今年の若葉まつりで開催された「電車ごっこ世界大会」(相模原青年会議所主催)で優勝した「富士見ジュニア」が、全国小学生バレーボール大会県大会「混合の部」で優勝し、今夏、県代表として全国大会に出場する。2年連続2回目の出場となる同チームだが、メンバー不足という切実な悩みをもつ。
メンバーは富士見小、弥栄小、横山小、陽光台小、大野台中央小に通う2~6年生の男女8人。経験期間も3カ月~1年7カ月と、キャリアの短い子供が目立つ。
監督の布施初子さんは「全国大会に出場する達成感を味わってほしい。バレーボールを通して人間関係など、社会生活で必要なことを学んでもらえれば」と話す。
2003年に設立され、最盛期には40人を超えるメンバーが所属していたが、相次ぐ脱退に歯止めがかからず、メンバー不足に悩まされる零細チームとなった。
過去には、関東ブロック大会で優勝、関東大会で銅メダルを3年連続で獲得するなど、優秀な実績も持つ。
近年は、競技人数の6人を割ることもあり、出場自体が危ぶまれることもあった。
原因は、バレーボールの競技人口の減少。混合チームですら組むことができず、出場を断念する団体もあるという。今年の県大会は5チームが出場したが、昨年は同チームのみ。不戦勝で全国大会へ進出した。「勝って出場した実感を持ってほしい。県代表として恥じない態度で挑みたい」と布施さん。
同チームが出場する「混合の部」は、大会出場への機会を増やすことで、競技人口の減少に歯止めをかけようと設けられた部門。男女比は問われないが、コート内に異性が1人以上いればチームを編成できる。
主将の本多雪乃さん(弥栄小6年)は「昨年は1セットも取れなかったが、今度は1勝したい」と意気込む。
チームの強みは安定したサーブ。その得点力で、8月に開かれる全国大会での活躍を目指す。 (2015年7月20日号掲載)