上溝高校で「租税教室」/相模原間税会が開催


高校生を対象にした租税教室

高校生を対象にした租税教室

  相模原間税会(鈴木泰生会長)は7月7日、県立上溝高校で2年生51人を対象にした租税教室を開催した=写真。
 同会が高校生、大学生、専門学校生、市民を対象にして実施している租税教育事業の一環で、同校では昨年に続いて2回目。鈴木会長を始めとする会役員7人のほか、相模原税務署の名倉英男副署長も同席した。
 最初に消費税の役割を描いた動画DVDを上映。税金が無くなった世の中がどれほど無秩序で悲惨なものになるかを道路や年金制度、高齢者などの具体的事例に即して説明する内容で、「社会にとって望ましい租税制度をととれるか、どうかは私たちの選択にかかっている」と呼びかけた。
 次いで、同会が独自に考案、作成した世界148カ国の消費税・付加価値税を地図入りで表示したクリアーアァイルも参考資料にしながら、同会理事の安達弘樹氏がわが国の財政に占める消費税の負担割合などについて解説した。
 休憩後は鈴木会長か「ヨーロッパ諸国の消費税と日本の消費税」と題して講義。英仏両国はじめ欧州の付加価値税(消費税)の概要を解説した上で、わが国の消費税が10%に引き上げられると同時に実施される予定の食料品などに対する軽減税率の問題点などについても言及した。
 最後に「皆さんももうすぐ働いて税を納めることになる。どういう税制が望ましいのかしっかりと考えてほしい」と、強い口調で呼びかけた。
 生徒たちはこの日の講義で学んだことをテーマに夏休みに作文を書くことになっている。
(2015年7月20日号掲載)

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