STEP50、支援対象5社認定/市内企業が半数超え


 相模原市は、企業誘致条例「さがみはら産業集積促進方策(STEP50)」の支援対象に5社を新たに認定した。
 第3期で加えられた「市内企業活用奨励金」の適用案件が半数を超えるなど、経済をけん引する産業の進出に期待が高まる。
 大型発電機向け溶接・板金加工の「共明製作所」、金属加工の「清水製作所」、ステンレス製品加工の「双和製作所」、食品加工の「プライムデリカ」の4社が工場を新設。また、精密板金の「萩原製作所」は既存工場の増設で奨励金を受ける。
 プライムデリカは100億円を投じて、南区当麻に7階建て延べ約2万0451平方メートルの工場を新設する。2016年10月の完成を目指す。業務拡大に伴うもので、市民20人の新規雇用も計画しているという。

 また清水製作所と共明製作所は、同市緑区田名の金原工業団地に工場を新設。投資額は、清水製作所が1億5300万円、共明製作所が5億0100万円。いずれも16年の稼働開始を目指し、建設を進めるという。
 共明製作所と清水製作所、双和製作所の3社は、市内建設業に工場の建設を発注する予定。工事請負額の3%以内の額を「市内企業活用奨励金」が交付される。
 奨励金は上限10億円の範囲内で、工場用地取得や家屋建築にかかる費用の1割以内が交付される。5社に対する交付金の総額は、11億8720万円に達する見通し。
 共明製作所と萩原製作所は、県の企業誘致政策「インベスト神奈川セカンドステップ・プラス」の認定も受けている。
(芹澤 康成/2015年9月10日号掲載)

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