2012年(平成24年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

1月23日 月曜日

[ 相模原商工会議所 河本会頭 ]

 東日本大震災によるサプライチェーン(部品供給網)の寸断と電力供給不安、超円高、世界経済の減速。いまだ逆境が吹きやまぬまま迎えた2012年。相模原の地域経済の先行き不透明感も根強く残っている。地元経済団体トップは今年の景気見通しについてどうみるのか。相模原商工会議所・河本洋次会頭(東邦電子会長)に聞いた。

中小景気で厳しい見通し
  格差の進行懸念

―― 昨年は地域経済にとっても大変な1年でした。
 「同じ中小企業でも格差がはっきりしてきた1年でもあった。独自の技術、製品を持っている企業は強い。しっかりと利益を出している企業もある。逆に、大手からの受注に頼りきっていた企業は競争力を持たないため厳しい。国内の景気が上向いている時はよいが、円高の進行とともに、生産の海外シフトを進める大手があるなかで、今までのビジネスモデルは通用しない」
―― 産業の空洞化も懸念されています。
 「残念ながら、空洞化はますます進むと思う。最近では大手だけでなく中小まで海外に目を向けている。市内の産業界を見渡しても、後継者不足もしくは受注減などに悩まされている企業が目立つ。余裕のある会社はM&A(企業の吸収・合併)で業容や販路を広げられるが、そうでないケースが大半だ」

同業者連携で活路提案

―― 地域の中小に打開策はあるのでしょうか。
 「小規模な企業が生き残るためには、同業者同士の連携を深めるのも手だ。とはいっても、複数の企業が共同で新製品を開発するような、『形ありき』の連携ではない。互いの経営資源を持ちあい、共有化できるところはやっていく必要がある」
―― 具体的には。
 「例えば、資材調達の分野がある。同業者で共同仕入れすればコスト削減につながる。受注案件にしても、1社単独でできない部分は、協力して解決する。互いの経営の自主性は尊重しつつ、上手に協力できる仕組みを考えていかないといけない」

空洞化阻止で「地方に目」

―― 今後ものづくり産業の方向性は。
 「大手だけでなく中小まで海外に出てしまったら、それこそ根こそぎの空洞化が起こってしまう。いつか円安になったとして国内回帰をしようとしても、そのときには技術ある下請け企業や熟練者が消えてしまい、できなくなってしまう。それを阻止するためにも、地方に目を向けてみたらどうか。地方の景気はもっと厳しく、稼働していない工場も多い。そうしたインフラが首都圏より格安で手に入る。優秀な人材もいるし、雇用促進にもつながる」(了)

− 1月 20日号掲載記事より−


1月24日 火曜日

[ にこにこ星 ふちのべ協同組合 ]

はやぶさグッヅ発売

 宇宙探査のヒーロー「はやぶさ」の快挙を題材にした映画が相次いで製作、公開されており、昨年10月に「はやぶさ/HAYABUSA」が公開された際には、はやぶさの偉業を支えたJAXA相模原キャンパス(中央区由野台)への一般の関心が高まり、多くの見学者が訪れた。
 今年2月には「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映)、3月には「おかえり はやぶさ」(松竹)が公開される予定で同様の反響が期待されている。
 これを見込んで、同キャンパスへの最寄り駅にあたるJR横浜線淵野辺駅北口のにこにこ星ふちのべ協同組合(茅明夫理事長)加盟店は昨年暮れから相次ぎはやぶさにちなんだ料理やグッズを開発、販売し、女子大生ユニットも登場した。
 はやぶさをモチーフにした商品を通じて来街者に商店街への親しみを深めてもらうのが狙いで、はやぶさの機体や飛行イメージを形にし、味やネーミングにも工夫をこらしている。
同協組の茅明夫理事長は「それぞれの店舗の遊び心も加えてJAXAとはやぶさに連動する商品開発をしようと考えた。発売直後からいい反応を得ている商品もあり、多くの人たちに親しんでもらえればと思っている」と話す。
 チキンカレーの宇宙空間に浮かぶライスの「いとかわ」、大気圏に再突入したときの流星のようなイメージのはやぶさ、打ち上げ時の真っ赤なジェット噴射とはやぶさの形状、はやぶさの翼に見立てたインテリアライトなど、各店舗とも知恵をしぼって開発した。
 もともと渕野辺のキャッチコピーは「銀河をかけるまち」。こと座通り、はくちょう座通り、オーロラデッキなど銀河に由来する名称があちこちに見られる。銀河のまちのオリジナル商品がはやぶさ同様、街を訪れる人たちの心をつかめるか注目される。これまでに発売された商品と販売店は次の通り。
【はやぶさグルメ】うな重「はやぶさ重」(うなぎ とちの木)▽スパイシーカレー「いとかわカレー」(居酒屋梵蔵)▽自家製ジンジャーエールの「ギャラクシーサワー」(同)▽寿司「宇宙へ旅立つはやぶさ」(魚河岸料理久保田)▽串揚げなどの「いとかわに着陸するはやぶさ」(同)▽ネギシロユッケ「大宇宙」(同)▽20種類のカクテル 「シエラ」(同)▽ローストチキン「いとかわ」(肉のハッピー)▽洋風おでん 「宇宙煮トマト」(居酒屋・喰心房つかさ)▽洋風和菓子「銀河の夢」(宝来堂伊藤製菓舗)▽ちゃんこ鍋「ミルキーウエー」(浅沼屋)▽カリントドーナツ「小惑星いとかわ」(ベーカリー・ノア)
【はやぶさグッズ】はやぶさ手ぬぐい(つるや呉服店)▽多用途LEDラィト「はやぶさの翼」(生活雑貨イナゲヤ)
【はやぶさユニット】ふちのべガールズユニット 「POP LIP」(スタジオラーク)

− 1月 20日号掲載記事より−


1月25日 水曜日

[ 相模原協同病院 ]

最新鋭CT導入
  28日にシンポジウム

 相模原協同病院(緑区橋本2-8-18、高野靖悟院長)が昨秋11月に導入した県内2台目となる高速スキャンによる短時間撮影装置「最新鋭・高性能CT」を解説する講演とシンポジウムが1月28日午後1時30分から杜のホールはしもとで行われる。
同院循環器センター長の井關治和氏が司会を務め、第1部で放射線科の岡本英明部長が「最新鋭CTによる心臓検査」、循環器内科の河村洋太医長が「心臓カテーテルの最新治療」、同科の相澤達部長が「心臓リハビリによる再発防止」をテーマに講演するもので、このあとの第2部で高野院長を座長に4人をまじえて「最新の心臓治療と検査」をテーマにシンポジウムを行う。
入場無料で先着500人を受けつける。問い合わせは同院
電話:042-772-4291。

− 1月 20日号掲載記事より−


1月26日 木曜日

[ 丼家 ぶりんどん ]

看板はいくら丼
  新鮮素材におこげご飯

 「おこげの入った炊き込みご飯で、いくらや穴子の丼を食べてみませんか」、こんなキャッチフレーズを掲げた丼専門店「丼家 ぶりんどん」(宮澤健夫代表)がこのほど、相模原市中央区矢部1‐19‐3 にオープンした。
 テーブル4席、カウンター3席、小上がりの4人用座敷というこぢんまりした店で、外観は居酒屋風だが、一人でぶらっと入って気軽に食事を楽しむのにも適した雰囲気。
 相模原生まれの宮澤店長は県立上溝高校、服部料理専門学校を卒業後、市内や都内の寿司店などで修業。「大好きな相模原で自分の店を開きたかった」と言うとおり、自転車で市内を回り自分の目で物件を確かめた末、この場所にテナントとして開業した。
 一番のおすすめ料理は、いくら 100㌘を炊き込みご飯に盛り付けた「たっぷりいくら丼」(950円)。宮澤さんが修業中に築いた人脈を生かし、根室のいくら問屋から直送してもらった鮮度抜群のいくらがてんこ盛り。いくらと相性のいいとろろを添えた「いくらとろろ丼」(800円)もおすすめの一品。
 このほか、ふっくらとした煮穴子が2尾乗った「あなご丼」(700円)はちょっとピリ辛風味のタレで味わってもらい、1日10食限定の「チキン丼」は500円のお値打ち価格。宮澤さんは「どれも、ここでしか食べられないオリジナルの丼です」と胸を張る。酒類は生ビールと焼酎を置いている。
 営業時間は午前11時30分〜午後2時、午後5時〜午後9時。月曜定休。電話:042‐810‐9105。

− 1月 20日号掲載記事より−


1月27日 金曜日

[ 相模原ゴルフクラブ ]

社会福祉基金に130万円
  義援金で 324万円

 ㈱相模原ゴルフクラブ(中央区大野台4-30-1、池田典義社長)は12月14日、市社会福祉基金に130万円と東日本大震災の義援金324万円を相模原市に寄託した。
130万円はプレーヤーからの寄付金を集計したもので、1973年に始まり2011年で42回を数え、累計6830万円にのぼる。
また震災義援金はプレー費の一部と募金箱の義援金を集計した。前回5月の300万円に続いて2回目で、これら義援金は日本赤十字社に届けられた。

− 1月 20日号掲載記事より−


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