3月9日 月曜日
[IT経営セミナー]
中小企業診断士の竹内幸次氏が講演
参加者との質疑応答も
コンサルティングや講演、各種のセミナーなどを通じて中小企業支援に多くの実績を重ね、TBSのラジオ番組にも出演している竹内幸次氏(中小企業診断士)が講師を務めるIT経営セミナーが3月19日午後1時30分から相模原市立産業会館で開かれる。相模原商工会議所の主催で今、この参加者を募集している。
「お客をひきつけ購買率をアップさせるホームページ・ネットショップづくり」がテーマで、具体的な内容は「顧客心理とサイト内動線を意識したコンテンツづくり」「訴求力ある文章づくりのコツ」「訴求力ある商品写真づくり「「購買率を上げるコツ」「「リピート購買を増やすノウハウ」「リアルマーケティングとの融合」。参加者との質疑応答も行う。
魅力あるホームページやネットショップを作りたいと考えている企業や個人事業者にとってポイントになる知識を学び、実践的なアドバイスを受ける絶好のチャンスになりそうだ。
受講料は同商工会議所会員が無料、一般は1500円。定員50人(先着順)。
申し込み、問い合わせは同会議所電話042—753—8131。
[三菱重工業]汎用エンジン4機種追加
刈込機や耕うん機など
三菱重工業(株)(東京都港区)は2月17日、汎用機・特車事業本部(相模原市田名)が製造する汎用ガソリンエンジン「三菱メイキエンジン」に高出力の4機種を追加し、販売を始めた。
4機種は、刈払機など手持ち作業用エンジンで2サイクルの最大型機種TLE48と、耕うん機、運搬車、田植え機などに搭載する四サイクルの大型タイプGBシリーズの290、300、400で、いずれも日米欧の排出ガス規制すべてに適合、4サイクルの3機種は低振動、低騒音性に注力する構造を採用した。
このうちTLE48(排気量47.1㏄)は手持ち作業機用の最上位機種として開発。これによりTLEシリーズとして総排気量20〜48㏄の全6機種をラインアップしたが、同機は同排気量クラスの国内向け従来機TB50(排気量42.7㏄)に比べ燃費を約40パーセント低減、最大出力も従来の最大型機TLE43(同42.7㏄)より約40パーセントアップ、40〜50㏄エンジンでトップクラスの1.8KWを実現した。TLEシリーズは国内外でOEM供給を行っているが、TLE48単独で年間5万台の販売を目指す。
一方、GBシリーズは現行のGMシリーズの後継機として2005年から6馬力以下クラスの3機種を販売してきたが、ユーザーニーズが高い大型3機種(排気量290〜400㏄)についても今回モデルチェンジしたもので、これによりGB6機種のラインアップが完成。追加3機種で、内外のOEM供給を中心に年間10万台の販売を見込んでいる。
[相模原市]江成常夫氏に感謝状贈呈
作品1246点寄贈で
相模原市は2月18日田名在住の写真家江成常夫氏に感謝状を贈呈した。
江成氏は毎日新聞社退社後、社会派フリーカメラマンになり「百肖像」「ニューヨークの百家族」「花嫁のアメリカ①②」「まぼろし国・満州」「シャオハイの満州」「ヒロシマ—万象」「偽満州国」「鬼哭の島」「山河風光—相模川の四季」などの写真集を相次いで出版、日本写真協会新人賞、木村伊兵衛賞、土門拳賞、毎日芸術賞など写真界の賞を総なめ受賞。このほか神奈川文化賞、市民文化彰を受賞、紫綬褒章も受賞している
そうした中で市は1999年度に策定した21世紀総合計画「新世紀さがみはらプラン」でフォトギャラリーの設置検討を打ち出し、2001年度から総合写真祭「フォトシティさがみはら」も始め、これを機に江成氏が同祭特別委員とプロの部選考委員を務めている。
この経緯から同氏は2002年度から自らの写真集の作品を市に寄贈、その数は2008年度までで1246点にのぼっている。この寄贈に市が感謝状を贈呈したものでこの日、市役所を訪れた同氏夫妻に加山俊夫市長はその作品に関して「多くの市民に見ていただき、相模原文化の向上に質問するよう大切に活用させていただく」と謝意を示した。
3月10日 火曜日
[箱根登山鉄道]箱根湯本駅舎橋上化
14日から使用、2階に改札
小田急グループの箱根登山鉄道(株)(小田原市、和田雅邦社長)は建て替えを進めてきた箱根湯本駅の新橋上駅舎を3月14日から使用する。
同駅は年間2000万人が訪れる観光地箱根の玄関口にあたり、橋上駅舎化は同駅周辺地区のバリアフリー化や国道1号線の渋滞を緩和するため県、箱根町と同社の三者が一体となって進めてきた。 敷地面積約3700平方メートルに建設された新駅舎は鉄骨造り3階建てで延べ床面積が約2300平方メートル。2階部分に改札、駅事務室、店舗を配置、エレベーター2基とエスカレーター4基を設けた。
このうち店舗は飲食店の「箱根カフェ」(4月1日開店)、テイクアウトができる軽食の「カフェ・サンモリッツ」、装いを一新した名産店の「箱根の市」が設けられ、このほか、総合案内所、ロマンスカー窓口、バス案内所、当日宿泊案内、横浜銀行ATMなども配置された。
このあと引き続いて駅舎1階部分のバス停やタクシーロータリーなどの整備が進められる。
同社はまた、スイスのレーティッシュ鉄道と姉妹提携を結んで30周年を迎える記念行事の一環として、箱根湯本—強羅間を走る2000形車両一編成をレーティッシュ運行のグレッシャー・エクスプレス(氷河特急)塗色(赤色基調)に変更し、3月14日から当分の間営業運転する。
一方、小田急電鉄(株)(東京都新宿区)と箱根登山鉄道は3月14日のダイヤ改正に伴い、小田急線新松田駅と箱根登山線箱根湯本駅間を結ぶ一部小田急通勤車両のカラーリングを赤色に変更する。
箱根登山線の小田原駅—箱根湯本駅間(一部は新松田駅—同駅)は現在、小田急の通勤車両が折り返し運転を行っており、特急ロマンスカーを除き、新松田駅または小田急駅で乗り換える仕組みになっている。
このため、通勤車両のカラーリングを赤色に変え、これによって視認性を高め、乗り換え時の利便性向上をはかる。
[相模原市09年度予算案]総額で3307億円
市税減、財政調整基金取り崩し
相模原市は2009年度一般および特別会計予算案を2月19日に開会した市議会3月定例会に上程した。
一般会計が前年度比2.1パーセント増の2074億円、特別会計が2.7パーセント減の1233億円のあわせて0.2パーセント増の3307億円の予算案で、一般会計の歳入では景気の悪化による法人市民税の減収で市税が前年比で24億円の減少を見込むため、財政調整基金40億円の取り崩し(前年度33.3%増)や臨時財政対策債を含めた市債を29.2%増やし202億2230万円発行する。これにより市債残高は前年比44億円増の1906億円になる。
一方、歳出では政令市移行に向けた区役所整備や情報システムの改修などで総務費が前年比で増えるほか、商工費、土木費、教育費、民生費なども増えるが、衛生費、消防費、農林水産業費が減額になる。
こうした厳しい財政運営の中で人件費の削減にも踏み込み、職員定数を75人減らし4640人にするほか、市長および副市長の給与を2年間にわたり約5パーセントカット、常勤監査委員、教育長も減額する。また一般職員の扶養手当、住居手当、消防職員の作業手当なども減額する。
また、財政調整基金は40億円を取り崩すが2008年度の決算余剰金などの積み立てにより、前年度比9億円減の134億円になる見通し。
予算編成にあたっては「今、変革のとき ともに歩み未来を築く」をテーマに①生活に身近な安全・安心の充実②誰もが取り組める地球温暖化対策の推進③都市力を底上げする経済・都市基盤の充実④市民が主役のまちづくり⑤改革の加速〜持続的な都市経営の推進を重点施策とし、安全・安心策で産婦人科救急医療体制の導入とか母子生活支援施設の整備を新規施策として打ち出した。
また、地球温暖化対策では実行計画の策定にあたる一方、市内中小企業の新エネルギー設備等の導入を促す支援資金の創設を新たに掲げたが、同様に新規のレジ袋の削減に向けた取り組みとか商店街街路灯の省エネルギー化などを含めて少額の予算規模にとどまっている。
市議会定例会は3月25日までを会期に2月27日と3月2日に代表質問および個人質疑、3月19日と23日、24日に一般質問が行われる。
[大和市09年度予算案]総額1119億円
一般会計0.1パーセント減
大和市は2009年度の一般と特別および企業(市立病院)会計の予算案を2月27日に開会した市議会3月定例会に上程した。
一般会計が前年度比で0.1減の575億5500万円、特別会計が0.2パーセント増の439億9599万円、企業会計が1.5増の104億4258万円の総額で0.1パーセント増の1119億9357万円予算案で、景気悪化により個人および法人市民税の大きな減収を見込まざるを得なくなり、株式関連の交付金、道路関連交付金も減って一般財源で大きな減額になった。
一方、歳出では公債費や人件費が減ったが、医療や介護保険事業、病院事業への繰出金、補助・負担金が増大、扶助費の増加などもあって前年度以上に厳しい状況になったとしている。
そうした中でも「健康創造都市やまと」の実現に向けて「人・まち・社会」の健康具現化を重視した予算編成を行い、「人の健康」ではがん検診率向上のため2億5905万円を計上したほか、妊婦健康診査の公費負担を増やし1億1320万円を充てた。
また、「まちの健康」では電気自動車普及啓発事業で1171万円、「私の木計画」等市民・事業者・行政が一体になって緑化を推進する事業で442万円、つるま自然の森の保全に向けた取り組みで799万円、大和駅前広場改良に関わる調査・設計で1180万円を計上。 さらに、「社会の健康」では中小企業の事業資金を支援するため小口零細企業資金融資制度を創設し9億8444万円を充てる一方、文化芸術振興に関する条例を制定、このため266万円を計上した。 このほか市立病院医師の特殊勤務手当を新設するための条例改正案や、現在策定を進めている第8次総合計画の「健康都市やまと」を将来都市像とした基本構想案も定例会に提案する。
同定例会は3月24日までを会期に3月16日から18日までの3日間、一般質問が行われる。
3月11日 水曜日
[Sokei短信]
●大和市郷土民家園でみそづくり
同民家園(上草柳629−1)で2月18日に行われ、公募で参加した主婦21人が国産大豆と天然塩、米こうじにこだわったみそづくりに挑戦した。講師を務めた小川良江さん(70、上和田)から「今日の作業はみそづくりの最終段階。愛情を込めてきめ細かく作業を進めてください」というアドバイスを受けた主婦たちは3つのグループに分かれ、大釜で前日1日がかりで煮込んだ大豆にこうじを混ぜ、さらに塩を入れてよく混ぜ合わせた。それをミキサーにかけて団子にし、空気が入らないよう樽の底に敷き詰めていった。小川さんによると、空気が入ると雑菌が入りやすく、カビが出やすくなるためで、最後の作業では塩をふりかけて重りをのせ蓋をした。
樽は同民家園旧北島家の押し入れで寝かされ、みそが成熟するのを待つが、参加者には11月から12月にかけて約2キロずつ配られるそうで、参加した野口麻里子さん(41、桜森)は「出来上がりが待ち遠しいですね」と笑顔で話していた。
[中島建設]大型物流施設を開発・設計
デザイナーズ住宅受注も好調
(株)中島建設(相模原市松が枝町4−5、中島一弘社長)がオリックス不動産(株)(東京都港区)から受託して開発、設計を手がけている東名高速道路横浜・町田インターチェンジ近くの大規模な(仮称)横浜町田ICロジスティクスセンターの建築工事が今冬にも始まる見通しになった。敷地面積が約3万4700平方メートル、建物の延べ床面積が約6万7700平方メートル、総工費約80億円という大型工事で、地元業者がこれだけの案件を手がけるのは初めてで、関連業界も含めて注目を集めている。
ロジスティクスセンターが建設されるのは横浜・町田ICに至近の町田市鶴間と横浜市瀬谷区北町にまたがる地区で、国道16号バイパスにも接し、敷地面積の割合は町田市側が約1万9000平方メートル、横浜市側が約1万5000平方メートル。
施設規模はトレーラーが出入りするランプウェイと各階バースを含めて地上4階建てになるが、ワンフロアの高さが約6メートルになるので、通常の建物に換算すると8階建てになり、6万7000平方メートルに及ふ延べ床面積は東京ドームの1.5倍に相当、オリックス不動産が全国展開している物流施設では大阪府堺市にある18万平方メートルが最大だが、これに次ぐ2、3番目の規模になるという。
この土地の買収を皮切りに現在開発行為の実務を進めているのが中島建設で、今夏頃には開発工事に着手、今冬の本体着工を目指しているが、建築工事については大手ゼネコンとのJVになる予定で、その調整と共にテナントになる物流業者も今後詰める。
この種物流施設としては、近隣の座間市にあるカレスト日産の裏手でやはり大型のロジセンター建設が進められているが、関係者は「東名高速の至近距離にあるのでテナント選びは断然こちらが有利」と見ている。
同社は近年、こうした動きに見られるように建築工事に関わる業務の市外展開を拡大しており、中でも富裕層を相手にしたデザイナーズ住宅の受注を加速している。
新進デザイナーが手がける個性的な住宅の受注で、それが建築関連の雑誌など紹介されて波及効果を呼んでいるもので、それを支えているのが伝統的な技法を含めた同社の技術力。
8年ほど前から注力してきた技術重視路線が結実、デザイナーや顧客から「玄人好みの会社」「選ばれる会社」の評価を得たもので、この延長で横浜国立大学の建築工事を手がけたり、2年前には相模大野にある外務省研修所の改修も受注、国交省関東地方整備局横浜営繕事務所から技術を評価した表彰を受けた。
[大和市]
地球温暖化防止条例など独自の条例制定
大和市は2009年度、同市独自の地球温暖化防止条例と、(仮称)大和市文化芸術振興条例を制定する。
地球温暖化防止条例は市民意識を高めて対策を推進するのが目的で、地域特性(自然、社会経済、家庭生活など)、市の実情に沿って自然エネルギーの有効利用、省エネルギーの推進を盛り込んだ基本理念と温室効果ガスの削減目標を提示し、市・市民・事業者などの責務を示す。そのため事業者らに対し説明会を開いて意見を聴取する。
一方、文化芸術振興条例は2001年の国による文化芸術振興基本法制定を受けて制定するもので、12月の条例化を予定している。これに先駈けて市は4月、新組織として文化スポーツ部、文化振興課を設ける予定。
県内では県(2008年)、川崎市(2005年)、横須賀市(1985年、2007年全面改定)が同法を制定している。
3月12日 木曜日
[新磯高校]地域多文化教育でセミナー
14日に相模女子大で
県立新磯高校(相模原市新戸2607、川上信昭校長)は3月14日午前10時から相模女子大学マーガレットホール4階ガーデンホールでCEMLA(世・村)セミナーを開く。
同高は県の教育ビジョンに基づき2007年度から「共に学びあう教育としての地域多文化教育・学習支援拠点CEMLAの構築」を目指す研究を進めており、前年度の第1回セミナーでは中学・高校教員をはじめ大学の研究者、市の日本語支援指導者、NPOのボランティアなど数多くの参加があり関心を集めている。それに次いで今回、2回目のセミナーとして開くもので、東京外語大学多言語・多文化教育研究センター長の北脇保之教授が「地方自治体から見た日本の外国人政策」をテーマに基調講演を行い、多文化共生教育ネットワークかながわの吉田美穂氏が「多文化教育コーディネートの現状と課題」について研究結果を報告する。また、桜美林大学基盤教育院非常勤講師の福島智子氏、東京外大同センター多文化コミュニティ教育支援室の岡崎智子氏、新磯高職員が同高の実践と試行に関する報告を行う。問い合わせは同高電話046−256−6711。
[イベント情報]
●伊勢丹相模原店が神奈川味めぐり
3月17日から23日まで本館2階のギャラリースクエアで開き、相模原・オギノパンの伊勢丹オリジナル田舎あんぱん(189円)、平塚・高久製パンの弦斉カレーパン(181円)、藤沢・プールトゥジュールのシューロール(桜・893円)、鎌倉・今村製麺総本家の四季の季節麺(よもぎ・胡麻・しょうが各1食210円)、小田原・鈴廣のあげかま(5種類10枚入1101円)を販売。3月18日から22日まで本館地階の「春のお彼岸〜おはぎ特集」では相模原の盛月堂によるおはぎ(こし・つぶ・ずんだ各1個137円、各日20点限り)なども販売する。
●LLP菅井ものづくり学校で木枠の手織り作り
2005年7月に「農と健康の発信拠点整備による多様な主体参加型地域力再生計画」が認定を受けた藤野町牧野の旧菅井小で3月15日午前10時から行う。参加費が大人1000円、子ども600円ではさみ持参。申し込みは電話042−689−3393。
●県央県政総合センターが産業観光モニターツアーで城山(相模原市)コース
3月15日、新宿駅→橋本駅を発着地に行う。久保田酒造、土木遺産の小倉橋を見学、炭のリース作りを体験したあと本沢ダムを見学するコースで、代金が3300円(昼食、特産品の土産つき)。問い合わせ、申し込みは(株)農協観光・首都圏グリーンツーリズム支店電話03−5297−0300。
●(有)目黒工務店が第3回伝統技術職人フェア展示会
3月14日正午、15日午前9時から相模原市立産業会館(相模原商工会議所隣)で開く。伝統的な道具や作品、街中の技術作品など職人の道を究めた人たちの作品を展示。ゲームも用意する。相模建職組合共催。問い合わせは同工務店電話042−772−6730。
[相模原市観光協会写真コンテスト]
西谷尋雄さんが最優秀賞に
相模原市観光協会の第28回写真コンテスト表彰式が2月21日に市民会館で行われ、最優秀賞の市長賞に選ばれた作品「どうだんつつじの展望」を津久井町鳥居原で撮影した西谷尋雄さんに賞金5万円が授与された。
64人から172点の応募があった作品を1月16日に審査、特選3点、準特選5点、入選10点を加えた19点を選んで表彰したもので、この作品展が相模湖交流センター、市役所本庁舎ロビーで行われたあと、市南合同庁舎ロビーで3月12日から18日まで開かれる。特選と準特選の入賞者と作品は次のとおり。
[特選]▽田村泰規「小倉橋」▽月村康子「お姫様のお通り」▽阿部宗吉「熱演」[準特選]▽大谷香代子「たなばたまつり」▽石井清一「新戸スポーツ広場近く」▽山中政男「城山評議原」▽木賀洋子「相模原公園」▽岩佐増夫「田名」
3月13日 金曜日
[相模大野南新町商店街]
春の商店街祭り「鶴の恩返し」開催
フリーマーケット、クイズラリーなど
小田急線相模大野駅南口の相模大野南新町商店街は3月22日、春の商店街祭り「鶴の恩返し」を開催する。地域消費者への謝恩の催しで、同商店街一帯には昔、鶴が飛来したと伝わることから祭りにこの名称がつけられた。
当日は午前11時にフリーマーケット、模擬店、子どもの落書き大会がスタート。商店街加盟店による模擬店には毎年、大勢の人たちが足を運んでいる。
アトラクションは午後0時10分からストリートダンス、午後0時50分から和太鼓、午後1時からクイズラリーと目白押しだ。ストリートダンスと和太鼓は2回目のステージも予定されている。
[相模原市BRT計画]専用走行路など整備
16年度開通目指す
相模原市はこのほど、小田急相模大野駅からJR原当麻駅間に計画している新交通システムの第1ステップとしてBRT(幹線快速バスシステム)の2016年度開通を目指す導入計画案を策定した。
BRTはハイブリッド車両やCNG(圧縮天然ガス)車両など環境負荷が少ないバスで、相模大野駅から北里大学ターミナルまでは幅員30メートル程度の専用走行路を走り、同大から原当麻駅までは公共車両優先信号の併用で一般道路を走り、500メートルから1キロ間隔で駅を設ける計画。
大都市の路線バスに比べ時速が約1.6倍に相当する20キロ以上が可能なため、相模大野駅から北里大までは路線バスが日中平均の約20分から朝夕ピーク時の約35分以上なのに対し、約13分になるという。
需要予測では開通当初で1日約1万6600人、6年後に1万8300人を想定し、運行頻度を相模大野駅から北里ターミナルまではピーク時で5分間隔、その他で5分から10分、同ターミナルから女子美術大までピークで5分から10分、その他が15分から20分、同大から原当麻駅までは15分から20分程度と見込んでいる。
事業展開にあたっては運行主体の交通事業者と専用走行路などの整備にあたる行政(市)の役割分担を明確にし、概算事業費としてBRT施設や導入空間となる道路、専用走行路およびターミナル整備などで約285億円を見込んでいる。 なお、市はこの計画案に対するパブリックコメントを3月16日まで行っている。
[今井満元市議]
500人が旭日小綬章受章を祝う
相模原市議会議員を8期32年間にわたって務め2007年3月に引退、この間副議長1回と議長を2回務めた今井満氏(下九沢)が昨秋の叙勲で旭日小綬章を受章し、これを祝う会が2月20日午後6時から市けやき会館で開かれ、出席した約500人が称えた。
同会発起人のあいさつのあと来賓を代表して祝辞を述べた加山俊夫市長は、2回目の議長時代に津久井4町との合併で故小川勇夫市長が病に倒れた際に替わって尽力した経緯に触れて感謝を述べると共に、政令指定都市に向けて「大舵を切ろうとしている今、これからの相模原市のためにさらに指導、ご尽力をお願いしたい」と要請。稲垣稔議長も政令市移行に触れて「今井さんの相模原の着実な発展に向けた熱い思いが実を結んだ」と称えた。
また、自民党衆院議員の赤間二郎氏は「32年間の経験を踏まえ、相模原市さらには相模原の政治に対しなお一層貢献して欲しい」と語り、父親が酒を酌み交わす仲だったという亀井善太郎氏は政治家が働けるのは内助の功として政子夫人の功績を称えた。また、子どもの時代からつきあいがあったという民主党の長友克洋県議も祝辞を述べた。
こうした祝辞を受けてマイクに向かった今井氏は、感無量の表情で最初の市議選で激励を受けた当時の河津勝市長、舘盛静光助役、後に衆院議員になった甘利正氏や当時の後援会長らの話に触れて「全員が他界してしまった今日、私があるのはこうした方々に支えられたため」と述懐。
さらに昭和54年12月の議会定例会で52年に初当選した舘盛市長に質問、「相模原の百年の計を立て、津久井を抱えて政令市に向かう姿勢を打ち出すよう求めた。また東名、中央高速道とつなげる圏央道を促進し、相模原にインターチェンジを設けるようにも求め、当時は初夢の形で話したつもりだが、舘盛市長からは『今井議員さんの思いを胸に努力したい』と答弁していただいた。引退はしたが、そうした一人ひとりの尊い気持ちを大事にし、これからも感謝と愛と真心を大切に生きていきたい」と語り、会場から大きな拍手を受けた。
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