アトリエヨシノ、日本初 舞台芸術の祭典/9月に河口湖で開催


「野外で気軽に観て欲しい」と話す吉野社長

「野外で気軽に観て欲しい」と話す吉野社長

 日本初となる舞台芸術の祭典「フジバレエ2015」が9月10~13日、山梨県の河口湖ステラシアター(南都留郡富士河口湖町)で開催される。バレエ衣裳のレンタルを手掛けるアトリエヨシノ(相模原市緑区与瀬)の吉野勝恵社長がプロデュースした。
 初日10日と11日には、メルビッシュ湖上音楽祭「こうもり」(日本語字幕付)を上演する。この音楽祭は、オーストリアの世界遺産ノイジー湖の特設湖上ステージで毎年、夏に開催される世界最高峰のオペレッタ(喜歌劇)の祭典。約1カ月間で世界中から延べ20万人の観客を集める。今回が初の海外公演で、フルオーケストラやオペラ歌手、バレエダンサーなど約100人が来日。全国5カ所で公演するが、野外劇場での上演は同シアターだけという。
 また、神奈川と山梨のバレエスタジオの生徒ら日本人バレリーナも特別共演し、ステージに華を添える。
 12日にはアトリエヨシノが提供する「フェアリーズ」を上演。人魚姫やピーターパンなど、おとぎ話をテーマにしたオリジナルの3作品で、全国から選ばれた11組のスタジオの子供たちが出演。賞品には、同社のレンタル無料券100万円分が贈られる。吉野社長は「子供たちのかわいい衣装に注目して欲しい。親子で楽しめるステージ」と話す。
 このほか13日には、ロシア国立アカデミーブリヤートオペラバレエ劇場バレエ団の「白鳥の湖」を上演。日本人で唯一、海外バレエ団で芸術監督を務める岩田守弘氏が監督を務め、日本で凱旋公演を行う。
 吉野社長は「バレエを劇場で鑑賞するのは敷居が高いが、野外で気軽に観て欲しい」と話し、「インフラなど課題は多いが、将来的には相模湖で湖上祭を行いたい。相模湖を芸術の発信地にして、地域を活性化させたい」と話していた。
 チケットは、「フジバレエ215」公式HP、または同社文化事業部042・682・6055まで。  (2015年7月10日号掲載)

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