2009年(平成21年)
相模経済新聞社
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4月13日 月曜日

[相模大野銀座商店街振興組合]

 相模原市の相模大野銀座商店街振興組合(福田英一理事長)はこのほど、地元にある相模女子大学短大部生活デザイン学科の学生75人とのコラボレーションで商店街通りを「アートなとおり」に一新、道行く人を楽しませている。
 同通りの維持補修工事に伴い、路側帯に学生たちの絵シート75枚を貼りつけたもので、同商振組のマスコットキャラクターである恐竜の「ディノとパタパタ」を学生たち一人ひとりのイメージで描いてもらい、かわいい恐竜たち75匹が生まれた。
 その絵シートは市南保健福祉センターからプラザシティ相模大野公園まで貼られ、2009年度には同地区の相模大野駅西側再開発エリア手前まで延長する予定。

 

[リニア中央新幹線駅]
候補地巡り橋本と相模原が誘致合戦

 JR東海が2025年の開業を目指すリニア中央新幹線の一県一駅計画で有力視されている相模原市内の駅候補地を巡る地元の動きが混乱している。従来は橋本駅周辺が候補地とされてきたが、一部返還が決まった米軍基地相模総合補給廠跡地を利用したJR相模原駅周辺が浮上、地元自治会を巻き込んだ〝誘致合戦〟の様相を呈してきたためで、リニア駅は2010年の移行を目指す政令指定都市のヘソになりシンボルとなるだけにこの〝合戦〟の火つけ役になった行政の先走りを問う声もあがっている。
 リニア駅の〝誘致合戦〟が現実化したのは2009年2月に小山地区と清新地区の両自治会連合会が市にJR相模原駅周辺への設置を要望したのが始まりで、これに刺激を受けた橋本駅周辺のやはり自治会や企業人らが立ち上がり、4月に橋本駅誘致促進同盟会を結成する。
 従ってこの〝合戦〟は始まったばかりだが、水面下では市の動きが契機と言われている。JR相模原駅北口に位置する相模総合補給廠の一部17ヘクタールの返還が決まったのを機に市は2008年4月、小田急多摩線延伸を視野に入れてコンベンション施設や産業施設、都市型住宅さらに商業施設を集積する新都心構想を打ち出したが、この「新都心」にリニア駅誘致も込めたと見る向きもある。事実、このあたりから加山俊夫市長は個人的な意見として「リニア駅は相模原駅周辺に誘致したい」ともらしていたという証言もある。リニア駅が出来れば小田急多摩線乗り入れも早期に決着するという計算も働いたようで、水面下のこうした動きを受けて地区自治連の要望が表面化したとも言われている。
 これに対し、4月に発足する橋本駅誘致促進同盟会はJRと私鉄あわせて3線が乗り入れている利便性を強調、改めて誘致に注力するが、かつて県が指摘した「県北のゲート」という位置づけも訴える。
 県による「北のゲート」は1996年8月に発足した県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会が2000年3月に打ち出した県央・湘南都市整備に向けた基本計画のツインシティと同時にJR相模線複線化促進も踏まえて、県がリニア駅も視野に入れて橋本駅をそう位置づけたもので、以来、「リニア駅は橋本」と見られてきた。
 相模原駅周辺への誘致は従って、こうした経緯を踏みにじったものと受けとめられており、今回の同盟会結成につながったと見る向きもある。
 これによってまた、〝誘致合戦〟は終わりの始まりになる気配が濃厚で、JR東海と情報を密にしている消息筋は「相模原駅周辺への誘致は基地が全面返還されない限り無理。JR東海も10年以内の全面返還が決まっているならともかく、現状では考えられないと言っている」と明かしている。

 

[イベント情報]

●田辺修展
 4月25日まで相模原市古淵2−3−7のギャルリーヴェルジェ。電話042−776−6375。

●はにかむ写真展
 写真集団ほっと ひゅうまん(若杉義男代表)が4月16日から20日までJR相模原駅ビルNOWの市民ギャラリーで開く。8人のクラブ会員作品と指導している小林恵氏の作品をあわせて約130点を展示する。

●平家琵琶のしらべ
 4月18日午後1時30分から県立津久井湖城山公園パークセンター根小屋地区研修棟。無料。前日まで同センターに電話で申し込む。電話042−780−2420。

4月14日 火曜日

[大和市立病院]
分娩予約の受付を再開

 大和市立病院(五十嵐俊久院長)は4月から産婦人科の分娩予約受け付けを再開した。
 同科の任期付短時間勤務医1人が3月末に退職するため、昨年11月10日から同予約を休止していたが、常勤医師が2人増え、4人体制(うち1人は任期付短時間勤務医)になったのを踏まえて6月以降の同予約を再開したもので、月30件を上限に受けつける。
 また、小児科も昨年12月17日から新規入院患者の受け入れを休止していたが、常勤医師が3人増えて4人体制になったため、4月から再開した。

 

[相模原市美術館検討委員会]
相模原スタイルの文化提言

 相模原市美術館検討委員会(委員長・稲木吉一女子美大教授)は3月27日、2008年2月から2009年3月まで7回にわたって検討を重ねてきた市立美術館建設の提言をまとめ市長に提出した。基本理念として「美術・デザインを含む多様なアートを通じ、①人②場③市民文化を育みながら、相模原市の豊かで活力ある未来を創出する」を掲げ、美術館の新機能として、「美術館を核に橋本および市域全体を文化芸術創造都市としてデザインしていくまちづくり事業」を展開するため、美術館の本来的な機能(調査・研究、収集・保存、展示、教育普及)に、独自の「まちづくり」機能を加えるよう提言。また、「場を育むため」に周辺の3美大や市内の大学・高校等教育機関との連携・協働事業の推進、「市民文化を育むため」に多様なアートをライフスタイルに取り込む「相模原スタイル文化の発信」を促してる。
 これを踏まえて市は2009年度にシンポジウムやパブリックコメントの募集を行い、さらに検討を進める方針だが、美術館建設用地として市は大山町の日金工跡地を予定している。

 

[相模原市印刷広告協同組合]
ナイスガイドさがみはらで市と協定
制作・配送を広告費で賄う

 相模原市と同市印刷広告協同組合(中央3−7−5、長田功代表理事)は3月27日、2010年4月の政令市指定都市移行にあわせて発行する「ナイスガイドさがみはら2010−11年版」の制作に関わる協定を締結した。
 同ガイドは防災、救急や保健・福祉など市民の日常生活に欠かせない情報を集約した冊子で、2007年に同組合が市から委託を受けて広告を集め発行したが、この時は市が一部経費として465万円を負担した。
 従って2回目の発行になるが、今度は行政負担はなく制作から配送にかかる費用はすべて広告で賄う形になり、行政発行時と比べて市は約2500万円の経費節減になるという。
 冊子の体裁はA4判で行政情報が80頁、民間情報が数10頁の予定で26万部を発行、2010年5月頃に自治会を通じて配布、転入者や自治会未加入者には戸籍住民課、各出張所などが配布する。
 なお、この種ガイドで地元印刷協同組合との協定による発行は他に例がないという。

4月15日 水曜日

[相模原中央商店街協同組合]
小学生の絵本コンクールで小布施歩美さんが市長賞

 「絵本の生まれるまちリバティ・タウン中央」をコンセプトに小学生の絵本コンクールを行っている相模原中央商店街協同組合(成川猛理事長)は3月30日、今年で4回目のコンクール表彰式を商工会議所役員会議室で行った。
 その最高賞の市長賞に選ばれたのは市立星が丘小5年生の小布施歩美さんの作品「あなからだして」で、同時に第3回コンクールで市長賞を受けた市立小山小の池田空生くんの作品「デコチャリのぼうけん」を出版した記念式典も行った。

 

[大和市市制50周年記念事業]
PRポスターデザインで入賞者決まる

 大和市市制50周年記念事業推進委員会(井川博之委員長)が昨年12月から募集していた50周年をPRするポスターデザインの入賞者が決まり、この表彰式が3月30日に市役所で行われた。
 応募があった123点の中から50周年記念大賞に選ばれたのは南林間中2年生の明松瞳さん(西鶴間、14)による市章の中央に「50」を示し、周りに笑ったりほほえんだりする子どもや高齢者などを配した作品で、このほか市長賞など4点の入賞者に大木哲ら市長から賞品と賞状が授与された。
 ほかの入賞者は次のとおりで、この作品展が4月10日まで市役所1階のロビーで行われ、このあと6月10日から14日までつきみ野学習センター、6月24日から26日まで桜丘学習センターで展示される。
[市長賞]田中麻優里(大和東)[市議会議長賞]大友勝史(つきみ野)[推進委員会賞]近岡大毅(中央林間)▽藤井ヨシミ(西鶴間)

 

[イベント情報]

●矢澤晴夫写真展—石仏—えちご・黒倉・里のいのり
 4月29日から5月3日まで相模原市千代田2−2−15のギャラリースペース游。里人が守り育てている石仏群を撮った作品約30点を展示。電話042−856−1990。

●特別展・横浜開港百五十年—神奈川・世界との交流
 4月25日から6月14日まで県立歴史博物館。幕府がアメリカをはじめオランダ、ロシア、イギリス、フランスと締結した通商条約で安政6年6月2日(1859・7・1)に神奈川(横浜)が国際貿易港として開港。日本最大となった横浜の諸相を異文化との衝突と受容に視点をおいて関係資料を展示。期間中に講座や講演会も行う。大人800円、20歳未満・学生500円。団体割引きで700円と400円。電話045−201−0926。

4月16日 木曜日

[相模原市]
公共工事等で第二次緊急経済対策

 相模原市は市内の中小企業や雇用等を支援するため①公共工事による経済活性化策②市民生活・就労の支援策等を柱とする第2次緊急経済対策を打ち出し、4月から開始した。
 公共工事では①最低制限価格の引き上げをはかる算出方法の見直し②請負業者の資金調達を支援する前払金制度の拡充および中間前払金制度の導入③500万円未満の小規模工事における現場代理人常駐義務の緩和④市内業者の受注機会確保のための分離・分割発注⑤2009年度予定の下水道、道路改良工事の早期発注と支払い期間の短縮をはかるもので、市内業者への優先発注を強化する。
 一方、就労支援等では離職を余儀なくされた非正規労働者、中高年齢者の失業者に対し、国交付金を活用して雇用・就業機会を創出するもので、①事業費に占める人件費割合が70パーセント以上②新規雇用の失業者割合が75パーセント以上の委託事業または市が直接実施する事業を対象に原則6カ月未満を条件に雇用を促す。3月16日現在、32事業がこの対象になり、221人の新規雇用が見込まれるという。
 このほか、中小企業・商業者等支援の融資制度と融資枠拡大をはかると共に相模原保証審査センターを誘致し開設する。

 

[大和美術協会]
大美展で会員30人が“競作”

 アマチュア芸術家を中心に会員30人を擁する大和美術協会(大久保信昭会長)による大美展(だいびてん)が3月31日から4月5日までイオンモール大和(下鶴間)で開かれ、来場者の目を楽しませた。
 同協会は2000年1月に結成され、同年から公募による「大和展」を行っており、著名な芸術家を招いて美術講演会なども開催している。その一方で、2003年から会員の作品を展示する大美展も開始、今年で7回目を迎えた同展は会員が描いた風景や人物など油彩、水彩画、パステル画30点を展示、ショッピングで同店を訪れた人も会場に足を運び、感想をもらしていた。

 

[相模原市]
産学連携スタート支援事業補助金制度6件交付

 相模原市経済部産業振興課は4月1日、2008年度から始めた産学連携スタート支援事業補助金制度の交付対象6件を発表した。
 同制度は市内の中小企業が大学等と連携し新技術・新製品の開発、既存技術の高度化などに向けた取り組みを促すため、25万円を上限に共同研究に要する経費の2分の1以内、市内の大学等と組む場合は3分の2以内を補助するもので、2008年度は10件程度を募集したが6件にとどまった。6件の対象企業とテーマ、大学等は次のとおりで、引き続いて2009年度は10件程度を目標に5月1日から7月31日まで募集し、同課が受けつける。
▽(株)アイスリー「ゼンマイを動力とした新しい製品デザインの提案」東京工芸大学▽(株)共立「柚子・絞り粕の有効利用」東京家政学院大学▽権田金属工業(株)「マグネシウム合金薄板および銅・黄銅の表面状態・断面構造分析」青山学院大学▽ジェネレックス(株)「コンパニオン・アニマル(伴侶動物)の医療および健康管理のためのDNA検査手法の確立」麻布大学▽マイクロテック・ラボラトリー(株)「ロータリーエンコーダの量子化誤差を考慮にいれたセンシング技術の調査研究」職業能力開発総合大学校▽㈱リガルジョイト「熟成オゾン水の濃度検出法の検討と微生物殺菌効果」明星大学

4月17日 金曜日

[私鉄沿線花と寺社めぐりスタンプラリー]
小田急、京王ほか私鉄6社 〜8月31日まで

 小田急電鉄と西武鉄道、京王電鉄、東武鉄道、東京メトロ、東京急行電鉄の大手民鉄6社は8月31日まで、各鉄道沿線にある花と寺社の名所を巡り、最寄り駅に配置されたスタンプを集めると抽選でデジタルカメラ(RICOH製)や携帯マルチメディア・カーロナビ(iriver製)などをプレゼントする「2009年春、夏ゆるり散策、私鉄沿線寺社めぐりスタンプラリー」を行う。
 小田急小田原線でスタンプを配置するのはシャクナゲやボタンで知られる高蔵寺最寄り駅の鶴川駅とボタンが咲く延命寺最寄り駅の新松田駅で、スタンプ用の台紙は名所を紹介するパンフレットに添えられ、沿線の各駅で配布する。また、ゆるり散策HP(www.yururi-sansaku.jp )からもダウンロードできる。問い合わせは小田急お客さまセンター電話03−3481−0066。

 

[Sokei短信]

●大和市がウォーキングマップをリニューアル
 2001年以来8年ぶりに改定したもので、市内エリアごとに紹介している10のウォーキングコースに関して、市から委託を受けた健康普及員が2年をかけて現地を踏査、コースごとに歩行時間、距離、エネルギー消費量のほか、トイレの場所やコミュニティバス停もしるした。また、階段が急な場所や車の通りが多い場所を表示、彼岸花や芝桜の群生地などの自然、寺や神社も紹介している。A4判25頁で1000部を発行、保健福祉センター、各連絡所、青少年センター、大和スポーツセンターで無料配布、市HPからもダウンロードできる。

●県トラック協会大和地区会が今年も横断旗などを市に寄贈
 同地区会(神作彰会長、会員61社)が3月25日、横断旗1500本と横断指導旗100本を寄贈したもので、神作会長らが市役所を訪れ、「子どもたちの交通安全に役立てて」と大木哲市長に手渡した。この寄贈は1980年から毎年続けられており、市は横断旗を交通安全巡視員が巡視する設置場所に補充し、指導旗は市立小PTAや地域のボランティアらに配布し、交通安全指導に役立てる。

●高座渋谷交流フェスティバルが賑わう
 大和市南部の花の名所を結ぶ「春の香りを訪ねて花めぐり」の開幕イベントとして3月28日と29日、高座渋谷駅西口駅前広場などで行われ、28日には特設ステージで和太鼓の演奏、中国獅子舞、フラダンス、ものまねショーなどが披露され、西側商業モールで約45店のフリーマーケットや模擬店が軒を並べ、多くの来場者で賑わった。これを皮切りに「花めぐり」イベントは29日に福田の千本桜さくらまつり、4月5日の桜ヶ丘桜まつりと続き、4月29日には下和田のやまとふれあいの里レンゲまつりが行われる。

 

[イベント情報]

●伊勢丹相模原店が湘南スタイルフェア
 4月22日から27日まで本館2階のギャラリースクエアで開く。オリジナルプリントが人気の「スポーティフ」が22日から24日までドレスやTシャツなど初夏物の新作を紹介、辻堂のリゾートカジュアルブランド「エスクゥーニィ」が25日から27日まで初出店、ウェア、雑貨、アクセサリー、こども服まで販売。衣服・雑貨関係でピンフロップ、キャピーサンノット、セブンマイルズクラブ、チャハット、プラビータ、パンの葉山ボンジュールなども出店する。また、25日午後2時から、今年でデビュー40周年を迎えた湘南スタイルの元祖「ブレッド&バター」が初登場、軽妙なトークをまじえたアコースティックライブを披露する。

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