アイダエンジ、本社にコジェネ導入/総事業費は5億円以上


 アイダエンジニアリング(相模原市緑区大山町)は2016年2月、総事業費5・2億円を投じ、本社工場にガスコージェネやジェネリンク(温水投入型吸収冷温水器)を使用した「分散型エネルギーシステム」を導入する。室温や空調負荷を常時監視し、送水温度を制御するシステムは全国初の試みだという。  (芹澤 康成/2015年10月20日号掲載)

 システムの特徴は、既存のコージェネや温水給水式冷凍機と系統連携する仕組み。既存設備を新設ジェネリンクの予冷・予熱に活用する。

 また、空調用冷温水の往き・戻りの温度差、各個所の空調負荷を常に監視する仕組みも採り入れた。稼働効率を向上することで、消費エネルギーの削減を狙う。

 新システムは、発電能力390キロワットの小型ガスコージェネ2基を組み合わせる。ジェネリンク(800冷凍トン)も併設し、発電時に発生する蒸気や温水を冷熱に変えて空調に用いる。

 本社工場の契約電力は1600キロワットだが、冷暖房が必要な夏冬のピーク時は約2400キロワットに達し、余力分も含めて900キロワットが不足する。

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。