今春の相模原市議会議員選挙で当選した新人議員11人のうち、7人による座談会が6月21日、市民会館(中央区中央)で開かれた。「相模原市議会をよくする会」(赤倉昭男代表)が主催。4年間の任期に向け意見を交換した。
出席した新人議員は▽小林丈人=民主・南区=▽田所健太郎=共産・緑区=▽南波秀樹=公明・同=▽長谷川くみ子=颯爽・南区(元職)=▽羽生田学=共産・同=▽宮崎雄一郎=自民・中央区=▽山下伸一郎=共産・南区=(50音順、敬称略)。
「議員としてやってみたいこと」の質問では、小林議員が「地方議会は、積極的に政策提案をするべきだ。条例づくりを行う議員が、もっと増えてもいい」と回答。また、南波議員は「市民の小さな声を市政にしっかり届けたい」と述べた。
続いて「私の考える議会改革」では、田所議員が議会の情報発信について、「傍聴に来ることができない市民へどうやって情報を発信するか、取り組まなければならない」と答えた。
また、山下議員は「議員同士で意見を交わす場がほとんどない」と指摘した。
「市政の問題点」については、各議員が下水道料金の徴収漏れについて取り上げた。
宮崎議員は航空機パイロットの経験をもとに「責任を追求するより、潜在的な不具合を洗い出すことが必要だ。行政も事務量が多い中、ダブルチェックや意思の疎通が不足していた」と指摘した。
また、羽生田議員は「複数の自治体が同じシステムを使っていた。相模原市に合った独自のシステムが必要だ」と述べた。
さらに、元職の長谷川議員は「8月に行政監査が入るが、内部の監査になってしまう。合同委員会を設立し、議会側としての監査機能が必要」と提言した。 (2015年7月10日号掲載)