相模原市内15社15製品、「トライアル発注」認定/販路開拓など支援へ


市長を囲む受賞者15人

市長を囲む受賞者15人

 相模原市は8月26日、市産業会館(同市中央区中央)で市内中小企業の優れた製品の販路開拓を支援する「トライアル発注認定制度」の認定式を開催した。19社19製品の応募があり、15社15製品を認定した。市が試験的に導入するほか、カタログを作成するなどPRしていく。

 式典では、加山俊夫市長から認定証が授与された。いずれもユニークなアイディア製品で、すでに市場からの反応を得ているものもあるという。認定期間は2018年3月末まで。

 ステージ21(同区中央区上溝)は、軽自動車規格の太陽光発電トレーラー「幌馬車くん」(99万円~)を開発した。けん引免許が不要で、標準装備のソーラーパネルで100ワット相当の家電製品を使用できる。

 東鈴紙器(同市中央区小町通)の「トレリンシリーズ・ダンボール家具」(1950~4500円)は、国内産ダンボールで製造された組み立て式の家具。乳幼児への安全性を考え、切り口も特殊な加工を施している。

 シップスレインワールド(同市南区相模大野)が開発した製品は「ローテックスレインストーム」(50万~54万円)。集中豪雨などに対応可能な貯留タンクで、天候回復時には太陽光発電式のポンプを利用して自動で排水する。相模原商事(同市南区御園)は、胎動胎感システム「たいじのきもち」(36万円)を開発した。タブレット端末を操作し、胎児を模した人形で心音や胎動などを体感できる。

 加山市長は「中小企業が新たな製品や技術開発に取り組むことは、地域経済の活性化につながる。市としても、相模原の優れた製品や技術を全国に広げるため、販路開拓や製品の研究開発の支援などを積極的に行っていきたい」とあいさつした。 
 (芹澤 康成/2015年9月10日号掲載)

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