さがみのフロンティア
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東日本大震災では津波による被害が甚大だったが、さしあたり大多数の人々にとって最も恐ろしいのは建物の倒壊だ。 自宅が耐震・免震構造だからといっても、在宅時に地震が発生するとは限らない。だから、行く先々の建物の安全性がちょっと気になる。 「率直なところ、全国各地、公共施設を含めて危険な建物は数多い
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さがみ縦貫道路の開通に伴い、国道129号は同16号並みに重要な産業道路となった。 相模原愛川インターに至近のテクノパイル田名工業団地は、まさにその恩恵を授かるが、国道を挟む反対側は意外にも長閑な田園風景が広がる。そんな中にポツリと佇む事業所が一つ。 「目立つはずだが、通り過ぎてしまう顧客が多い
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長髪にドレッシーなシャツ、柔和な物腰…。予備知識を持たずに会ったなら、ITあるいはマスメディア業界あたりの方とお見受けしたかもしれない。 そんな鈴木崇志社長率いるアートプレシジョン(相模原市緑区西橋本5の4の21 SIC内)が手掛けるのは、プラスチック金型の設計・製造・販売。見た目より中身が問わ
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起業には相応の計画、準備が必要だ。特定の商品や技術を売るなら、綿密なマーケティングに基づき確たる売上目標を掲げ、達成に向けた営業計画を練るのが定石である。 他方、ビジネスの性質上、売上目標など高らかに掲げず、成り行きを見守りながら徐々に手を加えていくような、ゆったりとした経営が吉と出ることもある
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何の自覚症状もないのに、定期検診で気になる数値が示された。一方、体調が思わしくないので検査を受けたが、何ら異常は見つからなかった。 法的な用語ではなく一般にはなじみの薄い概念だが、このような状態を東洋医学では「未病」というそうだ。 こと生活習慣病の予備軍を中心に、未病の人はそこかしこにいる。が
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ミシュランガイドで高評価の料理店が増え、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、世界でも指折りの食文化を持つ国でありながら、食料自給率は年々下がる一方。スーパーマーケットの食品売り場には、乾物だけでなく生鮮食品でも輸入品があふれる。それが日本の現状だ。 十把一からげに国産のほうが上質とは言
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相模湖の湖畔が広がる相模原市与瀬に本社を構えるアトリエヨシノ。同社は、バレエ衣裳のレンタルを行っており、シェアは5割を誇る。昨年度の売り上げは約10億円。 創業者は吉野勝恵社長。 千葉県旭市の出身で、元はアパレル企業のデザイナーをしていた。 吉野社長は「当時、ドレスのデザインをしていました。
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「はじめちょろちょろなかぱっぱ…」と聞いて意味が分かるのは若くても50代、実体験として理解できるのは高齢者世代だろうか。 家庭用炊飯器が誕生して既に60年近く経つ。クルマやカメラ、電子機器等の陰で目立たないが、各社がしのぎを削り進歩を重ねた日本の炊飯器の高性能ぶりは海外でも折り紙付きである。
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「つくる」「使う」「ためる」「万一に備える」――。金のことではない。電力のことだ。 3・11まで、一般市民の電力への関心は「使う」ことぐらいだったが、以降は「万一に備える」を筆頭に「ためる」「つくる」への関心が急速に高まった。 「一般住宅への太陽光発電や蓄電池、HEMS(住宅用エネルギー管理シ
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睡眠時間は人によってまちまちだが、おおかた1日6~8時間はとっているだろう。とすれば、人は80年生きると通算20~30年ほどは眠っていることになる。 健康を維持し英気を養う快適な睡眠のために、寝具への投資は不可欠。ただ、布団やベッドに大枚をはたく人はいても、枕となると関心は薄い。 「枕が睡眠に