県内中小企業3月期決算、「改善ペースは鈍化」/TSR横浜支店集計


 東京商工リサーチ(TSR)横浜支店が資本金1億円未満の県内企業の2015年3月期決算を集計したところ、売上高は前期比1・04%増、同利益も1・70%増にとどまった。9月期決算、12月期決算の企業の伸び率と比較しても小幅だったことから、同支店では、県内中小企業の業績改善ペースは鈍化しているとみている。また、赤字企業の割合も全体の2割以上あることも分かった。 (編集委員・千葉龍太/2015年10月1日号掲載)

 資本金1億円未満の企業の3月期業績を産業別に分類すると、売上高は全10業種中、小売業(同3・39%減)と金融・保険業(同6・84%減)、不動産業(同1・99%減)の3業種で減収となった。いずれも減収の企業数が、増収だった企業数よりも多かった。

 「小売業界は、インバウンド需要などで明るい兆しが見えつつあるが、内需低迷を反映してか、決算には数値として表れなかった」と同支店はみている。

 同調査はTSRの企業データベースで県内に本社・本店所在地がある企業1万2365社から無作為に抽出して分析した。

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