2012年(平成24年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

7月23日 月曜日

[ さがみはら産業創造センター ]

東京タワー近くに活動拠点
創業企業が利用・ビジネスマッチングも

 ㈱さがみはら産業創造センター(SIC、相模原市緑区西橋本)などが運営する都内の活動拠点「T-BISC」(ティービスク)が本格稼働した。都内でオフィスを持たないSICの入居企業や相模原の地域企業などがビジネス拠点として活用できるようにしたもので、取引先との商談なども行い、他の産業支援機関と連携したビジネスマッチングも定期的に行っていく。

相模原の企業2社申込む

 T-BISCは東京都港区芝公園3-5-8 の機械振興会館内。東京タワーから近く、交通アクセスにも恵まれた場所にある。SICは「相模原などに本社があり東京での活動拠点が必要な企業や創業まもない企業の利用を考えている」という。相模原市内からすでに2社の申し込みがあった。
 利用者は従来のインキュベーション施設のように常駐して入居するのではなく、建物内にあるオフィスや机を複数の会社、人間で共有し、それぞれが必要な時に使う「シェアードオフィス」として活用する。SIC内にある「デスク10」のようなイメージという。
 SICの山本満専務は「入居している企業などは、都内で打ち合わせをする際に、ホテルのロビーや喫茶店などを使ってきた。T-BISCを簡易的な拠点として使えば、かなり効率的になるはず」と話している。
 施設内は仕事やミーティングなどに使えるブースが5つある。利用料は地域中小企業の場合、登録料が2万1000円(初回のみ)で、月額1万2600円。メールボックスと住所使用料は1万2600円。年末年始を除く月曜日から土曜日、午前9時から午後10時まで利用できる。
 同拠点はSICのほか、京都リサーチパークや神戸市産業振興財団、さかい新事業創造センターなど、地方の産業支援機関が連携した「T-BISCコンソーシアム」が運営組織になっている。
 今後は利用企業に対し、コンソーシアムの支援企業とのビジネスマッチングなども企画。SICが提携している台湾工業技術研究院との交流も予定している。

− 7月 20日号掲載記事より−


7月24日 火曜日

[ 三菱重工業 ]

中国の発電企業と協業
分散型電源システム 相模原製作所生産増へ

 三菱重工業は天然ガス利用の「分散型電源システム」で中国の5大発電会社の一つ、中国華電集団公司の華電電力科学研究院(華電電科院)と現地で協業することで合意した。同システムは相模原製作所(相模原市中央区田名)で生産する。中国市場の需要拡大により、相模原での生産増なども期待される。両社はすでに覚書を締結した。
 三菱重工は6月、新開発したコンテナ型のガスエンジン発電設備「メガニンジャ」の生産を相模原で開始。分散型の電源システムとして提案している。分散型電源は比較的小規模な発電装置で、消費地近くに置くことで電力供給の問題を解消する。
 同社によると、新興国では送電網整備の遅れから、電力不足を抱える地域があるほか、国内でも自家発電設備を導入する企業が増えているという。

中国の現地法人も参画

 今回の協業では三菱重工グループのエンジン事業の現地法人、菱重発動機系統(深セン)有限公司も参加。3社が連携して進める。
三菱重工と菱重発動機は、メガニンジャなどを提供し、運用などの技術コンサルを担当。一方、華電電科院は、現地で適切なプロジェクトを選び、分散型電源システムに関する事業化調査を行う。
 中国では、2011年からの第12次5カ年計画期間中に、天然ガスを利用した分散型電源システム関連プロジェクトを1000カ所で具体化する方針を掲げる。
 メガニンジャは、発電出力が1500キロワットで、約370世帯(一世帯4人計算)の電力がまかなえる。トレーラーで持ち運びできるのを特徴としており、同社は現地市場のニーズは高いとみている。
 今年10月には三菱重工グループで上海に「ガス分散型電源エンジニアリングセンター」の設置を予定。現地でのエンジニアリングやアフターサービスなどの体制を強化していく。

− 7月 20日号掲載記事より−


7月25日 水曜日

[ 住友スリーエム ]

ポスト・イットで新製品
強粘着 10製品発売

 住友スリーエム㈱(東京都世田谷区)は7月10日、新ポスト・イット製品として強粘着ロール10製品を発売した。
 同ロールは好きな長さで自由にカット、様々な用途に対応した幅広い使い方ができ、強粘着タイプの全面のりのため、パソコンやファイル、キャビネットなどの樹脂面や垂直面にもしっかりと貼れてはがれにくいが、はがしたい時はきれいにはがせる。
 サイズは50㍉、25㍉、12㍉幅の3タイプがあり、25㍉、12㍉幅がそれぞれ2色セットで、色の組み合わせは2パターンある。サイズなどの仕様が10種類あり、メーカー希望小売価格が税込みで441円から598円。製品に関する問い合わせは同社文具・オフィス事業部 http://www.mmm.co.jp/office/

− 7月 20日号掲載記事より−


7月26日 木曜日

[ 大船渡支援市民ボランティアの会 ]

バスツアーで22人が被災地へ

 震災から1年4か月の6月、少しでも被災地に近づきたいという思いを持つ人が集まり、岩手県大船渡市への2泊3日のバスツアーが開かれた。
 企画したのは「大船渡支援相模原市民ボランティアの会」(藤田繁幸代表)。こちらの自治会に当たる現地公民館との連携で支援を行い、津波被害の写真洗浄も続けてきた会で、その設立に関わり、各地区公民館長との橋渡し役を担う首都大学東京の野元弘幸准教授も同行し、震災直後からトラックやバスの派遣などで東北支援を続けてきた山口自動車㈱YM交通(相模原市中央区清新4-14-7、山口誠士社長)も、支援の一環として資金面で協力した。

訪れて感じる学びの旅

 小学生から70代までという参加者22人の多くは現地を訪れるのが初めて。6月22日夜に相模原を出発、翌朝に陸前高田市で現地の協力者と落ち合い、多数の犠牲者を出した同市役所で黙祷し、立ち入り禁止区域指定のがれき置場にも特別な許可で入場して見学した。その後、大船渡市でも各地区の被災状況の説明を聴きながら、仮設住宅を訪問、長い避難生活をしてきた女性たちの手ほどきで非常食用の乾燥ご飯を水で戻しておにぎりを作ったり、バーベキューもしながら交流を深め、公民館では館長の復興にかける思いに耳を傾けた。
 また、同会で洗浄した写真の展示場所も訪問し、数多くのアルバムと対面。職員から写真到着後の仕分け作業や持ち主への引き渡し方法についても説明を受けた際、同市役所で写真洗浄の管轄が変わり、個人情報保護などの理由から、今後市外への新たな写真の持ち出しは行わないとの決定も聞いたが、これまでの作業への感謝と共に新たな方針への理解を求める職員の姿に接し、ニーズに対応したボランティアの在り方についても学ぶひとときとなった。
 帰りの車中ではそれぞれが感想を語ったが、住宅基礎に草が生い茂るかつての街並みを歩き、がれきの山や破壊された建物を見上げた参加者の多くが「知ること」の大切さを語った。また、沈静化する報道に反して現地ではまだ復興の途上にあることを肌で感じた素朴な驚きと共に、街作りにかける地域のリーダーの力強さや、「来てくれるだけでも嬉しい」と、厳しい状況下でもツアーを受け入れた各地区の人の思いやりに感銘を受けた人も多い。野元准教授も「学びの旅を今後のつながりに活かして欲しい」と語り、引き続きボランティアや公民館への支援を続けて欲しいと呼び掛けた。
 なお、このツアー後の7月上旬、延べ400人が関わってきた写真洗浄はすべて終了した。同会はニーズの変化も復興のかたちとして、今後に続く新たなつながりを考えている.

− 7月 20日号掲載記事より−


7月27日 金曜日

[ 大和阿波おどり ]

本番を前にぞめき披露

 今年で36回目を迎える神奈川大和阿波おどりの本番(7月28・29日)を前に「魅せるおどり」を披露する「ぞめき大和2012」が7月8日午後2時30分から同市生涯学習センターで行われ、同振興協会所属の10連が光や音をまじえた多彩な演出で華麗な踊りを披露、客席を埋めた約600人を沸かせた。
 阿波踊りの本場である徳島は、祭りの前のざわめき、高揚感を「ぞめき」と呼んでいる。大和もこれに習い毎年行っており、この日は新橋連、あずま連、ぎんざ粋狂連、蜻蛉連、ガスター連、みずき連、耕心連、そんじょ連、相州義連、笑星連が舞台と会場を盛り上げた。

− 7月 20日号掲載記事より−


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