日蓮宗の佛光寺(相模原市緑区若柳)はこのほど、樹木葬専用区画と墓地区画を備えた「里山浄苑」を開いた。同市内では初の樹木葬区画の開設とあって、注目を集めている。
樹木葬は、遺骨を土に埋葬して自然に返すという新しい葬儀の形。墓石を用意するよりも安価とあって、近年人気が高まっている
同寺の樹木葬の区画には、中央に「昇竜の梅」と呼ばれる梅の木を配置し、鎮魂の碑としている。遺骨は専用の袋に入れ、直径25センチメートル、深さ60センチメートルの区画に埋葬する。1つの区画に4~5人の遺骨を収納することができる。使用料は、25万円からで、個人や家族での利用のほかに、血縁や婚姻関係がなくても利用できる共同購入墓も導入した。
墓地は、大理石づくりの墓石を3種類用意した。価格は、38万5千円から。古橋功順住職は「お骨を埋葬することができず、自宅で保管している人も多い。埋葬費用などで悩んでいる人に気軽に利用してほしい」と話していた。
問い合わせは、同寺042・684・9322。 (2015年9月1日号掲載)