日銀横浜支店9月県内短観、企業の景況感改善/大手は低下 中小は上昇


 日本銀行横浜支店が発表した2015年9月の県内企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断DIは全産業ベースでプラス9となった。前回(6月)調査から1ポイント上昇し、小幅ながら改善した。今回は県内経済を下支えする中小企業のDIが、大企業と比べても回復しており、景気回復を反映する結果となった。業種別では、製造、非製造業ともに、前回のDIを上回った。
         (編集委員・千葉龍太/2015年10月10日号掲載)
 製造業のDIは2ポイント増のプラス6だった。なかでも設備投資の持ち直しを背景にした「はん用・生産用・業務用機械」の業種のDIが上がった。県内でも関連企業が多い「輸送用機械」(自動車関連)も改善していた。
 非製造業のDIは1ポイント増のプラス11。人手不足が深刻な「建設業」などのDIは低下したものの、「小売・サービス関連」のDIが大幅に上昇した。
 全産業のDIを企業規模別でみると、「大企業」のDIが4?減のプラス25。これに対し、中小企業のDIは、前回のマイナス1からプラス3に転じた。

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