2009年(平成21年)
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3月2日 月曜日

「トップセールスに挑む」
(有)あさのやおふぃす代表取締役の秋山麻美さん
自信の弁当と惣菜でふれあい給食受託

 弁当と惣菜の店「あさのや」(相模原市相模大野5—26—8)が、相模女子大交差点のすぐ近くに開業したのは2000年10月。広さは約46平方メートル。秋山麻美さんが半生をかけて準備した店と言っても決して過言ではない。
 幼い頃から料理を作るのも食べるのも大好き。子ども心に「いつかは自分の店を」という夢を育んだ。18歳で調理師免許を取得し、20歳で結婚。主婦に収まっても起業の夢がしぼむことはなかった。パート勤めの傍ら29歳で短大の通信講座に入学して原価計算など商売に必須な知識を学び、さらに会計事務所に勤めて経理の実務を習得した。
 やる気は十分、商いの素地もそれなりに整えたが、先立つものが無かった。だが、「お金が無いから」を口実にして諦める程度の浅い夢ではなかった。何しろ、自分の生きがいをすべてこれに託してきたのだ。
 資金調達の方策を模索するうち、横浜商工会議所の創業塾に参加したのがきっかけになって県の創業支援融資を受け、開業することができた。
 最初は惣菜を主力商品にしようと考えていた。糖尿病に苦しむ家族がいたため、「同じ病気で悩んでいる人は多い。体にいいものを提供すればお客さんはつくはず」という読みだった。ところが、これが目算違い。「ここは通り抜けする人ばかり。惣菜の店に足を止める人などいなかった」
 そこで、主婦の視点を生かした弁当を充実させ、デリバリーに力を入れる作戦に変更。近隣の事業所や学校、官庁などにチラシを持って足を運び、団地へのポスティングにも汗を流した。また、配達用のバイクを2台導入して真っ赤な色に塗り替え、道行く人の目に着くようにした。こうした努力が実を結び、徐々に売り上げが伸びている。
 現在はデリバリーが80パーセント。「いちばん食べてほしい」と言う7種類の野菜をおかずにした「あさのや弁当」(500円)、ボリューム十分の「日替わり弁当」など、400円台から650円まで15種類の弁当が主力商品で、ご飯は白米、玄米、雑穀米を用意している。
 また、地元商店街のホームページ立ち上げに参加し、相模大野の夏の風物詩となったもんじぇ祭開催にも参画するなど、地元商業者との関係を深めてきた。
 健康志向のあさのやの弁当と惣菜の評判は口コミで広がり、その波及効果として2008年4月、市社会福祉協議会からふれあい給食サービス委託業者に認定され、東林間、相南地区への高齢者宅などに毎週4回、1日50食を宅配している。
 「委託を受けたことで、あさのやの健康食は本物だと認めてもらえた気がする。諦めなかったこと、地域の人たち、特に商店街の人たちとのかかわりを深めてきたことが、ここまでやってこられた要因だと思う」
 こう語る表情は、今後も地域が求める需要に応えていこうとする確かな決意を伝える。 

 

[相模線複線化等促進期成同盟会]
横断幕で早期実現をPR

 県とJR相模線沿線市町(茅ヶ崎、相模原、海老名、座間の四市と寒川町)および商工会議所等がメンバーの相模線複線化等促進期成同盟会は2月の複線化の早期実現強化月間に合わせて、これをPRするための横断幕を公共施設、マグネットシートを公用車両側面に掲出している。
 いずれも「ブルーラインに夢のせて〜相模線複線化の早期実現を!」とあしらったもので、相模原市は上溝駅東側歩行者専用デッキに横断幕(0.6メートル×6メートル)、相模原商工会議所の公用車にマグネットシート(30センチ×50センチ)を配してPRに努めている

 

[キャタピラージャパン]小型ホイルローダを新発売
除雪や畜産現場用

 キャタピラージャパン(株)(東京都世田谷区)は2月9日、除雪や土砂積み込みのバケット作業とか畜産現場におけるフォーク作業まで幅広い用途の小型ホイルローダCAT930H(バケット容量2.5平方メートル、運転質量12.8トン)を新発売した。2003年12月発売の928Gに替えて新たに導入したホイールローダで、除雪など需要の多いバケット容量2.5立方メートルクラスの新たなラインアップになる。
 常用荷重(バケット積載荷重)や掘起力はクラストップとしており、安定性や生産性といった基本性能に加え、箱型の一本アームが耐久性に優れ運転席からの作業機視認も妨げないという。
 また、オプションのクイックカプラの装着で各種アタッチメント装置の脱着を容易に行う汎用性にも優れ、新世代環境対応型エンジン「ACERT」を新たに搭載、国交省低騒音型建設機械の基準適合もはかった。
 工場裸渡しの標準販売価格(税別)は標準仕様が2190万円、クイックカプラ仕様が2263万4000円で、2仕様あわせて年間50台の販売を目指す。

3月3日 火曜日

[Sokei短信]

●地域の活性化に向けて相模湖町・藤野町両地域協議会が
 合同で相模湖南岸を現地踏査
 相模湖町地域協議会の荒井正次会長、藤野町地域協議会の中道重幸会長ら委員30人と市職員8人が2月5日、勝瀬橋先の勝瀬ふる里の碑から藤野町青田(おうだ)地区、次いで相模湖町のふるさとの森からもみの平まで現道(旧八岡林道)の3キロを踏査、今の状況を確認し、ふるさとの森で意見を交換した。この中で「実際に歩いてみて(相模湖)南岸からいつもとは違った景色が見られ、道が少し荒れているが、昔整備した箇所が確認でき、ある程度手を入れれば活用できる余地がある」といった意見が出た。これを踏まえて両協議会は今後の活動を模索しながら関係機関に改善策などを提案していく。

●介護予防サポーターが4月に
 NPO法人「生き生き人生をつくる会」を設立
 高齢者介護や予防の支援者を養成するため相模原市が2007年度から行っている介護予防サポーター養成講座を受講したメンバーが設立するもので、代表の千葉芳弘さんが2月5日、加山俊夫市長に報告した。公民館などで歌と体操を採り入れた認知症予防活動や通院の付き添い、ごみ出し、パソコン操作指導などを行う予定で、千葉代表は「介護予防サポーターの活動で得たノウハウを活かして活動を広げ、他のNPO法人やボランティアグループ、市とも連携をはかっていきたい」と話していた

 

「中央アルプス純白の結婚式」に相模原のカップル
相模大野高出身の先輩と後輩

 長野県の駒ヶ根市観光協会(北澤良男会長)が2月7日に行った「中央アルプス純白の結婚式」に相模原市在住のカップルが沖縄県の2人と共に臨み、牧師や参列者の祝福を受けた。
 相模原のカップルは県立相模大野高校の先輩と後輩同士の村瀬慎吾さん(28)と池谷真澄さん(30)で、駒ヶ根市出身の慎吾さんが故郷で両親らと共に式を挙げるため応募したという。
 会場となった中央アルプス千畳敷カールは標高2612グラムで、この日は快晴だったが、気温はマイナス10度で、積雪量が300センチ。協会職員とホテル千畳敷スタッフが2週間前からチャペルの作成にあたった。
 挙式は10時30分に2組のカップルによるバージンロード入場で始まり、目の前の宝剣岳とアルプホルン駒ヶ根の演奏をバックに指輪交換、ウェディングキスなどが行われ、2組のカップルは参列者をまじえて地元産ウイスキーで乾杯した。
 この結婚式では初めてという和装で臨んだ慎吾さんと真澄さんは昨年のNHK大河ドラマ「篤姫」を見て和装にしたそうで、「和装はたくさん着込むので暖かった」と笑顔で語った。
 駒ヶ根市に実家がある慎吾さんは靴職人で、毎年六月に同市で行われている「くらふていあ杜の市」に出店しているそうで、真澄さんは都内の日本語学校で働いている。

 

[大和市]
AED緊急ステーション認定制度を創設
標章交付し、消耗品を助成

 大和市は2009年度から(仮称)やまとAED緊急ステーション認定制度を創設する。
 不慮の事故や急病で呼吸や脈が停止するといった重篤な状態になった場合、市民の誰でも利用できるための措置で、市は認定標章を交付し、AEDの使用に伴う消耗品に関して助成、今後の普及状況に対応して助成の範囲や方法を検討する。
 認定にあたってはAEDを貸し出し、施設への救命講習受講者の配置が条件になるが、2009年度は既に設置している10カ所、2010年から13年度までは40カ所の認定を目指す。

3月4日 水曜日

[相模原市]
さがみ縦貫道用地で代替地を提供

 相模原市はさがみ縦貫道整備に伴い市有林を国交省関東地方整備局相武国道事務所に提供、その財産処分に伴う収入を2009年度一般会計当初予算案に計上する。
 同縦貫道は2012年度までに東名高速から城山インターチェンジを含めた中央自動車道までの区間が開通する予定で、このため城山町内の小川工業(株)が所有する用地の取得に関して同社が隣接する市有林を代替地として要望した経緯から相武国道事務所が市に協力を要請、これを受けて市が城山町小倉1906番2ほか5筆の約24.5ヘクタールの提供を決めた。 ただし、このうち14.28ヘクタールが旧城山町と社団法人神奈川県造林公社(現かながわ森林づくり公社)と分収造林契約(土地所有者と造林者が契約して双方で分収する制度)をしているため、市有林の売却に際して4月以降に小川工業との三者一括契約に合わせて分収造林契約を解約する

 

[大和市]
ストリートダンスでフェスティバル

 大和市が主催するストリートダンス愛好家らによるYAMATOダンスフェスティバルが2月8日、市生涯学習センターで行われ、多くの市民らで賑わった。
 公募で参加したのは1チーム2人から10人までの21チームで、中には8歳の女子児童3人のチームや大半が60代のチームもあり、持ち時間3分でヒップホップのミュージックに合わせて個性あふれるダンスを披露、会場はチームごとに大きな拍手で沸いた。
 審査の結果、グランプリには9人のグループ「Botty2」(ブティーブティー)、準グランプリには3人組の「RO☆PU Girls」(ロップガールズ)、審査員特別賞にはカントリーダンスの「エル」が選ばれた。

 

[ギャラリースペース游]
大笹達也絵画展 3月18日〜22日

 ギャラリースペース游(相模原市千代田2—2—15メイプルビル)は3月18日から22日まで「大笹達也絵画展」を開く。同ギャラリーを運営する小林明子さんによると大笹氏は数年前に病が原因で車椅子生活に入り、「車椅子にならなかったら絶対絵など描かなかった」と断言したそうで、それでいて「ハチ切れそうな元気な39歳」。相模原市津久井町三ヶ木に住み、すでに孫もいるそうで、破天荒な生き方をしてきたらしい人生が絵を見ても解る。小林さんは「抽象の中に彼のメッセージが満載。破れかぶれにも見える楽しい作品」と言うが、「メッセージ」と題したこの絵ひとつとっても、岡本太郎の絵のような異才が垣間見える。同ギャラリー電話042−856−1990。

3月5日 木曜日

[イベント情報]

●伊勢丹相模原店が食の北海道展
 3月10日まで本館2階のギャラリースクエアで行う。小樽市・館のキャラメルロール(長さ11.5メートル1本1050円、各日50点限り)、新登場で中標津・シレトコ生キャラメルのドッチモシレトコキャラメル(抹茶とミルク各5粒入り851円、同30点限り)、札幌市・AEINTER WORLDの王様キャラメル(プレーン・チョコレート・オホーツクの塩各10粒入り819円、同20点限り)、土別市・ちたらべの生キャラメル(プレーン735円、同20点限り)を販売するほか、4日から23日まで本館地階の和洋菓子プロモーションに期間限定ショップ「どさんこプラザ」を設け、菓子類を中心に北の味100種類以上を紹介する。

●ビジネスホテルの東横イン相模原駅前が「不況を吹き飛ばせ!キャンペーン」
 JR相模原駅南口(相模原市相模原4−1−16)に2007年オープンした14階建ての同ホテル(客室数244)が宿泊料金を値下げするキャンペーンで、8月31日までシングルBの客室料金を1泊5755円(税込み)にし、5人以上の宿泊で会議室を利用する場合、2時間無料にする。同ホテルはまた、「シンデレラリバティプラン」として当日24時以降に予約した場合、シングルが4095円、ツインダブルが5145円(共に税込み)で利用できる。電話042−750−1044。

 

[大和市]電気自動車普及促進
1台購入、充電器も設置

 大和市は2009年度から電気自動車(EV)の普及に向け、公用車として8月以降に発売予定のEV1台を購入、市役所本庁舎駐車場に急速充電器を設置して無料開放するほか、市所管の市立病院駐車場、引地台温水プール駐車場、引地台公園中央二輪車駐車場2の利用料金を全額減免する。
 二酸化炭素(CO2)がガソリン車の四分の一程度、ハイブリッド車の2分の1以下と少ないEVの普及を促すためで、同市はすでに2009年度から電気を動力とする軽自動車税の全額免除を決めているが、「健康都市」を宣言する同市は地球温暖化の防止が「緊急の課題」として、その普及策を追加した。
 このうち公用車のEVは小中学校における環境学習で活用する一方、環境フェアなどのイベントで展示して試乗会を行い、事業者への普及啓発に役立てる。

 

[相模原市]
協働事業提案制度で10件が事業化
4月からスタート

 相模原市は2009年度から市民グループが企画した事業を行政が支援する協働事業提案制度の運用を始める。
 このため団体などから24件の事業提案を受け、事前協議、プレゼン、第三者組織による審査を経て10件の事業化を内定しており、その総事業費3132万7000円のうち市が996万6000円を負担する。4月からスタートする予定の10件は次のとおり(カッコ内が団体名)。
 ①おもちゃの病院「さがみはら」運営(相模原おもちゃドクターの会)②小原本陣の森の小規模多数地主の林地団地化・生産林化(NPO法人緑のダム北相模)③境川案内ハンドブックの作成(NPO法人境川の斜面緑地を守る会)④韮尾根(ニローネ)の里山と農業資源を活用した地域活性化と引きこもり・ニートの若者に対する自立支援事業(NPO法人文化学習協同ネットワーク)⑤「地域若者サポートステーション」開設事業(前同)⑥市民活動団体の自立した組織化を支援する事業(NPO法人相模原エスティアート)⑦動物との関わりから得られる総合的自然体験学習・出張型動物介在教育事業(麻布大学ヒトと動物の関係に関する教育研究センター)⑧(仮)生きるための学習講座〜まなびなおし塾(NPO法人さがみはら教育応援団)⑨(仮)森林再生・活用事業(NPO法人ふじの森のがるでんセンター⑩(仮)市民活動PR事業〜市民活動推進普及啓発事業(NPO法人ナレッジ・リンク)

3月6日 金曜日

[首都圏南西地域産業活性化フォーラム]
「新型インフルエンザと地震」をテーマに

 首都圏南西地域産業活性化フォーラム運営委(事務局SIC)は3月16日午後6時から杜のホールはしもと多目的室で新型インフルエンザと地震をテーマにしたリスクマネジメントのフォーラムを開く。
 新型インフルエンザについては対策ビジネスを展開する住友スリーエム(株)東京支店の西戸彰支店長が「新しい脅威への対応を考える」、地震についてはSICの活動や相模原市青工研の交流を契機に新潟県長岡市で研磨装置と精密加工で起業した(株)クリエイトの小俣晃之社長が2007年新潟中越沖地震の実体験を踏まえて「企業の危機管理を考える」をテーマに講演するもので、先着百人の参加者を3月12日まで受けつけている。問い合わせはSIC。電話042−770−9119。

 

[県産業技術センター]
電気自動車の最先端技術紹介 試乗会も

 電気自動車(EV)普及に向けた関心が高まる中、県とEVリチウムイオン電池研究会は3月17日、同電池製造に関連した研究開発の最前線情報などを紹介する情報交換会を県産業技術センター(海老名市下今泉)2階のカンファレンスルームで行い、これに先立ち午後2時30分からEVの試乗会も行う。
 このあと午後3時35分から富士重工(株)東京事業所HEV開発部主査の荒井一真氏が「電気自動車の研究開発状況」(仮題)、(株)アルバック半導体技術研究所の鄒弘綱氏が「薄膜Li電池量産装置の開発状況」(同)をテーマに講演、さらに産業技術センターの取り組みも紹介する。
 参加費無料で先着60人まで受けつけ、午後5時すぎからの交流会参加の場合は2000円。問い合わせは県工業振興課工業技術班。電話045−210−5646。

 

イベント情報

●菅沼稔展
 3月14日まで相模原市古淵2−3−7のギャルリーベルジェ。電話042−776−6375。

●相模原室内合奏団コンサート
 3月8日午後3時からグリーンホール相模大野大ホール。ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」のほかプロメテウスの創造物序曲、ピアノ協奏曲第4番を演奏。指揮・斎藤一郎、ピアノ・清水和音。S席4000円、A席3000円、B席2000円、学生席1000円。チケットMove電話042−742−9999。

●第8回さがみはら若手落語家選手権本選会
3月8日午後1時30分から杜のホールはしもと。全席指定前売1200円、当日1500円。

●花とイングリッシュガーデンを描く第13回イーダ・ヴァリッキオ来日絵画展
 3月17日から23日まで伊勢丹相模原店本館6階のアートギャラリー。同店のための特別提供品「スプリング・ミスト」などアクリル画を中心に版画とあわせて60余点を展示販売。19日から23日までの各日午後2時から4時まで作家が来場、買上客にサイン入り色紙と2009年カレンダーをプレゼントする。

●第29回相模原市民俗芸能大会
 3月8日午後1時から市立あじさい会館ホール。藤野歌舞伎保存会が村歌舞伎、大島諏訪明神獅子舞保存会が獅子舞、大沼土窯搗き唄保存会が仕事唄、新田名音頭保存会が音頭を披露する。市教委文化財保護課電話042−769−8371。

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