さがみのフロンティア
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橋本駅から徒歩5分ほどの国道16号沿いにモダンな自社ビルを構え、社長以下全社員が技術者、出向や出張等はほとんどなく勤務時の服装は自由。ソフトウェア開発をはじめIT関連業務を手掛けるウィザード(相模原市緑区橋本2の20の22、日野範明社長)は、そんなユニークな企業だ。 本来「魔法使い」を指すwiz
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ファミレスやファストフード等の外食店舗が群雄割拠する国道16号沿線。夜間は華やかな店内照明やネオンサインに彩られ、かつて〝外食街道〟との異名もとった、そんな景観が形成されたのは1980年代半ばだ。 ただ、当時の相模原市は駅周辺でも田畑や空き地が珍しくない時代。旧津久井郡域ともなれば、推して知
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根底には、精度追求のためには僅かな妥協も許さぬ頑な職人気質が脈々と受け継がれているのだろうが、あえてその部分をほどほどに希釈して見せている。精密光学ガラス加工、精密ガラス部品の製造・販売を手掛けるジャパンセル(町田市小山ヶ丘2丁目2の5の11まちだテクノパーク)はそんなスマートな企業だ。 そのプ
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「おんちょうぼう」と聞いて何のことかピンとくる人は、けっこうな博識か、業界関係者だろう。 漢字にすると「音聴棒」。長さ1~2メートルの金属棒の片端に振動板を内蔵した円筒状の筐体が取り付けられた漏水調査ツールだ。棒先を給水栓や止水栓、量水器等に、筐体部を耳に当てて漏水音の有無や位置を確認する。
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「これまで自由に好きなことをやり、総じて業績も順調にきた」 製缶溶接業で45年の歴史を持つ藤木工業(相模原市中央区田名3324)の中里久雄社長はこう振り返る。 まだ生気あふれるとはいえ、中里社長も73歳。承継も気になるところだが、「創業50年ぐらいになったら誰かが引き継ぐよ」と素っ気ない。そ
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デジタルストリーム(南区上鶴間本町)は1988年に創業したベンチャー企業。光ディスク評価用ピックアップと各種光源の開発・製造、光学機器の受託開発、オーディオ機器の開発・販売を手がけている。米・マイクロソフトと連携して世界初の光学式マウスを開発し、08年度には経済産業省の「元気なモノ作り中小企業3
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先進設備、高度な技術を有し、多様な分野にわたり付加価値の高いものづくりに関わっているにもかかわらず、展示会や会社案内等に具体的な製品見本を出して自社PRをすることができない。 “研究開発支援業”を標榜し量産メーカーの試作品づくりに徹するアトラス(相模原市中央区田名塩田1の13の10、青木孝夫社長
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リーマンショックで〝生死の境〟をさまよった企業は多い。 濡れた傘を上から差し込み引き抜くだけでビニール袋に収納できる「傘ぽん」で知られる村春製作所(相模原市緑区橋本台1の32の3)の代表を務める村上稔幸専務も、しみじみと振り返る。 「あの時、傘ぽんがなかったら、確実につぶれていた」 高い技
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何でもつくります― 1年ほど前まで、大沢工業(相模原市中央区上溝1923の1、大沢孝史社長)のホームページにアクセスすると、こんなキャッチコピーがインパクトある演出でトップページを飾っていた。 しかし、現行のホームページのどこにも、それは見当たらない。 「何でもつくれるというのは長所のようだ
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民間が発電した再生可能エネルギー電力の買い取りを電力会社に義務付けるなどの法制度が整備されたことで、近年都市近郊でも、多数のソーラーパネルが並ぶ太陽光発電所や巨大プロペラが優雅に回る風力発電機がお目見えするようになった。 一方、これらのように目立つ存在ではないが、全国各地で着々と増えているのが