5月18日 月曜日
[南市民ホール]
俳優の高崎隆二さんが40周年公演
相模原市若松在住の俳優、高崎隆二さんが4月22日、芸能生活40周年の記念公演を相模原南市民ホールで開催、同氏がプロデュースを手がけた歌手の菅としやさんもこの舞台でデビューを飾った。
高崎さんは日本大学芸術学部演劇学科を卒業後に東映に入社後、悪役ひと筋でこれまでに2000本以上の映画やビデオに出演しており、昨年は映画とビデオ21本出演、関東三和会幹部役として出演したジャッキーチェン主演の香港映画「新宿インシデント」も5月から公開される。
40周年を迎え、「単に節目みたいなもので、特別な感想もない。死ぬまで木を切るきこりみたいなもので、業界が使ってくれる限り俳優業を続けていきたい」と話した高崎さんは、5年前にCDデビューした曲「こんな俺にも明日は来る」を熱唱、間奏中の台詞で観客を引き込んだ。
この日は、高崎さんが市内で営む歌酒場「かごしま」での偶然の出会いから歌手デビューに至った菅さんも亡くした妻への思いを込めた曲「面影」を披露したほか、高崎さんが昨年立ち上げた45歳以上のシニア劇団王子倶楽部のメンバーや全国からもゲスト歌手が訪れ、本村賢太郎県議や小林教利市議も駆けつけ祝辞を述べた。
[橋本駅周辺住民・企業]
リニア駅誘致で同盟会
300人が集結決起し、署名や要望活動展開
JR東海が東京−名古屋間で2025年に運行開始を目指すリニア中央新幹線の橋本駅誘致促進同盟会の結成大会が4月22日午後7時からミウィ橋本多目的ホールで開かれ、商店街関係者や企業、地元住民ら約300人が会場を埋めた。
同線の市内駅誘致に関しては、今年2月に小山地区と清新地区の両自治会連合会が市にJR相模原駅周辺に設置を求める要望書を提出、一方で同盟会は2月から勉強会を重ね、準備委員会を結成して賛同者を集めてきたもので、役員に周辺自治会連合会長や商店会長、企業関係者や法人団体など83人が名を連ねた。
この日は(社)相模原法人会理事で橋本第1支部長の真田勉氏を会長に選出、橋本が「北のゲート」として「JR横浜、相模原線と私鉄を合わせ3線が乗り入れ、広範囲の集客力にすぐれ、市中核部としての役割も期待される」として、「橋本駅の誘致を強力に促進する」という設立趣意書を採択。今年度は会員の拡大運動と賛同者を募る署名活動、関係機関への要望活動などを行う計画を立て、「広く市民を喚起しつつ、関係機関に対し、一致団結して強力な運動を早急に展開しなければならない」とする大会決議も採択した。
この日、来賓として招かれた県の環境共生都市整備担当部長の池守典行部長は「2月の県議会で知事はリニアについて、まずJRの話を良く聞き、沿線都府県との連携を深め、地元相模原市の意見を聞きながら早期に駅設置の合意を形成したいと積極的な答弁をしている。最近のJRの動きとしては5兆1000億円の建設費自己負担を前提に進めると発表しているが、JRは神奈川県に駅を設置するとはひと言も触れていないのが現状で、駅が欲しいなら地元負担というのが公式の発言。いずれにしても一番大事なのは地元の大きな声であり、その力を結集し、ぜひともJR東海を動かして欲しい」と語った。
また、リニア中央エクスプレス建設促進神奈川県議会議員連盟の会長を務め、同盟会の勉強会の講師も務めた榎本与助議長は同線が「相模原市のヘソ」になると指摘、「市民をあげて駅が誘致されるようにしていきたい」と語った。このほか、赤間二郎衆院議員や長友克洋県議、市議らも顔を見せた。
[イベント情報]
●伊勢丹相模原店が初夏の大北海道展
第1弾が5月19日まで、第2弾が20日から25日まで本館5階の催物場と同2階のギャラリースクエアで行う。催物場では江別市・町村農場のベリーベリーパフェ(1人前581円、各日30点限り)、クラシックアイスクリーム(同401円、同)、千歳市・もりもとのハスカップジュエリーブラックラベル(6個入り1260円、各日50点限り)、富良野市・新谷の雪どけチーズケーキ(1201円、各日100点限り)=以上第1弾のみ、帯広市・六花亭マルセイバターサンド(5個入り580円、各日500点限り)、釧路市・水野商店の市場弁当(1折1785円)などを販売。また、ギャラリースクエアでは帯広市・柳月の開拓三方六しょこら(約200グラム1本680円、各日100点限り)、ファーストレディ洞爺(3個入り1155円)などを販売、札幌市・北海道百科の100種類以上の北の味も紹介する。
5月19日 火曜日
[「くじらのしっぽ」子育てチーム]
子育てママのわくわく講座開始
大和市中央林間1−19−21でセラピールーム「ぽこぽこ」を運営する「くじらのしっぽ」子育てチーム(手塚郁恵代表)は5月8日から「いのちをはぐくむ子育て〜ママのわくわく講座」を始めた。
5月から10月にかけて12回開く講座で、子どもと一緒も可能という条件でこの参加者を募っている。受講料は1回につき2000円。
同チームの代表を務める手塚さんは、かつて中学、小学校の教師を経験した経緯から著作、訳書として「自信を育てる心理学」「ハコミセラピー」「ハコメメソッド」など50冊ほどあり、詩集「こころ・ことば・いのち」を自身が朗読し、岩月悦子さんがハープの音をつけたCD「いのちのこえ」もリリースしている。
講座の申し込みは手塚さんらが受けつけており、問い合わせは電話046—276—0137。
[相模原プレミア付き商品券]
5万円を上限にスーパーなど42カ所で販売
相模原商工会議所と津久井四町商工会、相模原市商連が設けた「さがみはら商品券実行委員会」は6月1日から発売するプレミア付き商品券の販売場所42カ所を4月24日までに決めた。今後なお若干増やす予定で調整を進めている。
国の定額給付金の支給に合わせて、1枚500円の金券22枚セット(1万1000円)を1万円で買える商品券で、1人あたり5万円までを上限に8億円分まで発行する。販売および利用期間は8月31日までの3カ月で、取扱店は約2000カ所を予定している。商品券の販売場所は次のとおり。
〔本庁〕▽西門プラザ▽ダイエー相模原店▽太陽堂薬局前▽山梨信用金庫相模原中央支店駐車場▽ヌマヤ相模原店▽コープレジデンス1階(JA矢部駅前支店隣)
〔橋本〕▽グルメシティ二本松店前▽スーパーアルプス橋本店
〔大野北〕▽カトレア前(八千代銀行淵野辺支店駐車場裏)
〔大野中〕▽イトーヨーカドー古淵店▽ジャスコ相模原店▽細谷達司商店前▽ミートショップオガワ特設会場▽細谷電気イベントルーム▽ひょっとこやノムラ駐車場
〔大野南〕▽伊勢丹相模原店▽村内ファニチャーアクセス相模原店▽八千代銀行相模大野支店前
〔田名〕▽田名出張所内▽スーパーアルプス田名店
〔上溝〕▽グルメシティ上溝店▽清水屋百貨店前▽スーパーアルプス陽光台店
〔麻溝〕▽麻溝出張所内
〔新磯〕▽相模の大凧センター
〔相模台〕▽イトーヨーカドー相模原店▽サウザンロード中央空き店舗(五右衛門とうふ店跡)
〔相武台〕▽相武台出張所内▽相武台団地商店会内空き店舗
〔東林〕▽ユニディ相模大野店▽東林間東急ストア▽東林間商店街内空き店舗
〔城山〕▽カインズホーム城山店▽スーパーアルプス城山店▽城山町商工会館
〔津久井〕▽グルメシティ津久井店▽津久井町商工会館
〔相模湖〕▽相模湖総合事務所別館
〔藤野〕▽藤野町商工会館二階事務所▽スーパーまつば事務所窓口▽四津屋商店▽藤野やまなみ温泉受付カウンター
[大和商工会議所景気動向調査]
最悪脱し6.2ポイント改善
飲食、製造、サービス等
大和商工会議所が会員約500社を対象に行っている景気動向調査で、2008年度第4四半期(今年1〜3月)のDI値による景況感が前期に比べ6.2ポイント改善している状況が判明した。
全業種で▲71.9とDI値そのものは相変わらず厳しい状況だが、最悪に陥った前期の▲78.1に比べて6.2ポイント改善したもので、業種別では飲食業が▲76.2で13.8ポイント、製造業が▲74.5で10.6ポイント、サービス業が▲64.3で10.7ポイントそれぞれ改善したが、卸小売業が▲76.5で3.0ポイント、建設業が▲69.7で1.1ポイント悪化した。
一方、2009年度第1四半期(4〜6月)の見通しについては全業種で▲58.5と13.4ポイント改善すると予測しており、業種別では製造業、建設業、飲食業が回復を予測、卸小売、サービス業が横ばいを予測しており、悪化すると見る業種はなかったため、「景気は底を打った」とする見方が出ている。
5月20日 水曜日
[相模原市児童相談]
前年度比37.4パーセント増
虐待減るも296人
相模原市はこのほど、こども家庭支援センターが2008年度に受けた児童家庭相談と児童虐待相談の集計結果を発表した。
児童家庭相談の件数は2150件で前年比37.4パーセント増となり、このうち最も多かったのがしつけ、不登校、性格、行動に関する相談で1337件にのぼり、62.2パーセントを占めた。このほか家庭環境が102件、児童の障害が68件、疾患が16件、非行が8件だった。
一方、児童虐待に関わる相談は通告を含めて296人を把握、2007年度の309人に比べ13人減ったが、児童虐待防止法施行前の1999年度に比べると約11倍になっている。
その種別では「殴る、蹴るなど」が115人、「食事を与えなかったり長時間放置」がやはり115人で、この双方で全体の77.8パーセントを占めた。このほか、「脅迫したり無視」が64人、性的虐待が2人だった。
この年齢別で最も多かったのが小学校就学前の幼児139人で、全体の半数近い47.0パーセントを占め、以下小学生77人、中学生34人と続くが、1歳未満の乳児も29人を数えた(ほかにその他8人、不明9人)。性別では男が150人、女144人でほぼ拮抗している(ほかに不明2人)。
一方、虐待したほうは実母が210人と最も多く、実父60人がこれに続き、こうした事例の中で市の対応が困難な重篤ケース14件については児童福祉法の規定に沿って相模原児童相談所に送致した。
[大和市の切り絵サークル]
大小さまざまな作品48点を展示
大和市内で活動する「きりえサークル」(渡辺恭一郎代表)の会員による第16回きりえ作品展が4月26日まで桜丘学習センター(福田1—30—1)の1階ギャラリーで開かれ、訪れた人の目を楽しませた。
代表の渡辺さんが「切り絵は集中力と想像力を駆使した芸術作品。作品を白黒で表現する場合、見る人それぞれの想像力で見え方が変わるのも面白さのひとつ」と紹介した同展には「瑠璃観音」(るりかんのん)や「朧月夜」(おぼろづきよ)など大小様々な作品48点が展示され、中にはA2サイズの大作とか、白い台紙に色紙を散りばめたカラー作品もあり、人の目をひきつけた。また、会員たちは自作の栞(しおり)や切り絵はがきなどを来場者にプレゼントした。
[Sokei短信]
●在日米陸軍が相模原市に児童向け英文絵本を寄贈
キャンプ座間の従軍牧師アレン・ボートライト大佐が4月24日、市役所を訪れ、約150册を山口和夫副市長に手渡した。同大佐が寄贈用に集めたものと、昨年閉鎖された在日米陸軍相模総合補給厰の図書館蔵書を寄贈したもので、同大佐は「児童の英語教育に役立てて欲しい」と日本語をまじえながらあいさつ。山口副市長は「児童の英語教育にも取り組んでいるので、有効に活用したい」と謝辞を述べた。市はこの絵本をさがみはら国際交流ラウンジなどに配置する。
●藤野中央公民館で「落成式」
同公民館の前身は1966年に建設された旧藤野町の役場庁舎で、1987年に藤野町民センターとして改修された施設を公民館として使用してきたが、経年劣化のため今年4月1日に新築された。この落成式を4月27日、地元住民の実行委員会が行ったもので、宮崎副市長らが臨んだ式典では、ふじのシニアコーラスによる「おぼろ月夜」「赤とんぼ」など4曲の合唱が披露され、終了後は地元のボランティアの手で「うどん」がふるまわれた。
5月21日 木曜日
[大和市]
ボリビア駐日特命全権大使が訪庁
募金イベント協力要請
大和市内に約40人が在住するボリビア共和国の駐日特命全権大使を務める安次嶺(あしみね)正勝ハイメさんと大和ラテンアメリカコミュニティのルイス・フェルナンデス・オオシロさんらメンバー3人が4月27日、大和市長を表敬訪問した。
「テレトン」という募金イベントへの支援、協力を求めて来庁したもので、安次嶺大使は「今年で2回目のイベントを9月6日に大和市生涯学習センターで行うのでぜひ協力していただきたい。募金はボリビアのサンタグルス市にある障害者施設に寄付する予定」と述べ、これに対し大木哲市長は「今回のイベントは健康都市やまとにとっても有意義なので、微力ながら協力したい」と語った。
[相模原市]
初の航空宇宙産業展に出展
JAXA立地の絆PR
15社程度の参加を想定
相模原市は同市産業振興財団に委託して今秋11月4日から6日まで東京ビッグサイトで開かれる初めての東京国際航空宇宙産業展に出展する。独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究拠点である相模原キャンパス(由野台3—1—1)が立地する関係で、JAXAのロケットや通信に関わる部品製造などで地場の中小企業の参入を促進するのが大きな目的で、市は過去にもこうした見本市に出展したケースがあるが、「宇宙航空」にテーマを絞って出展する試みは初めてになる。
航空宇宙産業展は東京都と(株)東京ビッグサイトが共催で初めて行う(隔年開催)。航空機やロケットの製造、部品加工などの各分野で日本の技術が世界をリードしていると言われるが、情報不足などもあって同市場への中小企業の参入が進んでいないのが実態という。このため同展ではすでに参入している三菱重工業やNECなど大手企業と中小企業のマッチングをはかり、中小企業の参入を促進する。
そのマッチングでは、企業や製品情報を紹介するWEBサイトやガイドブックを通して行う一方、プレゼンテーションやスキルアップセミナーの手法も取り入れる。
そうした趣旨から市は、相模原キャンパスが立地する関係を利用して出展を決めたもので、10ブースに市自体も出展するほか、地元中小企業の出展も促す。
この事業を受託した市産業振興財団は、この地元企業の募集を6月から始める予定で、相模原商議所、津久井四町商工会、さがみはら産業創造センター(SIC)などに支援を求めて決めるが、15社程度の出展を想定しているという。
市はこれまでも、JAXAの相模原キャンパスを通して人工衛星やロケット部品の開発、製造などへの市内中小企業の参入を打診してきたが、実際の取り引きは大手と中小企業になるため効果がなかったという経緯もあった。
それが航空宇宙産業展の開催によって「ビジネスチャンスが生まれた」(市産業振興課)のと、製造品分野は異なっても三菱重工業やNECといった大手企業が市内にも立地するという縁もあるので「なんとしても市内の中小企業の参入につなげていきたい」(同課)としており、それだけにこの成果が注目されそうだ。
[Sokei短信]
●友好都市カナダ・トロント市の中学生18人が来相し茶道を学ぶ
引率者3人と同行した18人は4月26日、江戸時代中期の建物を復元した大島の古民家園を訪れて茶道を体験。畳の上に正座し茶道の指導者からお辞儀の仕方、茶碗の持ち方、お茶の立て方と「いただきます」「お先に」などの日本語を学び、マッケンジー・ラッセルさん(13)「抹茶は初めて飲んだが、おいしかった。お辞儀の仕方などマナーが興味深かった」と感想をもらしていた。一行は4月21日に来相、市内の中学校8校に分かれ、生徒の家で4泊ホームステイし、授業や部活動なども体験した。
●相模原・町田大学地域コンソーシアム主催で津久井町青根地区で森林体験教室
6月7日午前8時50分に橋本駅を出発、午前中はフィールドワークで青根地区の過疎化の実体を調査している法政大学社会学部・大学院政策科学研究科の池田寛二氏が講師となり、同地区の水源と山里の環境を視察、午後は里山整備の体験で山林再生に取り組む(有)サトウ草木の佐藤好延氏が講師を務め、青根小学校の間伐、下草刈りを行う。定員は50人で傷害保険料と昼食代を含む参加費が1000円。参加希望は5月22日までにコンソーシアム事務局電話042—747—9038。
5月22日 金曜日
[相模原市]
新型インフルエンザで対策会議
相談センター開設
相模原市は4月30日、新型インフルエンザ対策推進会議(議長・山口副市長)を開き、市内の感染者発生に備え、全庁的な対応を確認した。
同課意義は世界保健機関(WHO)が同インフルエンザの感染警戒水準をフェーズ「3」から「4」に引き上げたのに伴い、4月28日に設置した市新型インフルエンザ対策本部(本部長・加山俊夫市長)の常設機関で、30日にフェーズ「4」から「5」に引き上げられたのに伴い、同会議を開いた。また、4月26日に保健所内に開設した相談窓口である発熱相談センターの電話を専用番号に変更し、昼夜間24時間対応できるようにし、インフルエンザ様の症状が出た人からの連絡があった際の対応策を決め、各部局に指示した。
対応策はインフルエンザ様症状(38度以上の熱または鼻汁・鼻閉、咽頭痛、咳、熱感・悪寒の2つ以上)が最近出た人は発熱相談センターに連絡。10日以内に米国、メキシコなど確定患者が出た国に滞在していたかどうか、同滞在者と濃厚に接触していたかどうか(2メートル以内)、新型インフルエンザ感染の動物と濃厚に接触したかどうかを確認。この全てに該当する場合は保健所が簡易キット検査、疫学検査を行い、陽性と判明した際は感染症指定医療機関に移送するもので、陰性の場合は通常の診療を行う。
なお、ハワイから帰国した70代の女性が4月30日に発熱を咳の症状を訴え、相模原協同病院に入院し、遺伝子検査(PCR検査)を行ったが、同患者はヒトH3(季節性インフルエンザ)と判明した。
発熱相談センターの専用電話は、昼間が電話042—769—9237、夜間が電話042—754—1111(代表)。
[大和市]
木造住宅の耐震化を促進
無料で住宅相談
大和市は今年度から2011年度までの3年間にわたって市内の木造住宅の耐震を促進するため、①住宅の精密診断費の原則無料化②改修工事にかかわる助成枠の拡大③耐震改修された住宅の固定資産税・都市計画税の全額減免を行う。
深刻化する不況に対応する緊急経済対策の1つと位置づけ、今年4月に策定した耐震改修促進計画に沿って行うもので、その前提となる市職員による簡易診断は従来通り無料としたうえで、専門家による精密診断では従来、市民の3万2000円負担に対し市が2万5000円を補助してきたが、この6万3000円を市補助金でまかない、無料化する。
また、改修工事では従来通り50万円を上限に補助するが、助成枠を2008年度の13件から60件に拡大、改修に伴う家具取り付けの工賃を無料にする。そのためにまた、改修を終えた住宅には国の施策で固定資産税を2分の1減額してきたが、これに加え市が2分の1を減免し3年間に全額減免にする(都市計画税を含む)。
一方で市内の経済団体や市内事業者との連携をはかるため市耐震化促進協議会を設立、事業者登録制度を設けて、改修工事などは市内業者に限定する。
市はこうした施策によって工事費だけでなく内装品や電気製品、家具の購入などで個人消費が拡大すると見ており、その経済効果として3年間で約15億円を見込んでおり、今回の施策で当初予算を上回った場合は市長の専決処分で上積みする考えだ。
ちなみに、過去3年間の簡易耐震診断は2006年度が73件、2007年度が78件、2008年度が80件と年を追って増えており、2008年度から始めた耐震改修助成は13件だった。
[Sokei短信]
●「泳げ鯉のぼり相模川」に53万人の人出
4月29日から5月5日までの7日間にわたる人出で、昨年の46万2000人を16万8000人上回った。相模川高田橋上流で約1200匹の鯉のぼりが群泳する下の河原では29日に開会式が行われ、休日には市の観光土産品(ゆずこしょう、ゆずジャム、さがみの桑鳳(ダチョウ)ジャーキィ)の販売が行われ、5日には田名若者の神輿連合会がお囃子を披露した。
●相模の大凧まつりで8間凧が5回揚がる
8間凧の新戸、6間凧の磯部と上磯、5間凧の勝坂と4会場で5月4日と5日に行われ、4日は南風に恵まれ新戸会場の8間凧が5回揚がり、最長時間が42分に達した(過去最高記録は2002年5月4日の6時間7分55秒)。しかし5日は曇り空で風も弱く、午後から本格的な雨となったため大凧揚げが出来ずに終わり、人出の方も4会場で10万5000人に終わり、昨年を2万人下回った。
●相模原市新磯公民館が落成式
今年4月に増改築した同公民館・出張所の落成式が4月30日、地元住民による実行委によって行われ、お囃子、詩吟、コーラスサークルの混声合唱などが披露された。これに先立ち山口副市長、稲垣稔市議会議長の祝辞があり、公民館のイメージアップをはかるため公募したキャラクターで47点の応募作品から田中千恵美さんの「新磯さくら」が最優秀賞を受賞した表彰式も行われた。
同公民館は1950年に新磯小講堂を併用する形で開館、1979年に公民館・出張所として整備されたが、経年劣化のため全面的に改修された。
Copyright (C) 相模経済新聞社