2009年(平成21年)
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6月15日 月曜日

[とぴっくとーく]
さがみはら環境まつり実行委員長の柴田正隆さん
「環境都市相模原を発信」

——今回の環境まつりの特徴は。
 「市民に環境意識を高めてもらい、身近なところから行動することを呼びかけようという目的は従来と同じですが、開催場所を麻布大学から市役所前の市体育館と環境情報センターに変更しました。開催日は6月28日で、テーマとして『想像しよう!創造しよう!20年後のさがみはら〜やすらぎと潤いあふれる環境都市』を掲げました」
——どんな内容になりますか。
「市内外で活動している環境団体によるパネル展示、各種の体験教室、ECOカーの展示などが中心です。また、フリーマーケット、スタンプラリー、子どもたちのおもちゃ交換など楽しいイベントも実施します。相模原の過去、現在、未来を考えるパネルディスカッションやエコ活動の紹介も行い、今注目されている地産地消のブースを設けて地場野菜や藤野地域の特産品を販売します。今年で5回目のまつりですが、実質的には第1回の気持ちで準備に取り組んでいます」
——まちづくりとも連動しますね。
「相模原市は来年、水源を持つ新しい形の政令指定都市になります。水と緑と環境の大切さを発信するイベントにするため多くの市民に参加していただきたいと願っています」
——企業経営者として環境への思いは。
「今生きている自分たちだけがよければいい、環境を消費すればいいという発想ではだめです。企業家としても市民としても自分たちがしっかりと環境を守り、次の世代に残していく使命感を持つことが大事だと思います。これからの経済活動は環境と切り離して考えることはできません。今こそ未来のため、環境に投資すべきだと考えます」

 

[大和市]
ゼロ予算事業で「とりかエコ」
不用子ども服など

 大和市は5月20日、不用になった子ども服などを持ち寄って必要な人に無償提供する「とりかエコ」を旧市地域医療センター駐車場(鶴間1—25—15)で行った。
 市職員による創意工夫や新しい発想で予算なしで市民サービスの充実をはかる「ゼロ予算事業」の一環として行ったもので、従来は隣接する市立若葉保育園園児の保護者を対象に行ってきたが、これを地域住民に拡大、子育て支援と環境意識の向上を兼ね、市が同園の保護者や子育て支援活動団体、民生委員などに呼びかけて子どもの衣服、玩具などを取り揃えた。
 この日は会場に数多くの母子らが訪れ、サイズごとに分けられたシャツやズボン、帽子や靴などの品物を見定めていたが、近所から訪れたという主婦の金城明子さん(30) は「大変助かります。次回は子どもの品物を提供したい」と話していた。

 

[相模ブルーベリー園]
15日から摘み取り予約受け付け

 相模原産のブルーベリーの摘み取りを楽しんでもらう「相模ブルーベリー園」(上溝93)は、6月15日から摘み取りの予約を受け付ける。
 JR相模線と国道129号線上溝バイパスにはさまれた緑豊かな田園地帯に広がる同園は、約5000平方メートルの敷地で生食はもちろんジャムなどにも向く品種を無農薬で栽培しており、毎年摘み取り客を迎えている。
 開園は大粒品種が6月20日から7月12日、通常品種が7月15日から8月30日まで。月曜、火曜定休。
 問い合わせは電話042‐777‐1255(午前9時から午後3時まで)。

6月16日 火曜日

[第一薬局]
調剤薬局とドラッグストアの中間を目指す
店内に健康相談コーナーも

 第一薬局(相模原市上溝5—3—13)は昨秋、店内にソファを置き健康相談コーナーを設け、菅野宏一店主の多彩な健康アドバイスもあって地域住民から親しまれている。
 同店は1955年に菅野店主の祖父母が化粧品店として開店、1970年に薬局登録をした。菅野店主は千葉県に住んでいた学生時代から週末の度に帰って店を手伝ってきたが、「その時からお付き合いしているお客さんもいる」という。
 15年前に店を継ぎ、徐々に医師の処方箋による調剤よりも一般医薬品の対面販売の比率を伸ばし、現在は売り上げベースで1対9。同店主は「今は調剤薬局が多いが、調剤の場合は病院の先生の患者さんで自分のお客さんではない。処方箋は命令書に見えてくる」と言い、「調剤薬局とドラッグストアの中間を目指している」と話す。
 同店の柱は熟成にんにくとビタミンを複合した滋養複合剤「キヨーレオピン」で、肉体疲労や老化、ストレス、胃腸の調整に対応する5種類を揃える。このほか、比較的高価でクオリティが高く、同店主が気に入った薬も提供しており、「月1万円を目途にお客さんに健康を提案している」という。薬だけでなく、下痢の客にはリンゴを勧めたり、膝が悪い客にはストレッチを教えたり、アドバイスも幅広く、「生活改善のアドバイスだけで終わるときももちろんある。リピーターが多く、顔をみると調子がすぐに分かる」と話す。
 33平方メートルの店内の4分の1を占める健康相談コーナーは「15年来の念願」(同店主)で、「立ち話じゃなんだし、今は相談してから納得して買い求めるお客さんも多い」と話し、客単価アップにもつなげている。
 同店主は「お客さんに『おかげさまで』と言われる時がこの仕事をやっていて一番嬉しい。今後もお客さんに健康と元気を提案していきたい」と話している。

 

[大和市の農協青壮年部]
親子農業体験に47人
初の植え付けに臨む

 大和市がさがみ農協市青壮年部(荒井隆幸委員長)の協力を受けて行う毎年恒例の親子農業体験が5月16日、同青壮年部が借りている畑(上和田763)で行われ、さつまいもの苗と落花生の種の植えつけで汗を流した。
 従来は収穫だけの体験会だったが、今回初めて種の植えつけに定員オーバーの親子13組47人が臨んだもので、最初は肥料を手で撒いた土を機械で掘り起こして土と肥料を混ぜ合わせ、雑草の発生を抑えて土の温度を一定に保つためにビニールシートで覆う作業を行った。
 そのうえで約30センチに育ったさつまいもの苗と落花生の種を1つひとつ丁寧に植えつけた。この間に要したのは約2時間だったが、参加した家族は普段食べている落花生の種を植えるのは初めての体験とあって驚いていた。
 長女の環奈ちゃん(市立緑野小4年)、次女の由奈ちゃん(同小2年)と参加した中央林間の橋爪圭太さんは「農業に興味があって参加したが、元気に成長して早く食べてみたい」と笑顔で感想を述べていたが、荒井委員長は「種の植えつけから行うのは初めてで、いい経験になったと思う」と話していた。
 参加者らはこのあと、10月まで管理作業や収穫作業を体験する。

 

[Sokei短信]

●大和のヨーロピアン押し花サークルが作品展示会
 同サークル(小林祐子代表)のメンバー20人が大小様々な作品46点を持ち寄り、市グリーンアップセンターで5月27日まで開いた。同押し花は英国ヴィクトリア朝時代から貴婦人の趣味として親しまれ、生花や草の押し花を重ね合わせて台紙に貼り、フラワーアレンジメントのように仕上げるもので、自然の趣を大切にし、繊細なラインが特長。展示会は2003年から始め、今年で6回目だが、小さくて可愛らしい作品や立体的な作品が話題を集めた。

●大和市が「市長と話そうデー」を開始
 大和市をより良くしたいと市民が日常生活の中で思いついた提案を市長が直接聴いて市政運営に活かしていこうという試みで、5月18日に市役所1階ロビーの特設会場で開き、大木哲市長が午後2時から応募があった6組9人と意見交換した。その中で地域の活性化を目指すボランティアグループの「南林間元気プロジェクト」の市民から自分達の活動に「行政が関われないか」と提案が出たり、ほかに保育園の受け入れ人数の拡大を求める意見も出た。市は今後も定期的に開く予定で、次回は7月下旬を予定している。

●相模原市立中央小でセーフティサイクルフェア
 市などの主催で5月16日に開かれ、市内の小学生ら約100人が参加。会場の同小体育館には信号機や踏切などを設けた模擬コースが作られ、児童による自転車で交差点前の一時停止、障害物をジグザグによけて走行するスラロームが行われ、安全にクリアしないと減点される仕組みで、安全運転を競い合った。また体験コーナーでは自動車型のシミュレーターによる衝突時のエアバッグ体験や白バイ隊がバイクで障害物などを乗り越えるトライアルも披露された。

●相模原市立博物館が「カエルアートコンテスト」の審査結果発表
 一般の部で平面24点、立体26点、子どもの部で平面120点、立体48点の計218点の応募作品を5月8日、審査員の100年カエル館の高山ケロリ館長らが審査し、一般は平面と立体、子どもは平面で各最優秀賞1点と優秀賞3点を選んだ。このうち最優秀賞は次のとおり。
 〔一般平面〕登坂卓馬「帰る」〔同立体〕くれい屋「王様のコレクション」〔子ども平面〕草野修大(年長)「ヒキガエルの〝ピッコロ〟」

6月17日 水曜日

[シコー(株)]
携帯モータで世界をリード
中国、インド等で需要伸びる

 シコー(株)(大和市下鶴間3854—1、テクノプラザ大和内、白木学社長)がカメラ付き携帯電話に搭載される世界最小の「オートフォーカスリニア・モータ」を製品化して以来、世界の携帯電話市場をリードし、今や世界ナンバーワンの生産量を誇るまでに至り、注目を浴びている。
 同社の鷹取靖常勤監査役(社長室)によれば、世界の携帯電話市場は世界同時不況で鈍化しているが、それでも昨年は約12億台が製造・販売された。中国、インド、ブラジル、ロシアなどで需要が伸びているという。
 しかし、国内では年間約3500万台で、世界のマーケットでは3〜4パーセントと縮小したため同社の製品は、海外の携帯電話メーカー向けがほとんど。
 同社の超小型モータは機能だけでなく、落としても壊れない高度な技術を保有しており、海外メーカーから評価を受けている。この技術で2007年9月、第24回神奈川工業技術開発大賞を受賞した。
 従来のカメラ付き携帯電話の大半は固定焦点カメラ。画像センサの高画素化に伴い、オートフォーカス機能が要求されてきたが、携帯電話の小型化、薄型化でカメラを設置できるスペースが限られ、それに対応できる技術が必要とされてきた。
 同社は高度な精密金型加工技術を用いて、10ミリ×10ミリ以下サイズでの量産化に成功した。海外の携帯電話メーカーに部品供給するのはほとんどが国内の電子部品メーカーだが、同社に追随する企業も少なくなく、競争は激化している。
 同社は超小型コアレスモータの開発を目指し、1976年、大和市に(有)シコー技研を設立(昨年7月、シコー(株)に社名変更)。以前、若者たちを中心に大流行したウォークマンに小型モータが搭載されたのを機に業績が飛躍的に伸びた。1994年12月、インテル社のペンティアム・プロセッサの冷却用として、ファンモータ(40ミリ角×10ミリ厚)を大量に受注。さらにモトローラ社の携帯電話用の超小型振動モータ(マナーモード時のブルブル振動)が採用され、2004年8月には東証マザーズ市場に上場を果たした。
 同社は今でも世界で類を見ない超小型モータの開発に取り組んでおり、世界最小レベルの光学3倍ズーム・モータの商品化に取り組んでおり、アイフォンなど次世代型機に搭載するモータの開発にも取り組む計画だ。
 社名はシコーの社是である「思考」に由来し、ロゴマークはロダンの「考える人」像をモチーフにした。「誰もやらない。だからやる」が同社のモットーだ。さらに世界最小へと挑戦は続く。

 

[トップセールスに挑む]
画家・絵本作家 松尾洋美さん
画業を重ね、学校や街頭で似顔絵も描く

 女子美短大で油絵を学び、初めは具象画を描いていたが、27歳のときから抽象画に移った。「人物を描いているうち、いらないものを省いていったら抽象画になった。自分の自然な気持ちを表せるようになり、本当にやりたいことを見つけたと思った」と回想する松尾さん(相模原市新戸1733—1)。
 卒業後も個展やグループ展を開いており、6月1日から東京・銀座のふそうギャラリーで短大同窓生とのグループ展を開き、2日からは横浜・山手のブラフ18番館で開催される手作り絵本展(県手作り絵本サークル連盟主催)に出品する。
 このキャリアと活動が語るように、正真正銘の女性画家であり絵本作家なのだが、キャンバスと向かい合うのと同じくらい地域でのさまざまな活動に時間を割いている。
 例えば、地元相模原市新磯の「れんげの里」でのデッサン教室や工作展、相武台のフリーマーケット、さらに横浜のカルチャーセンターでの絵画指導、座間市立図書館での絵本作り、相模大野のアートフェスタへの参加、出展などである。出品するのは手作りの絵はがきや小物、花の絵などだが、その場で描く似顔絵も1枚500円で販売している。
 「似顔絵は初めてという人がほとんど。子どもだけでなく、意外なほど大人にも喜ばれています。1枚5分くらいで描き上げますが、年齢を描くのが難しい。高年齢の人の顔にはその人の歩んできた歴史と内面が映し出されているように感じます。その人の内面が生き生きとしていると自然に似顔絵にも若さが表れます」
 だから、言わば絵はおまけ。むしろ、見知らぬ人との出会いが画家にとっての勉強の機会になっている。その一方、手描きアートの販売、似顔絵制作などの拠点として相模大野のコリドー沿いにアトリエ「Batten」を開設しており、「海老名にも進出したい」と活動エリアの拡大に意欲を燃やす。
 また、新磯小学校では10年近く紙芝居を上演している。あるクラスの児童全員と担任教師の似顔絵を描いて物語に登場させ、悪玉火星人にやっつけられそうなところをアルフォンという自作のヒーローと、担任の先生が子どもたちを救うというのがストーリー。実は、この物語の背景には自身の体験が隠れている。
 「小学生、中学生の頃はぜんそくがひどく、学校は休み休みしか通えませんでした。友達もほとんどいなかったため寂しい思いをしていましたが、小学校の先生がある日、『あなたは絵が上手ね』とほめてくれました。そのときの励まされた喜び、救われた思いは今でも心に残っています」
 3児の母として子育てにも奮闘しつつ画業に精励し、また地域の活動にも積極的に参加する松尾さん。その胸中にあるのは、渾身の抽象画であれ、街中や学校で描く似顔絵であれ、作品を通じて自らの体験した感動を伝えようという思いにほかならない。

 

[イトーヨーカドー古淵店]
我が街自慢で地元の逸品紹介

 相模原市古淵3丁目の国道16号線沿いにあるイトーヨーカドー古淵店(長島義彦店長)は5月20日から25日まで相模原や町田など地元の名産品、逸品を紹介するイベント「我が街・味自慢」を行った。
 すでに同店と取り引きがある地元の菓子やケーキ、パン、ジャム、うどんなどを製造する企業や店舗を中心に①老舗の味②スイーツフェア③ふるさと銘品店の形で紹介したもので、参加した主な商品は次のとおり(カッコ内は企業名)。
 〔老舗の味〕▽上生菓子(若葉堂)▽酒饅頭(泰平堂)▽小山田のほたる(明月堂)▽甘納豆(鶴問製菓)
 〔スイーツフェア〕▽抹茶のシフォンケーキ(海援隊)▽生プリン(小川フェニックス)▽焼き菓子詰め合わせ(ケーポッシュ)▽黒糖ぶどうパン(丸十ムラタパン)
 〔ふるさと銘品店〕津久井在来大豆の納豆(豊国屋)▽山のはちみつ(ほくと蜂舎)▽藤野ゆずジャム(ふじの)▽手作りトマトソース(小俣園芸)▽ブルーベリージャム(市川農場)▽地粉うどん(せき製麺)▽河内屋忠兵衛国産丸大豆しょうゆ(岡直三郎商店)

6月18日 木曜日

[城山町商工会]
独身男女の出会いの場「ミルトニアの集い」開催

 城山町商工会は7月11日午後6時から、独身男女の出会いの場となる「ミルトニアの集い」を開催する。会場はHK LOUNGE(相模原市橋本3—14—13)。
 7月3日まで参加者を募集している。対象は20歳から49歳までの独身男女。定員60人で先着順。参加費は男性6000円、女性2000円。問い合わせは電話042—782—3338。

 

[中高年・シニア世代交流サイト
「い〜悠々ドットコム」開設]

 ネットサイト運営の(株)ア・プリオリ(藤沢市円光2—5—3)がこのほど、①心のふるさと…お寺に行こう!シリーズ②PPK(ピンピンコロリ)死ぬまで健康でいよう③仕事やボランティアで社会との関わりを持とう、などのコンテンツを主に開設したもので、「お寺に行こう!」はメル友ならぬ「テラ友」(お寺を通じた友達)が中高年シニアの間で流行っているのを受けて、定期的に寺を紹介する。また「仕事やボランティア」では国際支援交流会(FSUN)との連携で気軽に参加できるボランティアを随時紹介、シニア向け人事募集コーナーも今秋新設する予定。www.e-yuyu.com/ 。

 

[イベント情報]

●伊勢丹相模原店が父の日ギフトセレクション
 6月21日の父の日にあわせて10日から21日まで本館・A館・B館各階で行う。本館4階紳士雑貨ではZIPPOライターの買上客に写真の転写を無料でサービスする(写真持参。引き渡しは6月20日以降)。販売価格は3150円から。また同売場では10日から14日までキプリスの革小物買上客に無料の名入れサービスも行う(引き渡しは6月20日以降)。

●陶芸・白磁の器を作る
 6月12日と18日、6月14日と21日、各2回コースで県立藤野芸術の家。電動ろくろで5点制作。各日9時30分から16時30分まで。定員が一般(小学4年生以上)各5人で、参加費5000円。電話042—689—3030。

●初心者のためのドラマー体験教室
 6月14日午後1時から県立藤野芸術の家スタジオA。中学生以上(小学生は保護者同伴)26人程度を定員に尾崎元章氏が指導。参加費2500円。電話042—689—3030。

6月19日 金曜日

[県自然環境保全センター]
ニホンジカの管理捕獲開始

 県自然環境保全センターは6月3日、丹沢大山国定公園鳥獣保護区内で、増えすぎたニホンジカの採食により衰退した自然植生を回復させるため、同鹿の管理捕獲を始めた。
 捕獲する日は2010年3月末までの学校の夏休み期間と年末年始を除く主に水曜日と土・日曜日で、社団法人神奈川県猟友会に委託して猟犬を使い、メスジカを中心に約350頭を捕獲する。
 相模原市内では津久井町青根・鳥屋の熊木沢・箒杉沢周辺で行い、近隣では清川村宮ヶ瀬の堂平・塩水林道・本谷林道周辺、同村煤ヶ谷の境沢・大洞沢・唐沢林道周辺で行う。

 

[大和市]
絵画展等相次ぐ
鳥木彫やボタニカル・アートも

 大和市内で5月下旬、バードカービング(鳥の木彫)、大和美術協会の絵画展、ボタニカル・アート(西洋の植物細密画)作品展、大和水墨画会の春季展が相次いで開かれ、話題を集めた。
 バードカービングは同サークルの「とりつくろう会」(中戸川定由代表)が創立20年記念展としてつきみ野学習センターで24日まで開いたもので、木彫の鳥はもともと鴨猟のオトリとして作られたのが始まりだが、今では本物そっくりに作り芸術性を高めた作品が主流で、会場には里山や水辺の鳥などのテーマごとに約100点が展示され、中にはブローチやウッドレターなど珍しい作品も披露された。
 単独の展示会は始めての試みで、代表の中川さんは「鳥の表情や動きを表現するのは難しいが、自分のイメージどおりの作品を仕上げた時は、なんとも言えない達成感がある」と話していた。
 また、大和美術協会(大久保信昭会長)による公募展の「第10回大和展」は23日から31日まで市生涯学習センターで開かれ、市内および周辺市から応募があった洋画、日本画102点を審査して入選した87点が展示された。その内容について大久保会長は「大作も数多く出展され、10周年にふさわしい展示会になった。作品のレベルも年を追うごとに高くなっている」と評した。入選作のうち協会賞などの受賞者は次のとおり。
 〔協会賞〕佐藤弥生(横浜市)〔市長賞〕南雲裕子(つきみ野)〔教育長賞〕相田美枝子(横浜市)〔審査委員長賞〕瀬古祐太(中央)〔10周年記念賞〕永井節子(横浜市)
 さらに、ボタニカル・アートグループ(福田竹代表)による今年で12回目の作品展は26日から31日まで自然観察センター・しらかしのいえで開かれ、大小様々な作品50点が展示された。
 観察した葉や茎、根などを原寸大で描くアートで、古代エジプトや中国などで薬草を見分けるための図譜が始まりとされているが、講師も務める福田さんは「身近な野草でも科学的に描くのはとても難しいが、奥深くもある」と話していた。
 一方、市の「のぎく大学」などで講師を務めた本吉薫さんが指導する中央水墨会、南画会、つきみの水墨会の3つのサークルによる合同作品展の春季展は27日から31日までつきみ野学習センターのギャラリーで開かれ、朝霧や渓流などの風景画、ぼたんや花菖蒲などの草花を題材にした作品41点が展示された。
 水墨画と言っても墨の濃淡だけでなく、顔彩(日本画用絵具)で部分的に色をつけた作品もあり、中央水墨会の島田源太郎会長(73)は「モノトーンの作品ほど表現するのが難しく、にじみやかすれの使い方などがポイントになる」と話していた。

 

[Sokei短信]

●父の日に父親自身がプレゼントされて一番嬉しいものは「お酒」
 「靴下屋」などを展開するタビオ(株)(大阪市平野区、越智勝寛社長)が3月、楽天リサーチに委託してインターネットで男女各500人を対象に調査、男性281人、女性276人から得た回答結果で、1位のお酒が36.1パーセント、2位がネクタイで31.7パーセント、3位が靴下で26.2パーセントだった。また、金額では1位が3000円以上5000円未満で30.2パーセントを占め、2位が1000円以上3000円未満で27.4パーセント、3位が1000円以下で22.1パーセントだった。

●全国有料老人ホーム協会が第9回シルバー川柳を募集
 社団法人の同協会(東京都中央区、和田四郎理事長)が9月21日の敬老の日に向け7月25日まで募集している。はがき1枚に作品3点と郵便番号、住所、氏名、年齢、性別、職業を書いて〒104—0028 東京都中央区八重洲2—10—12国際興業第2ビル3階「(社)全国有料老人ホーム協会シルバー川柳相模経済新聞係」で送る(点数制限なし)。入選作20点を選び、賞金1万円と表彰状を贈る。
 昨年の8回目は8840点の応募があり、「老人の記憶を試す特別便」「居れば邪魔出かりけゃ事故かと気をもませ」「あの世ではお友達よと妻が言い」などが入選した。

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