日刊 相模経済新聞
最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。
7月 9日 月曜日
[ 相模原署 ]
違法駐車追放キャンペーン
市民ら交えスーパー前で
県警相模原署は地域交通安全活動推進委員や交通安全協会、市役所職員とともに6月25日午後、買い物客による違法駐車が常態化して市民からの苦情も多い中央区富士見5丁目のヨークマート富士見店前で「違法駐車追放キャンペーン」を実施した。
同店付近は過去3年間で人身交通事故が12件発生するなど、事故防止上注意が必要なエリアだが、違法駐車による見通しの悪さも原因の一つと考えられている。
この日は路肩にコーンを立て、のぼりを手にした安全協会会員などが立ったため違法駐車はなかったが、主催者側は駐輪場の案内や歩行者の安全通行の補助も行った。
同店付近に限らず、ドライバーが乗っていれば何分停めても駐車にならない、という考えから気軽に車を停める人が跡を絶たないが、相模原署では「運転者がいても5分以上停めれば駐車。見通しが悪くなると事故の元になるのでやめて頂きたい」と話している。
− 7月 1日号掲載記事より−
7月10日 火曜日
[ テクノトランスファー ]
川崎で11日から3日間開催
県内中小企業の最新技術などが集まる展示会「テクノトランスファーinかわさき2012」が7月11日から13日まで、かながわサイエンスパーク(KSP)イノベーションセンター西棟(川崎市高津区坂戸)で行われる。参加無料。
円高による大手企業の海外生産シフトなどで、下請けとなる地域の中小企業は受注減に悩まされている。そのなかでも技術力の健在ぶりをアピールし、ビジネスチャンスを探る。
第五電子(緑区) と静科(大和市)が出展
神奈川産業振興センター(KIP)、県、川崎市が主催。133社・団体が参加する予定。相模原市からは㈱第五電子工業(緑区橋本台)、大和市からは㈱静科(深見西)が出展する。第五電子は真空機器関連のユニットや部品加工技術を紹介。静科は業界最薄クラスの騒音防止パネル「一人静」を出す。
25回目となる今回の展示会は「オフィス・ビジネスユース」「産業機器」「環境・福祉・防災」「企業ネットワーク」「産学連携」のテーマごとに、企業が出展する。
また、開催中の午前10時〜午後5時まで、KIPのブース内には中小企業のための「経営無料相談コーナー」も開設される。経営課題や創業などで幅広い相談に応じる。
− 7月 10日号掲載記事より−
7月11日 水曜日
[ 相模原スイーツフェスティバル ]
地元産素材を活用
今秋開催 参加店募る
相模原市は市内菓子店が地元産素材を使った各店オリジナルのスイーツを創作、販売する「さがみはらスイーツフェスティバル2012」(主催は同実行委員会、伊藤滋直委員長)を10月から11月に開き、7月2日から31日まで参加店の募集をしている。
地産地消を目的に始めたもので3回目。参加各店での販売の他、11月中旬にはアリオ橋本での販売イベントや、試食や投票によるコンテストも開く。
今回のテーマは同市が加わる「銀河連邦」の25周年に関連し「宇宙を五感で感じられるスイーツ」。和洋菓子等は問わないが、名称に「相模原」を入れ、指定された市内産素材を1つ以上使うなどの条件がある。
指定素材は ①ブルーベリー ②津久井在来大豆 ③にんじん ④トマト ⑤鶏卵で、事務局の市観光協会は「参加店や創作の幅を広げるため5種に増やした」と話し、ブルーベリーなど一般流通の少ない品目については、農協などを通じて入手方法もアシストする予定。
なお、昨年の参加店は31店舗だったが、今年は40店以上の参加を目標に市のパン菓子工業組合や商工会議所、農協などと連携し市内菓子店などに呼び掛けている。
− 7月 10日号掲載記事より−
7月12日 木曜日
[ 三菱重工業相模原製作所 ]
コンテナ型ガスエンジン発電設備新開発
年間50台程度の生産計画
三菱重工業は相模原製作所(相模原市中央区田名)で新開発の「コンテナ型ガスエンジン発電設備」の製造を始めた。年間50台程度の生産を計画しており、今後の需要増によっては人員や生産設備の増強も視野に入れる。発電設備はトレーラーで持ち運びできるのが特徴で、電力不足の地域を抱える新興国のみならず、工場の非常用電源として提案する。
三菱重工が開発したコンテナ型ガスエンジン発電設備は、発電出力が1500㌔㍗。約370世帯(一世帯4人計算)の電力がまかなえる。複数台数を連結で運転すれば、発電量の拡大も可能になる。
製品名を「メガニンジャ」と名づけた。システムは天然ガスを燃料とするガスエンジン、発電機、熱交換機などで構成。これらが40フィート(約12㍍)コンテナに詰め込んである。
現地到着後は24時間以内で稼働できるのも特徴。同社によると、据え置き型の発電設備の場合、設置場所での基礎工事や配線・配管作業などに手間がかかるため、電力供給までに1カ月程度の期間がかかるという。
同設備は燃料配管がコネクターでつなげるなど、「置くだけ工法」の採用により、大幅な短縮化を実現したという。コージェネレーション(熱電併給)にも対応している。
中国企業へ2台納入
価格は6000万円程度。受注後、相模原製作所で約2カ月で出荷できる体制を整えた。すでに中国・広東省のガス供給会社から2台を受注しており、このほど納入を終えている。
同社によると、多くの新興国では送電網整備の遅れから、電力不足を抱える地域があるほか、国内でも自家発電設備を導入する企業が増えているおり、同設備に対する需要は増えるとしている。
− 7月 10日号掲載記事より−
7月13日 金曜日
[ 小磯学園 ]
大磯町立幼稚園引継ぎ開園
学校法人小磯学園(相模原市中央区東淵野辺4丁目23-20、小磯信一理事長)は、2012年4月から、中郡大磯町の旧町立小磯幼稚園の経営を引き継ぎ、旧園をそのまま使った「小磯学園こいそ幼稚園」(中郡大磯町西小磯286番地)として新たに開園した。
同町には私立の幼稚園がなく、旧園も町立の4園の一つだったが2010年夏、町が出した民営化の公募に同学園を含む4つの私立幼稚園が応募し、書類選考や同町関係者による既存園(たけのうち幼稚園)の視察、各種プレゼンテーションを経て同年冬に決定、約1年半の準備期間を経て開園に至った。
園舎は町が寄附 全園児80人でスタート
用地は同町から借り受け、建物は町からの寄附で同園の所有になったが、教員は総入れ替えとし、たけのうちから異動した4人と新採用教員の総勢8人体制で、全園児80人を預かる。
民営化にあたって小磯理事長はまず制服と鞄を作り、同町で初めて通園バスを開始。また従来多かった半日保育を減らし、預かり保育も毎日行うなど、年間の保育時間や保護者向けサービスを増やし、行事も充実させる。
保育料は湘南地域の私立幼稚園の平均的な額に合わせて月額2万4000円としたが、町立各園は同8500円のため、在園児と今年度入園生が卒園するまでは町が差額分を負担する。
相模原園児も海辺の活動に活かす
経営を引き継いだ理由について同理事長は、「小磯」という名前の縁や経営展開の可能性に加え、相模原園児との交流を揚げる。この夏の年長児の「お泊り会」は海辺のこいそ幼稚園で開催するなど、相模原の園児には海を活かした活動を、大磯の園児にはたけのうち幼稚園の迷路もあるユニークな園舎や豊富な遊具で遊び、それぞれに普段できない体験をして貰いたいという。
学校法人が複数の幼稚園を経営する場合、同一地域での展開が一般的だが、地理的にも離れた場所の姉妹園を活かした教育は、今後同学園の新たな魅力になる可能性も大きい。
また、同理事長は「今後一番力を入れたいのは教育の質」と話す。公立幼稚園同士で競争もなく、様々な面でゆるやかだった旧園の教育に自由と規律のリズムをつけ、40年近く培ってきた同学園の幼稚園教育を注いでいく。現在はまだ開園後3カ月で戸惑う園児や保護者も多いが、今後時間をかけて同学園の魅力を地元にアピールしていきたい考えだ。
− 7月 10日号掲載記事より−
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