2012年(平成24年)
相模経済新聞社
TEL:042-757-3534
Google 検索
  WWW を検索
 サイト内検索

 cgi
日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

8月20日 月曜日

[ 相模原市廃棄物処分場 ]

メガソーラー設置事業者公募
 プロポーザル方式で

 相模原市は南区麻溝台の一般廃棄物処分場に事業者と協働で導入するメガソーラー(大規模太陽光発電設備)の設置に向けて公募型プロポーザル方式による事業者の応募登録を8月20日から24日まで受け付ける。
 ソーラーパネル設置可能面積は約2・6fで、市が事業用地を無償で提供、事業者が売電収入の一部を市に納付する(売電収入の5%以上で、事業者が提案)仕組みで、市はこれを地球温暖化対策推進基金の財源などに活用する。
 事業期間は固定価格買い取り制度による調達期間の20年および工事等の期間を含めて22年以内とし、10月1日から5日まで受け付ける企画提案を有識者等による選定委員会が審査、最優秀企画案者を10月下旬までに選定、あわせてネーミングライツに関わる提案も募集する。
 これを踏まえて選定事業者と2013年2月までに協定を締結、このあと同年7月までに経産省の設備認定、東京電力との売電契約を終え、8月から設置工事を開始、2014年3月の運転開始を目指す。

− 8月 20日号掲載記事より−


8月21日 火曜日

[ 小田急百貨店 ]

22日からスイスフェア

 鰹ャ田急百貨店(東京都新宿区、小川三木夫社長)は8月22日から27日まで新宿店本館11階の催物場で初めての試みとなる「小田急スイスフェア」を開催する。

登山鉄道姉妹提携33年で

 小田急グループの箱根登山鉄道とスイスの登山鉄道レーティッシュ鉄道の姉妹提携33年の深いつながりにスポットをあて、世界的観光地として人気が高い箱根とスイスアルプスの魅力を紹介するフェアで、今年で100周年を迎えた「ユングフラウ鉄道」などの写真や模型も交えて展示、25日と26日には現役の小田急ロマンスカー運転士による鉄道模型(Nゲージ)のデモンストレーションを行う。
これに伴い、箱根湯本駅にある箱根カフェが特別出店、箱根でしか味わえない「箱根ロール」や「箱根プリン」を販売、世界初のブースとして「スイス宝飾・時計・筆記具展」も行い、レーティッシュ鉄道とゆかりの深い「ティソ」や「モンディーン」なども登場、スイスチョコレート「フェルクリン」などと共に特別販売する。

− 8月 20日号掲載記事より−


8月22日 水曜日

[ 静科 ]

住宅用防音材「1人静」商品化
被災者の声基にインテリアに合わせ31種類

 防音パネルを製造販売する叶テ科(大和市深見西4―6―24)は、東日本大震災の被災者の声をもとに、従来製品に改良を加えた住宅用防音材「1人静(ひとりしずか)・グレース」を商品化した。大がかりな工事がいらず、壁にはり付けるだけで隣室の音漏れが軽減できる従来製品の特徴を生かしながら、部屋のインテリアに合わせ、31種類のデザインから選べるようにした。
 新製品は、厚さは16ミリだが、目覚まし時計の音が伝わるのを大幅に減らせる防音性能を実現している。同社は7月28日までパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された最新福祉機器などの展示会「ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド2012」に新製品を出展。来場者の注目を集めていた。
 同製品のベースとなった従来製品は、仮設住宅の壁が薄いことから生活騒音に悩む被災者の現状を知った同社が「自社技術で役に立てたい」と開発に着手、完成させたもの。
 昨年末、同社ではこの防音材200枚を岩手県釜石市の仮設住宅に寄贈した。それから数カ月たち、被災者から手紙で「(隣室の音を気にせず)普段の生活に戻れた」と喜びが寄せられた一方、「パネルの色がもう少し明るくなれば」との要望も出た。

表面に通気性のクロス

 そこで、従来の機能を損なわずデザイン性との両立も目指し再度、開発に着手。防音材の表面に通気性に優れたクロスを付けることで商品化に至った。
 防音材の材質はデリケートなため、クロスを巻くのはすべて手作業という。「年間1000枚以上は販売したい」と高橋俊二専務は意気込む。同社ホームページでも直販する。価格はオープン。電話:046-260-2789。

− 8月 20日号掲載記事より−


8月23日 木曜日

[ ブックオフ ]

被災地3県の小学校177校に課題図書寄贈

 ブックオフコーポレーション梶i相模原市、松下展千社長)は同社にフランチャイズ加盟している企業全社と合同で「BOOKS TO THE PEOPLE2012」を企画、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の小学校177校に第58回青少年読書感想文全国コンクールの「課題図書」12タイトル2124冊(金額285万2886円)を寄贈した。
 その一方で、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が被災地で行っている「移動図書館活動」を10月から行う。
 「いわてを走る移動図書館プロジェクト」を展開している同会は新たに福島県と宮城県の仮設住宅を巡回する同活動の立ち上げと運営を同社が寄付とボランティア参加で支援するもので、9月から1000万円を提供、ボランティア活動は同社と加盟企業全社の社員から募集、10月からの移動図書館立ち上げ時の図書の整備、棚入、在庫登録などの活動を支援、同図書館運営時の地域住民との交流も支援する。

− 8月 20日号掲載記事より−


8月24日 金曜日

[ イノウエ ]

ヘアゴム海外展開で引き合い増
ニューヨーク、上海のギフトショー出展

 国内シェアではトップの6割を占め、年商8億円(2011年度)のヘアゴム(ヘップリング)メーカー、潟Cノウエ(相模原市緑区鳥屋750、井上旭社長)は3年前から海外展開を図り、アメリカと中国のギフトショーに出展、徐々にではあるが引き合いを増やしている。

JETROが輸出有望案件指定

 きっかけは市青年工業経営研究会(青工研)の北米販路拡大戦略セミナー。同社製品主要ユーザーの20代から40代女性が今後大幅に減るとした人口推計予測もあり、売り上げと雇用確保のため、井上毅専務が2010年に日本貿易振興機構(JETRO)に海外展開を相談した。
 商品単価が低いため難しいと見る向きもあったが、製造に組み紐技術を応用するため、2010年8月伝統的工芸の分野で2年期限の輸出有望案件に指定され、2011年2月にニューヨークギフトショーへの出展を果たし、以来ニューヨークに4回、上海国際ギフトショーに3回出展している。

米通販から定期的注文

 ニューヨークでは各回3日から4日の日程の中で現地アパレル、アクセサリー、スポーツ用品店などと商談し、今年2月の出展時の販売は6万2000本。インターネット決済のルートも確立してリピート率も徐々に上がり、米通販ショップから定期的な注文が入るようになった。
 上海はギフトショー会場で一般市民向けの小売りも行うため、商談が進まず、今年6月からは業者間の商談会に切り替えたが、「米中いずれも、日本とはまるで違う商品に興味を持って貰えるのが興味深い」と井上専務。ニューヨークでは、日本で敬遠される蛍光色や縞模様のゴムが好まれ、黒を手に取る人はほとんどいなかったという。
 同社はヘアゴムをリング状に接着する際のシームレス加工で特許も持ち、品質の良さには定評がある。また、豊富なカラーバリエーションと組み紐技術を応用した多彩な織り方も特色だが、月産220万本の約7割が黒色、2割以上が茶色で、カラーゴムはごく少数に留まる。
 JETROの輸出有望案件の期限を8月に迎え、今後は独自に「イノウエ」ブランドの確立と同社独自技術を活かした販路拡大を進める。

− 8月 20日号掲載記事より−


Copyright (C) 相模経済新聞社