県内の中堅・中小企業が開発した優れた技術・製品を称える「第32回神奈川工業技術開発大賞」が決定した。相模原の企業からは、ノイズ研究所(相模原市中央区千代田)の製品=写真=が「奨励賞」に選ばれた。
今年度は、20件の応募から大賞2件とビジネス賞2件、奨励賞3件を選出した。きょう、横浜の県庁本庁舎において開催される表彰式で、表彰状と副賞が授与される。
同社は、昨年12月に発売した「薄型プレート広帯域アンテナ」で受賞した。電気的ノイズ試験において、1本で周波数帯700~3200メガヘルツの広い帯域を試験できる。
同装置は、携帯電話などの無線機器から生じる電磁波が周囲の危機にどのような影響を及ぼすか、周波数を調べることで判定するもの。
同製品は、自動車産業のほか、医療機器関連や航空機産業など向けに販売。顧客から「より効率的な検査機器がほしい」という要望に応え、開発に乗り出したという。
同社は「得意のノイズ試験器の分野で受賞でき光栄。専門性を生かした開発で、製造業を支えていきたい」としている。
(2015年11月10日号掲載)