高校野球100年目の記念すべきことし、東海大学付属相模高校(相模原市南区相南)が45年ぶりに、2度目の夏の栄光に輝いた。8月20日に行われた全国高校野球選手権大会の決勝で、仙台育英学園高校を10―6で破り、真紅の優勝旗を相模原に持ち帰った。
(芹澤 康成/2015年9月1日号掲載)
相模原市役所正面玄関前で26日、優勝報告会が行われた。主将の長倉蓮選手(3年・捕手)ら19人が参加し、優勝を報告した。
同校野球部を優勝に導いた門馬敬治監督は「6―6の同点になったとき、仙台育英の応援が球場全体を包んだ。一方で、われわれは粘り強く、諦めずに戦うことができた」と報告した。
また、故・原貢氏率いる同部が優勝した、45年前の夏を振り返り「決勝戦の対戦日とスコアが、まったく同じだった。違うことは相手がPL学園だったこと。さきほど、45年前の市役所での優勝報告会の写真をみたが、運命を感じた」と話した。
長倉主将は「皆さんの声援で、大きな目標を達成できた。日本一の責任と自覚をもって行動する」と感謝の気持ちを表した。
2年連続で甲子園を経験した吉田凌選手(3年・投手)は「昨年は初戦敗退という悔しい想いをした。優勝したいという気持ちを込めて、一球一球を投げた」と話した。
加山俊夫市長は「苦境を乗り越え、小笠原選手のホームランで逆転したときは感動した。厳しい練習を積み重ねた選手と部員、関係者の総合力によって勝ち取ったはず」と祝福。長倉主将に「称賛の盾」を贈り、かたく握手を交わした。
U―18ベースボールワールドカップに出場する小笠原慎之介(3年・投手)、杉崎成輝(同・内野手)、豊田寛(同・外野手)の3選手は、強化練習のため欠席だった。