙つきの名物。厳選した鯛を3枚におろしたあと、ていねいに抜き取った骨を頭と一緒に煮て醤油ベースのだしを作り、鯛めしを味付けしている。
 これにお刺身、焼き物、煮物、揚げ物などおまかせ料理6品とアイスクリームを加えたコースが一番人気で、4000円。さらに季節の料理1、2品を添えたコースは5250円。
 このほか、料理5品と雑炊などのおまかせコース(3150円)、しゃぶしゃぶ、あんこう、鴨などの鍋料理コース(4200円〜)、ふぐ料理コース(6500円〜)なども用意している。鍋、ふぐコースは4人以上での注文を受ける。
石井店主は「落ち着いて料理と酒を楽しんでもらえるのが当店の特長。これからシーズンを迎える歓送迎会に利用していただければ」と話す。
 一方、月・火・木・金曜日限定のランチは予約制の鯛釜めし(単品1200円)、散歩道膳(1500円)を初め、さば、ほっけの焼魚定食(各850円)、さばの味噌煮定食(800円)、天ぷら定食(1000円)の「一汁二菜」、お刺身とえび天定食、お刺身と焼魚定食(各1000円)、野菜天と焼魚定食(850円)の「一汁三菜」がお品書きに並ぶ。
 客席は28人用と18人用の座敷、10人分のテーブル席。ランチは午前11時30分から午後1時30分、夜は午後6時から午後11時(ラストオーダー10時)。日曜、祝日定休。電話042—712—3648。

 

[トップセールスに挑む]
バルブスWEB工房の中島秀子さん
努力重ねつつ歩むWebデザインの道

 派遣切りが社会的な大問題になっているが、20年前はその逆だった。「引く手あまたで派遣先での待遇もよく、時給は2000円以上。派遣業界だけのパーティーもあった」。中島さんは外資系の銀行で派遣の仕事に携わった当時の思い出をこう語る。しかもパソコンの操作を覚え、エクセルやワードにも習熟した。
 結婚、出産後、横浜の小中学校でパソコンの臨時講師を務めることができたのはこの蓄積があったから。「子育て中の女性が仕事に就くには、自分の得意な仕事を身に着けることが必要だと思う」と、自身の体験を踏まえて述懐する。パナソニックの研究室でプレゼンテーション用の文章を作ったのも楽しい思い出だ。
 しかし、動く画像に対応するのは簡単ではなかった。それでもマニュアル本と首っ引きで勉強して克服し、さらに自学自習でホームページの作成ができるまでに技術水準を高めた。こうした経歴を重ねて五年前、ウエブデザイナーとしてスタートした。相模原津久井SOHOスクエアに入会して仲間づくりに励み、これまでに約30社のサイトの作成に携わった。
 この中でいちばん印象に残るのはクレジット決済用の機器を製造している海外企業の仕事。それまで使ったことのないソフトで作成するのが条件で、苦心に苦心を重ねて仕上げた。相模原商工会議所のIT専門家派遣事業で市内企業のサイトを作った経験もある。地元、東林間の阿波踊りをPRするサイト立ち上げには実行委員の1人として参画した。
 現在の受注は企業と個人事業者からがほぼ50パーセントずつ。ショッピングサイトのデザイン、ヒーリングやスピリチュアル関係のサイトの立ち上げなど幅広い注文に応えている。価格の問い合わせから入ってくる客が多い半面、取引先やSOHO仲間の紹介で着手する事例も少なくない。
 「仕事は人伝いで来る。自分のできることを誠実にこなしていけば、人と人との信頼関係が生まれ、次の仕事につながる可能性も大きくなる」というのが実感だ。
 景気悪化の影響は、大手企業からの仕事の減少という形でSOHOにも及んでいる。それでも、中島さんは「こういう時期だからこそ、将来に備えて自分の技術を磨きたい」と前向きだ。「この仕事の土台になる『文法』は3年から5年で変わってしまう。この変化に対応していくためには、自己流でなく、そのときそのときの文法をしっかり運用できるようにしなければ」という自戒の気持ちが絶えざる勉強へと向かわせる。
 この「勉強」は仕事のためであるのはもちろんだが、同時に生きる充実感を深めたいという思いにも支えられている。「多くの人に助けられながら自分に合った仕事ができるのは幸せなこと。ナンバーワンでなくオンリーワンの生き方をしていきたい」と語る中島さんにとってウエブデザインの仕事は自己実現への道そのものである。

2月27日 金曜日

[ウイッツコミュニティ]Pマークを取得
相模原市内の不動産管理業では初

 マンション管理と相模原市営住宅の指定管理を主な業務にしている(株)ウイッツコミュニティ(相模原市相模原4—7—10、柴田正隆社長)は1月27日、(財)日本情報処理開発協会から「プライバシーマーク」(Pマーク)を付与された。2007年から社内にPマーク取得推進委員会を設置するなどして取得準備を進めてきた。市内では14社目、不動産管理業では初めての取得となる。
 プライバシーマークは1998年4月に始まった制度で、個人情報保護に関して適切な体制を構築していると認められる事業者に対して同財団が付与する。使用期間は2年間。その後は更新審査を受ける必要がある。
 柴田社長は「業種的に個人情報の取扱量が非常に多い。このため、情報管理のしっかりとした仕組みを確立する必要があると考えた。また、3年前から市営住宅の指定管理者を受託しているので、官公庁と同等の情報管理体制を整えたいと思った。同業他社との差別化を図る狙いもあった」と取得の目的を語る。
 Pマークの取得により、社員の名入りプレートの着用、入退出管理の強化のほか、FAX送信を作業者と確認者の2人で行うなど業務上の新たな義務が課せられる。
同社長は「これまで、個人情報についてユーザーからクレームを受けたことは無いが、情報保護の強化は時代の趨勢。3年前に取得したISOと合わせ、情報管理と品質の両面で当社が掲げる『顔の見える管理』を推進していきたい」として、業務体制のレベルアップを顧客サービスの一層の充実につなげる意欲をのぞかせている。

 

「とぴっくとーく」
(社)津久井青年会議所2009年度理事長の
神藤幸和さん
「津久井JCの存在理由を示す活動を」

——今年度のスローガンは。
 「経済的、社会的に収縮感の深い時期だからこそ若者の力を思う存分に発揮しようという想いを込めて、『元気に』としました。仕事でも家庭でも元気でありたいと思います。もちろん、JC活動でも24人のメンバーが力を合わせて活発に地域づくりに取り組んでいきます」
——どんな活動が柱になりますか。
 「伝統的に水、環境、青少年をテーマにした3つの事業が柱ですが、今年度もこれを踏襲した活動を進めます。どれもが津久井に必要な事業であり、具体的な計画を立案中です。内部組織の面では委員会を総務とまちづくりの2つにしぼり、それぞれの活動のボリュームを膨らませます。また、昨年1年間で基本的な流れを作った外部団体との交流を進めます。4町の商工会青年部など同じ津久井というフィールドで活動している団体と連携し、津久井地域をより元気にする取り組みができればと考えています」
——課題は何ですか。
 「会員拡大が最も大きな課題です。地域の事業承継者やJCの先輩の子息に声をかけています。同じ行政区にある相模原JCとの意思疎通にも力を入れます。会の内部には相模原JCと統合すべきか、津久井単独で活動を続けるべきかについては両論があり、話し合いを深める中で方向性を決めていきます」
——抱負をお聞かせ下さい。
 「津久井JCの存在理由を示す活動をしていきたいですね。合併で行政の中心が旧市へ移ってしまったという感は深いものがあります。だからこそ地域に根差した活動を積極的に行い、津久井には津久井の果たすべき役割があるということをしっかりと示していきたいですね」

 

[イベント情報]

●伊勢丹相模原店が春の大北海道展
 3月2日まで本館5階の催物場と同2階のギャラリースクエアで開く。北海道が誇るスイーツとして、中札内村・花畑牧場の生キャラメル(プレーン・チョコレート・ホワイト・いちご・抹茶各12粒入り(各851円)を1人5点限りで販売、新登場で江別市の町村農場が東京の直営店で扱うクラシックアイスクリーム(1人前401円、各日30点限り)も販売する。また、実演を兼ねてクイーンズ伊勢丹の北海道海鮮弁当(1折1680円)、利尻富士町・丸善食堂の利尻磯めしかに味噌デラックス(1折1680円)を販売する。
 このほか、イートインでは中札内村・花畑牧場がホエー豚丼(1470円)、札幌市のラーメン五丈原がラーメン(とんしお等各1人前683円)を販売。ギャラリースクエアでは札幌市・北海道百科が150種類以上の味を提供する。

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