5月6日 木曜日
[当麻土地区画整理事業]
市が専管事務所開設
分割施工を導入
相模原市は4月1日、今年度から本格化させる当麻地区土地区画整理事業に向け専管組織として同地区拠点整備事務所を南区当麻583番2に開設、この開所式を行った。
同地区は2012年度に開通する予定のさがみ縦貫道相模原インターチェンジに近接、その利便性から産業集積を主とした計画で整備する総面積は約81ヘクタール。
整備手法は土地区画整理事業の体裁をとるが、同手法だと事業の長期化が懸念されるため、地権者の合意形式がはかられた区域から段階的に事業認可する分割施工を導入、既存集落を地区計画でゆるやかに整備する。この手法は県内で初めての試みで、全国でも数例あるだけの先進的な取り組みとされる。
これに備えて当麻、市場両地区で今年5月と6月にまちづくり組合設立準備委員会が立ち上がる予定で、これにより2011年度には当麻地区、12年度には市場地区で事業認可され、市街化に編入される見通しになっている。
開設された拠点整備事務所には所長以下6人の職員が勤務、この開所式で加山俊夫市長は、「インターチェンジ周辺地区の特性を生かし新たな産業用地の創出あるいは歴史あるまち並みや緑地、湧水など豊かな自然と共生した居住環境の実現化に向け、子や孫のためにも夢のある住民主体のまちづくりを支援していきたい」と語った。
また、当麻地区まちづくり研究会の中林副会長は、「住民主体のまちづくりではあるが、市の様々な支援がなければ早期事業化は難しいので、その意味で専管組織を設置していただいたのは大変有意義」と期待感を示した。
相模原市はこのほか、麻溝台・新磯野地区、縦貫道城山インターチェンジ周辺の川尻大島地区でも産業集積を目指す新拠点づくりを計画している。
[北里大学病院]
桜まつりで臓器移植啓発
ドナーカード所持が25パーセント
北里大学病院(相模原市緑区北里1—15—1)が4月4日、市民桜まつりの会場で臓器移植普及啓発活動を行い、訪れた市民らにアンケート用紙を配布、2時間で500人から回答を得た結果、昨年に比べて意識の高い人が増えているのがわかった。
今年で8回目になる同活動は、脳死や臓器移植についてPR、数多くの人に提供をするかどうかの意思をもって表示してもらうのを目的に実施し、臓器提供意思表示カード(ドナーカード)を添えたポケットティッシュ8000個や風船の配布などを同大学医師や看護師、関係者ら約30人で行った。
アンケートの設問は、臓器提供のニュースを見たことがあるか、臓器提供の意思登録についてなど7項目で、「脳死」という言葉を知っている人は90パーセント以上、同カードを持っている人は昨年の17パーセントを大きく上回る25パーセントだった。
また、そうした中で同カードについては、提供希望者だけでなく、希望しない人についてもその意思を表示する役割があることも訴えた。
同大学泌尿器科診療教授の吉田一成氏は、「臓器提供の認知度は上がってきている。病院側が提供を希望する人に提案し、相互の負担を減らしたいので、カードをもって意思を表示して欲しい。組織力を上げて患者とコミュニケーションをとり、質の向上を目指していきたい」と話した。
この日は(社)日本臓器移植ネットワークも活動に協力し、コーディネーターで患者のサポートを行う高橋恵さんは、「啓発活動を長い間続けている大学はとても貴重。その思いを大切にして、今後も患者さんの意思を大切にしたコミュニケーションを心がけていきたい」と語った。
会場ではパネル展示も行われ、昨年改正された臓器移植法について、15歳未満の子どもからの臓器提供や、親族の承諾での提供が可能になった点をアピールした。
[大和市社会福祉協議会]
児童2000人に防犯ブザー配布
市立小学校の入学式が行われた4月5日、社会福祉法人大和市社会福祉協議会(鶴間1—31—7、天野龍平会長)は今年も新入学児童約2000人に防犯ブザーを配布した。
2007年から毎年行っている同協議会の取り組みに賛同した三菱電機(株)が昨年11月、社会貢献活動の一環として県共同募金会を通して同協議会に新入学児童の2年分にあたる4200個の防犯ブザーと啓発本140冊を寄贈したのを受けて市立小19校と私立小1校のあわせて20校に配布したもので、同ブザーは7センチ×4センチの白色の丸みを帯びたデザインに「交通安全」の文字をプリント、ハンドストラップでランドセルにかけられる。
5月7日 金曜日
[満福庭]
本格的な上海料理
西門商店街にオープン
中国出身の3人の女性スタッフが切り盛りする上海料理店「満福庭」(相模原市中央区中央6—23—8、柳清美店長)が4月16日、西門商店街にオープンした。
店内の広さは約60平方メートル。2人掛けのテーブル7つと、16人収容の座敷を備える。看板の「福」の文字を左右反対にしているのは、オリジナリティーを醸すためのロゴ。
柳店長は市内の和洋中華料理店で働きながら料理の勉強を重ねて開業に至った。「中華料理は油っこいというイメージを変え、油を抑えたヘルシーな料理を提供したい」(柳店長)というのがコンセプトで、ランチとテイクアウトが営業の柱。
ランチメニューのおすすめは野菜炒め、ライス、スープ、デザート、ウーロン茶のセット。価格は580円。これにサラダが付くセットは680円。「野菜は地元で採れた新鮮な素材を中心に使う」と同店長。
多彩な麺類の中で看板料理の1つがタンタンメン(780円)。「スープにオリジナルの練りゴマを加え、クリーミーな食感を出した」という同店長の自信作。マーボ豆腐(680円)を初めとする一品料理も豊富。皮から手づくりする生の水餃子は1日20食限定だ。テイクアウト用には焼き餃子と春巻きを用意している。
「冷凍食品は極力使わず、一品一品心をこめて調理する。毎日食べても飽きない家庭の味を楽しんでほしい。市役所や周辺の事業所の人たち、家族連れなどに来てもらい、西門地区のにぎわいづくりにも貢献したい」と意欲を燃やす柳さんは、「お客さんとのコミュニケーションを大切にしながらこつこつやっていく」と笑顔で話す。
営業時間は午前11時から午後5時。夜は予約の宴会のみ受け付ける。
開店から1カ月間は定休日なし。電話042‐757‐1707。
[露地いちごオーナー募集]
1区画3500円で
相模原市中央区青葉の農地主細田理さんがいちご狩りが楽しめる露地いちごオーナーを募っている。
細田さんは市立淵野辺公園内の相模原野球場近くにいちご畑を管理しており、約30株を1区画に全15区画でゴールデンウィークあたりから約1カ月の間に4、5回いちご狩りが楽しめるようにしている。
収穫できるいちごは甘目の「章姫(あきひめ)」など数種類で、利用料金は3500円。その1回あたりの収穫はスーパーで販売されているパック2つ程度で、1カ月では10パック程度になる。
連絡先は細田さん電話042—753—0340で、留守番電話でも対応する。
[大和市グリーンアップセンター]
「かわいい寄せ植え」に主婦が挑戦
大和市グリーンアップセンター(下草柳552—1)で4月11日、ガーデニングとして楽しむための「かわいい寄せ植え教室」が開かれ、参加した主婦ら5人が講師の井上華子さんの指導を受けて挑戦した。
寄せ植えは1つの鉢に数種類の草花を色合いや形のバランスを考えながら植えて、その彩りを楽しむもので、花壇への植栽と違い動かせたり、小さなスペースでも楽しめる手軽さから人気を集めている。
教室では井上さんが花選びのポイント、鉢の種類や適した用土、管理方法などをスライドをまじえて解説、「植え始める前に完成した後のイメージをもって臨むのが大切」とアドバイスした。
その上で挑戦した5人は、用意されたマーガレットやキャットミントなど5種類から気に入った色あいのものを手に取り、それぞれがオリジナルの寄せ植えを完成。その1人、樫原洋子さん(川崎市多摩区、57)は「きれいに出来たので、玄関先に飾りたい」と話していた。
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