2013年(平成25年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

2月 4日 月曜日

[ テクニカルショウヨコハマ 2013 ]

独創技術が競演

 県内最大の工業技術・製品の総合展示会「テクニカルショウヨコハマ2013」(第34回工業技術見本市) が 6日から横浜市西区のパシフィコ横浜で開幕する。
 企業・団体の出展数は過去最多の498となる見込み。景気の持ち直しが本格化しない中でも、各社とも独創的な技術をアピール。販路拡大を狙う。
 県と横浜市、神奈川産業振興センター(KIP)、横浜市工業会連合会の主催。前回を上回る3万人以上の来場を見込んでいる。
 テーマは昨年と同じ「未来につながる新たな技術」。KIPによると、「今年は大手、中小企業とも新規出展が多い」という。
 会場は「ビジネスソリューション分野」と「生産(加工技術・機器・装置・製品)分野」、「環境エネルギー・福祉分野」、「産学公・企業間ネットワーク分野」などのゾーンに分かれる。
 一方、相模原と大和からは30社・団体以上が出展する。
 なお、KIPでは、併催行事として、オンリーワン技術を持ち、今後の事業拡大が期待できる県内企業の事例発表を行う。
 ミドリムシの特性を活用した健康食品の開発に取り組み、昨年に東証マザーズに上場したユーグレナの出雲充社長による基調講演や、環境装置メーカーの共立(相模原市緑区)、ジェイ・エム・シー(横浜市神港北区)などの県内オンリーワン企業の事例などを紹介する。
 併催行事のオンリーワン技術事例発表の時間は 8日の午前10時30分から。場所は、展示会場 2階のアネックスホール。参加無料だが HPから事前登録が必要。

− 2月 1日号掲載記事より−


2月 5日 火曜日

[ ウエキコーポレーション ]

「無電極ランプ」展開

 工業用ガス販売、ウエキコーポレーションの相模原営業所(相模原市中央区田名塩田)は、電極がなくても発光する省エネ型照明「無電極ランプ」を本格展開する。無電極ランプは6万時間の長寿命で、水銀灯と比べ、電気使用量を約8割減らせるのが特徴という。工場や店舗など向けに、次世代型の照明器具として提案していく。            (千葉 龍太)

6万時間の超寿命

 商品名は「エネブライト」。開発元の照明器具メーカー、TOSMO(静岡県磐田市)と代理店契約を結んだ。
 無電極ランプは、電極を使用せず、高周波電流で生じる磁界と水銀原子の反応を使って発光させる方式を採用している。電極がないので「球切れ」の心配もない。
 ウエキコーポによると、普及しているLED(発光ダイオード)は寿命2万~4万時間としており、「エネブライト」の方が長寿命で、消費電力も2割程度少ないとしている。
 「エネブラライト」は、工場など屋内の天井などで使用する傘型タイプを中心に、スーパーなど店舗で使う丸型タイプ、道路照明タイプなどの種類がある。
 導入費用は傘型タイプで1台あたり7万8000円。明るさも75、120、145hの3種類を用意した。
 同社では、相模原を中心に厚木や大和など周辺エリアの工場に、ランニングコストが削減できるとして採用を呼び掛ける。自動車のディーラーなど、屋外に商品を展示する店舗にも売り込む。
 相模原営業所の中村正行所長は、「いろいろな場所に提案できる。水銀灯を使っている工場は多くあるので、『エネブライト』への切り替えを提案したい」と話していた。


「エネブライト」を手にする中村所長


− 2月 1日号掲載記事より−


2月 6日 水曜日

[ ソーアップ ]

サポートクッション

販売数累計10万個を突破

 ソーアップ(相模原市南区大野台)の自動車シート用「サポートクッション」の販売数が累計10万個を突破した。
 乗用車やトラックの運転中にドライバーに対する腰への負担を軽減するためのサポート用品で、2001年に自社ブランド商品として発売した。発売以降も改良を重ね、現在のシリーズは3世代目にあたる。参考価格は6800〜7800円。
 ロングセラーの商品となった理由について、柴原博靖社長は「商品が売れるかどうかのニーズを確認して、確実に効果が出る仕様で開発したから」と説明している。
 同社では商品化する以前に、パーキングエリアに停車中のドライバーに運転中の悩みなどを聞き込んだほか、マーケティングの専門企業に委託するなど、事前にニーズを調べあげた。
 その結果、長時間の運転による腰への負担を気にしているドライバーが目立っていることが分かり、開発に乗り出した。
 実際の商品開発では千葉工業大学と連携。人間工学に基づいて設計したという。腰への負担を減らすため、同製品は「背中・腰・大腿裏」といった3つのポイントを適正にサポートする構造になっている。腰部を効果的に保持して姿勢を安定させる。
 また、第2世代の商品は、女子美術大学(同市南区麻溝台)とも連携し、デザインや機能性も工夫した。
 トラックなど自動車業界向けの縫製加工や純正品を手掛ける同社だが、自社ブランド事業も好調で、商品は全国のホームセンターやカー用品チェーン「オートバックス」などで扱っている。
 現在は「第4世代にあたる商品を開発中」(柴原社長)としている。


ロングセラーとなった商品を説明する柴原社長


− 2月 1日号掲載記事より−


2月 7日 木曜日

[ ボード・プランニング ]

ベンチャーEMS℃n動

4社が業務提携

 大手と比べ、営業人員の少ない中小企業が手を組んで受注獲得につなげようと、相模原市緑区のボード・プランニング(大谷保憲社長)が都内のベンチャー企業3社と業務提携した。いずれも電機業界などを取引先とする。互いの事業領域にない部分や得意分野を補完しあい、連携して受注を請け負っていく。「ベンチャーEMS(電子機器製造受託サービス)」と名づけた。今後は積極的に展開していく。  (千葉 龍太)

相互の強み活用

 ボード・プランニングは、スーパーコンピューターやサーバー、インバーターなどのプリント基板の設計やユニット部品製造などを手掛ける。
 今回、同社が提携したのは、リンクポート(東京都あきる野市、システム設計)とTOOL(同目黒区、組み込みソフト開発)、ユーフォテック・テクノロジー(同杉並区、システムLSI開発)の3社。
 いずれも事業領域が重複していないため、連携することで、完成品の開発から組み立て、量産までを一括して請け負えるようになる。
 4社は営業面でも協力する。これまで自社の事業領域になく、受注を断念していた仕事でも、協力すれば請け負えるようになり、提案もしやすくなるという。展示会も共同出展する。
 今後は既存の電機業界向けだけでなく、医療機器やパワーデバイス、自動車部品の分野にも参入したい考えだ。協力体制の構築により、初年度は1社あたり数千万円の売り上げ増を目指すという。ボード・プランニングの大谷社長は「こういう形で連携しないと海外メーカーに仕事を持っていかれる。協力することにより、互いの企業にとってもよい刺激にもなる」と話した。


事業拡大に意欲を示す大谷社長


− 2月 1日号掲載記事より−


2月 8日 金曜日

[ 医研工業 ]

自社製品「高さ自動上下枕」13年度、販売倍増へ 

 医研工業(相模原市緑区鳥屋)は自社開発したオリジナルの枕「メカピロ」の販売を強化する。2013年度の販売目標を、前年度の約2倍にあたる1000個に引き上げる考えだ。同社は医療用の縫合針などを製造販売する企業。数年前に本格的な自社ブランド事業としてオリジナル枕を開発し、販売している。

                 (千葉 龍太)

 同製品は、睡眠中に寝返りして姿勢が変わっても、肩と首の位置を自動調整して負担を減らすのが特徴。「高さ自動上下枕」としている。  同社によると、「仰向け寝」と「横向き寝」では、肩幅によって枕の高さに違いが生じる。寝返りなどで、枕の高さに差が出てしまうと、首や肩に負担を与えてしまうという。
 同製品は、こうした点を解消するために設計された。価格は2万9800円とやや高めだが、中山慎一郎社長は「コストばかり考えていても、よい製品はできない」と自信を持つ。耐久性は3年以上という。
 開発の際は「原料となる低反発ウレタンを独自で配合するなど、試行錯誤を繰り返した」(中山社長)。
 金型の生産は市内の協力工場が担当。いわば「メードインさがみはら」といえる製品だ。一方、同社は脱毛用の針の生産を約2年ぶりに再開したことも明らかにした。レーザー脱毛の普及により、脱毛針の自社生産を止めていたが、このところ需要が増えてこれに対応。本社工場では月産5万本の生産体制を構築したという。

脱毛針も再生産

 脱毛針は直径0・1_以下の微細な針。毛穴に通し、そこから電気を流して毛根を焼く脱毛法に用いられる。
 男性用エステサロンなどで、この脱毛法を採用している店もあり、針のニーズも再び出てきたという。
 問い合わせは、同社042(785)7711。


オリジナル枕を手にする中山社長


− 2月 1日号掲載記事より−


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