介護サービス事業を行うALSOK(アルソック)あんしんケアサポートはことし2月、相模原市南区の相模台団地内に高齢者施設「かたくり相模台」を立ち上げた。都市再生機構(UR)の団地への設置は、市内初の取り組み。
URが進める「コンパクトタウン構想」の一環。民間企業や団体の施設を誘致し、介護・医療や子育てなどの充実を図る。誘致した施設は団地外の人でも使え、地域全体の高齢化に対応する。
同施設は、デイサービス(定員10人)と認知症対応型デイサービス(同12人)のほか、居宅介護支援、訪問介護を行う。地域住民が趣味や会合などで利用できる「コミュニティスペース」も備えている。
認知症対応型デイサービスでは、脳を刺激し自律を促すという「シナップソロジー」を導入している。個人の状態に合わせて、体操や各種訓練を組み込む。
利用者は団地内に住む高齢者が約60%で、徐々に周辺住民の利用者も増えているという。
担当者は「自宅のように、安心して暮らせる環境を提供したい」と話していた。
問い合わせは、同施設042・767・3826まで。 (2015年7月10日号掲載)