12月28日 月曜日
[JA厚木市]
ファーマーズマーケット夢未市が開店
農産物など直売
全国で話題の「ファーマーズマーケット」が12月6日、厚木市温水255にオープンした。
厚木市農協が運営する「JAあつぎファーマーズマーケット夢未市」(ゆめみいち)で、6314平方メートルの敷地に建設した店舗は木造平屋建てで延べ床面積が761平方メートル。このうち売場面積が335平方メートルで、営農教育などを行う研修交流室(62平方メートル)、惣菜、弁当などを製造販売する加工室(32平方メートル)、ソフトクリームを製造販売するアイス工房(10平方メートル)も設けた。ほかに150台収容の駐車場がある。
地元農家採れたての野菜や果物、畜産物、切り花、鉢花などを主力に販売する一方、毎月数回にわたり県内漁協が獲れたての魚や海藻も販売する。出荷者はJAあつぎ組合員ら507人で、年商は開店2年目に4億円を目指す。
所在地は国道246号を東京方面から来て厚木市文化会館前の交差点を右折し、湘北短大入口信号脇になる。
[小田急電鉄]
31日深夜から臨時特急12本運転
小田急電鉄(株)は今年も31日の大晦日深夜から元旦早朝にかけて初日の出や初詣で用の終夜運転を行い、全席指定制の臨時特急ロマンスカー「ニューイヤーエクスプレス号」を新宿—片瀬江ノ島・小田原間に上下あわせて11本、東京メトロ千代田線北千住→片瀬江ノ島行き「メトロニューイヤー号」1本を運転する。
車両には東京メトロ千代田線に乗り入れているロマンスカー・MSEと、箱根観光専用の同・VSEを使用、本厚木22時12分発—新宿23時02分着のニューイヤーエクスプレス2号は明治神宮最寄り駅の参宮橋にも停車、新宿3時30分発—小田原4時45分着の同11号は大山阿夫利神社最寄りの伊勢原に停車する。
また、北千住4時15分発—片瀬江ノ島6時00分着のメトロニューイヤー1本は初めてのロマンスカーで、MSEで運転する。
これら特急列車を利用する場合は特急券が必要で、ニューイヤーエクスプレス号は新宿—藤沢・片瀬江ノ島が600円、新宿—小田原が870円、メトロニューイヤー号が北千住、大手町、表参道—片瀬江ノ島が800円になる。
このほか、小田急全線で各駅停車の終夜運転を行い、1月3日までは土・休日ダイヤで運転、4日から通常ダイヤに戻す。
[トップセールスに挑む]
アイリス歯科医院院長の若生美智代さん
最新歯科医療で笑顔と健康をサポート
「歯科医院経営の3要素は滅菌、消毒、コミュニケーション」。アイリス歯科医院(相模原市大野台1—18—21)の女性院長は歯切れよくこう語る。
開業地が生地。横浜の山手学院高校から北海道医療大学歯学部に進み、「自然豊かな環境で回りに遊ぶようなところもなく、勉強するしかすることがない学生生活」を送った。卒業後は横浜労災病院口腔外科で研修、鶴見大学口腔外科に勤務し、その後は開業医での勤務を重ねた。
この経歴には1年6カ月間にわたり青森県で重ねた入れ歯の勉強期間も含まれる。「これからは高齢化の時代。入れ歯の需要が増える。きちんとした知識を身に着けておきたい」という信念があったからだ。
そして昨年8月に開院。「患者さんが来てくれるか不安だった」と率直に当時の胸の内を明かす若生さん。しかし、その不安は一日で吹き飛んだ。両親が以前ここで商売をしていたこともあって『あそこに歯医者さんができる』という情報は口コミで広がり、開院当日は患者でいっぱい。その後も着実に増え続けており今、1日平均32人から33人、最も多いときには40人近くを診ている。「経営面での不安は無い」と言い切るのは強がりではない。
若生さんの歯科医としてのスタンスを明快に示しているのは「治療より予防の時代」という言葉。患者の側から言えば治療より予防にお金をかけるのが得策ということになる。「1年に2回程度は口の中に細菌がはびこってできるバイオフィルムを取りに歯医者へ行くことをお勧めしたい」というのがアドバイスの一例だ。
また、歯磨きなどの日常の手入れではできないレベルの専門的なクリーニング(PMTC)、薬で歯周病を治すための顕微鏡検査など最新の歯科治療にも積極的に取り組んでいる。
減菌、消毒、清潔な設備の提供、感染対策の充実に努めているのは、患者本位の治療を心がけている表れ。歯周病などの患者の中には糖尿病や心臓病、リュウマチなどの病気を抱えている人も少なくない。大学病院で胸のレントゲンや心電図、血液成分などを学んだ経験を生かし、一人ひとりに合った適切な処置を考えるのも仕事の一環だ。
その反面、おしゃべりの相手を務めなければならない高齢患者もいる。「それでもいいと思う。大事なのは患者さんにとって何がいちばん必要なのかを知り、患者さんに治ってもらうこと。言い換えると患者さんと密接なコミュニケーションを図りながら治療し、笑顔で帰ってもらうこと」と力をこめて語る。女性歯科医ならではの思いやりにほかなるまい。
院名の語源はギリシャ語の「虹」。患者の健康への「虹の架け橋」になりたいとの願いをこの名に託し、同じ気持ちを持つ歯科衛生士らスタッフと共に地域に根差した信頼される歯科医院への道を歩み続ける。