7月13日 月曜日
[大和市]
日米児童が茶道体験
緑野小と厚木基地シャーリーランハム・エレメンタリースクール
大和市立緑野小(下鶴間4203、古賀和子校長)と厚木基地内のシャーリーランハム・エレメンタリースクールの児童による今年で3回目の茶道体験教室が6月19日、中央林間5丁目の慈緑庵で行われた。
緑野小の6年1組の37人とシャーリ—ランハムの1年生から6年生までの27人が参加。最初に自己紹介やメッセージを記した「フレンドシップカード」を交換した児童たちは2つのグループに分かれて、それぞれ立礼(りゅうれい)席と広間席で茶道を体験。
立礼席では主催した大和みどり会(岩本宗翠会長)会員がたてたお茶をいただき、広間席では両校の生徒が向かい合って正座、茶室への入り方やあいさつの仕方など指導を受けてから交互にお茶をたて、お菓子をいただいた。
これに臨席した緑野小の古賀校長は、「学校の新学習指導要領では伝統文化や国際交流を重視しているので、こうした機会を今後も続けていきたい」と話していた。
[テクノシステムズ]
プラネタリウム製作キットが好調な売れ行き
(株)テクノシステムズ(大和市下鶴間3854—1、テクノプラザ大和内、林正幸社長)が開発したプラネタリウム製作キット「エトワール」を発売して以来、好調な売れ行きが続いている。
独立行政法人・理化学研究所とタイアップして製品化されたもので、五等星以上の星座約1600個を特殊印刷したフィルムを円筒状にして作り、乾電池で電球を光らせて投影する仕組み。工作用グッズだが、プラネタリウムと同じよう精巧に設計されており、専門分野からでも高い評価を得ている。簡単に組み立てられるので、理科離れが進む小学生の理科教材として最適、教育現場などで広く採用されている。
七畳半の部屋を基準にして設計され、暗い部屋で投影すると、壁一面に無数の星座が映しだされる。月と時間の目盛りを合わせると、見たい時刻の星座も映しだせる。北斗七星やカシオペアなど26個の星座が線入りで映しだされるプラネタリウム製作キットも販売され、需要を伸ばしている。
「東京の空の緯度と同じに設定しているので、北向きに置くと、自分の部屋から見える同じ配置の星空が見える」と自社ブランド部企画販売グループの重野愛子主任。価格は星座のみが950円、星座線入りが1500円。
写真に薄型スピーカーを内蔵した「しゃべる写真」も好評だ。通常の写真プリントに録音・再生機能付き薄型スピーカーを厚さ2ミリ以内に組み込んだもので、録音したテープやカード、写真を送ると約20秒間音声が再生できる。アルバムにも貼ることも可能だ。
結婚した当時の写真をいつも持ち歩いている林社長。「当時の声が聞けたらいいなあ」という思いが、開発のきっかけとなったという。誕生日や結婚式など祝い事の贈り物のほか、赤ちゃんの泣き声やペットの鳴き声も吹き込む人も多いという。価格はキャビネサイズで2000円。写真入り名刺も販売している。
[BOOK 新刊]
「野菜ガーデニングBOOK」
30種類以上の育て方を伝播
ここ数年のエコブームで野菜作りの人気は高まり、ベランダや庭先の狭いスペースにプランター、鉢などを置いて手軽におしゃれに楽しめる野菜ガーデニングが人気を集める中、オレンジページ社からガーデニングをもっと楽しむための「野菜ガーデニングBook」が登場した。
トマトやオクラ、コマツナなど、30種類以上の野菜を育てる場所や環境、育て方から食べ方まで網羅した1冊で、レシピはおつまみのような軽食から本格的な1品まで、30品以上を掲載。少しの空き時間に、ちょっとしたスペースで育てた野菜が、生活や食卓にたくさんの彩りを与えてくれる。
また、登場する家庭のベランダや鉢植えがどれも素敵で、「おしゃれな趣味」として野菜ガーデニングを始めようと思う人も多いはず。
種まきの時期や肥料についての疑問がひと目で解決できる「栽培カレンダー」や、おいしい野菜を作るワンポイントアドバイス等、実用的なコーナーから必要な内容を抜粋できるのも魅力の1つ。定価が1400円プラス税。電話03—5227—5820。
7月14日 火曜日
[リニア橋本駅誘致同盟]
講演会で盛り上げ
七夕祭りでも署名活動
JR東海が東京—名古屋間で2025年の開業を目指すリニア中央新幹線の中間駅の一県一駅計画で、神奈川県内の候補地が注目される中、同新幹線橋本駅誘致促進同盟会(真田勉会長)は6月25日午後6時からミウィ橋本多目的ホールで講演会を行い、約200人が参加した。
講師は三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)政策研究事業本部開発第一部長の加藤義人氏で、「リニア中央新幹線が地域に与えるインパクト」をテーマに同氏はリニアを「速さが最大の特性」とし、東京—名古屋間の開通による経済効果を約10.7兆円とする試算を示した。
会場から今後の誘致活動について質問が出されると、同氏は「県内の候補地で客観的データを元にした比較表を作り、ふさわしい駅の合意形成が必要。その後の建設費については、中間駅は全国新幹線整備法により地域負担と定められているが、県市のリーダーによる法律を超えた交渉が有り得てもいいのでは」と回答した。
同会はJR相模原駅の周辺自治会による駅誘致の動きもあって4月22日に結成、6月に署名とともに県市に要望活動を行い、これまでに1万5960の署名を集めている(6月24日現在)。6月半ばには津久井町自治区地域協議会と津久井商工連合会とも署名活動などの連携を確認、一般市民にも活動を広げるため、8月の橋本七夕まつりでもリニアの模型の展示とともに署名活動を行うという。
[ふちのべキララカード会]
高齢者運転免許自主返納サポート協議会に加盟
県内商店街で初
JR淵野辺駅周辺の46店舗が加盟するふちのべキララカード会(服部秀治会長)は6月から一定金額以上買い物をした高齢者が運転経歴証明書を提示すると、キララカードの通常ポイントに10ポイント(買い物1000円分)を加算するサービスを始めた。神奈川県警が実施する高齢者運転免許自主返納サポート協議会に加盟したもので、県内の商店街の任意団体では初めて。
社会の高齢化により身体機能が低下した高齢ドライバーが事故の加害者になるケースの増加が懸念される中、多くの都道県で自主返納を支援する協議会を設け、加盟企業や団体から商品を購入する際の割引や施設入場料の割引などの特典を付け、高齢者の自主返納を促している。東京都は2007年の返納者数が1294件(うち65歳以上の高齢者が1237件)だったのに対し、協議会を設けた2008年は5827件(同5735件)に急増する効果をあげた。
神奈川県高齢者運転免許自主返納サポート協議会は百貨店やジャスコなどの大型店、文化施設など29店が加盟し、6月から各店でサービスを開始した。商店街の任意団体としてはふちのべキララカード会が唯一で(6月29日現在)、県警交通総務課は「地元密着という観点からふちのべキララカード会に加盟をお願いした」と話す。
一方、キララカード会の服部会長は「淵野辺は60代以上の買い物客が多い。淵野辺駅周辺商店街は電車やバスなど公共交通が充実して利便性が高く、特にこれからは団塊の世代の男性が退職を機に地域では車を使わずに商店街を利用する人が増えてくる」という。
数年前に八千代銀行淵野辺支店が行ったモニター調査によると、淵野辺で買い物をする人の約80パーセント以上がキララカードを所有しているのに加え、同会は毎月カードを使ったイベントを企画して客の囲い込みに取り組んでおり、今回の返納サポートに関しても「カードの魅力付けの一つとして捉えている」(服部会長)という。加算するポイントは各店が負担し、最低買い物価格も各店ごとに設定するという。
「こもれびの森・絵画教室」の作品展
7月16日から21日
国際平和作家賞受賞歴を持ち、30年間にわたり相模原市大野台のこもれびの森を描き続けている洋画家、坂西清子さんが主宰する「こもれびの森・絵画教室」の作品展が7月16日から21日まで、伊勢丹相模原店に隣接する相模大野ギャラリーで開催される。
18回目の展覧会で、坂西さんと8人の生徒の作品合わせて40点を展示する。展示は午前10時から午後6時30分(初日は午前11時から、最終日は午後5時まで)。入場無料。問い合わせは電話042‐748‐6006。
7月15日 水曜日
[相模湖ダム]
26日に殉職者合同追悼会
韓国舞踊や独唱も
相模湖・ダム建設殉職者合同追悼会実行委員会(塚田滋委員長)は7月26日午後1時30分から県立相模湖交流センターの多目的ホールで第31回合同追悼会を行う。
1947年に完成した相模ダム(相模湖)の建設には国内の労仂者、勤労学徒のほか、捕虜として連れてこられた中国人、植民地だった朝鮮半島から動員された韓国・朝鮮人ら延べで三百数十万人が従事、その過酷な労働などで83人が亡くなったとされ、1993年10月には当時の長州一二知事の手で湖銘碑が建立された。
追悼会はその追悼と、二度と過ちを繰り返さない平和と友好の願いを込めて行っているもので、式典では各界の追悼の辞があったあと、千明善氏による勧告伝統舞踊「追悼の舞」、地元朗読サークルによる「相模湖讃歌」、地元の北相中生徒による合唱「ハナミズキ」、雨宮知子さんによる独唱などが披露される。また、午後3時45分から湖上追悼も行われる。
これに先立ち25日から合同交流センター2階の相模湖記念館で同ダム建設展示会も行った。写真や中国人が描いた建設当時の絵などを展示、NHKビデオなど上映するもので、8月2日まで開く。
[相模原市]
藤野の「宿・借(やどかり)農園」募集振るわず
第1次申し込みゼロ
荒廃農地の解消と観光業の振興をセットに地域の活性化を目指して相模原市藤野町の「ふじの里山くらぶ」(藤野町商工会内)が民間旅行業者のJTBなどと組んで商品化した「国内初」という「宿・借農園」の19区画の募集が振るわず、第1次応募締め切りの7月5日現在で1区画も決まらなかった。アイデアとしては新鮮に見え、利用料金も従来型に比べて格安に設定したため、全区画の利用が埋まるのも早いと見込んだが、不況の影響もさることながら、「そもそも農業と旅館宿泊がミスマッチ」という指摘も出ている。
「宿・借農園」として整備したのは相模湖を見下ろす山間地の同町名倉の葛原(とずらはら)神社周辺の3923番地ほか2筆で、1区画が約80平方メートルの19区画。その第1次募集を経て、7月12日から利用を開始するスケジュールだった。
その利用とセットにしたのが周辺の旅館やホテルへの宿泊で、モデルプランとして打ち出したのが、年間使用料と種菌や肥料、農機具使用料、地元の農業プロの指導料に公営の「藤野やまなみ温泉」入浴券15枚で計7万8000円。これに加え周辺旅館などの平日特別宿泊料金1泊8000円の15人分12万円で計19万8000円(税込み)。
このためにJTB協定旅館として藤野町1軒、相模湖町2軒、追加予定の4軒を指定した。宿泊は1泊2食つきで、休前日は1万円になる(8月8日から16日は除外)。このほか管理者指定の代行者に除草を依頼した場合1回あたり3000円かかる。
こうした計画に対し、市民農園の中には本格的な農作業を希望する人たちに向けた農園内で宿泊できるキッチン、トイレ、風呂つきのコテージを備えたクライガルテン(ドイツ語で小庭園)が全国に65カ所あり、一部を除いてキャンセル待ちの状態と言う。
ただし、同農園の場合は数億円の投資が必要で、このため利用料金は1区画20万から60万円くらいかかり、(一部では光熱費別途料金)、しかもそこに宿泊するには寝具や家具などを用意、自炊しなければならない。
このため「宿・借農園」のほうが利用者にとっては格安で、利便性もいいと関係者は強調する。
にもかかわらず、今回の第1次募集が振るわなかったのは、「不況の影響」と関係者は見ているが、「農作業で汗を流した人たちが旅館に入ってのんびりするというのはどうなのか。まず第一に農園で栽れた新鮮な野菜を即調理して食べられないし、その前に汗や土で汚れたまま車で旅館に行くのも億劫な話で、車が汚れるのも嫌うはず。また、翌日も農作業するとしたら旅館でのんびりというわけにはいかない。従ってコテージが人気を呼ぶのであって、農業と旅館はミスマッチ」と指摘する声もあがっている。
今回この申し込みを受けつけた企画会社の事務局(千葉県)は「問い合わせが2件あり、1件は決まりそうだが、5日までに決まらなかった」と話している。
[大和市消防署員]
県消防救助訓練大会入賞
2種目で1位
県消防長会主催の第34回県消防救助技術指導会が6月24日、横浜市消防訓練センターで行われ、大和市消防署員が出場した陸上の部4種目すべてで入賞を果たした。
この日参加したのは陸上および水上の部のあわせて220組660人で、陸上の部だけに出場した大和消防署員は、大雨のコンディションだったにもかかわらず日頃の訓練成果を発揮、引揚救助で青木仁、門倉寛文、上西創、山下伸明、根本豪人の5人チームが1位を確保して関東地区指導会への出場を決めたほか、障害突破の塚田享太、岡直樹、遠藤真太郎、村上塁、蛭田修司の5人チームも2位に入り、関東地区出場を果たした。
また、はしご登はんでは金澤祐貴が、ほふく救出では山口悟、山口健太、星崎達也の3人チームがそれぞれ3位に入賞した。
7月16日 木曜日
「ものづくり製品開発支援事業」に申し込み殺到
相模原で10社期待
国が中小企業の緊急経済対策として打ち出した「ものづくり製品開発支援事業」に全国で申し込みが殺到、2000件を目標にした採択に対し約7000件が寄せられたとされ、相模原でも市と(株)さがみはら産業創造センター(SIC)が連携して6月11日にサン・エールさがみはらホールで行った同事業の説明会には、定員100人(1社1人)に対し130人が集まった。
同支援事業は「試作品開発支援」と公設研究機による「実証支援」の2つで、全国中小企業団体中央会が6月末までに申請を受け付けた。この申請が約7000件と採択予定の2000件に対し3.5倍に達したため、申請企業は厳しい競争を余儀なくされており、自治体別の件数を公表していないため詳細は不明だが、相模原市内からの申請について市産業振興課は「40社から50社程度ではないか」と見ている。
これに対して市内企業の採択についてSICの山本満専務は「10社程度」としており、当初市産業振興課が見込んだ「5社程度」の2倍を期待している。
なお、採択企業は7月24日に発表する。
[アイワ広告]
「看板」DVD発売
集客効果を実例で紹介
屋外看板の製作、販売を中心業務にする、アイワ広告(株)(町田市旭町1—21—14、小山雅明社長)が監修したDVD「繁盛店への看板力」がこのほど発売された。
サブタイトルの「看板を変えて、売り上げを伸ばせ!」が示すとおり、実際に店頭の看板を魅力あるものに変えたことで来店客のアップにつなげた都内や相模原市内の中華料理店、ラーメン店、寿司店、焼き鳥店などの事例をBefore&Afterの映像で紹介。どんな看板が売り上げ増加につながるかを、同社の小山社長がナビゲートしている。
この中で同社長は「看板には発見、魅力、IN導入の3つの機能がある」と説明。遠くからでも認識しやすく、見る人に興味を起こさせ、店に入る確率を高める看板を設置することが集客率アップにつながると指摘。
集客ツールとしての看板の重要な役割とその効果について実例をもとに説明し、「看板を変えるだけでこれほど売り上げが伸びるとは予想もしなかった」など、経営者の驚きの声も紹介している。
また、同氏と飲食コンサルタントの宇井義行氏の対談、小山政彦氏(船井総合研究所代表取締役)らへのイタビューも収録し、看板が経営者にとってかけがえのない集客パートナーであり、店の魅力を伝える貴重なツールであることを発信している。
全編カラーで約50分。本体価格1万2000円プラス税。日経BP社刊。
問い合わせはアイワ広告 電話042—710—1200。
[NPO法人らいぶらいぶ]
「本とあそぼう」の報告書を作成
2007年10月から相模原市立相模大野図書館の委託業務を行っているNPO法人らいぶらいぶ(相模大野3—15—16—602)はこのほど、今年3月30日に他のサークル、グループの協力を受けて初めての試みとして小田急相模原駅北口のおださがプラザで行ったイベント「本とあそぼう」の報告書を作成、関係者に配布した。
独立行政法人国立青少年教育機構「子どもゆめ基金」の助成を受けて、本と子どもに関わるサークル・グルーの活動を体験ブースで行う試みと、別のサークル、グループによるおはなし会という構成で行ったものだが、体験ブースには6、おはなし会には4の計41人にのぼる10サークル・グループが臨み、5歳から小学3年生までの子ども92人、保護者41人が参加し、同法人は「これまでのイベントの中で一番大きなものになった」と話している。
7月17日 金曜日
[津久井町青山]
民家の庭囲む「音の出る楽譜フェンス」
叩くとメロディも
相模原市津久井町青山892の三浦巌さん宅の庭に6月23日、ステンレス製の「音の出る楽譜フェンス」がおめみえした。
製作したのはステンレス加工、コンベヤー製作、鈑金、溶接加工などを業務にする(有)三田村機工(同町青野原2336—2、三田村幹弘社長)。
ステンレスの板から音符の形をした部品をレーザーでくりぬき、五線紙にあたる丸棒に溶接して楽譜の体裁に仕上げた。さらに音符一つひとつの下に厚さ2ミリ、大きさは10センチ四方ほどの大小さまざまなステンレス板157枚をナイロン糸でつるし、木琴用の棒でたたくとその音符の高さの音が出るようにしている。採譜した曲は「月の砂漠」と「春の小川」。
家の前の道を散歩で通る近所の保育園の子どもたちに楽しんでもらおうと、三浦さんが三田村さんに相談を持ちかけ、2人で考案した。
製作にあたり、異なる高さの音を出す板をどう作るかが最大の難関で、三田村社長は「大きさを変えるだけではうまくいかず、板の端をいろいろな幅に折り曲げることで音の違いを出すことに成功した」と独自の工夫を説明する。
3週間あまりを費やして完成したフェンスは全長約24メートルで、重さは約100キロ、高さは約70センチ。全体を6つの部分に分けて製作し、高さ約80センチの石壁の上などに設置した。
同社長は「初めて手がけた製品だけに3回作り変えて完成にこぎつけた。今後、このノウハウを生かし、個人宅だけでなく公園など子どもたちが集まる施設からのニーズにも応えていきたい」と意欲的だ。
[大和市]
災害時要援護者避難で、特別養護老人ホームなどと協定
大和市は6月29日、市内の特別養護老人ホーム7カ所および障害者入所施設1カ所と災害時要援護者の避難施設としての利用協定を締結した。
同市は2008年度から災害時に備える取り組みとして、災害時の要援護者に対し地域の支援者に所在情報を提供していくための同意確認を行い、2009年度は地域と情報共有体制が整った区域をモデル地区に指定し、災害時に避難支援を行う具体的な方法の検討を進めている。
今回の協定締結はこの一環として行い、災害時に一般の指定避難所では生活しにくいと想定される要援護者の避難所として利用できるようにしたもので、市保健福祉センターで行った締結式には大木市長と施設の代表ら九人が臨んだ。各施設は次のとおり。
〔特別養護老人ホーム〕▽みなみ風(上草柳)▽敬愛の園(福田)▽晃風園(草柳)▽サンホーム鶴間(西鶴間)▽ひまわりの郷(上和田)▽ロゼホームつきみ野(下鶴間)▽和喜園(下和田)〔知的障害者更生施設〕▽福田の里(福田)
[SKIPPER]
多機能型液晶フィルム共同開発
建物や車ガラスに利用
カーマニア向け自動車部品の開発、製造、販売を手がける、SKIPPER(町田市成瀬4873—5、加藤正仁社長)はこのほど、近く発売する多機能型液晶フィルム「LC‐F」の相模原市内での販売に力を入れるため、(有)OGURA(青葉1—11—31、小倉智幸社長)を販売代理店に指定した。
「世界初」をうたったこのフィルムは、液晶、透明電極付きフィルム、高分子アクリルの三層構造を持ち、通常は淡い光を通す白色の状態だか、電気を通すと透明に変化する。このため、建物や車のガラスに貼り付けると、必要に応じて光を採り入れたり、ブラインドとして使ったりすることができる。また、プロジェクター投影の映像スクリーンとしても使用が可能で、フィルムの前面、背後の両面からの投影に対応する。
「お客さんから、従来品のようにガラスと一体になったフィルムでなく、手軽に使えるフィルムができないかと相談され、最先端技術を持つ国内メーカーと約8カ月をかけて共同開発した。ガラスタイプでは出来なかった曲面への装着や穴あけ、切断加工も可能になり、さまざまな素材対象や広さに対応できる。半永久的な耐久性もセールスポイントの一つ」と加藤社長は自信の表情。
また、小嶋悟開発部長は「通常は液晶粒子の並びがバラバラなため光が散乱して白く見えるが、通電すると同一方向に均一に並ぶため光を透過して透明な状態になる。当初は0.4〜0.5ミリの厚さで発売したが、より透明度の高い0.125ミリの厚さの製品も完成させた」と説明する。
詳細な価格設定を急いでおり、今月中旬にも発表するという。カー雑誌やホームページなどで発売予告したところ反響があったことから月間200平方メートルの販売を目指す。現在、開発メーカーが特許、SKIPPER社が実用新案を申請中だ。
「相模原市田名で創業して以来11年になるが、かつてないほどの不況。この画期的な新製品の販売と施工で活路を開きたい」と加藤社長は意欲を語っている。電話042‐729‐8958。
Copyright (C) 相模経済新聞社