3月23日 月曜日
「トップセールスに挑む」
一手販売の輸入商品が相次ぎヒット
マキノトレーディング代表取締役 牧野晴行さん
製造企業の名は知らなくても4色のインデックスまな板や、折りたたみ式のリンスアンドチョップというまな板をテレビや雑誌、日刊紙で目にした人がいるかもしれない。どちらもジョゼフジョゼフ社(イギリス)の製品であり、日本国内でこの販売を一手に引き受けているのが(有)マキノトレーディング(相模原市淵野辺3—9—17)である。
インデックスまな板(5985円)は食材ごとに使い分けられるデザイン性と、裏側のすき間から水切りができる利便性が評判を呼び、売れ行きは上々。リンスアンドチョップ(2100円)もワンタッチで折りたたんで水を流せる機能性が主婦から大好評で迎えられ、月間2500枚以上を売るヒット商品になっている。
ヒットの裏には2つの要素がある。1つはマーケティング。「ヨーロッパやアメリカの展示会に年間10回は足を運んで商品リサーチをしている。自分の目で売れる商品かどうかを確かめ、これはと見込んだ物についてだけ代理権の交渉をする。交渉がまとまるかどうかが勝負の分かれ目」と牧野社長。
この積み重ねがオリジナリティーの高い生活用品の発掘、総代理店契約、輸入販売につながる。ジョゼフ社の製品ではほかに、両側から折りたたんで鍋に食材をこぼさず移し入れられるまな板などがあり、また、アメリカのシンプルヒューマン社製のステンレスごみ箱、フランスの企業が開発した植物をイメージしたシリコン製食器などもラインアップしている。
もう1つの要素は積極的な情報発信。マーケティングと広報を担当する芥川清栄さんが女性の視点から懇切な商品説明を行っていることもあり、NHKを初めとする多くのマスコミに取り上げられている。今年だけでも約20回という露出度の高さ。反響が大きいのも当然と言えよう。
また、国内最大の東京ギフト・ショーに連続15回以上出展し、最近はメーン企業の1つに位置付けられている。展示商品の質の高さは、同ショーの支援企業が主催する輸入品コンテストで大賞を5回獲得したことが示している。
現在は市内麻溝台の配送センターから卸商など約800社へ出荷し、事務所近くに90平方メートルの本格的なショールームも開設。ネット販売も好調で、昨年12月には自社ブランドのキッチンスケールと体重計を発売した。
「不景気でも客の数が毎日増えているのは、商品力とマーケティングの相乗効果のためだと思う」と淡々と語り、「少人数で効率のいい営業を心がけている。また、信用の置ける客とだけ取引することで不良債権を作らないよう心がけている」と自社のセールス方針を語る牧野社長。
このスタンスが不況の中でも有効であることは、2008年3月期に5億2000万円と過去最高だった売り上げが2009年3月期には7億円弱にまで伸びるという実績が見事に証明している。
道州制テーマのセミナーに25人
県職員が論点等を解説
将来の行政システムの枠組みとされる「道州制」をテーマにしたセミナーが2月25日、相模原市立産業会館で開かれ、25人が参加した。
相模原商工会議所が県職員2人を招いて主催した催し。県の出前講座にも位置付けられた。
講演の中で竈山匠氏(県広域行政課主査)は、道州制導入をめぐって推進論と慎重論があると指摘。2008年3月に政府の道州制ビジョン懇談会が出した中間報告が「現行の中央集権体制の弊害や地域間格差の拡大、巨額の財政赤字などの問題点を摘出した上で、分権型国家(地域主権型道州制)への移行を理念として掲げている」と説明。
さらに「同報告は道州制導入で国の調整機能が失われることによる地域格差の拡大の懸念について、制度設計などで解決するとの考え方を示している」と語る一方、「その制度設計はこれから」とも指摘した。
そして、道州制導入の論点としては、「中央集権をやめていいのか」「地域間格差が是正されるか」「道州が財源不足になった場合、行政サービスを選択する必要が出てくるが、これに対応できるか」など7つのポイントがあると論じた。
次いで、上野哲也氏(同課主事)が、道州制の制度概要を解説。「道州制の目的は、小さな中央政府と自立した地方政府による新しい国づくりにある。道州の数は9、11、13などが想定される」と説明。
東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県が1つの州になると仮定すれば、「首都圏全体を包括した産業振興の機能的展開、国際競争力の強化によるダイナミックな施策の展開が可能」と展望。同懇談会が2019年度内をめどに策定するビジョンに注目するよう促して講演を終え、参加者との質疑応答も行った。
[相模原商工会議所]
緊急経済対策の要望書提出
相模原商工会議所は2月25日、河本洋次会頭と副会頭らが加山俊夫市長に会い、中小企業の支援や雇用対策などを求める緊急経済対策の要望書を提出した。
市が1月18日に緊急経済対策本部を設けて始めた対策に対し、さらに踏み込んだ要望を行ったもので、中小・小規模事業者に更なる融資枠の拡充や日本政策金融公庫による小規模事業者の経営改善資金に対する利子補給制度の創設も求めた。また、公共事業の市内企業への優先発注では市補助事業で行う施設の建設、指定管理者制度による委託事業で市内業者への優先発注の徹底を求め、市内商業の活性化では国の定額給付金にあわせて発行する市内限定のプレミアム商品券への支援を要請した。
さらに、急速な景気後退を背景に一過性の対策に留まらないよう必要な追加対策の検討、実施も強く求めた。
3月24日 火曜日
[相模原市]温暖化防止支援資金新設
省エネ、太陽光発電等で中小企業後押し
中小企業の経営が苦況にある中、相模原の地場製造業が反転攻撃に出る動きも出てきた。電気自動車(EV)など環境に関わる製品開発に向けたチェンジの動きで、相模原市もこれを後押しする中小企業融資制度として2009年度から地球温暖化防止支援資金を新設する。このほか従来の景気対策特別資金など含めた全体の融資枠も拡大する。
新設の地球温暖化防止支援資金は省エネタイプの機械や設備の導入と切り替え、太陽光発電設備の導入、電気自動車の購入を進める中小企業が対象で、このほか屋上緑化や壁面緑化を推進するケースも想定している。
融資限度額は3000万円(返済7年以内)で、利率は2.4パーセント以内とするが、このうち市負担率を1.9パーセントとするため、利用企業の利率は0.5パーセント以内になる。また、信用保証料も市が70パーセントを補助して、上限15万円にする。
このために想定している融資枠は1件あたり500万円として、10件5000万円だが、利用企業が増えた場合は補正予算などで対応する。
また、従来の景気対策特別資金などを含めた融資制度全体の枠も拡大、新年度は預託金を11億円増やして63億7200万円とし、融資枠も2008年度の228億円から264億円に拡張する。
これに伴い、景気対策特別資金と倒産関連防止資金(利率2.2%)の補給利率見直しも行い、1.1パーセントから1.6パーセントに引き上げ、利用者利率を1.1パーセントから0.6パーセントに引き下げ、景気対策特別小口資金についても補給利率を1.7パーセントから1.9パーセントに高め、利用者利率を0.5パーセントから0.3パーセントに引き下げる。
こうした融資制度を推進する経済部産業振興課は一方で、中小企業研究開発補助金に関わる研究開発テーマの募集を2008年度に比べ10日ほど前倒して4月21日から受けつけ、このための説明会を4月20日午後2時から市役所で行う。
補助金が年間200万円を上限とする産学連携枠と、300万円上限の行政対応枠のテーマを募るもので、2008年度は産学で4件、行政で2件の計6件を採択したが、2009年度は5件程度を予定している。
[三栄ハウス]「なつかしくて新しい」新住宅を提案
3月から販売
三栄ハウス(株)(相模原市相模大野3−20−1、中島信義社長)は「なつかしくて、新しい」をコンセプトにした新たな住宅「NOKI=軒」を提案、3月から販売を始めた。
軒が大きく張り出したシンプルな屋根が特長の規格住宅で、「自然を味方に家族の絆も育つ古き良き日本家屋の知恵を継承、斬新なデザイン、シンプルな間取りにした」としており、同社オリジナルの国産無垢檜材を構造材として、外断熱工法を採用する。
そのコンセプトに加え①シックハウス対策の材料を使った美味しい空気②平面をシンプルな長方形にした強い家③張り出した軒で日射をコントロールする太陽が味方、という特長も強調しており、工期も縮小できるため施工費は標準サイズの延べ床面積80.8平方メートル(ほかにウッドデッキなどを付加)で1280万円に圧縮できるという。
同社はこの新住宅について、年間で30棟の施工を目指す。
[イベント情報]
●レベッカ、ラウエ展
4月4日まで相模原市古淵2−3−7のギャルリーヴェルジェ。ラウエは国立ベルリン美術大学卒でジョウジ、バサリッツ、レベッカ、ホルン教授に学び、2003年卒業、個展、グループ展を行い、現在ベルリン在住。電話042−776−6375。
●レオナール・フジタ名作版画展
3月31日から4月6日まで伊勢丹相模原店本館6階のアートギャラリー。藤田嗣治の猫、女性、子どもを題材にした直筆のオリジナル版画40点のほか、同世代のエコールド・パリを代表するローランサン、ユトリロなどの版画も展示。電話042−740−1100。
●伊勢丹相模原店が京都歴代のれん市
京都府と社京都物物産協会の主催により3月25日から30日まで開く。本館5階の催物場では伊勢丹オリジナルとして、きぬかけの路・まざあぐうすの濃厚抹茶ロールケーキ(1本525円、各日200点限り)、八坂の塔東側・文の助茶屋の抹茶パフェ(1人前998円)、わらびもち(1皿473円)、同オリジナルで実演を兼ねた下鴨泉川町・下鴨茶寮の筍御飯と15品目の京料理弁当(1折1050円、各日100点限り)、鳴滝音戸山町・いむら意匠の16骨手描き友禅染晴雨兼用傘(6万3000円、2点限り)を販売。本館2階のギャラリースクエアでは等持院南町・川人象嵌の象嵌ルーペ付きペンダント桜とフクロウ、桜とウサギ(5775円、各5点限り)、祇園町北側・かづら清老舗の本塗蒔絵かんざし「雪月花」(7万8750円、1点限り)、京北町・杉染秀の創作ストール(7350円、30点限り)を販売する。
3月25日 水曜日
[相模原市議会新政クラブ]
市長に緊急経済・雇用対策を要望
相模原市議会保守系最大会派の新政クラブ(久保田義則会長)は3月12日、加山俊夫市長に対し緊急経済・雇用対策を求める要望を行った。「市が今年1月に緊急経済対策本部を設けて中小企業への融資の拡充をはじめ雇用対策、生活支援など迅速に対応している点は評価できる」としながらも、「年度末以降、社会経済情勢の更なる悪化が懸念され、なお一層の行政支援が求められる」として、①中小・零細事業者への経営支援策の拡充②新卒者の採用、中途採用に向けた雇用対策の推進など7項目にわたる対策を要請したもので、保守系最大会派がこの種の要望を行うのは「初めての試み」(久保田会長)と言う。
要望ではこのほか、③公共工事等の分離・分割発注や地域商業活性化事業の推進による消費拡大の促進④介護事業など民生・福祉分野への就労支援(資格取得・教育研修)⑤民間委託による事業者の保護・育児や農林業等への民間事業者の参入と雇用促進⑥積極的な企業誘致の促進と新たな起業の支援⑦生涯就労のための資格や技術習得、職種転換教育への経済的支援を要請、これに対して加山市長は「組織をあげて取り組みたい」と積極的な姿勢を示したという。
[小田急レストランシステム]
ロマンスカーMSEでランチBOX販売
小田急グループの(株)小田急レストランシテム(東京都渋谷区、高原俊二社長)は3月14日、ロマンスカーMSEのデビュー一周年を記念した車内限定のランチBOXの販売を始めた。
プラスチック製の容器にハンバーグ、チキンカツ、ハム、玉子、ツナ、かぼちゃの6種類にわたるロールサンドイッチと、エビフライ、鶏の唐揚げ、ミニトマトを添えたランチで、マスタードは使用していない。価格が税込み1000円。
同BOXは、ロマンスカーで従来販売してきた「VSE弁当」に次ぐ第2弾で、事前予約も受けつける。電話03−3465−6833。
[大和市]
推奨品18品などの即売会
大和市推奨品協議会(古木通夫会長)による推奨品18品目をはじめとした22品の即売会が2月10日、大和市役所1階ロビーで開かれ、酒やワイン、菓子類、ソーセージなどを買い求める市民らで賑わった。
同協議会の前身は大和商議所や各組合が2002年度に設立した市特産品開発協議会で、商品の開発を促し市内の生産品を材料にした「特産品」と、市外の材料で作った「推奨品」を選定し販促活動を行ってきた。
それを2008年度から「推奨品」に一本化し、協議会名称も変更、商品の名称、意匠、素材などで市とかかわりがあるものを改めて公募、昨年11月から2年間にわたって認定する18品目を決めた。この日の即売会でそれらを一堂に展示、販売した。
3月26日 木曜日
[相原高校]
校内のクスノキが市保存樹木に指定
県立相原高校(相模原市橋本2−1−58、鈴木芳行校長)の正門を入ると目の前に広がる樹高15メートルのクスノキが相模原市保存樹木に指定され、これを記念した式典が3月13日午前10時から同高で行われた。
このクスノキは大正11年(1922)に同校が開校した時、初代の森耕一校長により植樹され、今の幹周りは1.2メートルある。以来、同高の生徒を見守り続けると共に、敷地内の南北にわたる中央道が一般開放されているため、地域の名木として市民に親しまれてきた。
しかし、木の根元にアスファルトが敷きつめられたためか、数年前には樹勢が著しく衰退した状態になり、樹勢の回復依頼を各方面に依頼したが、適切な回答が得られなかったという。
そこで立ち上がったのが同高の同窓会で、多額な資金で樹木医に診断を求め、養生した結果、元気になった。
これを受けて市が公共施設の樹としては異例とされる保存樹木の指定を行い、同高同窓会が記念の式典を企画したもので、同窓会の中里猪一会長と鈴木校長が指定樹木銘板の除幕式に臨んであいさつ、PTAの高井登志子会長、加山俊夫市長、生徒会の稲垣美佐会長らが祝辞を述べ、同窓会の富田光男副会長の音頭で乾杯した。
ちなみに、市保存樹木制度は1972年の市緑化条例制定を機に始まり、191本を指定しており、同高のクスノキは新デザインの樹木銘板第1号になった。
[イベント情報]
●全天周映画で「まじめにふまじめ・かいけつゾロり〜宇宙たんけん大さくせん」上映
4月5日まで相模原市立博物館。おとな500円、子ども200円(団体は400円と160円)。電話042−750−8030。
●南米ジャングルを流れる大河「アマゾン川」
5月10日まで相模原市立ふれあい科学館。アマゾンに生息するレッドテールキャット、ドラード、カージナルテトラなど20種展示。電話042−762−2110。
●明治大学マンドリン倶楽部演奏会
同大校友会相模原地域支部の主催により4月26日午後3時から相模原市民会館ホール。古典音楽・古賀メロディー・日本の叙情歌など演奏。2500円。申し込みは電話042−760−3751。
[相模原商工会議所]
6月1日プレミアム付き商品券を発売
相模原商工会議所などは市が国から補助を受けた5000万円を活用したプレミアム付き商品券を6月1日から販売する。
同商議所を事務局に実行委員会を設け、500円券22枚をセットにした1万1000円の商品券を発行して1万円で販売するもので、定額給付金の利用を見込み総額で8億8000万円の予算で行う。このうち5パーセント相当の4000万円を市が助成、同じく4000万円を商品販売取扱店が負担する(商品券1枚あたりで500円ずつ)。市が国から受けた残り1000万円は商品券発行費や事務費に充てる。
利用できる市民は市内在住在勤者が対象で、1人あたりの販売額は5万円までを限度にする。
商品券を販売するのは50カ所、商品取り扱い店は2000カ所を想定、市民が利用しやすいようにするため、スーパーなど大型店も含めるという。
3月27日 金曜日
[紅葉亭]広大な日本庭園墓所
2期募集を開始
広大な敷地にゆとりある墓所を配した「日本庭園陵墓 紅葉亭」(相模原市磯部2633—2ほか)がこのほど、第2期申し込みの受け付けを始めた。
市営峰山霊園の隣地に開設された庭園墓地で、敷地面積は約2万6000平方メートル。墓所は全部で3498区画。このうち2608区画を販売している。1区画は1.2平方メートルから4.5平方メートルまで9タイプあり、永代使用料は1平方メートルあたり50万円から。
園内には地元の磯部八幡宮から移植された高さ8メートルほどの槇(市保存樹木)を初め、市内外から寄贈された銘木が立ち並び、近くの当麻天満宮に江戸時代から伝わる旗竿を素材にして宮大工が作り上げた数奇屋門、本格的な日本庭園、枯山水、竹林、水琴窟、数寄屋造りの会食室なども設け、一部施設の一般利用にも応じている。
市内陽光台など5カ所で霊園管理の実績を持ち紅葉亭の管理も担当する、(有)みどりの杜(相模原市相模原5—10—8)の臼井一政代表取締役会長は「すべての面で本物にこだわった。これだけのこだわりを持つ庭園墓地は他にないはず」と胸を張る。
さらに「墓所はお骨を納めるためだけの場所ではなく、そこに眠っている方との精神的な対話の場所。京都のお寺の庭をイメージした高級感ある雰囲気を多くの人に理解してもらえると思う」とコンセプトを説明する。
公設の峰山霊園への応募倍率は慢性的に高く、2007年には3種の墓所合わせて847区画の募集に対して5640件もの応募があった。これを踏まえて石井孝浩氏(同社執行役員)は「墓所を市外に求めざるを得ない市民もたくさんいる。市内に新設された霊園への市民のニーズは高いはず。市外からの注目度も高まると期待している」と目算を語る。
同社は紅葉亭をPRするため、京都の紅葉の名所をカラー写真で収録した100頁の冊子を作成し、この中で開園までの工事を支えた職人業も紹介している。問い合わせは電話0120‐143‐032。
[Sokei短信]
●大和市少年消防団第16期生が卒団式
市消防本部で3月8日に行われ、紺色の制服にベレー帽をかぶりオレンジ色のスカーフで臨んだ小学4年生から6年生までの団員38人に対し、篠田正消防長が「みなさんはこの1年間の活動の中で非常に成長しました。この経験をよい思い出として心に刻むと共に培ったことを今後に役立てて下さい」と祝辞を述べたあと、1人ひとりにアルバム型修了証を手渡した。これに敬礼で応えた団員たちは、知念学隊長(市立文ヶ岡小6年)と関水千絋副隊長(市立渋谷小6年)を皮切りに感謝の言葉を述べた。
●大和市郷土民家園でさくら文芸祭一般公募展
大和市と同教委の主催により3月11日から15日まで開かれ、同園で咲いた河津桜に短歌、俳句、川柳の作品が吊り下げられ、来園者を楽しませた。短歌など3部門は2006年度に市文化祭一般公募展から独立、同園で開くようになったもので、今年1月に「蕾」をテーマに公募、応募があった115点すべてを展示。また、この中から最優秀賞と優秀賞を選んだが、最優秀賞には短歌で萩原優子さん(下和田)の作品「庭の辺に夕映のこるひとところ八重水仙の蕾ふくらむ」、俳句の部で松本みやこさん(中央林間)の作品「一丁目の移されし花つぼみ満つ」、川柳で島田信吉さん(上和田)の作品「膨らんだ蕾を抱いて子ら巣立ち」が選ばれた。
[大和華道協会]
いけばな展で春到来伝える
大和華道協会(保田美智子会長)の会員によるいけばな展が3月6日から19日まで下草柳の市グリーンアップセンターで開かれ、春の訪れを伝える草木の作品を訪れた市民らが楽しんだ。
同センターが1994年から主催し、今年で16回目になる展示会で、10人から12人の会員が作品各1点を3日間展示したあと、ほかの会員の作品に入れ替えてサクラ、ボケ、ネコヤナギ、ユリ、コデマリなどの作品約50点を展示した。
同協会は現在、20流派約300人の会員を数え、毎年11月の大和市文化祭でいけばな諸流展を開催しており、ほかに小中学生を対象にした子ども生け花教室とか市役所や市青少年センター、大和警察署でボランティア活動として生け花を展示している。
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