2012年(平成24年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

9月24日 月曜日

[ 牧山商事 ]

アスファルト保温材
トラックシート開発

 建設業の許q山商事(相模原市南区松が枝町、牧山喜偉社長)は、道路舗装で使うアスファルトの運搬用保温・保護カバーを本格展開する。大手素材メーカーと共同開発したもので、6月の発売以降、すでに100枚を出荷。注目の新製品として市の認定も受け、今後も需要が見込めることから、商社などと組み、販売を強化していく。
 製品名「保温レンジャー」は、アスファルト資材を運ぶトラックの荷台にかぶせて使う。価格は10d車用が9万5千円、4d車用が7万5千円。
 牧山社長は「保温性や耐水、耐油性などの機能は(市場に出回っている)従来品より優れており、しかも軽量」と特徴を説明した。
 同社によると、道路に用いるアスファルトは通常、180℃前後で製造され、工事現場までトラックで運ばれる。しっかりとした道路舗装をするには、アスファルトの温度管理が重要になり、運搬時にも保温シートをかぶせるという。
 ただ、従来品はフェルト地と防水シートの2枚の重ね使いなので、フェルトがアスファルトの油を吸ってしまい、重量が増してしまう課題があったという。
 「保温レンジャー」では水や油を吸わないシートの間に、特殊な繊維2枚はさんだ「4層構造」を採用。課題を解決した。同社の性能実験によると、従来品より5℃以上高い保温効果があったという。
 アスファルトの資材メーカーも期待を寄せる。保温効果が高ければ、従来より低い温度で原料を製造でき、高い温度で製造すれば、販売エリアを拡大できるからだ。
 すでに道路舗装大手の劾IPPO大和合材工場(大和市下鶴間)で、10d車53台、4d車40台に採用された。牧山社長は「資材工場の燃料費の削減にもつながり、環境への貢献も大きい」とし、建築資材メーカーや運送会社にも売り込む。
 牧山商事は建設業や産業廃棄物の収集・運搬などを手掛ける。相模原市と座間市に拠点がある。問い合わせは、電話042-744-9517。

− 9月 20日号掲載記事より−


9月25日 火曜日

[ エイシン ]

デジタル塩分濃度計が好調
今年は既に3万本超に

 計測機器製造の潟Gイシン(相模原市中央区相生1、伊藤律勝社長)が開発した2種類の「デジタル塩分濃度計」が好調な売れ行きを見せている。1万円を切る価格と、0・1%刻みの精度の高さが特長。競合する市販品も少なく、2種類合わせた販売数は、2011年の1年間で2万本。2012年はすでに3万本を超えている。ネット通販に加えて大口の商談も相次ぎ、フル生産中だ。
 エイシンは大手メーカーのOEMで計測機器を開発し、塩分濃度の計測技術では特許も取得。今回の製品にもこのノウハウを活用している。本体価格が7300円の「標準タイプ」と、昨年11月に発売した8800円の「防湿タイプ」がある。

発売12年でヒット

 2000年の発売から、数年間は売り上げが低迷していたが、6年前に関連会社の潟泣sノシステム(中央区相生3、伊藤律勝社長)でインターネット通販を始めたのをきっかけに、販売数が伸び始めたという。
 デジタル体温計のような親しみやすい形状。スープなどに差し込めば、わずか5秒で塩分が測れる。測定の幅は0%から2%で、液晶パネルは数字に加えて、塩分が適正かどうかを示すメモリも表示する。

コンビニのおでん向けにも

 今年5月からは、コンビニ数社のおでん向けの引き合いが増えたという。煮汁の塩分管理で味のバラつきをなくすために使うという。数社の代理店と、合計2万本の商談を進めている。
 伊藤社長によると「海水魚の養殖場など、予想外の場所でも売れている」という。同社は引き続き提携先を探し、販路拡大に注力する。

− 9月 20日号掲載記事より−


9月26日 水曜日

[ 向洋技研 ]

海外販売を強化

 溶接機を製造する褐洋技研(相模原市中央区田名、甲斐美利社長)は10月から11月にかけて欧米の展示会に出展する。縮小傾向の国内市場にかわる販売先の開拓が目的。海外代理店を募集し、販売体制の強化を狙う。

欧米見本市等に出展

 10月23日から27日はドイツハノーバーで開かれる世界最大の板金加工見本市「ユーロブレッヒ」に出展。11月12日から14日は、米国ラスベガスの溶接装置展「ファブテック」で披露する。いずれもマイスポットなど主力商品を持ち込み、米国では新製品の「高速溶接技術」も実演する。
 同社の製品は、海外24代理店が19カ国で販売するが、最大の狙いは欧州最大級のドイツ市場への参入だ。2008年に他社との協力で試験販売したときも、ドイツでの反応が良かったため、市場は大きいと見込んでいる。
 同社の海外売上高比率は現在、年率約5%ずつ上昇中。13年3月期には35%になる見込みで、甲斐社長は「2年から3年後には50%まで引き上げる」としている。

− 9月 20日号掲載記事より−


9月27日 木曜日

[ 千代田の文盛堂 ]

おえかきコンテストで表彰

 文具・事務機器販売の文盛堂(相模原市中央区千代田6-1-18、尾作晃社長)は9月8日、第5回おえかきコンテスト表彰式を行った。
 同社による毎年恒例のサマーフェスティバルで募集した小学6年生以下の作品を表彰したもので、尾作社長は「子供たちの豊かな発想、大人とは違う想像力で描かれた作品の審査は難しく、慎重に行った」として、今年から表彰状を子ども向けに、文盛堂キャラクターぶんちゃんとカラフルなふち取りにしたという。

香月理紗子さん金賞

 その金賞を射止めたのは香月理紗子さん(11)で、家族で訪れた姫路城の石碑の文字、人物の表情を細かく描き審査員から絶賛の声が上がったという。
 また、銀賞は石上周さん(10)で画用紙いっぱいに描いた機関車、車輪や窓の縁取りなど細かな部分が審査員から評価され、銅賞の栗原柚月さん(9)も犬がプールで楽しく水浴びをしている様子を描き好評を得たという。
 サマーフェスティバルで販売した非常食セット「ぶんちゃんの肝心袋(気仙沼産・鯖みそ煮、さんまの生姜煮、携帯トイレ)」、さがみの潤水などの売り上げの一部を東日本大震災に寄付する予定で、今後もこの活動を続けていく。ぶんちゃんの肝心袋は1000円、さがみの潤水は120円で店頭でも販売している。

− 9月 20日号掲載記事より−


9月28日 金曜日

[ ハシモトコーポレーション ]

故宮博物院絵画複製版画展

 印刷業の潟nシモトコーポレーション(相模原市中央区宮下、橋本欽至社長)は、10月3日から11月末まで中国と台湾の「故宮博物院」が所蔵する名品絵画40点の複製版画展を同社ギャラリーエイチアートで開く。
 美術品の複製販売を手掛ける中国の潟tァンタック(南京市)との共同企画で、複製画を輸入し展示。2万円から10万円で販売もする。
 山水の掛け軸や、花鳥風月を描く額装の小品を多数展示。郎世寧(ジュゼッペ・カスティリオーネ)が100頭の駿馬を描いた大作「百駿図」もある。
 「北京と台湾など3カ所の美術品が一堂に会するのが魅力」と橋本社長。長年日中友好活動を続けてきた関係から、「身近な美術で中国に親しんでほしい」と来場を呼びかけている。午前11時から午後6時まで(日曜祝日除く)。入場無料。問い合わせは、同社 電話:042-772-7526。

− 9月 20日号掲載記事より−


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