2010年(平成22年)
相模経済新聞社
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2月15日 月曜日

[県央のガンカモ類調査]
前年度比で278羽減少
過去45年間で最低に

 県央県政総合センターは1月28日、1月5日から12日にわたって行った2009年度の県央地域におけるガンカモ類生息調査の結果、前年度比で278羽減少の2526羽を確認したと発表した。
 同センター職員や県自然環境保全センター職員、鳥獣保護員ら31人が県央53カ所の調査地のうち34カ所で11種類を確認した結果(ガン類とハクチョウ類はなし)で、2526羽は過去45年間で最低だった2006年度の2614羽をも下回る結果になった。
 11種類のうち前年を上回ったのはコガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オナガガモ、ヨシガモ、類種不明の7種類で、最も多かったのがコガモの632羽。これに次いだのがカルガモの630羽だったが、前年に比べると345羽少なかった。
 また、調査個所のうち湖では宮ヶ瀬、津久井、相模、城山、奥相模の5湖で前年度に比べ減少、替って池の相模原沈殿池や鹿沼公園池、河川の相模川などで増大した。
 一方、全県の調査結果では1万3905羽で、2006年度の1万2152羽、前年度の1万3737羽を上回った。

 

[ホクティ]
微酸性電解水を発売
インフルエンザ等に効果

 (株)ホクティ(大和市西鶴間8—6—19、鈴木正喜社長)が開発した除菌、殺菌に効果がある「Bisansui(微酸性電解水)」(商品名)を発売した。準大手ゼネコンの千代田建工(株)(東京都中央区東日本橋2—9—2)が販売元で、全国にある同社の事業所などで需要が伸びている。
 環境に優しい微酸性電解水が主成分で、強力な殺菌効果を持つにもかかわらず、残留性がないのが特徴だ。電解水は食品添加物用の希塩酸を電気分解して生成したもので、食中毒の原因となるノロウィルスやサルモネラ菌、病原性大腸菌(О—157)などのほか、日本分析センターが行ったウィルス不活化試験でインフルエンザにも同等の効果が認められている。
 病院や介護施設、食品工場のほか、オフィス、飲食店など幅広い分野で使用できる。消臭効果にも優れているので、タバコの消臭やペットの防臭にも効果を発揮する。従来用いられていたアルコールなどの殺菌剤と比べ、より安全性を確保し、無味無臭で子どもが万が一、飲み込んでも危険性はないという。

 

[相模原商工会議所]
新春経済講演会に企業経営者ら100人

 相模原商工会議所主催の新春経済講演会が1月20日、相模原市立産業会館で開かれ、高橋進氏((株)日本総合研究所副理事長)が「日本経済の展望と課題」と題して見通しを語り、企業経営者ら約100人が熱心に耳を傾けた。
 「世界的な金融危機の最悪期は脱却したものの、出口はまだ見えない」と切り出した高橋氏は、「世界経済の回復は緩やか。長期金利の上昇と原油高騰で再び景気の底割れを招く恐れがある」と予測。「わが国経済はデフレ圧力、設備投資の減少、人件費調整による所得環境の悪化という3つのマイナス要因のため二番底へ向かう公算が大きい」と論じた。
 また、「民主党の経済政策の効果は限定的」としたうえで、「内需活性化に向けて内外需のバランスのとれた成長を志向することが大事。農業・観光を核にした特色ある産業育成を目指すべきだと思う」と強調した。

2月16日 火曜日

[昭和真空]
光学薄膜用蒸着装置を開発
従来機に比べ精度10倍

 (株)昭和真空(相模原市田名3062—10、小俣邦正社長)は光学薄膜用の蒸着装置「Sapio1300」(商品名)をカメラメーカーなどに向け販売を開始した。デジタル一眼レフカメラ向けの赤外線カットフィルターのパーティクル(異物)を抑制するための装置で、昨年末に完成した。従来機に比べて精度を10倍に高めたのが特徴だ。
 一眼レフカメラの画素数は現在、1000万から1200万にも及んでおり、人の目にも見えないような極小の異物が侵入すると、一つひとつの画素が潰れる恐れがある。このため蒸着過程でパーティクルを抑制するプロセスを開発し、商品化させた。
 サイズは縦2762ミリ、横3500ミリ、奥行き5200ミリで、従来機よりも30パーセント省スペース化した。一眼レフカメラのほか、液晶ディスプレイの多層膜フィルターやCD、DVDなどの光ピックアップレンズにも適用する。
 価格は6000万円から9000万円程度で、初年度で30台の販売を目指す。大手カメラメーカーのほか、板ガラスメーカーなどにも売り込む。

 

[ネットショップセミナー]
「オンリーワンの高級店舗めざせ」
ヤフーの小澤富士男氏が指導

 売れるネットショップの作り方を実績豊富な講師が指導する催しが1月22日、相模原市立産業会館で行われ、ヤフー(株)の小澤富士男氏が成功のツボを伝授した。
 SOHO事業者の交流会で講演したもので、同氏はまず「価格勝負をせず、専門店・オンリーワンショップを目指せ。そのためには一般層を狙うのではなく、顧客の差別化を図り、お得意を確保していくことが重要」と強調。「富裕層をターゲットにしたビジネス」「高級店舗の構築」をキーワードに挙げた。
 さらに、商品展開がうまくいっている実際のショップを例示しながら、「自社商品をそのまま利用する」「大資本にはできないひと手間をかける」といったアドバイスを行い、出店計画、事業計画などをしっかり用意することが成功の前提条件とも指摘した。

 

[キャロットシステムズ]
小型防犯カメラで新機種
撮影範囲等アップ

 (株)キャロットシステムズ(相模原市西橋本1—16—18、西澤勇司社長)は小型防犯カメラ「AТ—1200」(商品名)を2月から発売する。小売販売価格は1万円前後で、エントリーモデルとして一般家庭や小規模店舗向けなどに初年度5000台の販売を目指す。
  ミニDIYカメラ「AТ—1000」の後継機で、赤外線発光ダイオード(LED)を7個内蔵し、夜間の暗視撮影(赤外線投光)範囲を3メートルに広げたほか、CМОS(4分の1型カラー相補型金属酸化膜半導体)センサーを使用するなど一段と性能をアップ。画素数は25万画素数と変わりはないものの、水平解像度の値を大きくし、高画質化を実現した。音声マイクを内蔵し、粉塵や散水対策も強化した。
 横75ミリ、縦45ミリサイズのコンパクトサイズで、本体の上側と下側にブラケットの穴があり、天井にも簡単に取り付けられる。色もアイボリーに統一し、全国のホームセンターなどで販売する。
 同社の主力商品、無線カメラが業績を伸ばしている。カメラと受信機の電源を入れるだけで映像と音声を無線送信するもので、送信距離は約200メートル。カメラは防滴構造のため、軒下でも設置が可能という。

2月17日 水曜日

[雪割草花園]
色とりどり6000鉢
交配重ねた新種も

 雪割草花園(城山町久保沢1—8—7)で丹精こめて育てられ、ピンク、紫、白などの可憐な花をつけた雪割草6000鉢が、訪れた人々を楽しませている。
 種を蒔いてから5年間かかってようやく花を咲かせるという雪割草を育てているのは八木久義さん(73)。10年前から趣味が高じて色とりどりの鉢を増やし、今では遠方からもファンが訪ねてくるという。
 雪割草は新潟県などで多く自生するキンポウゲ科ミスミソウ属の山野草で、その名の通り長い冬の寒さを耐え抜いて雪解けを待って花を咲かせる。
 人が手を加え品種改良した花の種類は、おしべとめしべの変化の様子で「乙女咲」「丁子咲=ちょうじざき」「千重咲=せんえざき」など基本7種だが、交配を重ねて数百にもなる新種には「夢こころ」「越後美人」など1つひとつに名前が付けられている。
 直射日光の当たらない風通しの良い戸外で育て、花を楽しむ時期は室内でもOK。園内で見られるのは3月14日までで、15日からは城山町「かたくりの里」の駐車場で展示即売する。
 八木さんは絶滅危惧植物2類に指定されている「翁草=おきなぐさ」の栽培にも成功し、毎年3月頃には花を咲かせるという。5月になると一つひとつの種から白い糸状の線毛が伸び、「翁」の姿に似ているのでその名がついた。こちらは庭にじか植えしてあり、ゴボウ根という地下深く張った根は掘り起こすことは出来ず、移植すると枯れてしまうという。
 八木さんは「春の訪れを告げるかわいい花々を是非見に来て欲しい」と、いとおしそうに語る。電話042—782—2350。

 

[下鶴間不動尊]
恒例のだるま市が大賑わい

 「だるま市」で知られる大和市下鶴間1938の鶴林寺(曽我高雄住職)境内にある下鶴間不動尊で今年も1月28日、地元の下鶴間自治会連合会、大和商議所下鶴間支部、鶴林寺世話人会の協力で同市が行われ、近隣の住民などで賑わった。
 初不動の縁日は毎年1月28日と決まっており、曽我住職が午前10時に護摩をたいたのを機に開始、参拝者は旧年のおふだやだるまを納め、不動尊に新年のお参りをしたあと、「家内安全」「商売繁盛」「交通安全」「学業成就」のおふだや新しいだるまを買い求めて、 参道は終日、人の流れが絶えず、境内では無料の甘酒がふるまわれた。
 出店に並べられただるまは平塚市で作られている1号から13号(高さ約10センチから約40センチ)の「相州だるま」で、用意した約600個が店員の威勢のいい掛け声で次々と売られ、下鶴間の杉村美帆子さんは「買っただるまはいいことがありますようにと、タンスの上に飾ります」と笑顔で話していた。

 

[伊勢丹相模原店]
春の大北海道展を開催

 2月17日から23日までを第1弾、24日から3月1日までを第2弾として本館5階の催物場と2階のギャラリースクエアで開く。札幌・ロイズコンフェクトの「グラン マルニエ」などの生チョコレート(各20粒入り各1箱693円)や、通常道内でしか販売していない「ミルクチョコレート コレクション」(各10枚入各日50点限り840円)に加え、中札内村・花畑牧場の生キャラメル(各12粒入、1人8点限り各851円)を販売、このほか伊勢丹限定北海道の幸弁当(1折1470円)、函館市・やきにくれすとらん沙蘭の特選牛味めぐり重(各日100点限り1折1491円)も販売する。また、ギャラリースクエアでは「北海道どさんこプラザ」を開設、150種類以上の北の味を紹介する。

2月18日 木曜日

[図書館と市民をつなぐ会]
21日に「図書館ひろば」開催
講演やお話会も

 図書館と市民の橋渡しを担う目的で2009年6月に発足した図書館と市民をつなぐ会・相模原(山本宏義代表)は2月21日午前10時30分から市立図書館で第1回まなびあい・ふれあい・かんじあい・あいをつなぐ「図書館ひろば」を開催する。
 20以上のグループや個人の協力を得て、子どもから大人まで300人以上の参加を見込む催しで、「まなびあいの総合ひろば」(大集会室)では、国際医療福祉大学教授の谷直人氏による「メタボ検診における検査前の注意事項と検査値の見方」、麻布大学専任講師の村山史世氏による「自分で調べることから始まる環境活動—図書館発の学びと行動」、朗読家の伊馬匣子氏による「太宰治の友人・伊馬春部—父の思い出」の各講演と、朗読サークル〝あめんぼう〟副代表の古川純一氏による「大人のためのお話会」を行う。
 また、「ふれあいのひろば」(中集会室)では①図書館たんけんクイズ②布絵本の展示とお話会③視覚障害者の読書体験④楽しく学ぼう!エコパーク!!⑤本とあそぼう!えほんのなかのダウトをさがせ!!を行い、「かんじあいのひろば」(和室)では未就学児や小学生を対象にしたハイジの会による「赤ちゃんと保護者」などを行う。  問い合わせは山本代表?090—4947—7147。

 

[アキモト印刷]
ニューヨーク国際ギフトフェアに出品
住職の書集めた「愛語集」

 (有)アキモト印刷(相模原市津久井町三ヶ木401、秋本敏明社長)は1月31日から2月4日まで開かれた、ニューヨーク国際ギフトフェア2010冬展に自社製品の「愛語集」を初めて出品した。
 上野原市にある西光寺の小澤宗道住職が信条を記した自筆の書を印刷にかけ、津久井の組みひもで綴って1カ月分の日めくりカレンダーに仕上げた製品で、「きょう一日何かきっといいことがあるよ」といった励ましの言葉や、「落ち込んだっていいじゃないか それがふつう」「ゆっくり歩いてみよう 見えてなかったものが見えてくる」などの人生訓が収められている。
 小澤住職は旧津久井町で小学校校長を務めるなど教育者として活躍していたが2000年に脳出血にみまわれ、右半身の自由を失った。しかし、リハビリを重ねて住職に就き、書は右手を左手で支えながら書いている。
 小澤さんと旧知の秋本社長がこれに感銘し、作品を1冊にまとめて2004年から発刊している。
 同社は昨年、全日本印刷工業組合連合会による国際ギフトフェアへの出展の公募に応じ、約40点の1つに選ばれて展示が実現した。
 展示ブースには実物とならんで、「小澤氏はやさしい言葉でいきいき、のびのび、さらさらと書き、月初めから月末までの書に物語性を持たせている」などと説明する英文のカタログが用意された。秋本社長は「日本の地域文化を海外に伝える一石になればうれしい」と話している。

 

[Sokei短信]

●箱根駅伝8位で来年のシード権を獲得した青山学院大学が相模原市の加山俊夫市長を訪れ報告
 原晋監督をはじめ3区を走った荒井輔選手ら3人が1月27日午後に表敬訪問したもので、同チームは昨年10月の予選会でも8位で本選は2年連続15回目の出場を果たした。

●第21回冬季オリンピックに出場するボブスレー競技男子日本代表コーチで相模原市在住の石井和男氏が市長を訪問
 2月10日からバンクーバーで開かれている同オリンピックにボブスレー男子4人乗りで日本が30番目で出場を決めたため、同コーチが1月29日、加山俊夫市長を訪れて報告したもので、同コーチは「よかった。ほっとした」と語った。同種目の五輪出場は2002年大会以来となる。

●米軍基地相模原総合補給廠の早期一部返還を加山市長が防衛大臣に要請
 1月27日に北澤俊美防衛大臣を訪れ、国と米国との協議を加速するよう求めたもので、同大臣は「今後着実に進めていきたい」を回答した。

2月19日 金曜日

[相模原市]
22日にパネルディスカッション「地元で働く」
基調講演「いい会社の条件」も

 相模原市と(株)さがみはら産業創造センターなどは2月22日午後2時から相模女子大学で学生と経営者のパネルディスカッション「地元で働く」を考えるを行う。
 ディスカッションに先立ち法大大学院の坂本光司教授が「いい会社の条件」をテーマに基調講演を行い、6000社を訪問して中小企業を知り尽くした同教授ならではの企業情報を紹介する。
 このあと、テーブルスポット溶接機をグローバルに展開する(株)向洋技研(田名、甲斐美利社長)、伝動制御機器などの販売、メンテナンスを行うM&E神奈川プランニング(株)(若松、岡崎宏一社長)、LED光源装置などを製造するレボックス(株)(上鶴間、鎌田英洋社長)の3社経営者と学生が議論をかわす。定員が200人で、午後6時からは交流会も行う(学生無料、それ以外参加費1000円)。

 

[神奈川県立歴史博物館]
近代建築の立面図展

 神奈川県立歴史博物館(横浜市中区南仲通5—60)は2月20日から5月9日まで特別展「彩色立面図に見る日本の近代建築—銀行・オフィスビルから邸宅まで」を開催する。
 横浜開港と同時に外国文化摂取の窓口となった県内には、近代洋風建築が現在も数多く遺り、全国各地にも明治、大正、昭和戦前期に建築された歴史的建造物が数多く見られる。
 そうした近代建築や近代化遺産(産業遺産)への関心が高まる中で、建築家の岡義男氏が手掛けた彩色立面図を中心に、現況写真や関係資料を加えて「前期・神奈川県編」(3月28日まで)では県内各地に遺るオフィスビルや住宅建築などを紹介、「後期・銀行建築編」では、県立歴史博物館が1904年に横浜正金銀行本店(重要文化財・史跡指定)として建てられた日本を代表する銀行建築の姿を岡氏が描いた彩色立面図で紹介、日本銀行本店なども同図と関係資料で紹介する。
 これによって前・後期あわせた展示数は約150点にのぼり、会期中に「かながわを築いた建築家と建築物」などをテーマにした記念講演会、日本銀行本店本館と旧横浜正金銀行本店本館(歴史博物館)の見学会、記念ミュージアムコンサートなども行う。
 観覧料が一般800円(団体700円)、20歳未満・学生500円(同400円)、高校生・65歳以上100円(同100円)で、前期を観た使用済みチケットを提示すると後期も団体料金で観られる。問い合わせは電話045—201—0926。

 

[Sokei短信]

●相模原地域企業内福祉推進協議会が22日に講演会「落語に学ぶコミュニケーション術」 午後6時30分から杜のホールはしもと多目的室で開き、落語家の立川談之助が講師を務める。定員が200人で、県央県政総合センターに電話042—755—1121かFAX042—757—6955で申し込む。
●さがみはらスポーツ・レクリエーションの会が28日に野外あそびの日
 午前10時30分から津久井湖城山公園パークセンター周辺で開き、①竹パンづくり②焼きイモづくり③ニュースポーツ(ラウンド・ゴルフ、フライング・ディスク、ネットパス、リングキャッチ、クップ等)④ネイチャーゲーム⑤簡単な竹細工つくりなど行う。電話046—293—5291。

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