自動車の仕組み教える、トヨタ販社が出前授業


実車を使った体験学習

実車を使った体験学習

 神奈川トヨタとネッツトヨタ湘南はこのほど、海老名市の有馬小学校で出前授業「トヨタ原体験教室」を開いた。教育現場と連携し、自動車の仕組みを学習するもの。
 「子供の頃から自動車に触れて、理解や関心を深めてもらいたい」(神奈川トヨタ広報室長の黒澤さん)という。
 同教室は「若者のクルマ離れ」が進む中、次世代を担う子供を対象に実施している。五感でクルマを原体験(思想が固まる前の経験)してもらうことで、これからの自動車や環境について考えてもらおうと企画された。
 同教室は約120分の2部構成。理科の授業として、自動車の構造や走行する原理を教える。
 同小学校では、3~6年生の児童30人が参加。両社のスタッフが講師を務めた。
 授業の前半は、ポンプで送り込んだ圧縮空気で走る「空気エンジンカー」を使って実験。自動車がスムーズに走るためにどうしたらいいか、開発者の立場で考えた。
 後半は、校庭で実車を使った体験学習を行った。「ミライ」をロープで引っ張ることにより、自動車が走るパワーの強さを実感した。
 ミライを使用した実験では、燃料電池車の仕組みを学んだ。後部の管から「水」が排出されると、子供たちは驚きの声を上げた。
 5年生の男子児童は「仕組みは難しかったけど、新しいクルマに乗れて楽しかった」と話していた。(2015年8月10日号掲載)

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