システム受託開発のキャロットシステムズ(相模原市緑区西橋本)は、監視カメラで落書きを検知し、警報を発信するシステムの開発を進めている。2016年度から街灯や商店街などへの設置を狙う。
(芹澤 康成/2015年10月1日号掲載)
同システムは、監視カメラが撮影した画像を無線通信で検知機器に送信し、落書きなど監視範囲の異常を解析する。落書きが検知されれば、音声や光などで周囲へ注意を促す。
目標とする能力は、何者かが落書きを書き始めた段階で、状況の変化を察知する。また、ポスターなど許可された構造物を判断する機能も備えるという。
価格は監視カメラと検知システム、記録装置のセットで10万円台を想定する。自治会や商店街でも購入できる価格とし、地域レベルでの普及を促進する。設置済みの監視カメラがあれば、検出システムのみを組み込む製品も検討しているという。
西澤勇司社長は「落書きを放置すると、街の雰囲気がますます荒む。技術力で、安心安全なまちづくりに貢献したい」と話していた。