日刊 相模経済新聞
最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。
1月14日 月曜日・祝日
1月15日 火曜日
[ ペティエンスメディカル ]
新ブランド投入へ
動物用医薬品製造・販売のペティエンスメディカル(相模原市南区古淵、生田目康道社長)は、ペットの自宅ケア用機能性製品ブランド「パラソルヘルスケア」を新たに立ち上げ、今月より全国の主要ペットショップやトリミングサロンへの展開を開始した。
動物用製薬会社としての知見をもとに、原料や成分、配合などを動物病院でも使用できる水準にまで高めたという。
ペット製品拡充
第1弾として発売したのは犬用栄養補助食品「高濃度DHA&EPA ケア」(希望小売価格2200円)、犬・猫用保湿ジェル「高濃度セラミドフットクリーム」(同2600円)、犬用「イヤーローション」(同2400円)など5製品。
市販されているペット用機能性製品の中には、原料や使用目的に疑問が残るものが多く存在すると言われている。
新ブランドはいずれも、獣医師が動物医療とエビデンス(科学的根拠)の観点から見て「安心して処方できるレベルの品質」(同社)を確保しているという。
ペティエンスメディカルは2009年から動物用医薬品、動物病院専用栄養補助食品の製造・販売を開始している。現在、全国17社の卸を通じて国内6000軒以上の動物病院に展開している。
問い合わせは、同社042(851)3283まで。
− 1月 10日号掲載記事より−
1月16日 水曜日
[ アイスリー ]
新技術を開発 重い引き出し自動で
電気使わず押すだけ
アイスリー(相模原市南区南台)は、電気を使わず、指先でわずかに押 すだけで、重い物が入った引き出しが自動的に開く技術を開発した。システムキッチンや冷蔵庫、家具などで引き出しの開閉をアシストする。「ぜんまい」の作用を応用した。今後は製品のユニバーサルデザインを考える各種メーカーに、同技術の採用を提案していく。 (千葉 龍太)
無電力自動オープナー 用途を開拓へ
「無電力自動オープナー」と名づけた。重さ20`が詰まった引き出しでも、わずかな力でプッシュするだけで、自動的に開く。戻すときも力を使わない。
開発した石井正一社長は「引き出しの裏に特殊な『ぜんまい』を内蔵したことで実現した」と説明。日常生活で重い引き出しの開閉で苦労している高齢者でも「この技術を採用することで、負担がかからなくなる」(石井社長)という。システムキッチンや冷蔵庫のみならず、机やタンスなど、同技術の幅広い用途が期待できるという。
もともと、アイスリーは、電気を使わずぜんまいの力だけを利用し、引き戸の開閉をアシストする装置「エイドア」を商品化している。今回の技術は、その原理を引き出しにも応用した。
なお、「エイドア」は、引き戸に取り付ければ、戸を15aほど動かすだけで、残りは自動で開閉できるようになる装置。東京メトロ・南北線やJR東海などで、車両の連結部分の扉に採用されているという。問い合わせは、同社042(856)1950。
「ぜんまい」を使い開閉をアシストする
− 1月 10日号掲載記事より−
1月17日 木曜日
[ ユタカ精工 ]
気象装置の部品制作
関連企業から新規受注
切削加工のユタカ精工(相模原市中央区田名)は、気象観測装置の部品製作に乗り出した。昨年11月に同分野で関連装置を手掛ける都内メーカーから新規受注したのがきっかけという。
工場ではすでに、小型風速計の基幹部品などの加工・生産体制を整えた。豊岡淳社長は「いずれは気象装置の部品加工から組み立て作業まで担いたい」と話し、今後の事業拡大を期待している。
ユタカ精工では、営業の手段として専門業者に委託し、電子メールによる「ダイレクトメール」を活用している。
半年に1度ほど、首都圏の製造業200~300社を対象に配信。NC旋盤やマシニングセンターなどを用いた得意の切削加工技術をアピール。ファブレス企業などを対象に、ものづくりのコストダウンなどを提案。今回の新規受注にもつなげた。
もともと、営業人員が少ない同社。2008年からダイレクトメールに着目したという。豊岡社長は「営業で数千社を回ろうと思っても大変だが、メールなら効率的」と説明。これまでダイレクトメールを通じ、10件以上の新規受注につなげたという。
なお、ユタカ精工は金属部品や樹脂部品の切削加工、機械部品製造などが主力。同社042(761)5018。
新規事業拡大に意欲を示す豊岡社長
− 1月 10日号掲載記事より−
1月18日 金曜日
[ イノウエ ]
「静電気除去グッズ」 売り上げ3倍超に
ヘアゴムを製造販売するイノウエ(相模原市緑区鳥屋)の「静電気除去グッズ」が好調だ。
2011年度のグッズの売り上げは09年度実績の3倍以上となる7000万円。今年度はそれを上回る勢いという。
同社では06年に「静電気軽減リング」の発売を始めて以来、ラインナップを順次拡充。現在、シリーズは11種まで増えた。価格は600~1000円台とやや高めだが、静電気除去に加え、カラーバリエーションでファッション性も意識したことが、女性を中心とした消費者の心をつかんだという。
もともと、ガソリンスタンドの静電気除去パッドをヒントに、井上毅専務が発案。「ヘアゴムのように身に付けるものなら便利なはず」と開発に踏み切った。開発の際には、静電気発生装置(バンデグラフ)などを導入。多くの試作品を検査し、試行錯誤を繰り返した。
製品は「導電糸」という特殊な繊維を製品に織り込み、身体の静電気を逃がす。ドアなどに触れる前にタッチして使うと効果的という。
同社では昨年、携帯電話などに貼るフェルトのシールタイプも発売するなど新たな製品開発に余念がない。織り方や縫い方といったヘアゴムで培ってきた独自技術を用い、「今後も女性向け商品のラインナップを拡充したい」と井上専務は話していた。問い合わせは、042(785)0136。
関連グッズを発案した井上専務
− 1月 10日号掲載記事より−
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