8月31日 月曜日
[大和高度化事業協同組合]
風力発電来春発売
太陽光発電とセットで
大和高度化事業協同組合(テクノプラザ大和=大和市下鶴間3854—1、安藤英敏理事長。システム技研社長)に加盟する11社が共同で試作開発を進めている風力発電を制御する「軸トルク計付 AC発電機の開発」が経済産業省が緊急経済対策として実施した「ものづくり中小企業の試作開発支援」に採択された。
採択されたのはプロペラの回転に必要な動トルク計と発電機の試作開発で、風力発電の心臓部分。
計画によると、風力発電は垂直翼で1キロワットを発電。太陽光発電と組み合わせて、街路灯などの電源用として販売する予定。来年3月末までに試作開発を終わらせ、風力発電を販売する会社に供給する。すでに全国自治体などから60基ほど注文が入っているという。さらに中国、韓国、台湾など海外からも引き合いがあり、プレゼンテーションを行っている。
また、今回のものづくり試作開発支援とは別に八丈島に設置する風力発電(10キロワット)の制御部分を同組合が受注。同島の役場が管理する自販機の施設の電力を減らそうと風力発電を設置したが、台風たびに壊れるため、風車の心臓部となる制御部分を受注、今秋設置に向けて取り組んでいる。
試作開発支援に採択された軸トルク計付きAC発電機は、同組合のシステム技研(株)、(株)三光社、シコー(株)、(株)モデラート工房の四社が中心となり、あとの7社がサポートする形で開発を進めている。各社が持つ技術力の結集で、より高品質なものに仕上げる。
安藤理事長によると、テクノプラザ大和は、国内で初めて「創造法」の適用を受けて整備された企業団地。中小企業異業種の集まりで、研究開発型、ハイテク企業集団として11年前に建設。
土地、建物を含め総事業費は30億円。国が20年返済で、無利子で資金を提供する代わりに、創造的なものを開発するよう求められ、4年前に風力発電の試作開発に乗り出していた。
[女子美術大学]
原宿柱巻き装飾入選
3年生グループが制作
女子美術大学(相模原市麻溝台1900)の芸術学部デザイン学科3年生のグループの装飾作品が東京の原宿クエスト1階ピロティの柱巻き装飾コンペに入選、7月31日に披露された。
「原宿クエスト」はNTT都市開発(株)(東京都千代田区、三ツ村正規社長)が運営する複合商業施設で、1988年にオープンして以来21年目を迎えた今年度、出店するテナント会が芸術・文化支援活動として都内を中心にした美術大学、専門学校を対象に①夏②秋③冬④卒業・旅立ちをテーマに柱巻き装飾を公募、その第1回最優秀作品として女子美大生の作品「水柱」を選んだ。
その作品は、同大の中嶋猛夫教授の指導を受けて同学科3年生の池田静さんら6人の学生が制作したもので、8月31日まで展示される。
[さがみ九条の会会長の伊倉さん]
空洞の手榴弾と軍隊ラッパで戦争を伝える
敗戦後64年経った今夏も例年どおり原水禁大会など全国各地で戦禍を悼ぶ催しが行われたが、さがみ九条の会の会長を務める伊倉二郎さん(86、西橋本)は自らが体験した戦争を多くの若者に少しでも伝えたいと空洞の手榴弾と軍隊ラッパを携えて相模原市内の企業や団体などを訪れた。
その伊倉さんによると、手榴弾は中に火薬を詰め込み、着火して約7秒で爆発する。持ち手を振り子のように振り、ゆっくりと7つを数えて敵陣に投げ込む。早く届くと投げ返される恐れがあるため、直前まで手離さない。重さは火薬を抜いた状態で500グラム。火薬を詰めるとさらに重くなり、敵地まで野球ボールのように飛ばすにはかなりの力を必要としたという。
戦地でこの手榴弾を使用した男性(86)は、「手榴弾を投げるまでのカウントの分だけ、ごめんなさいと心の中で謝っていた。やらなければ田舎にいる家族が死んでしまう。そう自分に言い聞かせて必死だった」と語る。
軍隊ラッパは戦地での行進や合図、家族へ遺骨の引き渡しをする際の葬送曲の演奏などに使用した。音階は5つだが、爆弾や戦闘の音が飛び交う中で音色は約4キロ先まで届いた。甲子園で行った全国高校野球大会では応援歌とともに響くラッパの音が弾けるような爽快さで明るいイメージがあるが、戦地ではその音色の先に何を見ていたのか。伊倉さんは「ラッパ隊員の言葉に『死んでもラッパを手離さない』というのがある。後方への連絡係として先頭で合図を送り、真っ先に銃撃にあうことも多い」と仲間を守るための悲しい役割をもった彼らの当時を振り返った。
9月1日 火曜日
[大和市]
折鶴で平和を見つめるパネル展
大和市と同市平和都市推進事業実行委員会(永井圭子会長)による「平和を見つめるパネル展」が市役所1階ロビーで8月5日から11日まで、「原爆と人間展」12日から17日まで「サダコと祈り鶴〜その想いは鶴にのって」と相次いで開かれた。
「原爆展」では病に伏した被爆者たちの苦しみや願いなどをパネルで展示、「サダコと折り鶴」では広島で2歳のときに被爆、小学校6年生の時白血病と診断され、回復を願って鶴を折り続けたが願いがかなわず、12年と10カ月で短い命を絶った佐々木禎子さんの写真を展示したもので、会場では平和への願いを込めて千羽鶴を作って欲しいと折り紙を配布して呼びかけた。
市役所を訪れた人たちが足を止めてこれを見つめたが、秦野市の石井通雄さん(29)は「市役所でこういった展示会を開くのは良いことで、平和を改めて考えるきっかけになった」と話していた。
[イベント情報]
●伊勢丹相模原店が大九州展
9月2日から7日まで本館5階の催物場と同2階のギャラリースクエアで開く。「九州うまかもんショップ」が勢揃いし、長崎物産館・坂本屋の東坡煮(1個420円)、福岡・かさの家の梅ケ枝餅(5個630円)、長崎のバーガーショップ・ベルビーチの愛のキューピットバーガー(各日500点限り、1個735円)、イートンでは福岡・一味ラーメンののり・ねぎラーメン(1杯851円)を販売。また、ギャラリースクエアでは大分・竹工房オンセの買い物かご(3万6750円)、大分・開工房の透かし彫りブローチ「月日うさぎ」(8400円)などを販売する。
●相模原商議所サービル業部会が「海のエジプト展」と横浜開国博Y150
同部会会員企業の事業主、家族、従業員を対象に9月16日午前8時40分にバスで商議所を出発、午後6時に戻るコースで行い、定員30人を募集。参加費は1人4000円(高校生以下2000円、バス代・昼食代等含む)で、9月4日まで募集している。電話042—753—8136。
●全天風映画「宇宙一直線」
9月5日から12月13日までの土曜、日曜、祝日の午前11時から相模原市立博物館。おとな500円、こども200円(団体400円と160円)。電話042—750—8030。
「トップセールスに挑む」
藤田商事(株)神奈川支店長の鶴岡秀一さん
特殊鋼販売の市場開拓目指す新設支店長
1947年に創業し、特殊鋼、鍛造加工品などの販売を手がける藤田商事(株)(千葉県浦安市、藤田忠義代表取締役社長)は今年2月、関東全域での販売網の拡充を図り、新たな営業・物流拠点として相模原市清新3—15—2に神奈川支店を開設した。その初代支店長が鶴岡氏である。
同社は「多品種変量即応態勢」をモットーに、本社と浦安機械加工センターのほか、東北、北関東、茨城、名古屋に支店を置き、取引先への迅速な納品に努めている。会社全体の在庫量は約8000トン。機械加工、鍛造、熱処理加工などの設備も充実させ、フレキシブルな納品態勢を整えている。
そうした中、相模原、大和、厚木などの顧客には浦安市から商品を供給してきたが、遠距離輸送に加えて交通渋滞による効率の悪さは歴然としていた。
神奈川支店の開設はこの難点を解消し、神奈川県西部や県央、県北そして西東京地区への商品提供を従来以上に迅速、確実に行うのが目的。鶴岡氏は「地場に密着した鋼材販売を定着させたい」と抱負を語る。
国道16号線沿いにオープンした神奈川支店は敷地面積が737平方メートル、事務所、機械加工場、倉庫を備える。加工場には天井クレーン2基、ドイツ・カスト社製の高速帯鋸盤などを装備し、倉庫には構造用丸鋼を主力に、ステンレス丸鋼、磨棒鋼など合わせて約300トンを在庫している。従業員は5人。
36年間にわたり営業畑を歩み、新たな販売拠点でも営業活動に精励する鶴岡氏だが、船出を取り巻く経済環境については、「極端な不景気。半年でこんなに悪くなったことはない。100年に1度の不況を実感している」と渋い表情を隠さない。当初は月商1億円を目指したが、下方修正は避けられそうにない。
エリア内には既存の納入先が大手メーカーから小売店まで40社から50社あり、開業当初から注文に即応する業務を手がけているのはもちろんだが、支店長としては新規顧客の開拓も大きな任務。「半年間で相模原、大和、座間、厚木など100社近くを回った」と言う。
まだあいさつ程度で、価格の話にまで進んでいるところは少ないが、将来に向け欠かせない布石を打っている段階。卸問屋だけに自社商品を納入している二次問屋との住み分けを確保するための探りの意味合いもある。実績十分な卸問屋として価格面ではほかに引けをとらない裏付けがあるだけに、じわじわと地域へ浸透する構えだ。
「今はどこも体力勝負。動くときは一斉に動く。その動きに備える準備をしておく時期だと思う」というのが鶴岡氏の景況判断。その一方、「戦後の経済成長を引っ張り、バブルを乗り切って来た経営者が高齢化し、世代交代の時期になっている。技術革新で需要も変わり、人も変わる。これからが鋼材販売の正念場」と新天地での営業に強い意欲をのぞかせる。
9月2日 水曜日
「絹の道」3市が連携シンポジウム
6日に南大沢文化会館で
「絹の道」を通して交流があった八王子、町田、相模原の3市が改めて市域を超えて連携、今後の可能性を探るシンポジウムが9月6日午後2時から八王子市の南大沢文化会館で行われる。
3市は横浜開港150周年のイベントを契機に絹の道以来の歴史、文化、風土を調査、研究し、その成果を各地域の魅力向上と交流の促進に活用するため「絹の道都市間連携研究会」を立ち上げた。
今回のシンポジウムはその主催により行うもので、法大経済学部・スポーツ健康学部兼任教員でPHP総合研究所研究員も務める宮下量久氏が「地域住民170万人(3市人口)のポテンシャルと三極分担のまちづくり」、ビズデザイン(株)代表取締役で元三浦市理事の木村乃氏が「それぞれの地域資源を活用した3市協働プロモーションの展開戦略」をテーマに基調講演を行う。
そのうえで八王子の黒須隆一市長、町田市の石阪丈一市長、相模原市の加山俊夫市長が「繋がる拡がる都市の形」をテーマにパネルディスカッションを行う。
この参加申し込みを町田市コールセンター電話042—724—5656で受け付けている。
[太極拳教室「R&R Tai—Chi」]
「宇宙の約束」自主上映
9月19日杜のホールはしもと
全国で自主上映が広がっているドキュメンタリー映画「宇宙(そら)の約束—いのちを紡ぐ愛の詩」の上映と映画に登場する特別支援学校教諭の山元加津子さんの講演が9月19日午前10時15分から杜のホールはしもとで開かれる。
同映画は石川県在住の特別支援学校に務める山元さんにカメラを向けた映画「1/4の奇跡」に次ぐ2作目で、山元さんや自閉症児を持つ家族へのインタビューに加え、遺伝子研究で知られる筑波大学名誉教授の村上和雄氏による「DNA」や「サムシンググレート」など映画の核となる言葉の解説も織り交ぜながら「生きるとはなにか」「死とはなにか」を探る。
今回、相模原市内で上映会を企画した太極拳教室「R&R Tai—Chi」代表の山田弘子さんは、「昨年12月に『1/4の奇跡』を観た時、画面から太陽のようなプラスのエネルギーや“気”を感じた」と話す。これを太極拳の生徒たちと共有したいと今年3月に市内で自主上映会を開催、約160人の観客に配ったアンケート用紙には上映後に湧きおこる感想がびっしり書き込まれ、回収率は90パーセントに上ったという。映画の反響を肌で感じた山田さんは、2作目の「宇宙の約束」の自主上映会開催もその場で決意。フィルムを管理する事務局に問い合わせ、山元さんも招いて自主上映としては異例の500人規模の会場を満杯にすべく約20人の教室のスタッフとともに市内を奔走している。
山田さんはこの映画のメッセージを「目に見えないものの中に大切なものがある」と受けとめ、「21世紀は学歴やステイタス、見た目などではなく、内面や人間性、その人がどういうことをしてきたかにシフトするのでは。教育や政治、医療などの分野に携わる人や若い人、子育て中の人など、受け手によって色んなメッセージに変化して人生のヒントになる映画」と話している。
チケットは前売りが1500円で郵便番号、住所、氏名、電話番号とチケット枚数を記してFAX電話042—761—2166。当日券は1800円。
[相模原市]
木造戸建での耐震補助拡充
固定資産税等税制も
相模原市は9月1日から木造の戸建て住宅の耐震化促進策を拡充、税制による支援幅も拡大する。
市内経済の活性化に向けた緊急経済対策を兼ねて行うもので、従来は1981年5月31日以前に建築された2階以下の戸建て木造住宅だけが対象だったが、同年6月1日以降に一定規模で増築した住宅も新たに加えた。
補助率および補助限度額を拡充するのは耐震診断が従来は5分の3で6万円だったが、これを5分の4にして8万円に引き上げる。
また、耐震改修工事でも耐震部分で従来は2分の1の50万円だったが、30万円を加算して80万円にすると共に、高齢者世帯の場合はさらに20万円を加算し100万円にする。このうち耐震改修工事の耐震割増は2010年度までの時限措置とする。
また、税制の支援でも2010年度末までに耐震改修工事を完了した住宅(工事費30万円以上)の国定資産税および都市計画税の家屋分について、居住床面積120平方メートルまで3年間、全額減免する。
ちなみに、市はこうした耐震化が家屋のリフォーム工事あるいは立て替えに拡充するケースもあると想定、その経済波及効果は直接的な工事費だけでも約5億8000万円にのぼると見込んでいる。
9月3日 木曜日
[大和市消防本部]
09年上半期火災件数36件
前年比4件増
大和市消防本部はこのほど、2009年上半期(1月〜6月)の災害概要を発表した。
これによると、火災件数は前年比4件増の36件で、このうち建物が18件(前年15件)で全体の50.0パーセントを占め、その他が17件、車両が1件となっており、出火原因は「放火・放火の疑い」が前年同様に13件となり、15年連続して1位になっている。
一方、救急出動は4139件で前年比298件減少した。事故種別では急病が245件で全体の59.4パーセントを占め、次いで一般負傷539件、交通事故520件で、交通事故だけが7件増えた。
こうした状況に対し消防署は放火防止対策として、消防車が赤色回転灯を点灯して夜間巡回の強化に努める一方、自治会等と連携して防火、防犯パトロールを行っており、住宅用火災警報器の普及啓発活動を行っている。
また、救急出動が減ったのは市民に対する適正利用啓発活動の成果と見ており、今後もこの啓発に努めるとしている。
[ホンマ電機]
リピーター積み上げ安定供給
管理システムで即対応
企業やマンション、飲食チェーン店などの電気設備新設や改修工事を行う(株)ホンマ電機(相模原市上鶴間1—12—1、本間俊三社長)が元気だ。米国のリーマンショック以降、日本も製造業、不動産業を中心に業績が急減した中で、同社は前期(08年度)が前年度比で5パーセント減程度にとどまり、2008年度第1四半期前期も好況だった前年度並みをキープしているためで、創業以来35年間にわたって積み上げてきたリピーターで安定経営を保っている。
今年で36年目に入った同社の顧客は地元の相模原を始め横浜や小田原など全県域および隣の町田を含め、約2000に及ぶ。ファミレスチェーン店など新設の電気工事に関わり、それが店長の口コミで拡がりリピーターになったのがほとんどだそうで、「新規物件は追わない」(本間社長)という。
業種別の顧客はそうした店舗関係が約40パーセントを占め、ほかは工場と病院関係が各20パーセント、テナントビルとマンション管理会社からの受注が各10パーセントという。
そうした中でマンションの地デジ対応工事などでは下請けを使う場合もあるが、社員19人でほとんどをまかなう。
それを支えているのが10数年前から手がけている同社のコンピューターによる顧客管理システムで、取引先のID番号から作業の履歴とカルテ、料金まで入力、それを社員が共有しているので、素早い対応が可能という。
その一方で心がけているのが、顧客第一主義の「どんな仕事でも受ける姿勢」(同社長)で、つい最近も夜中の3時に電話があり、「天井で水漏れがあり、電気が止まった」と言うので、本間社長自らが駆けつけたという。
「現場に足を運び、私一人で工事に対応できなくても駆けつける気持ちが大切。私自身がこの気持ちを失ったら会社もやっていけないと思っているので、こうした心意気を今も自分に言い聞かせている」
こう語る同社長の昔気質と最新のシステム双方をミックスさせて同社は付加価値の高い安定経営を貫いている。
[やまと・おもしろ科学館]
シャボン玉に驚き
12ブースでイベント
大和市と同市教育研究所主催の「やまと・おもしろ科学館」が8月8日、市制50周年記念を兼ねたイベントとして市生涯学習センターで行われ、小中学生と保護者らで賑わった。
この中で話題を集めたのがテレビをはじめ海外でも活躍する杉山弘之・輝行兄弟による「スーパーシャボン玉ショー!〜虹色のサイエンスファンタジー」で、様々なシャボン玉をつくる見事なテクニックと愉快なトークで会場を引きつけ、中でも大きなシャボン玉の中に子どもが入るショーでは驚きとどよめきと大きな拍手で沸いた。
このほか、回すと地球や月の形が浮き出るコマ作りの「フィルムケースゴマを作ろう」(市立図書館)、紫外線に反応し色が変わるビーズを使った「太陽の光で色が変わるおもしろストラップ作り」(大和ユースクラブ)、吸水ポリマーとお気に入りの香料による「オリジナル芳香剤をつくろう」(南林間小教員)、液体窒素でマイナス196度の世界を体験する「超低温世界の不思議」(引地台中教員)など12の科学体験ブースが設けられ、子どもたちが列をつくって順番を待ち、実験や工作に取り組んだ。
9月4日 金曜日
[相模原商工会議所]
「事業再建塾」の受講者を募集
相模原商工会議所(河本洋次会頭)は10月から「事業再建塾」を開講、受講者を募集している。
世界的不況により事業に行き詰まりを感じる経営者も多い中、企業の本業再建と新規事業に焦点を当てた1日5時間全4回の連続講座で、社内外資源の把握、資金繰りや経営革新と経営改善、事業計画作成まで行う。11月から全4回の個別指導もある。
講師は(有)ビジネスサポートファーム社長で企業の経営革新支援の実績がある松雪文彦氏。受講料は5000円で定員は先着で30人。申し込みは同商議所電話042—753—8135。
[県自然環境保全センター]
傷病鳥獣681点を保護
初記録の鳥類も
県自然環境保全センター(厚木市七沢)はこのほど、2008年度の傷病鳥獣保護実績をまとめ、発表した。
同センターは県民によって保護され、運び込まれた野生の鳥類、哺乳類を収容して治療し野生に帰す作業を行っており、その実績をまとめたもので、2008年度に保護された鳥類は65種594羽、哺乳類は13種87頭で計681点だった。
2007年度の630点に比べると51点増になるが、過去5年間の実績では2004年度の707点をピークに2005年度が607点と急減。2006年度はさらに591点まで減ったが、2007年度からは増勢傾向にある。
2008年度の鳥類ではツバメ、スズメ、キジバト、ムクドリ、ヒヨドリなどが例年通り上位を占めたが、5月下旬に吹いた強風の影響でハシボソミギドリが81羽救護されて一番多かったのが目立ち、同時期にコアホウドリ(環境省レッドリスト絶滅危惧種IB類)2羽が救護され、同センターでは初記録となるウミスズメ、オナガミズドリ、シロエリオオハム2羽など稀な水鳥も救護された。
また、哺乳類ではタヌキが52頭と全体の約6割を占めたが、前年度と同様に増加傾向に「やや歯止がかかった感がある」としている。
[カフェ スマッシュ]
6日にサンセットジャズライブ
9月6日に「MAPLE 1990」(相模原市千代田2—2—15)内の「カフェ スマッシュ」にて「SUNSET JAZZ LIVE」が開催される。今年で3回目。16時開場17時開演で40分のセッションが3回。ミュージックチャージは2000円。
ボーカルの宮崎有加を始めとする女性5人の出演者に加えスペシャルゲストとしてパーカッショニストの鈴木ひろぶみの参加を予定している。
会場の「MAPLE 1990」は文化の発信基地になるべく遊び心を持って生まれたビル。回廊と中庭があり、間取りは広く贅沢な造りになっている。「カフェ スマッシュ」の小林啓子さんは「ビルが街に溶け込むのに19年かかった」と回想する。
小林さんは19年前、ビルの建設中に友達と連れ立って1カ月間ヨーロッパ4カ国を巡った。渡航先で見た庶民の生活はとても楽しそうだった。酒ひとつとってみても、勿論酔うためではなく、友との会話を楽しむために飲む。
そんな成熟した社会を目の当たりにした小林さんは「何事もじっくりと味わう」ことの大切さを知る。
去年3月にリニューアルオープンした「カフェ スマッシュ」は木漏れ日射す柔らかで明るい空間。「なるべくナチュラルに」を心がけ、心にも体にも優しい食材とサービスを提供する。電話042‐758‐4960。
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