若者サポステ、新しい雇用のかたち/地域で育成 地域で就職


化粧品店で働くAさん

化粧品店で働くAさん

  地域で育成し、地域で就職する新しい雇用のかたちにー。

 若者の就労支援を行うさがみはら若者サポートステーション(相模原市緑区橋本)が提供する就労体験を終えた20代の女性Aさんが、橋本の化粧品店への就職が決まった。

 同ステーションは2009年に開設。働くことに悩む若者を支援するため、キャリアコンサルタントなどによる相談やコミュニケーション訓練、企業への職場体験などを提供する。対象年齢は15歳から39歳で、一昨年は約500人、昨年は約400人の新規利用者があったという。

 Aさんは、同ステーションのワークショップなどに参加。職業トレーニングでは、橋本商店街協同組合で3カ月間の就労を体験した。

 その姿が同商店街に加盟する化粧品店の目に留まり、同店へ就労が決まった。同店は「人材を探しているときにAさんに会い、好感が持てた。ぜひ働いてほしかった」と話す。

 Aさんは現在、同店の接客担当として店頭に立つ。お客からの評判も上々で、Aさんは「お客様から必要とされる店員になりたい」と仕事に真しに取り組んでいるという。

 同ステーションの大成博之氏は「地域で就労体験し、そのまま同じ地域で就職したケースは初めてで、地域で人材を育て、地域で働くことができる新しい雇用のかたちだと思う。今後も悩む若者をサポートしていきたい」と話していた。
(野村 和正/2015年9月10日号掲載)

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