12月7日 月曜日
[ショップカーサクーテ]
輸入物等多彩な品揃え
建築デザイナー経営
(株)ライオ(相模原市古淵2—3—33ハウスナチュラル2階、木崎優代表)が運営する「ショップカーサクーテ」はインテリア雑貨、ガーデニンググッズ、食器、家具、ベビー、キッズ用品など多彩な品揃えで女子学生、OL、主婦を中心に人気を呼んでいる。
ヨーロッパやトルコから輸入された豊かな色彩のカップや、フランク・シナトラの代表作を納めたCD缶、オリジナリティー溢れるデザインのリング、ピアス、ペンダントトップといったイタリア製シルバーアクセサリーなど、近場では手に入りにくいこだわりの品々が店内いっぱいに陳列され、訪れる人を楽しませている。
代表の木崎さんは建築デザイナー。住宅や店舗のデザイン、設計、施工までを一貫したサービスで行い、「良品適価」をモットーにしている。多摩境のギャラリーカフェ「ALULU」(町田市小山ヶ丘3—22—18)や八王子の酒処・魚料理「ぐんま矢」(八王子市中町9—7)は木崎さんの感性溢れる作品の一例で、注文家具のデザイン、製作も行う。
同店舗内のコーナーで建築の仕事をしながらの店番といった和やかさが、過干渉にならない店の雰囲気を作り出している。
また、オリジナル手描きウェア「LOVE…?」(ラブ・ドット)の商品も扱っており、世界に1つの手描きのぬくもりTシャツもオーダーできる。
12月に入りクリスマスセールが始まっており、大切な人への素敵なプレゼントが見つかりそうだ。電話042—856—1088。
[旭商会]
環境報告書をホームページで公開
事業ガラス張りに
産廃処理業の(株)旭商会(相模原市下九沢2096—1、根本敏子社長)はこのほど、環境に与える負荷とその低減への取り組みを記した環境報告書2009を作成、ホームページ上で公開した。
環境省のガイドラインに基づいて作成したもので、同社の事業を中間処理施設運転やエネルギー・自動車の使用などの「環境負荷活動」と、リサイクル・製品化やサーマルリサイクル(焼却炉の廃熱による汚泥乾燥)などの「負荷低減活動」の2つに分け、焼却炉など環境に影響を与える設備の保有状況や施設から排出される煤塵(ばいじん)、ダイオキシン類の測定値、CO2排出量や廃棄物のリサイクル率などを記載、業務車両における燃費向上の目標値と達成率も公開した。同報告書の対象期間は2008年4月から2009年3月まで。
二瓶智枝子常務は「産廃業者だからこそ情報をガラス張りにし、環境への取り組みを先進的に行いたい」とし、取引先などに配布すると同時に、ホームページでも一般公開している。
[浅野機型]
発泡スチロール素材に金型
衛星振動試験装置も
発泡スチロールを素材とした機型、金型素材を製作する(有)浅野機型(大和市桜森1—9—10、浅野慈之社長)が医療機械を含めた工作機械分野で受注が伸びている。不況のあおりで一時は大幅な減産となったが、鋳造メーカーからの受注が増え、上向いている。
発泡スチロールを使って機型や金型を造る方法は一般には知られていないが、業界では従来法に比べて、より短期で高精度の製品を造ることができるため、アルミ鋳造メーカーから8〜9割発注があるという。
発泡スチロールは、加熱すれば溶けてなくなるが、模型を砂で押し固めて、溶けた金属を流し込めば、模型が鋳物に入れ替わるというわけだ。ロケットや人工衛星が大気圏に突入する際、振動や熱で部品が壊れるかどうかの試験をする振動試験装置は、同社の技術が採用されている。
創業当初は松の木を使って加工していたが、加工しにくいため発泡スチロールに変えた。柔らかく加工しやすい反面、より高精度の技術が求められる。
自動車のボディーや航空機用各種パーツ、ロボットの機型、装飾用ガラス、花瓶、オブジェなども受注している。オブジェは機械加工が難しいため、90パーセントがハンドワークになるが、表面に石膏を塗って仕上げるため、「発泡スチロールとは思えないほどの作品になる」と浅野社長。草月流から依頼されたオブジェが、日本橋の高島屋に展示されているという。
12月8日 火曜日
[大和市教育委員会]
「不登校」でフォーラム
“経験談”も披露
「不登校」をテーマにした大和市教委による教育フォーラムが11月14日に市勤労福祉会館で開かれ、教職員や市民ら約130人が講演会やパネルディスカッションに耳を傾けた。
今回で6回目のフォーラムで、県内の不登校児童、生徒が1万人を越した現状を背景に初めてのテーマとして行った。その始めに県スクールカウンセラー配置事業スーパーバイザーの大草正信氏が「不登校支援の考え方と対策」について講演、「不登校の子どもたちが増えたのは、日本が過充足の社会になったのが大きな要因」として、不登校に関する思い違いなどを語った。
次いで小学生、中学生時代に不登校を経験した大学生らによるパネルディスカッションが行われ、その要因と共に不登校の経験について、「外に出られなかった」「先生からの電話が辛かった」と語る一方、登校するようになった理由として、「高校や大学に行きたい思いが強くなった」「不登校期間を充電期間ととらえるようにした」といった点を挙げた。
このあとさらに、大草氏と湯河原町教委の平田渉氏、不登校の子どもたちの体験事業「きんたろうキャンプ」を運営する小清水哲郎氏、フリースクールCLCA会長の和田重宏氏らによるパネルディスカッションも行われ、教職員として傾聴した西本理恵さん(24)は、「不登校の子どもになんとかして学校に通わせたいという気持ちが強くなりがちでしたが、そういった気持ちを前に出さず、プレッシャーを与えないようにするのが大切と解りました」と話していた。
[伊勢丹相模原店]
津久井在来大豆の加工品を販売
毎月11日の「豆腐の日」に
伊勢丹相模原店の地下食品売り場に11月12日、津久井在来大豆を原料にした加工品のコーナーが初お目見えした。
豊国屋佐藤酒店(新戸3024)の岡本政広さんが「地場産大豆のおいしさを地元の消費者に知ってもらおう」と、伊勢丹が設定している豆腐の日(毎月11日)にちなんで出展した。
豆腐(300グラム380円)を初め納豆、きな粉、山椒醤油、味噌を販売したところ、完売した商品もあり反応はまずまず。しばらくは毎月の豆腐の日に出展するという。
[トーソー出版]
「東京インテリアショップ」を発売
総合インテリアメーカー、トーソー(株)(東京都中央区)の同出版が12月上旬に全国の書店で発売する。今回で7冊目となる同書は、①インテリアのいまを読み解く②エディターズ・コレクション③エリア別ショップ④雑貨ショップ⑤スペシャルショップ⑥SHOPPING CRUISEをコンテンツに560店をエリア別に紹介するA5判23頁で、税込み1890円。同出版はまた、世界の最新インテリアトレンドを紹介した「インテリアトレンドビジョン2010」も全国発売する。海外インテリア見本市などを盛り込んだA4変形128頁でDVD付き。定価が税込み2520円。電話03—3552—1001。
12月9日 水曜日
[山久興産]
グラスウール受注が回復
小ロットで信頼
断熱・吸音材の総合加工メーカー、山久興産(株) (大和市上草柳171—1、古川毅社長)の主力製品であるグラスウールの需要が伸びている。3〜5月までは2割まで生産量が落ちたが、6月頃から徐々に伸び、8〜9月は残業するまでに回復した。耐火性に優れるロックウールやセラミックファイバーの加工品も扱っているが、受注の7割はグラスウールだ。
グラスウールは産業機械や建築設備などの断熱、吸音材として使用されており、ディーゼルトラックや建設機械、プラント、高速道路、商業ビル、マンション、戸建て住宅のほか、液化石油ガスを積んだLPG船や護衛艦にも用途が広がっている。国内では同社の製品が5割占めているという。
用途に応じて加工、生産するため、小ロット生産が主体となるが、個別の設計寸法、条件等は多種多様に及び、「使いやすさ」はユーザーから高い評価と信頼を得ている。
在庫を持たないよう生産量をコントロールしているが、短納期の場合は即納できる体制がとられている。納入先は大手メーカーばかり。生産時期や量が事前に把握できるため、見込み生産をする必要がなく、用途に応じて加工、生産できるのも同社の強みだ。
現在、市内の下鶴間に自動車関連専門の第2工場があるが、兵庫県内にグラスウール加工専門の工場を建設する計画だ。関西方面のメーカーに納入することが多く、関西の拠点として整備する。古川社長は「近い将来、実現させたい」と意欲を見せた。
[相模田名高校]
ラウンジに県産材のテーブルと椅子
県立相模田名高校(相模原市田名、折笠初雄校長)は11月14日、4階の展望ラウンジに県産材を使ったテーブルと椅子を設置した。
県教委によるE—提案制度を受け、厚木市森林組合の協力を得て、生徒たちがしっかりとした食生活を通して学習意欲の向上をはかるため設置したもので、生徒や保護者、教員がこの日、組み立て作業を行った。
同ラウンジは地域の公民館、連合自治会、老人会などと連携し、作品展など芸術文化の発信拠点としても活用する。
[相原二本松商栄会]
QRコード導入
市内商店会で初めて
相模原相原二本松商栄会(上原泰久会長)はこのほど、携帯電話からQRコードで簡単にアクセスが可能な専用サイト「マツボー携帯ホームページ」を開設した。
同会は今年5月にホームページを開設したが、政令指定都市移行を記念して、さらに手軽に情報を発信する目的で同サイトをオープンした。携帯電話のカメラでアクセスコードを読み取るQRコードを採用したのは、市内商店街で初めてという。
現在、同商栄会加盟店は商店や大型店をはじめ68店舗で、登録会員には週に1回ほど、それぞれ店舗のお得なセール情報などを配信するという。
上原会長は、「キャンペーンやイベントの情報だけでなく、商品の入荷状況や叩き売りなど、新鮮な情報を数多く配信し、街の話題なども盛り込んで、気軽に歩ける商店街の良さを伝えていきたい」と話す。
12月20日までの期間限定で、エントリーナンバー付きの用紙を各店舗で配布しており、抽選で30人に1000円分の商品券が当たるキャンペーンを行っている。問い合わせは電話042—773—1974。
12月10日 木曜日
[相模原市医師会]
新型インフル集団予防接種
12月12日から
1歳から小学校3年生までを対象にした新型インフルエンザの予防接種が始まったのに伴い相模原市医師会は12日から新年の1月23日にかけて集団予防接種を行う。
個々の医療機関の負担軽減で安全実施を目的に行うもので、1回目が12月12日、19日、26日、2回目が1月9日、16日、23日の各日とも午後2時から4時まで行う。
会場は12月12日と1月9日がウェルネスさがみはら3階一般検診室等、12月19日と1月16日が南メディカルセンター、12月26日と1月23日がウェルネス同検診室等で、それぞれ300人の接種を予定している。
予約は12月7日から同医師会事務局が受けつける。専用電話は042—769—8346。
[やまなみクリスマスコンサート「RUUと一緒に」]
23日に相模湖交流センターで
県立相模湖交流センター多目的ホールで12月23日午後5時から、やまなみクリスマスコンサート「RUUと一緒に」が行われる。
水源地域の多様な交流活動に取り組む「まちづくり・湖の星」と連携して行うもので、RUU(本名鈴木るみ)は市内に在住、相原高を経て東北福祉大学卒業までバレーボールに打ち込んできたが、ボールをマイクに替えて2007年3月にソロシンガーとして始動、相模原を発信拠点に幅広く活動し、2008年3月には地元の伝説「てるて姫物語」を楽曲化、2009年5月に「想いを〜てるて姫ものがたり」でメジャーデビューを果たした。
そのRUUがクリスマスソングをまじえて熱唱するコンサートで、入場料が全席指定で前売が大人2000円、高校生以下が1500百円(当日は500円増し)。チケットの申し込みは同交流センターで受けつけている。電話042—682—6121。
[県政総合センター]
農業茶ポーター研修生を募集
15日と20日に説明会
県央県政総合センター(厚木市水引2—3—1)はお茶の栽培技術を学んだり、お茶農業を始めたい人に向けた農業茶(ちゃ)ポーター養成研修事業を2010年2月から2012年1月までの2年間行う計画で、この事業説明会を12月15日と20日、両日とも午前10時、午後1時30分から厚木合同庁舎新館4階の会議室で開く。
県内の茶振興地で面積の拡大を進めている愛川町や既存産地の清川村で茶園を管理、耕作する農業者の不足している実情に対応した茶栽培の技術や茶園の管理を習得するニューファーマー育成のための研修で、1年目は講義の受講と共に茶苗植付けから茶摘み体験、荒茶加工体験などを行い、2年目で農業参入制度等説明会を経て本作業に向けた茶苗植付、化粧刈り、一番茶および二番茶収穫作業などを行い、荒茶工場見学も複数重ねる。研修回数は月に2回程度、年に20回を予定する。参加費用は保険、テキストなど含め1万2000円。
研修生は30人を予定しており、説明会に出席できない人でも新年の1月8日まで募集、1月末日までに選考結果を連絡する。申し込みと問い合わせは同センター農政部の同ポーター養成研修担当。電話046—224—1111(内線2413—2414)。
12月11日 金曜日
[大和市消防本部]
居酒屋等緊急査察
杉並区の火災死者受け
大和市消防本部(紺野幹夫消防長)は11月25日、東京都杉並区の居酒屋火災で多数の死者が出たのを踏まえ、市内の雑居ビル等の居酒屋などに対し緊急査察を始めた。
市内で営業する208店舗を対象に事前通告なしで同本部予防課職員が査察するもので、初日は階段や通路など避難施設の維持管理を中心に、火気の取り扱い状況や防火管理体制の確立状況などを確認した。しかし、避難階段に物品を置く店舗もあったので、その除去など口頭で指導した。
忘・新年会シーズンを迎えて居酒屋を利用する人も増えるため、同課は「店に入ったら避難口を必ず確認し、店側もお客さんが安全に非難できる態勢づくりを徹底して欲しい」と注意を呼びかけている。
[県社会保険労務士会]
17日に就業規則講座開催
県社会保険労務士会相模原支部は12月17日午後2時から、相模原市民会館で「中小企業のための就業規則講座」を開催する。職場のトラブルを未然に防ぐための就業規則の見直しや、職場に合った作成のポイントなどを解説する。
受講無料。定員30人。問い合わせは電話042—786—7188。
[とぴっくとーく]
相模原市を拠点に活躍するシンガーRUUさん
ふるさとへの愛を歌に
——最近、幅広く活躍されていますね。
「もともと相模原が私の発信拠点ですが、5月のメジャーデビュー以来、いろいろなお祭りや団体から声をかけていただき、歌を通じて多くの人と出会う機会が増えました。敬老会や児童クラブでも歌っています。障害者の方々が全身で聴いてくれる様子に感動したことも大切な思い出になりました」
——どんな思いをこめて歌っていますか。
「100パーセント自分の心を開いて歌えば、聴いてくれる人もきっと心を開いてくれるという気持ちを忘れずに歌っています。歌を通して多くの人たちとコミュニケーションをとりたい、そのために自分の等身大の言葉で表現しようと努めています。自分の思いが相手に伝わったと感じたときには自然に、私の歌を聴いてくれてありがとうという感謝の気持ちがわいてきます。その感謝の気持ちと出会いの喜びが私の支えになっています」
——津久井地域での活動も増えました。
「はい。歌だけでなく津久井町のやまびこ祭りなどで司会のお仕事もさせていただきました。それだけ親しみが深くなったと感じています。12月23日には相模湖交流センターでクリスマスコンサートを開きます。多くの方との出会いを楽しみにしています」
——どんな歌手を目指しますか。
「私は相模原が大好きです。地元の歌手として相模原をほかの地域にも発信していきたいと思っています。自分が前に進むことで、支えてくれる地域の人たちに恩返ししたいですね。そのためにも、シンプルな言葉で自分の気持ちをしっかり伝え、子どもたちが私の歌を通してふるさとを愛し、誇りに思うような歌手になりたいと願っています」
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