高齢者や障害者向け施設を運営する相模福祉村(相模原市中央区田名)は、来春をめどに「(仮称)福祉型児童発達支援センター」を中央区田名に開設する。障害のある子供が日常や社会に適応した生活を送れるよう、発達・療育支援を行う。
新施設は、言葉や発達に遅れがある未就学児を預かり、日常生活や幼稚園などで集団に適応できるよう支援。また、障害を持つ子供の保護者向けに、相談に応じる窓口を設けるなど、発達の支援を一体的に担う。
定員は、通所が40人、障害児の放課後などデイサービスが20人となる予定。心理相談員や言語聴覚士、作業療法士などの職員が子どもの支援にあたる。
生活介護は、介護が必要な障害児に必要な支援を行うとともに、運動プログラムや創作・生活活動の機会を提供。日常・社会の生活を営むことができるよう支援する。
施設のコンセプトは「冒険」。中庭に植木や池などを設け、自然と触れ合う機会を提供。「隠れ家」的要素を取り入れ、子供が持つ生きる力や好奇心を養う。
赤間源太郎理事長は、「福祉活動だけでなく、生活活動の全般を支えていく。地域資源の力を借りながら、子供の自立支援に努める」と話していた。
施設の利用料は、各家庭の所得に応じて決まる。8月下旬から9月まで、説明会を4回開く予定。
(芹澤 康成/2015年8月20日号掲載)