8月3日 月曜日
「こもれびの森美術館」で作品を一般公開
西大沼の坂西清子さん
木もれびの森(相模原市大野台など)を描き続けて30年。その作品は数百枚に及び、自宅を「こもれびの森美術館」と名付けて自らの作品を一般公開している女流画家がいる。坂西清子さん(72、西大沼5—7—1)。ベストセラーとなった詩画集の挿絵を描き、都内、市内で多くの個展を開催するなど実績は枚挙にいとまない。「まだまだ描きたいテーマはいっぱい」と若やいだ笑顔をのぞかせる坂西さんの足跡を追った。
坂西さんは宮城県仙台市の生まれ。幼い頃から絵の才能を発揮し、表彰状を沢山もらった。高校時代に東京芸大への進学を志したこともあったが結局、普通の大学で学びながら美術団体「一水会」で油絵を学ぶ。そして結婚、出産。「長男を産んだ翌日、手帳にその子の顔を描きました」というエピソードもあるが、30代は子育てのかたわら抽象画を手がけたものの画業に打ち込むことはできなかった。
しかし、40歳になったとき、「もっと本格的に絵をやりたい」という気持ちが大きく膨らむ。そして東京・新橋の絵画研究所に入って勉強を重ね、名のある人たちと一緒に展覧会を開き、画壇にも出品した。都民展に入賞し、池袋サンシャインで開かれた国際絵画展で国際平和作家賞を受賞するなど実績を上げた。それに伴い世界美術家辞典に名前が載るほど評価と知名度も高まった。「画商も付いて随分沢山描きました」と、坂西さんは回想する。
だが多彩な活動を続ける中で体調を崩し、東京・恵比寿からの転居を余儀なくされ、相模原市に新居を定めた。この転居が坂西さんにとって大きな転機をなした。
「市内の林の緑が美しいのに感動しました。とくに木もれびの森には雑木林の持つ柔らかさと1本1本の木の美しさやたくましさ、生き生きとした命の息吹を感じました。季節ごとの表情も趣深く、木の根っこ、枝ぶり、土の色などどれひとつをとっても、描写したいという意欲をかきたててくれます」
この感動がそのまま作品に表れたに違いない。画商から「樹木の緑がとても美しい。これからは画壇の外で活動し、自分の世界を追求してほしい」と言われ、木もれびの森を描くことに力を注ぐようになった。今から12年前、「森」のすぐ近くに居を移したときには「個展にこだわらず自分の家を美術館にしたら」とアドバイスされた。こうして小さな美術館が誕生した。
実はその数年前、ある牧師の随筆に坂西さんの挿絵を添えた「若々しく生きるために」という本が出版されていた。これがベストセラーになり、坂西さんの持つ豊かな想像力が改めて注目されていた。さらに2001年には町田市出身で早世した詩人、八木重吉の文と坂西さんの作品を一つにした「こころよ いっておいで」が公刊された。着実に読者の輪を広げ現在までに3刷を重ねている。
「絵を通じていろいろなことを学びました。強く印象に残っているのは母の思い出。90歳を過ぎてボケ症状が出始めていた母に何とか昔の姿に戻ってほしいと願い、絵を描いてもらおうとしました。初めは絵の具に見向きもしなかった母があるときふと、庭の松の木を描き始めたのです。それからは元気が出て、自分で題材を探しては写生するようになりました。絵画は人間が自分の命を主張する道でもあるのだと深く心に刻みました」
坂西さんが描く木もれびの森にはこうした思いも秘められている。絵画教室も開設し、生徒たちの個性を伸ばす指導を心がけているという。かつて教室の生徒たちと一緒に伊勢丹相模原店隣の相模大野ギャラリーで開いた初めての展覧会では、絵画展としては新記録となる1日100人を超える参観者を集め、今年も18回目となる展覧会を同ギャラリーで開催した。
緑鮮やかな森に魅せられ半生をその描写に捧げる坂西さん。「今描いてみたいのは森の中を自転車で走る高校生の姿。タイトルは『疾走する青春』かしら…」。新たな試みに挑む意欲は燃え立つばかり。生起してやまないイメージを絵筆に託し、それを形象化する営みは今日も続く。
[伊勢丹イベント情報]
●水草とメダカの飼育教室&飼い方教室
8月22日午後1時30分、3時30分からA館1階の第一園芸。参加費が材料費込みで5250円。各回10人。?042—740—5432で予約受付け。
●「のりんご☆」さんのパフォーマンスショー
8月23日午前11時、午後1時、3時から本館6階こども広場。地元でおなじみの「のりんご☆」が大道芸パフォーマンスを披露。
●イートパラダイススクラッチ
8月31日まで本館6・7階のレストラン街・イートパラダイス各店。お子さまメニューを注文するとスクラッチカード1枚を進呈、5点貯めると本館地下のフーズマーケット内レストピアのジェラート券、10点でイートパラダイス食事券1000円分を贈る。
●浴衣着付けサービス
8月30日まで本館5階の呉服売場。浴衣買上客先着50人に着付けサービスを行う
イベント情報
●第10回趣味の手作り作品展
8月6日から11日まで伊勢丹相模原店本館2階のギャラリースクエア。天然石ジュエリーなどのアクセサリー、オリジナルパッチワークウェアや動物の木工品、ちりめん細工などを展示。
●相模原ストリートダンスフェスティバル
8月12日午後2時から杜のホールはしもと。電話042—742—9999。
●楓響ウインドオーケストラ第10回定期演奏会
8月15日午後2時から相模原市民会館ホール。角田正吉(音楽監督)、大沼ケイの指揮で第一部行進曲「国民の象徴」(E・E・バクレー)、吹奏楽のための第2組曲(G・ホルスト)、第2部で「ルパン三世のテーマ」などを演奏。入場無料で、今回から乳幼児も入場できるようにした。電話090—3420—7059。
8月4日 火曜日
[相模大野「もんじぇ」]
相模大野の夏の風物詩
8月22、23日に
食とジヤズの祭典、相模大野「もんじぇ」が8月22、23の両日、伊勢丹相模原店の裏手にある相模大野中央公園で開かれる。
5回目となる相模大野の夏の風物詩。毎年多くの家族連れや中高年カップルらが好きな食べ物を味わいながらジャズの演奏を楽しむ姿が見られる。
今年も同地区の焼き鳥、中華、イタリアンなどの飲食店28店が出来たて料理を販売して祭り気分を盛り上げる。また、地元を拠点に活動しているジャズグループなどが相次ぎステージ上で演奏を繰り広げる。
22日は午後3時25分に模擬店がスタート。4時からステージ演奏が始まり、出演バンドによる午後8時から9時までのセッションで終了。23日は午後3時から地元の中学、高校の吹奏楽部も参加してオープニングの演奏を行い、午後7時30分から8時までのセッションで幕を閉じる。
[イベント情報]
●相模原の環境をよくする会が魚のつかみ取りと河川の生物調査
8月8日に青野原オートキャンプ場。〔地球にやさしいエコ・クッキング〕8月4日午前9時30分からウェルネス相模原調理室。〔親子でソーラーカークッカーを作ろう〕8月10日午前10時から環境情報センター。〔ソーラーオルゴール作って鳴らして、温暖化防止〕〔酸性雨とは何だろう?調べてみよう!〕8月27日午前10時から環境情報センター。
●NEXCO中日本が圏央道フェア
8月6日と7日の午前10時から八王子(東急)スクエアビル11階の八王子市学園都市センターギャラリーホールで行う。圏央道の進捗状況や環境保全対策などをパネルや模型で紹介。先着250人に花の菌をプレゼントする。また、この日に圏央道小学生環境見学会も行う。問い合わせは東京支社八王子工事事務所。電話042—645—7511。
●厚木基地で8月15日に日米親善アメリカンフェスティバル&盆踊り2009
同基地(米海軍厚木航空施設)のリードフィールドで正午から夜9時まで行う。アメリカンフード等のブースが出店するほか、野外コンサートも行われ、午後5時頃から和太鼓演奏、6時頃から盆踊りが行われる。16歳以上の入門にはパスポート、運転免許証などの身分証明書が必要で、手荷物検査もあり、ペットの入場はできない。交通は相模線相模大塚から相鉄バスで5分「飛行場正門」で下車する。
●8月22日に第55回相模原市民富士登山
22日に富士宮口から頂上を目指し、23日の来光を仰ぐ。問い合わせは市体育協会。電話042—751—5552。
[相武台高校]
劇団扉座と連携
1年生がワークショップ
県立相武台高校(相模原市新磯野468、片英治校長)は7月21日、演出家の横内謙介氏が主宰する劇団扉座と連携した1年生全員参加の演劇ワークショップを始めた。
来春開校の相模原方面単位制普通科高校「SORA高」になる同高は、「パフォーミングアーツ」の授業で演劇的手法を用いた表現力・コミュニケーション能力の向上をはかる教育に取り組んでおり、県教委がこのほど、特色ある県立高校づくり推進事業の中で同高を「演劇教育校」に指定したのを契機に始めたもので、1年生119人が年に5回、ワークショップを体験し、自己表現力、コミュニケーション力、他者理解力、問題解決力の涵養を目指す。
その第1回目のこの日は、横内氏らの指導により同高体育館でシアターゲームなど身体表現による実習が行われたが、同氏は「まずやってみようよ。初めはうまくできないよね。では、人のせりふを聞いてみよう。とこんなノリでいい。先生方も初めから成果を期待して欲張るのはやめよう。先生たちと扉座団員が共に盛り上がるのを生徒諸君に見せられればいい」と自然体で指導する考えを示した。
8月5日 水曜日
[県産業技術センター]
「夏休みおもしろ科学体験」開催
県産業技術センターは同センター(海老名市)と同センター工芸技術所(小田原市)で8月22日、「夏休みおもしろ科学体験」を同時に開催、小学4年から6年生(保護者付き添い可)の参加を募っている。
産技センター本部で行う実験教室は、午前が①磁石で遊ぼう(8人)②コンピューターでデザインし、オリジナル時計を作ろう(4人)③買い物バックを作ろう(4人)④ペンダントトップを作ってみよう(15人)、午後が⑤真空で鏡を作ってみよう&電子回路を作ろう(20人)⑥アルミでシュワー!ハンコでポン(20人)⑦コンピューターでデザインし、オリジナル時計を作ろう(4人)⑧⑨(③と④と同じ)で、このほか幼児から中学生までを対象にした参加が自由なものづくり体験プログラムが両会場で行われ、工芸技術所では「秘密箱を作ろう教室」(午前と午後各15人)を行い、江戸独楽の遊び方、箱根寄木細工の作り方なども見学できる。
申し込みはFAX(工芸技術所電話0465—35—3936)でもでき、10日必着。問い合わせは電話046—236—1500と電話0465—35—3557。
[相模原協同病院]
27日に市民向けメタボ講座
相模原協同病院(橋本2—8—18、高野靖悟院長)は8月27日午後6時30分から杜のホールはしもとで市民向け公開講座「肥満治療成功の秘訣」を開く。
「メタボリックシンドロームを治すために」をサブテーマにした昨年に続く2回目の講座で、京都市立病院糖尿病代謝内科部長で同市立看護短大教授の吉田俊秀氏が講師を務める。問い合わせはJA神奈川県厚生連。電話045—680—3066、内線7642。
[イベント情報]
●相模原市都市整備公社が2009プールスタンプラリー
今年で3回目となるイベントで、7月18日にスタート、8月31日まで行っている。中学生以下の子どもが対象で、同公社が管理運営している①市民健康文化センター②北の丘センター③銀河アリーナ④古淵鵜野森公園屋外水泳プール⑤こだまプールの5カ所のうち3カ所を利用してスタンプ3つを集めると、5プール合計で先着500人に「メモをはさめる便利クロック」をプレゼントする。問い合わせは同公社。電話042—751—6623。
●相模原市環境情報センターが夏休み環境学校・環境教室
8月27日まで同センター(富士見1—3—41)などを会場に同センターの事業協力団体(市民活動団体・企業・大学等)と連携し、太陽エネルギーを利用して調理ができる太陽調理器をつくる「親子でソーラークッカーを作ろう」など11本のプログラムを用意している。主な教室と学校は次のとおり。詳細は同センター。電話042—769—9248。
●NEXCO東日本が「ひんやりスイーツ」と「夏カレー」キャンペーン
東日本エリアのサービスエリア・パーキングエリアで東日本各地のソフトクリームと夏カレーなどを用意、販売しているもので、横浜横須賀道路の横須賀PAでは「カップソフト横須賀レモン」(350円)、第三京浜道保土ヶ谷PAでは「特製夏やさいのカレー」(580円)を販売している。
●第22回相模原薪能
8月19日午後6時30分から市立淵野辺公園芝生広場・特設舞台。無料だが入場整理券が必要(3日午前8時30分から市役所本館1階案内などで配布)。電話042—749—2205。
●相模原市立博物館日曜講演会「古墳時代の水辺の祭祀」
8月23日午後2時から同博物館。相模原市磯部の勝坂有鹿谷(かつさかあるかやと)祭祀遺跡では鎧や子持勾玉(まがたま)など古墳時代のまつり道具が出土、鳩川の水辺で祭祀が行われていたと考えられており、國學院大学の椙山林繼氏がその祭祀の姿を解説する。定員が先着200人。電話042—750—8030。
8月6日 木曜日
[ワコー企画]
デジカメ写真をDVDに
演出感覚生かし
デジタルカメラで撮り貯めた写真を送ってもらいDVDに編集しているワコー企画(相模原市東淵野辺1—3—22、石垣佳克代表)は、結婚式や新婚旅行といった定番の業務のほか、ペットや子どもの成長記録などの受注に力を入れるためホームページを充実させている。
石垣代表は20年以上にわたり相模原市民会館や新横浜ホテル、町田市のパレルプラザなどの結婚式場でビデオ撮影と式の演出に携わった実績の持ち主。レストランウェディグなど結婚式の多様化に伴い大きな施設での式が減ったため、演出感覚を生かそうと新事業に取り組んでいる。
「デジカメで撮った写真を保存、保管するのは結構手間がかかる。パソコンに入れてそのままという人も多い。思い出を鮮明によみがえらせ、家族や知り合いと一緒に思い出話を楽しむにはテレビでDVDのスライドショーを見るのが一番」と石垣氏。
写真データをCD‐Rに順番を整えて記録してもらい郵送してもらう仕組みで、到着後8日前後で指定のBGM付きのDVDに仕上げる。スライドショーの時間は3分から5分。収録した全写真を冊子にして贈呈するサービスも行っている。写真は100枚まで。制作費は4300円、送料は500円。http://home2.netpalace.jp/wakko/
[相模大野駅西側地区市街地再開発組合]
ホームページを開設
再開発ビルのVRなど掲載
小田急線相模大野駅西側3.1ヘクタールの再開発事業に取り組んでいる、相模大野駅西側地区市街地再開発組合(事務局・相模大野3—1—33)はこのほど、事業内容の周知を図るとともに、進捗状況を発信するためホームページを開設した。
地区の概要、整備方針、事業計画、事業スケジュールと経過などのほか、工事の現況写真と臨時駐輪場と迂回路の案内など最新の情報もアップしている。また、事業の核となる再開発ビルのVR(バーチャルリアリティー)なども掲載しており、同事務局は「事業に対する市民の関心と期待感を高めてもらえれば」と話している。http://www.ohno-saikaihatsu.com
[相模原商工会議所]
「相模原お店大賞」で10店を中間発表
相模原商工会議所の相模原お店大賞実行委員会はこのほど、今年で6回目の「お店大賞」の中間投票結果を発表した。
市内の飲食店や小売・サービス業を対象に市民から「好きな店」をwebや携帯、FAXなどを通して募り、上位8店を選ぶもので、6月1日に開始、8月31日まで受けつけている。
中間発表はその7月1日現在の集計で、上位10店は次のとおり(順不同)。▽Mercato(中央、イタリアン)▽風姿家傳(FUSHIKADEN、相模大野、カフェ)▽おやじラーメン(中央、ラーメン)▽TIFFA(橋本、洋食)▽てっぺん(城山町、居酒屋)▽津久井屋惣菜店(津久井町、惣菜)▽フレジェ(相生、ケーキ)▽NAGAHAMA(中央、ラーメン)▽魚房(二本松、鮮魚)▽壱発ラーメン(横山、ラーメン)。
WEB投票はwww.ssp21.or.jp。
8月7日 金曜日
[大和市教育委員会]
親子ナイトウォークラリーに563人
コマ地図頼りにクイズも
大和市教委主催の今年で23回目となる親子ナイトウォークラリーが7月18日、市のマスコットキャラクターにちなんで林間小学校をスタートする「みずべーコース」(4キロ)、「こころんコース」(6キロ)、緑野青空子ども広場をスタートする「もっくコース」(8キロ)の3コースで行われ、親子連れなど162組563人が参加した。
ラリーは方角を示さずに目印などの記号、進行方向を示す矢印が描かれている「コマ地図」を頼りに、コース中のチェックポイントで「この遺跡はなんという遺跡でしょうか」「ロータリーの前のオブジェクトで一番大きな動物はなんでしょうか」といった問題を解きながらゴールに進むもので、ゴールまでの最短時間を競うのではなく、主催者が設定した時間とのタイム差やクイズ正解数、途中の通過証明スタンプの有無などで順位を決める仕組み。
午後4時30分、5時台にスタートした参加者たちは、ゴールの場所を知らされていないため、コースをはずれて慌てて戻るチームもあれば、経験豊富なチームもあって様々。ゴールの林間小に到着するとスタート時に撮った写真入りの完歩賞が贈られたほか、閉会式では各コースの優勝、準優勝、3位のほかにユーモアチーム名賞やフェイスペイント賞が大木哲市長らから贈られた。
[PGM]
東名厚木カントリー倶楽部で初のジュニアゴルフ大会
ゴルフ場運営のパシフィックゴルフマネージメント(株)(略称PGM、東京都港区、アンドレ・コベンスキー社長)は夏休みの8月、ゴルフ経験のあるジュニアゴルファーを対象にした独自のゴルフ大会「PGMアドバンスジュニアシリーズ」を全国10カ所のPGMゴルフ場で開催、このうち東名厚木カントリー倶楽部(愛川町三増)では8月19日、小・中・高校生による18ホールストロークプレーで行う。
同社は2006年より小学生から高校生までのゴルフ初心者を対象に1人でも多くの子どもたちにゴルフをスポーツとして楽しんでもらうため、「PGMジュニアズ」を立ち上げ、企業の社会貢献活動の一環として全国で展開してきた。
この結果、2009年には当初のゴルフ場6カ所から48カ所に拡大、延べで8000人を越す子どもたちにゴルフを紹介してきた。
こうした経緯から2009年には子どもたちがゴルフの技術を高めるためのプログラムの提供が必要と考え、ゴルフ経験のあるジュニアゴルファーを対象にした有料の「アドバンスジュニアズ」を新たに導入、スキルアップを目指す子どもたちのための有料のプログラムとして、ジュニアゴルフ大会、ジュニアゴルフレッスンを提供するようにした。「アドバンスジュニアシリーズ」はこの一環として初めて試みるもので、東名厚木カントリーがその一つの会場になった。
これを機に同社は、ジュニアゴルファーに向けた大会やレッスン、キャンプなどを通して次世代を担うゴルファーの育成のための環境整備に努める。
「とぴっくとーく」
相模原市商店会連合会会長の浦上裕史さん
商店会核の街づくりを
——今年度の主な事業は。
「すでに実施したプレミアム付商品券事業の第2弾として11月下旬に10億円の商品券を発売する計画を進めています。購買力の市外流出を防ぎ、市内商店会の活性化を目指す事業です。併せて未加入商店の商店会加入促進にもつなげたいと考えています。また、来年4月の政令指定都市移行を見据えて、移行後に社団法人化する準備を進めています。銀河連邦協賛事業のサンマ祭り、リンゴ祭りも継続し、エコショップ・エコ商店街の推進、ゴミの適正排出処理といった環境事業にも取り組みます。商店街のないところの商業者も取り込んでいきたいと思います。活動費を捻出するための事業も続け、加盟商店会からの会費収入に依存しない自立した市商連を目指します」
——商店街活性化のキーポイントは何でしょうか。
「地域の人が大型店やスーパーで買い物をしている現状を自覚した上で、魅力ある商店街にするにはどうすべきか考えなければなりません。後継者難で廃業する店舗があるとしても、地域にその商売は必要なんです。だから、商店街がNPOや地域の高齢者を巻き込んだ組織を立ち上げ、業務委託などの事業をしていけば、商店街を中心にした地域商業が成り立つのではないでしょうか」
——地域と連携した商業振興という発想ですね。
「政令市移行後は3つの区が競い合う関係になることは目に見えています。商店街として各区の実情に会った商業戦略をどう構築していくかを考えなければなりません。言葉を変えれば商業者がまちづくりをリードしていくということです。その気概を持たなければなりません」
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