県はこのほど、企業誘致策「インベスト神奈川セカンドステップ・プラス」で、相模原市内の中小企業2社の投資計画を認定した。萩原製作所(緑区橋本台)と共明製作所(中央区田名)の計画で、いずれも基幹産業の「IT・エレクトロニクス産業」。県の産業集積支援融資を受け、本社や工場の整備を行っていく。
認定された企業は、県内全体で8社あり、うち2社は相模原市の企業だった。投資規模は全体で約123億円にのぼる。
金属板材を使用する精密板金を手掛ける萩原製作所は、同市緑区橋本台に工場を新設する計画。
県によると、同社は新たに工場を建設して効率的な作業環境を整備。最先端技術の高効率レーザー加工機を導入し、精度の高い精密板金加工を短時間で完了させる体制を構築するという。
投資額は5億9000万円。来年11月の稼働を予定している。
また、大型発電機のエンジン部品向け溶接・板金加工の共明製作所は、7億1800万円を投じ、南区当麻に本社と工場を新設する。来年6月の操業開始を予定している。
今回の認定では、相模原市以外で大企業2社の投資計画が含まれる。事務機器・光学機器製造のリコー(東京都大田区)も46億9200万円を投じて、海老名市下今泉のテクノロジーセンターに研究棟を新設。来年4月に稼働する予定。
認定企業は、新社屋・新工場が建設された後、不動産取得税が2分の1に減額される。
(2015年9月1日号掲載)