相模原市、市内飲食店から注目/生産者集め農産物商談会


レストラン経営者などにアピールした商談会

レストラン経営者などにアピールした商談会

 相模原市は7月6日、市内の農業生産者を産業会館に集め、農業商談会「さがみはらのめぐみマッチングフェア2015★夏」を開いた。
 農協や仲卸を介さず直接に商談できるため、市内の飲食店や小売業などから注目を集めている。
 市農政課は「前回も複数の商談が成立し、期待が高まっている。より安定した契約につながれば」と話す。
 今年3月に続いて2回目の開催となる商談会では、市内の生産者や加工業者、直売所など20組が参加。レストランやスーパーマーケットの経営者、バイヤーなど55人にアピールした。
 出展された農産物は季節柄、トマトやキュウリ、カボチャなどの夏野菜が目立った。生産物やその加工品を持ち込む生産者も多く、実際に試食させてから商談に進む様子も見られた。
 今回初めて参加した小川フェニックス(同市南区北里)は、「鳳凰卵(ほうおうらん)」とプリンを紹介した。より良い卵を産ませるため、飼料にウコンやヨモギなどを加えて、健康なニワトリを育てている。「弾力のある卵黄と卵白に、甘味とコク」が特徴だという。
 また注目を集めていたのは、生産数が少なく「幻の大豆」と言われる津久井在来大豆。鳥屋地区で栽培を続ける菱山喜章さんは、その大豆でつくった「津久井納豆」や「津久井きなこ」などを紹介した。
 同商談会は、市内産農産物の販路拡大などを図ろうと、市が企画・開催した。食の安全・安心に対する関心の高まりを背景に、地産野菜の開拓を目指す相模原市内の企業や飲食店が増加。市内産の農産品を市内で加工・消費する「地産地消」を目指すという。  (芹澤 康成/2015年8月1日号掲載)

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