2012年(平成24年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

2月 27日 月曜日

[ 相模原JC ]

東国原氏招き講演会

 公益社団法人相模原青年会議所(森正雄理事長)は2月9日、前宮崎県知事の東国原英夫氏を招いて「どげんかせんといかん―混迷の時代を生き抜く人間力」と題した特別講演会を市民会館で開き、約1300人が聴講に訪れた。
 東国原氏が開口一番「訳あってフリーターです」と自己紹介すると緊張気味だった空気は一気にほぐれ、小学生時代に「夢はお笑い芸人と政治家」と書いた話からビートたけしさんとの出会い、政治家を目指したいきさつなどをテンポよく語り、その中でまじえた様々なエピソードで会場は笑いに包まれた。
 2007年1月の知事選を制してから同氏は、しがらみのない立場で県政の改革に着手、企業誘致や県産品のPRなど同県の活性化にも取り組んできたが、2010年の口蹄疫問題では県に決定権がなく国の対応の遅れが被害拡大を招いたとして、従来に増して地方分権を強く訴えるようになったという。そうした苦い経験から「想定外を想定するのが行政の役割」と言い切った。
 自らについては「地方分権を進めるために必要な手段を取る」と語るに留めたが、このあと東日本大震災の復興と地方自治のあり方とか大阪都構想を掲げる大阪維新の会との連携などへの質問が相次ぎ、同氏は一つひとつ丁寧に答えていた。

リーダー面目躍如

 「リーダーとは周りを元気にできる人」などと易しい言葉で核心を突く同氏の講演に市内の男性は「楽しくて笑い通しだったが、その中に深い意味が込められていた」と感心した表情で語り、実兄が宮崎県に住むという女性は「宮崎は変わったという兄の話でこの日を楽しみに来た。東国原さんのリーダーシップを生で見られてよかった」と目を輝かせていた。

− 2月 20日号掲載記事より−


2月28日 火曜日

[ 県経営者福祉振興財団 ]

中小企業支援「産業Navi大賞」

 神奈川県経営者福祉振興財団(横浜市中区元浜町4-32)は中小企業を支援する「かながわ産業Navi大賞2012」の募集を2月1日から開始、4月16日まで受け付ける。

大賞賞金 100万円

 県内に事業所を持つ製造・建設・運搬・サービス業の中小企業を表彰するもので、2011年3月までの概ね3年以内に事業化され、今年2月まで具体的に成果を出した企業が対象。大賞、優秀賞にはフロンティアと環境(エコ)各1件で2件があり、大賞の賞金が100万円、優秀賞が50万円。このほか3件以内の奨励賞もあり、賞金が30万円。ほかに表彰状と楯が各賞に贈られる。
申込書は産業ナビ大賞からダウンロードし提出書類と共に書留郵便で
〒231-8525 神奈川県横浜市中区元浜町4-32
財団法人 神奈川県経営者福祉振興財団 かながわ「産業Navi大賞」係 あてで送る。
 この審査と結果発表は5月から7月にかけて行い、7月中に表彰する。

− 2月 20日号掲載記事より−


2月29日 水曜日

[ 相模女子大学小学部 ]

百人一首かるたで学習

 相模女子大学小学部(南区文京2-1-1、吉岡日三雄校長)視聴覚ホールで2月9日、4年生68人を対象にした競技かるたによる「百人一首かるた学習会」が開かれた。

渡辺永世クイーンが指導

 学習指導要領の改訂に伴い同校は、伝統的な言語活動や文化に親しみを持つ国語学習に力を入れており、より深い国語学習につながればと「和歌の学習」の一環として今回企画したもので、同大学卒業生でもある神奈川トヨタ自動車(横浜市神奈川区、大塚輝一社長)社員の渡辺令恵(ふみえ)永世クイーンを講師に迎え、「競技かるた」の講演と実演を交え児童たちの指導にあたった。
 「永世クイーン」は百人一首かるたで5期連続日本一に立つと与えられる称号で、渡辺さんは1993年に授与されて以来連読11回、通算で14回獲得している。講演では競技かるたを始めたきっかけや学生時代の様子、子どもの頃からの夢だったという永世クイーンへの道のりなどを語り、「夢中になるものを見つけ、努力する姿勢が大切」と促した。
 また、基本ルールを説明しながら女子大生を相手に競技かるたの実演も行い、張り詰めた静寂の中、詠み手が声を発した瞬間、手が飛び交い札が舞う光景を観戦していた児童たちは、「早すぎて見えない。迫力ある音にびっくりした」と湧き上がり、クラスから代表者3人が選ばれ、名人との対戦に挑み「畳の上の緊張感」を体験した。
 渡辺クイーンは日本各地、タイやアメリカ本土、ハワイなど海外の子どもたちへの普及活動にも力を入れており、「かるたは年齢、男女関係なく楽しめるので、多くの人に親しんで欲しい」と子どもたちに思いを託した。
ちなみに、渡辺さんが勤める神奈川トヨタは「会社は社会にとって価値ある仕事を行うことで自己実現を図る場である」という経営理念を掲げ、社員が特技を活かして社会に貢献する活動を支援している。

− 2月 20日号掲載記事より−


3月 1日 木曜日

[ 東洋羽毛工業 ]

水鳥羽毛でハンドクリーム

 高級羽毛布団を製造販売する東洋羽毛工業㈱(相模原市中央区淵野辺2-26-5、柳場弘社長)は原料の水鳥羽毛に含まれるケラチンの抽出に国内で初めて成功、美容・化粧品用原料「ケラタイド」として販売するが、昨秋同製品を配合した手肌保護クリーム「テルネス プロテクトクリーム」を自社開発、手荒れに悩む看護士を中心に注目されている。

農工大との研究開発でケラチンを抽出

 羽毛は100%を輸入に頼り、同社でも北欧や東欧、中国などから仕入れるが、原料精製工程でごみや不純物、粗悪な羽根を取り除くため、高品質の羽毛を目指すほど廃棄量も多い。このため同社でも1日あたり約200㌔㌘の「廃棄羽毛」が発生し焼却処分してきたが、有効利用の方法を模索して東京農工大学との共同研究を行い2009年、加水分解ケラチンの抽出に成功、製品化した。
 ケラチンは毛髪や皮膚、爪に含まれるたんぱく質でヘアケア用品にも多用される。主流の羊毛由来製品と比べて同製品は疎水性のアミノ酸を多く含み、吸湿性の低さから髪の仕上がりが軽くなるため、美容院専用の高級商品向け原料として好評を得ている。製造工程の独自技術では特許も取得した。
 同製品の親和性の良さを手肌向けに応用したのがテルネスで、寝具納入先の病院で手荒れに苦しむ医療従事者を多数知る同社は「手肌や爪を保護しながらべたつかない」という条件を最重視。仕事前に塗ることで保護膜が水をはじき、スクワランとケラタイドが潤いを与える。
 テルネスは1本70㌘が1890円(税込)。ホームページと同社営業所の限定販売だが、看護師の評判がよく発売半年で出荷数8000本。今年秋には業務用ボトルタイプも発売する予定で、今後の販売動向に期待を寄せる。

− 3月 1日号掲載記事より−


3月2日 金曜日

[ とぴっくとーく ]

にこにこ星ふちのべ協同組合理事長 茅 明夫氏

やはぶさの街に勢いを

−− にこにこ星ふちのべ協組の現況は。
 「正会員、賛助会員合わせて72店舗が加盟しています。物販店が多く、生鮮三品の独立店もあって昔からの商店街の面影を残しているのが特徴ですね」
−− はやぶさグルメ・グッズが評判を呼んでいます。
 「カプセルの公開や映画の制作などを機にJAXAを見学し、淵野辺駅北口を利用する人が急増しました。折角来てくれた人に会員店舗に寄ってもらうため何かやろうという話が持ち上がり、面白いものを作ろうというノリで始めました。その後は声を掛け合って数を増やしました。看板料理や呼び物にしようという考えではなく、お客さんに飽きられたらまた別の新しいものを考えようという発想でやっています。ただ、数が揃うと話題なりますね。JAXAの先生方との交流のきっかけにもなり、2014年に打ち上げられるはやぶさ2号が地球に帰還するまでは続けたいと思っています」
−− 今後の組合についての考えは。
 「自治会やPTAなど地域との交流が大事でしょうね。地域に商店街が無くてはならないという意識を持ってもらうことが必要です。その一歩として夏の銀河まつりを自治連、麻布大、桜美林大、青学などの協力を得て、商店街だけでなく地域のまつりに変えています。PTAとの人的交流も深まっています。桜の時期には鹿沼公園で新しい祭りを開くことも計画中です。組合員の多くは後継者問題を抱えているのが実情ですが、組合には20代から40代の若い理事も多く、活動に協力してくれる新しい人材も外から入って来ています。『銀河をかける街ふちのべ』に必要とされる商店街であり続けるために頑張っていきます」    (戸)

− 3月 2日号掲載記事より−


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